皆様、こんばんは。

本日は「宝塚記念」の追い切り分析を行います。
尚、評価は5段階評価で、最高点は5点、最低点は1点です。

【宝塚記念】
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手前を替える際に若干バタついたことと、ラストで手綱を緩めてからややうるさい面を見せた点は感心しませんが、それらを帳消しにしてお釣りがくるほどの動きの質の高さ。脚元の力強さ、キレ、回転力、しっかりした体幹が根拠になったブレの無さ、どれを取っても一流。そして1週前の動きが更に良くて、リラックスして走りながらも素晴らしい全体時計が出る脚力もさることながら、ゴーサインが出てから一気に重心が沈み込みフットワークが伸びるというONとOFFのスイッチがしっかり存在していることが分かる内容は「完璧」という一言。もうどう考えても5点満点の内容です

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もう少ししっかりグリップ出来れば更に良くなるもののそれでも力強さは十分合格点の動きで、且つ柔らかさも兼備しているのが良い所。これだけしなやかに動けるのは体調が良い証拠でしょう。活気も十分感じられますし、これはかなり良い状態でレースに臨めそうです

4点トーセンカンビーナ
栗東坂路併せ。クビを上手く使ったリズミカルなフットワーク。体はやや華奢に映るものの、反面脚元の力強さは十分でしっかりグリップが利いた走り。ラスト2Fの12.2‐12.1秒というラップ通りにゴールが近づく毎にスピード感を増していることが視覚的にも伝わって来てのフィニッシュ。前走よりも良くなっています

4点ダンビュライト
栗東坂路併せ。スティッフェリオとの併せ馬。左手前に替えてから体が正対するまでに少々時間は掛かりましたが、前走時に比べると幾分マシ。終始楽な手応えのままスティッフェリオを圧倒して馬なりのままフィニッシュしましたが、この楽な手応えながら前走時のラスト3F12.8‐12.1‐12.8秒から今回は12.9-12.0-12.5秒と終いの精度を上げて来た点は好感。一度使われて確実に良くなっているのは間違いないでしょう

3点クロノジェネシス
栗東CW単走。3頭併せの最内。終始真ん中の馬のブラインドになり全体の動きは把握出来ませんでしたし、後半は外の馬のブラインドになり鞍上の拳の動きが確認出来ず。従って雰囲気で判断するしかないですが、恐らく鞍上の拳は動いておらず完全な馬なりだったはず。従って並走遅れ自体は気にすることはないのでしょうが、その馬が2歳未勝利馬というのが・・・馬なりとは言えせめて並ぶところまで行って欲しかったですし、物足りなさが残ったのは事実。ただ1週前が動きも馬体も素晴らしいものでしたので、十分出来上がっているということなのでしょう

3点ラッキーライラック
栗東CW単走。前走時は「前肢の動きに制限があった前走時は後ろ脚の反発だけに頼っているフォームでしたが、今回は肩の可動域が広がったことでクビを前に前に押し出せるようになっており流線型のフォームになっています。前後のバランスが取れるようになりましたので、前走よりも一段上の走りが期待出来ますよ」と書きましたが、今回もそのフォームを踏襲。今週は終いだけ負荷を掛けられる内容でしたが、鞍上の指示に従ってGO&STOPが出来ているよう点は好感。良い意味で変わらない状態でレースに臨めそうです

3点ペルシアンナイト
栗東CW併せ。しっとり濡れたような毛艶は体調の良さを伺わせるもの。筋肉の張りは若い頃に比べて落ちたなぁと思わせますが、柔らかみのある動きは変わらないものでスピード感も感じさせて非常に良いです。ただ直線序盤で併せた相手に執拗に威嚇しに行ったのはいかがなものか。人によっては勝負根性と捉えるのでしょうが、長くキャリアを積んだ馬だけに私的には「もう少し集中して走りなさい」と叱りたくなります

3点ブラストワンピース
美浦W併せ。予想以上にスッキリ見せているな、というのが第一印象。いつも通りの頭の高いフォームで、いつも通りの軸がしっかりしたブレないフォーム。どこがどう良くなったというのはありませんが良い意味でいつも通りの動きが出来ています。ただ反応自体は前走時の方が良かったですし、首周りの発汗がかなり目立つのは気になるところ

3点グローリーヴェイズ
美浦W併せ。3頭併せの真ん中。1週前は追われてからの反応に物足りなさを感じましたが、今週はかなり素軽くなっており馬なりでしっかり反応出来ました。内の馬と2頭で抜け出して以降は鞍上が軽く促しつつの同入でやや物足りなさを感じましたが、昨年の天皇賞春時もこんな感じでしたので問題はないでしょう。抜群ではないものの、しっかり能力を出せる仕上げという感じ

3点モズベッロ
栗東坂路併せ。手前をなかなか替えなかったり(替えられなかった)やや安定感に欠けるフットワークですが、かなりフラフラ走っていた前走時に比べるとかなり安定した動き。全体時計は遅いもののラスト2Fも12.0‐12.1秒としっかりまとめてきました(前走時は12.4‐13.0秒でバタバタ)。調教内容だけなら前走比で大幅な上昇を示していますが、今回は首周りから胸前に尋常ではない発汗の後が。気性面に課題を残す馬だけに、これはやや不安になります

3点キセキ
栗東坂路単走。本追い切りが坂路というのはデビュー以来初めてのパターンになります。いつもCWの追い切りを見ている馬ですから坂路で走る姿は新鮮ですが、体幹がしっかりしてフットワークがブレないのは流石。力強さもあります。ただ頭は高い走りは見栄えはせず、ラスト1Fでは明確に脚が上がって重心も浮いてしまいました。1週前のCWの動きも本当に良かった頃(例えば2018JC)との比較では85%程度(JCの出来が素晴らしすぎたのですが)。決して悪くはないですが、良い頃を知っているだけにどうしても辛口の評価になってしまいます

3点カデナ
栗東坂路単走。力強さや活気が感じられるフットワーク。反面前脚の着地点は完歩毎に見事にバラバラで、安定感がなくバタバタとした印象を与えます。当然運動効率も悪いです。特に左手前で走っている時にその悪癖が良く顔を出しますね。使える脚が短いのはここに起因するのでしょう。体調自体はとても良さそうですが、走りの質という点を加味すれば高い評価を下すことは出来ません

3点ワグネリアン
栗東芝単走。滞在の札幌記念を除けば、レース直近の追い切りで芝コースに入れたのは昨年の大阪杯の1週前追い以来。最終追いを芝で行うのは本州のレースでは初。思うように結果が出ない近走だけにパターンを変えることはそう悪いことではないと思います(個人的には嫌ですが)。ただ動きの質が伴っていないのは問題で、芝での追い切りの割にはフットワークが伸びないのは気になる点。これは可動域の狭さに起因するものですが、クビがイマイチ使えずに状態が起き気味な点も少々気になります。必然的に評価は低いものになりますね

3点メイショウテンゲン
栗東CW単走。その戦績通りにマラソンランナーにしか見えない体つき。筋肉量に欠けた馬体だけに、中距離G1のスピード感と言う意味では明らかに物足りません。動き自体はリラックスしていますし、終いまで集中して走れているので好感は持てますが・・・

3点アドマイヤアルバ
栗東CW併せ。弾力性のあるフットワークで集中して駆けられている点はプラスポイント。ただ肩の出が窮屈で可動域が狭く、重心が高いまま突っ立ったようにしか走れない点は質の面では物足りません。馬体を見てもこの馬なりに体調は良さそうですが、G1メンバーに入ると見劣りは否めません

2点スティッフェリオ
栗東坂路併せ。前回も2点評価にして痛い目に遭ったわけですが、今回も低評価。右手前時には右後ろが、左手前時には左後ろが外回しになってパワーが外に逃げる走法。これは前回までも同じですが、併せ馬で遅れたのも同じ。ただ今回は同じ遅れでも手応えの悪さは前走以上ですし、減速幅も前走以上に大きいもの。前走より良くなったと思える点がない以上は2点評価にするのが筋と言うものでしょう

2点アフリカンゴールド
栗東CW単走。活気は感じられるものの脚元の力強さやキレというものが感じられず、非常にダラダラとした使い方をしています。6F80秒台と速い時計を出したことで最後は疲れていたからだとは思いますが、その割には全く手前を替えませんでしたし、いずれにしても説得力に欠ける内容でした