皆様、こんばんは。

本日は日曜重賞「新潟記念」を分析していきます。
まずは過去5年ラップ・3着内馬一覧を掲載します。
新潟記念1

新潟記念2

新潟外回り戦だけに最速地点が10秒台に入ることも珍しくないのですが、年によっては11秒中盤までしか要求されなかったり、ラスト1Fラップも2015年のように1.5秒も減速して13秒台に突入する年もあれば、2016年のように減速しないままゴールを迎える年もあったり。脚質も追込み馬が独占する年があるかと思いきや、先行馬同士の決着になったり。
はっきり言って、この一覧だけではレースの本質が何かは理解出来ません。

ただ少し工夫すればレースの本質は見えてきます。
これは新潟記念を読み解く上で非常に大切なポイントですので、覚えておいて損はありません。
それは「中盤ラップ」です。
新潟記念3
上記は最初の1Fを除いた残り9Fラップを3分割=「前半3F」「中盤3F」「後半3F」した「中盤3F」ラップを年度別に並べたものです。3着内好走馬の道中位置も併記しています。
※2016年はメイショウナルトが大逃げを打ったため、2番手以下のラップを掲載

一部例外があるものの、中盤3Fが36.0秒以上と緩めば概ね先行馬が複数頭馬券になっていることが分かります。
「道中緩むなら前が残るのは当たり前」と言われればそれまでですが、新潟外回り=瞬発力・キレと考える人は多くて、この事実は案外知られていません。

新潟外回りだけに中盤が緩んでも、捲りを打たれる可能性はほぼゼロ(長い直線を考えると自滅確実ですから)。小回りコースよりも展開が読みやすいのは事実ですので、どのレースよりも展開読みが重要なレースと言えます。
ペース(中盤ラップ)によって先行馬優勢か差し馬優勢かがハッキリ分かれるレースですので、ここを見誤ると馬券もまるで見当違いの結果になることは良く理解しておいた方が良いです。
現時点では出走馬も枠順も未確定の状態ですから、展開読みは当日の「好走期待馬リスト」を参考にして頂ければと思います。

以上のようにデータ云々よりもペース想定が何より大切なレースですが、過去データで目立つポイントだけ書いておきます(注釈が無い限り過去10年データ)。

・牡馬優勢。牝馬は過去10年で【1-0-0-21】
・ハンデ戦ながら軽斤量馬は苦戦傾向で、牡馬で54㎏馬以下【1-2-3-42】に対し55㎏以上【8-8-7-91】
・最終週の外差し馬場だけに、外枠の差し馬は苦戦(過剰に外を回されるので、バイアス有利より距離損が大きくなる)。差し馬は内を通せる馬を選びたい
・1~3人気馬の複勝率23.3%と信頼度はかなり低く、軸馬は5人気以下から選びたい。人気から買うという選択肢はなし
・ラスト1Fの底力を問われるレースで、特に人気薄馬については母父サドラーズウェルズ系、ノーザンダンサー系馬に注目
・中2週以下【0-0-1-19】。これは夏競馬のほとんどの重賞に共通する傾向
・前走重賞で5~9着と適度に負けて来た馬が【4-3-7-32】で複勝率30.2%。単複ベタ買いでも大幅プラスで、現在9年連続で1頭以上馬券絡み中


最後に現時点での推奨馬と危険人気馬をご紹介して本日の締めとします。

推奨したいのはこの中穴馬
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中央競馬ランキング
「人気ブログランキング」内ブログ紹介文に水曜日限定で馬名を記載しておきます(10位ぐらい)
アドミラブルと7/8同血で早くから素質を買っていた同馬。若駒時代は粗削りな印象が否めませんでしたが、前走が鮮烈で自身11.0-10.9-11.2秒と長く良い脚を使って差し切りました。本格化の予感です。前後半46.9‐45.8秒と極端に緩くはない流れでのもので評価出来ますし、この持続性能は新潟外2000mでは強みになります。母系にサドラーズウェルズ・トニービンが入る血統も好走血統に合致します

一方で危険視したい人気馬はこれ
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最強競馬ブログランキングへ
「最強競馬ブログランキング」内ブログ紹介文に水曜日限定で馬名を記載しておきます(6位ぐらい)
前走はチークピーシズ着用が奏功した面もありますが、それよりも前後半51.3‐45.2秒のドスローによる位置的優位性があったことが全てでしょう。OP昇級後は一度も説得力あるパフォーマンスを見せられていない状況で、正直未だ能力には懐疑的。全てうまく運んだのが前走だとすれば今回はあれ以上はないわけで・・・