皆様、こんばんは。

本日も昨日に引き続き「セントライト記念」について考えます。
今回は有力馬数頭をピックアップして個別分析を行います。

ニシノデイジー
とりあえずは皐月賞前に書いた評価を一部転載しましょう。
弥生賞に関してはホープフルS以来の皐月賞の叩き台であったことに加えて、外有利馬場を終始内を回したバイアス不利が重なったものなので悲観することはないでしょう。内を回した中では最先着しているので悪くはない内容でしょう。
札幌2歳Sでは前後半48.2‐49.7秒のハイペースを残り600mから自ら動いて差し切り。東スポ杯2歳Sは前後半48.5‐46.2秒のスローからの4Fロンスパ戦を自身ラスト3F11.3‐11.1‐11.4秒と長く脚を使って差し切り。長く脚を使うことに長けた馬だけに、皐月賞のペースにはぴったりハマるはずです。また叩き合いでは負けたことがない勝負根性もプラスポイントです。一方でギアチェンジもトップスピードも並なのでスローのラスト3F(2F)戦ではキレ負け必至。これまでは内枠が当たり続けてきたので目立ちませんでしたが、掛かる面があるので壁を作れない外枠はかなり不安で内枠は必須です

皐月賞は8番枠からなぜか大外に誘導して(意図はしていなかったと思いますが)不安視していた折り合い難が表出し3角まで掛かり通し。それに加えて上がりの速い競馬になったための大敗。ダービーでは中間からとにかく落ち着きを最優先に考える調整を施し、レースではうまく馬群に入れることに成功。直線の最速地点ではギアチェンジ力の無さを露呈してしまいましたが、長く良い脚を使える特性を発揮しての5着好走でした。実はラスト1F最速はこの馬で、あの内容は秋に繋がるものでした。
ということで今回も最大のポイントは折り合い。ひと夏越しての精神面での成長のほどは分かりませんが、外枠配置になるとかなり不安。またスローで流れてしまうと折り合い面に加えて瞬発力不足の問題も顔を出します。内枠&平均ペース(もしくはスローロンスパ)は必須で、それさえ叶えば変な競馬にはならないでしょう。ただここは叩き台が明白で・・・ちょっと馬券的には悩ましい存在になりそうですね

エングレーバー
キャリア5戦全てで前後半バランススローのレースを走ってきた訳ですが、勝ち切った2戦はいずれもラスト3F戦。仕掛け位置が早くなるとゴール前で失速する傾向で、3角手前から早めにけしかけられた前走はその典型でした。従ってここも前半スローからのロンスパ戦になると一抹の不安があります。ただ、前向きな馬でスローの流れに掛かり気味に追走しているのも事実。こういう基礎スピードに優れていると思われるタイプは前半から淀みなく流れて良さが出る可能性があります。リオンリオンあたりがペースを極端に緩めずに引っ張る流れで新たな面が出る可能性があって、そこは楽しみでもあります。2戦目でエスポワールに完勝したり、プリンシパルSで僅差の2着など能力の裏付けはありますから、展開次第では面白い穴馬になり得ると思います

ランフォザローゼス
とりあえず前走札幌記念の大敗ですが、この厩舎にしては明らかな調教量不足の状態での出走。能力云々の前に走れる状態ではなかった=明確な叩き台という理解で良いでしょう。余りにも負けすぎですが、フィジカル的な問題があったなら中3週のここにエントリーするわけもなく、気にする必要はありません。春当時から各能力を高いレベルで持っていて、折り合いにも難がない優等生という印象。スローでも流れてもそれなりにまとめて来るのでペースも不問。ただ全項目で平均点以上である反面、突出した特殊能力もなくダービー7着という着順はこの馬の限界を示していると言えます。ただ3歳牡馬トップクラスには劣るというだけで、京成杯2着・青葉賞2着など2番手グループでは常に上位の能力を示して来たわけで、今回のメンバーなら明らかに上位カーストの一頭です。使い方的に間違いなくここを狙って来ており、中山コースも距離も問題なし。となれば馬券内好走はかなり堅いと言えるでしょう

タガノディアマンテ
近走では京都新聞杯が典型ですが、変に流れにのってしまうと終いの甘さを覗かせる馬。きさらぎ賞で見せたように、前半死んだふりをして残り600mだけ競馬をする形が最も力を発揮出来る戦法です。使い詰めでお釣りのなかったダービーと先行策を取った京都新聞杯を除くと、きさらぎ賞0.3秒差2着→スプリングS0.2秒差4着→皐月賞0.8秒差6着とクラシック路線でコンマ差の競馬を続けて来たわけですから、今回のメンバーなら能力は相対的に上位。そして現在の賞金では菊花賞出走が難しいとなると、ここでの権利獲得は必須になりますから獲りに行く仕上げで臨むでしょう。そう考えると高い評価を与えるのは当然ということになります。後は展開だけ。後方から競馬をする馬だけに、ロンスパになってラップが分散してしまうと前との物理的な差を詰める機会を失いますから、なるべく仕掛け位置が遅くなって前を射程圏に入れた状態で勝負所を迎えるのが理想です

ザダル
デビュー戦は前後半49.9‐47.5秒のラスト2F特化戦を逃げ切り。2戦目は前後半60.1‐61.1秒の前傾戦・外差し馬場を差し切り。3戦目プリンシパルSは前後半60.1‐58.2秒のラスト3F戦を好位後ろのインからロスなく直線を向き差し切り。3戦いずれもやや展開利があったレースで、3戦3勝と言えども額面通りに受け取ることは出来ません。また、2戦目はレースラップ自体は前傾戦ですが、前3頭が後ろを約1.7秒離したレースでしたので4番手以降は実質スロー。つまり過去3戦ともスローからのラスト2~3F戦しか経験していないわけで、未知な面がかなり存在しています。前走ではエングレーバーやヒシゲッコウに完勝し、直線では狭い馬群をこじ開ける根性を見せるなど非凡な素質を持っていることは間違いないですが、過剰に人気をするようなら評価を下げた方が正解かも知れません

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初勝利時に見せたロンスパ性能はかなりのもので、3戦目を前に激賞していた馬。ただ「掛かる」「出遅れる」「右回りではモタれる」といったように相当癖があり、中途半端な騎手では御せない馬。それだけに出世が遅れたという背景があります。初戦は道中から全く御せず、直線では前も詰まって終了。5走前は強敵相手に出遅れ(ただ直線は良く差し込んだ)。4走前はスタートから掛かり通して鞍上が抑えきれず向正面でぶっ放してしまってスタミナ切れ。3走前は直線激しくモタれた分。2走前は同様にモタれに加えて勝ち馬は幻の秋華賞馬。こんな具合でまともな敗戦というのはほとんどありません。2走前は敗れたものの時計は同日準OP5着相当。前走も2勝クラスを勝ち上がれるレベルの時計をノーステッキで計時と、能力はここでも通用するレベル。その2戦を含めてキャリア中で最も同馬の能力を引き出せているのがこの鞍上で、今回も継続騎乗してくれそうなのは何より。出遅れ&モタれ癖は依然として残っていて(折り合い難は解消)それらは不安でしかありませんが、それに目を瞑ってでも狙いたい素材です

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ドスローの初戦で10秒台すら刻めなかったようにトップスピードのレベルは平凡。それを証明する形になってしまったのが、2,3走前。3走前はラスト3F戦でやっとこさ2着を捕まえた内容で勝ち馬には捻られましたし、3走前は完全なキレ負け。そしてその2走前と4走前ではラスト1Fで明確に失速したようにトップスピードの持続力にも疑問。前走も内容的には極々平凡で、特別評価する点がありません。ゲートが安定しないのも相手強化を考えると非常に不安です。これまで経験していないペース(=ハイペース消耗戦など)になって新たな面が見られる可能性は否定出来ませんが、現実的なペース想定ならば買いたい要素を見出すことは出来ず、静観が妥当でしょうね