ヤフオクのオークションでAbraconの高精度水晶発振器 ASTX-H11(498円)で入手したので、早速PCM5102で自作したラズパイ用DACの外部クロックとして使用してみる。一応誤差±2.5PPMの超低ジッタを謳っていて、共立電子で入手したクロックキットが50PPMだから、カタログ通りなら桁違いということだろうか。
さて米粒より小さい。ランドを銅テープで自作してハンダ付けを試みる。だいたいうまくいったが、フラックスがついたままなので汚い。米粒を脇に於いてみて撮影してみました。発振器の向きが逆さまですけど、配線は間違えていません。前回自作に使用したEPSONのオシレーターがあまりにも大きく見える。
PCM5102でラズパイ用DACの自作を行った際、外部クロックをどうせだからつけ替えられる用に作ったわけで、3種類の外部クロック+PCM5102の内部クロックという訳だが、音質が結構異なるので面白い。PCM再生はクロックによって印象が変わるのはサンプリングレート以上の気がする。一般にデジタル処理の過程では違いは殆ど無いわけだが最終的にはアナログ的な要素は排除出来ない。
実際には左のイメージのようになるのだが、アルミ拍を巻いてあるのは、GNDとクロック出力の配線を(同軸ケーブル化)して、さらにその周囲にアルミ箔を巻いたわけですが、外部クロックの回路を引っ張ってくると、パルス状のノイズを拾いやすくなっているからで、曲の変わり目なんかに小さくプチ、プチと入るので気になった。通常はICのすぐそばにクロックが来るので、外部の電磁パルスノイズは拾わない。
EPSONのクロックはつけたままなのですが、かなり熱くなるのでヒートシンクをつけてあります。250PPMといったジッタ性能ですしかなり古いパーツだろうと思います。ただ意外と音はイケんです。
印象とまとめ USB接続のインターフェースの場合通常水晶式のクロックが搭載されておりそこからDACの側にシステムクロック信号が送られます。通常この方式はスレーブと呼ばれています。ラズパイにはこれが無いわけだ。(実際にはBCKあたりをそのまま入れてしまう手もあるらしいが試していない)
とりあえずクロックの違いに付いての印象をまとめておくと
共立エレショップ独立クロック基板(TI社PLL1707) 安定感がありオススメ
EPSON SG8002DC 音切れが良くエネルギッシュ。低域が伸びる印象 外部のパルスノイズが若干入る(殆ど気にはならない)
Abracon ASTX-H11 繊細で軽快。外部パルスノイズは殆ど気にならない(曲間で入る程度)
PCM5102 内部クロック。 ノイズレスでストレスフリーだが、平板で面白みに欠ける。PLLで所定の周波数を出しているが基準値(24.576MHz)の半分。
※プチノイズが気になる場合、DAC側のMCLKと外部クロックのSCK端子の間に180Ω程度の抵抗を挟むと具合が良い。
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