皆様、こんばんは。

本日と明日は「マイルCS」の有力馬分析を行って行きます。
本日は「前編」として5頭を取り上げます

ダノンキングリー
秋初戦、対初古馬戦となった前走毎日王冠が前後半47.0‐45.9秒、アエロリットが作る2F目以降は極端な緩みがない流れを、明確な出遅れから自身上がり3F10.9‐10.9‐11.6秒の脚を使って差し切り勝ち。この毎日王冠と同条件の共同通信杯が同49.5‐45.3秒と超スローラスト3F戦を好位から自身11.0-10.8-11.1秒の脚を使って完勝。この2戦を見ても分かるように、トップスピードのレベルはそれほどでもないものの、トップスピードの持続力は一級品です。一方で前後半46.0‐47.7秒と2F目以降減速ラップを踏んだ消耗戦ひいらぎ賞は楽勝。同59.0‐59.1秒と淀みなく流れた皐月賞では時計差なしの3着とペースが上がっても脚が削がれることのない高い基礎スピードも持っており、ペースの対応幅はかなり広いものがあります。レースレベルを考えても、クラシック2戦だけの結果では心許ないですが、前哨戦とは言え毎日王冠ではアエロリット・インディチャンプ以下G1馬5頭を差し切ったものですから、そのレベルの高さに疑いの余地はないでしょう。
前述したペース対応幅の広さに加えて、折り合いも問題ない、馬群OKで内でも立ち回れる、と大きな弱点が見当たらないというのが正直なところ。レース面で弱点があるとすればトップスピードのレベルにやや不足感がありますので、超超スローペースになってのラスト特化戦になった場合には危うさがあります。ただ現実的に考えてそれは可能性が低いでしょう。まともに走れれば馬券を外す可能性は極めて低いと思いますが、その他にも小さい不安点が複数あるのも事実。まずは安定しないゲート、鞍上変更、そして初の関西圏での競馬というのがそれ。この点についてどの程度減点するかが最終評価に繋がります

アルアイン
同馬はかなり好走パターンが限られる馬で、極端なスローからのラスト特化戦ではトップスピードが不足(典型は4走前金鯱賞)、5F以上のロンスパ戦・地力戦になると持続力が足りずにゴール前で失速します(典型は2走前宝塚記念)。「トップスピードのレベルが高くないので後半はラップが分散する形が良い。だけど持続力に問題がある」という特徴に加えて「一瞬だけれども良い脚を使える」という特長も持っており、それらが最大限に活きるのが「小回り・内回りの4Fロンスパ戦」という条件。これを前で受けつつ、直線入口で一瞬の脚を使って出し抜いて短い直線を惰性で粘り切る、というのがウイニングパターンとなります。ガソリン量が決まっているので、内々をロスなくせこく乗ってガソリンを節約する形が取れれば尚良しです。そのパターンが完璧に嵌ったのが2019大阪杯であり、皐月賞ということになります。
昨年のマイルCSは「前半から抜群の行きっぷりで、直線入口では一瞬の脚を活かして出し抜き残り200mまでは先頭を守るもラスト1Fで失速しての3着」という内容でしたが、3番枠から終始ラチ沿いを通れたこと、前後半47.1‐46.2秒のスローからラスト4Fの勝負という同馬のベストパターンの流れになったことによる好走。それでもゴール前は明確に失速しており、カツジに差されてもおかしくなかった(頭差)事実を見ると、やはり外回りコースでの不安は拭えません。大箱・外回りコースG1【0-0-1-4】に対し、内回りG1【2-0-1-1】という戦績通りに大箱コースはマイナスです。
ただ、マイル路線よりレベルが高い中距離G1戦線で常に上位争いしてきた絶対能力はここに入れば上位クラスで、今年の大阪杯勝ち・宝塚記念4着という結果からも衰えはなし。前述したように昨年は多分に恵まれた面があったのは事実ですが、今年もメンバー的には同馬が理想とする流れにはなりそうですので、再度の内枠配置になれば昨年の再現は十分に考えられます。尚、前走の大敗は大外枠から終始外回しされ、直線入口で馬が走ることを止めたという精神面に起因するもの。能力云々以前の問題なので、度外視でOK

ダイアトニック
キャリア10戦中9戦で上がり3F3位以内の脚を使っていますが、そんな記録とは裏腹にトップスピードのレベルは決して高くない同馬。前後半48.5‐44.8秒の超スローラスト3F戦の月岡温泉特別ではキレ負け(このラスト特化戦が唯一上がり3F6位だったレース)、同47.4‐45.7秒のスローラスト3F戦だった外房特別も最速地点のラスト2F目(=10.9秒)で反応出来ず。4走前は勝利したものの、36.4‐34.1秒と超スローで動き出しも遅いラスト2F特化戦にも関わらず、自身は10.9-11.1秒の脚しか使えず、前日同条件の京都牝馬Sとの比較でも大きく見劣りする内容。これまで緩い流れからの後半勝負で説得力あるパフォ―マンスを見せたことは一度もなく、そういう流れでG1を戦える根拠は今のところありません。
一方で、2走前は前後半33.9‐34.3秒を、前走では同34.6‐35.0秒をいずれも差し切ったように、淀みない流れからの相対差しという競馬では強さを見せており、現状ではこういう形がベストと言えるでしょう。ただし、近2走ともに差し馬が上位独占したように流れが向いたことは確かで、前走でG2を制覇したと言っても自身が1人気だったようにメンバーレベルはかなり微妙。また3走前ダービー卿CTでは、前後半45.1‐46.6秒と淀みなく流れてラスト3Fが減速ラップを踏む自身が得意とするはずのレースでラスト1F明確に伸びあぐねて4着に負けたようにマイル戦にも不安は残ります。
京都5戦5勝、鞍上スミヨン、時計の掛かる馬場歓迎と好材料が少なくないのは事実ですが、上述したようにマイルのG1、しかもペースが緩くなりそうなレースで勝ち負け出来るにはあまりに証明してきたものが少なく、鞍上で過剰人気するなら尚のこと買いにくいというのが現状の評価です

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以前は「ギアチェンジ力は優秀だけれども使える脚は一瞬」だった同馬。ただレースを使われる毎に持続力は以前よりも向上。それを印象付けたのが、前後半47.8‐44.8秒の超スローから自身10.7-10.9-11.4秒で差し切った6走前でした。その6走前のように前後半バランススローからの一脚勝負というのがベストパターンではありますが、2走前には前後半45.8‐45.1秒と淀みなく流れたレースを先行してゴール前までアエロリットに食い下がったように、ベストではない中でも能力を発揮出来ているようにここに来て完成の域に達した感があります。
ラスト3F10.9‐10.3‐11.1秒と究極の上がり勝負になった3走前でG1馬3頭に先着したようにトップスピードのレベルはこのメンバーでも上位に位置しますし、下りの惰性から加速出来る京都コースはベストコース(京都外マイルは【3-3-1-2】)。立ち回りが上手く、ギアチェンジ力を活かす意味でも内枠を取れれば馬券内好走の確率は結構高いと思います。最大の穴馬になり得る一頭だと思いますが、問題は鞍上。得意の下りからの一脚を引き出せず、直線入口でドン詰まった前走を見ていると、果たしてこの馬の良さを理解出来ているのか不安になります。この馬の良さの一つであるギアチェンジ力を活かすには、ある程度の位置から出し抜け的な競馬をするべきなのですが、それをやってくれるのかどうか。それを理解出来ている池添Jや古川Jならば、もっと自信を持って推奨出来るのですが・・・

「最強競馬ブログランキング」内ブログ紹介文(V)の穴人気馬←クリックして馬名確認出来ます(5位前後)
距離1400mで【2-4-0-1】と最も良績を残している通りの馬。1400m戦は中盤で緩みが発生しにくく、一定ペースで流れやすい距離。同馬は5速は持っていないものの、4速で走り続けられることが最大の特長。2018安田記念は道中11秒前半と緩みのない流れを追走しながら、ラスト3Fを11.0-11.0‐11.3秒でまとめて差し切り。ラスト1Fで全頭が苦しくなる中を減速幅を最小限に止めて11.3秒で差し切ったことは同馬の特長を最大限に表すものでした。それ故に今年の安田記念でも本命視したわけですが、昨年よりも後半型の競馬になったことが大きく敗戦。その2019安田記念はレースのラスト3Fが11.1‐11.2‐11.6秒と昨年それ(11.4‐11.4‐11.7秒)より速くなったわけですが、上で書いた通りに5速ギアを持っていないのでトップスピード戦での好走は難しくなります。敗戦した2018安土城S、2018マイルCS、2019マイラーズC、2019毎日王冠は全て後傾ラップのレースであることが如実にその性質を表しています。
さてマイルCSですが、安田記念より中盤に緩みが発生しやすいという点で適性に疑問。またマイラーズC前の記事でも書いた通り、右回りでは内にモタれる悪癖もあって割引。そういう意味でテン乗りもマイナス。安田記念で走れなかった以上、ここでそれ以上の成績を挙げられるとは思えません

本日は以上。

明日は「後編」をお届けしますが、公開頭数は両人気ランキングのクリック数次第で公開頭数を決めますので、お手数ですがバナークリックのご協力をお願い致しますm(_ _)m