皆様、こんばんは。

最初に昨日以下の解説文で推奨した馬ですが・・・
初戦は好位内目から4角で外に出し、上がり最速で差し切るセンス十分な勝ち方。前後半50.2-47.7秒でスローとは言えども極端に遅すぎない流れだったのも加点材料でしょうか。ウーマンズハートで新潟2歳Sを勝ったゴドルフィンの持ち馬で勢いもあります。少し前向き過ぎる面がありそうでやや折り合いには不安を残すので、極端な外枠は避けたいところ
「人気ブログランキング」内でレザネフォールと馬名を記載していましたが、正しくはダーリントンホールでした。申し訳ございませんでした。

さて、本日も「札幌2歳S」について。
今日は登録馬の全頭分析を行います。

アールクインダム
初戦は札幌1800mで5F通過64.8秒、前後半51.8‐47.5秒の超スロー。好ダッシュから難なくハナを切ると道中大きな動きのないまま、マイペースで直線へ。外から並び掛けられそうになってからが渋太く、結局半馬身差以上は詰めさせずに逃げ切り勝ち。
展開に恵まれたことは確かも、ラスト2F11.3‐11.6秒でまとめたことはペース・馬場を加味しても一定の評価は必要(特にトップスピード)。3,5,6着馬が次走好走したメンバーレベルも一定以上。 ただ懸念点は馬体に伸びが無く、本質的に中距離が向くのかという点。初戦の速い上がりはスピード型の裏返しとも取れて・・・

エイリアス
初戦は札幌1500m。ややスローからのラスト3F戦。スタートは五分に切るもダッシュ・二の脚共に鈍く後方3番手の追走。3角過ぎから促されるも反応は鈍く、4角手前では気合の鞭が入る。それでもインを徐々に進出し4角出口ではうまく内が開いて4番手まで進出。直線は4頭並びの狭い間を縫って差し切り。
終始反応が鈍く、差し切れたのはラスト3F11.7‐11.5‐12.0秒とペース・馬場を考えれば遅いラップだったお陰。それもそのはずで、3着馬こそ次走勝利したものの(メンバーレベルは低かった)それ以外の出走馬が次走で全頭馬券外に沈んだ低レベルメンバー。このレース自体は高い評価は出来ません。
ただ馬体は腰高の成長途上で馬体も太目でしたから上昇の余地はありますし、直線狭い間を割って来れた勝負根性は評価に値

カップッチョ
勝った前走は新潟マイル戦で前後半48.5‐47.1秒のスロー。典型的なラスト3F戦になってステラドーロを競り落とした内容ですが、上がり3F11.3‐11.3‐12.0秒はトップスピードのレベル・持続力共に平凡なレベル。ジョーカプチーノ×ベルグチケットの字面通りの短距離馬で(馬体もコロンとしています)スプリント適性が活きた前走の結果と言えるでしょう。洋芝1800mは適性的に疑問

カワキタアジン
未勝利勝ちの前走が札幌1200mで前後半35.7‐34.8秒のスロー。好発切るも急激に外へ飛んでいき他馬と接触して、結局3列目のインで追走する形。3~4角で外に出されると1頭だけ抜けた脚色で差して圧勝。完全前有利の流れを自身11.1-11.5秒で差し切って最後は抑える余裕でしたので優秀な内容。
キレた前走ですが、源は強靭なトモ。この時期の2歳馬としては十分なボリュームで大変良い馬です。すずらん賞へ向かうようですが、もし出てくれば面白いです。ただ気性に難点

コスモインペリウム
初戦、2戦目はキレ負け。3戦目は相手弱化と物理的に速いラップを要求されない馬場も味方しての先行押し切り。平均ペース型の先行馬と思われます。前走コスモス賞は前後半50.3‐47.8秒のスローペースを先行して最後は脚力の違いを見せつけられた格好ですが、上位3頭は決してレベルの低い馬ではありません。2戦目までは比較的レベルの高いレースを選択していたので勝ち上がりが3戦目になっていますが、前走を見ても下手な新馬を勝って来た馬よりは評価すべき存在と思われます。ただし上級馬には明確に脚力で劣るレースを続けており、好走しても3着で馬券の端に引っ掛かるタイプでしょう。折り合いには不安があるので、内枠希望

コンドゥクシオン
初戦は不良馬場の福島1800m。前後半51.9‐49.0秒のスローを2番手から抜け出す教科書通りの競馬での完勝でした。ダイワメジャーらしく骨量豊かなパワー系統の馬体で、パワー馬場は悪くない条件だったかも知れません。良馬場でどれだけ走れるか分かりませんが、クズが出にくいアドマイヤハッピーの牡馬だけに昇級戦もクリアする可能性は秘めています。ただし、上位2頭に離されたとは言え3着以下馬の次走は軒並み凡走レベルで、メンバーレベルには疑問符が付きます

ゴルコンダ
初戦は東京1800mで前後半51.9‐46.1秒の超スロー戦。中団追走から4角開いたインを突いて一気に出し抜けを図るも最速11.0秒地点で置かれて3着まで。キレ負けの形も(やや外優勢の馬場でもあった)2着以下馬が次々に勝ち上がるハイレベル戦で、自身は次走で16㎏馬体が絞れたように明らかに太目の体つきでした。
2戦目が札幌1800mでこれが圧巻。5F通過59.6秒、前後半47.6‐48.7秒と淀みないラップで逃げての大差圧勝。2歳8月の1800m戦としては異質のハイラップで逃げてラストまで大きく失速しなかったわけですから驚異的。ラスト1Fを27完歩でまとめていることからも、まだまだ余裕はあったことは明白です。
初戦の通りに控えても競馬は出来ますが、前走で促してハナを切らせていたことからも高い持続性能を前面に押し出す競馬で出世を狙う方向性でしょう。前走時計は翌日古馬1勝クラスを上回るものですから、前走と同じ競馬をすればついて来られる馬は居ないのではないでしょうか

サトノゴールド
パドックではややチャカついていた割にレースに行くと超スローでもズブかったのは、まだ走る方に気持ちが向いていないからでしょうか。その初戦は前後半53.8‐47.4秒、5F通過66.7秒の超スロー。道中ずっと促されつつの追走でペースが上がった3~4角からもずっとそのような感じでしたが、それでいてラスト3F11.9‐11.2‐12.0秒のラップにも対応したわけですから、まだまだ奥はありそうです。ただ2着プントファイヤーが次走でゴルコンダに1.8秒ぶっちぎられたことを考えてもゴルコンダに先着するのはかなり高いハードル。初戦のズブさを見ると、5Fで5~6秒はペースが上がるだろう流れに対応出来るのかの不安も頭をかすめます

ダーリントンホール
函館1800mの新馬戦を快勝。レースは前後半50.2‐47.7秒、5F通過62.1秒でスローながらも極端に遅くない流れ。好発から控えて好位のインを追走し、4角唸るような手応えから先頭に並び直線手前を替えると次走で勝ち上がるコスミックエナジーを一気に突き放して快勝。センスあふれるレース振りで、折り合いに問題なく追ってからもしっかりと初戦としては100点の内容でした。
スペシャル5×5のクロス持ちでパワー馬場は大歓迎。二ューアプローチ×ピヴォタルの非サンデー血統ながら母系のハイエストオナーの影響か追って鋭い脚を使えますので、先々はともかくこの時期の札幌1800mを戦う上では文句ない血統構成と言えるでしょう。初戦のパドックではまだ余計な脂肪がついて皮膚が厚い印象があり上積みもあるはず

ディアセオリー
脚長大飛びの中距離馬。初戦は福島1800m、前後半51.0‐47.4秒のスローもラスト5Fロンスパ戦になったため単純なスロー戦より負荷は大きいレース。好発から好位追走し、レースが動いた残り1000mで我慢し一呼吸遅らせてのスパート。残り800mから進出し4角では早々に先頭。そのまま押し切っての快勝でした。尚、0.2秒差下した2着馬が次走でヴィクターバローズを下して未勝利勝ち。
初戦ではゴール前差し馬に詰め寄られたものの、自身のラスト4Fラップは11.6-11.7‐11.8‐11.9秒ですから大きく減速していません。大飛び馬らしくキレはないものの持続性はなかなかのもので、一定のロンスパ性能を見せたことは後半の総合力勝負になりやすい札幌2歳Sへ向けては良い材料でしょう。福島よりコーナー径が緩い札幌向きの印象で、舞台替わりもプラスに働くでしょう。ただ初戦では完全に仕上がった体つきで上積みはなし

ブラックホール
初戦が前後半52.3‐49.0秒のスロー、ラスト2F特化戦。一瞬のギアチェンジ力の差で負けたものの、ゴール後10mでは入れ替わっていた内容。2戦目は同じ函館1800mでも前後半49.9‐48.6秒と初戦よりペースアップ。序盤は5番手追走も3角過ぎから進出して4角では外から捲って先頭。直線は後続が迫られれば迫られるだけ伸びての完勝でした。
2戦を見ての印象は「速筋より遅筋に優れたタイプ」「かなりズルいところがある」という2点。特に後者については道中気合を入れられながらの追走でしたし、ラストもまだまだ余裕があって奥がある印象。こういうタイプは相手が強くなっても相手なりに走る傾向にあるので格上げ戦はむしろ歓迎と言えるでしょう。極端に緩いペースからの瞬発戦にならなければ好勝負

ヨハネスボーイ
前走クローバー賞は、終始インの苦しい位置で動くに動けない状況のまま4角。手応えは十分あったものの全く進路がない状況で止むを得ずに大外へ誘導。実質直線だけの競馬で、全頭中最も仕掛けも遅れるという最悪の内容での2着。勝ち馬との差は仕掛け位置だけの差とも取れて、スムーズならもっと際どい勝負になっていたことは間違いないでしょう(もちろん勝っていた可能性もあります)。
クローバー賞の勝ち馬は初戦で函館2歳S覇者のビアンフェを下したオータムレッド。そう考えれば中央重賞でも勝負になりそうなものですが、クローバー賞のラップ=前半900m55.8秒から12.0‐11.9‐11.9秒は考えもの。全体時計と言うよりもラスト3Fラップが非常に平凡で、レースレベル自体に疑問は持たざるを得ません。門別では距離延長のBGCで一変した経緯がありますが、血統的には決して距離延長歓迎とは言えず、現時点では買い要素の方が少ないという印象

レザネフォール
新馬戦は5F通過64.6秒、前後半51.5‐48.7秒のスロー。ややスタートで出遅れて後方から進めるも前半から全くペースが上がらない中で、3角手前で一気に番手を上げて4角出口では先頭列。上がり勝負のため大きくは突き放せませんでしたが、最後まで先頭を守り切っての勝利でした。
ただ、はっきりと内容は平凡。上で「上がり勝負のため突き放せませんでしたが」と書きましたが、前後半差2.8秒のスローでラスト3F12.3‐11.7‐11.7秒ですから明らかに食い足りません。しかも開幕2日目の高速馬場ですから尚更です。ただ、キングカメハメハ×ラナンキュラス=母母ファレノプシスで血統背景は一流。こういう一流馬は昇級で化けることもありますから、その点だけは警戒したいです

ということで全頭分析は以上。

追い切りや枠順の要素を除いた現時点で印を付けるなら・・・
ゴルコンダ
ダーリントンホール


3番手は迷いますが、この馬でしょうか
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