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皆様、こんばんは。

本日も「天皇賞春」について分析して行きます。
今年は阪神芝3200mで行われるこのレース。昨日も書いたように京都芝3200mとは全く違う傾向を示すことになりそうですから、過去データをそのまま当てはめるのはあまりに安直でしょう。ただ本質的な部分については少ないながらも継承するデータもあると思いますし、天皇賞春に限らないデータにもヒントはあるはずです。そのあたりを意識しながら馬券のヒントになるデータを探っていきましょう。

まずは前走クラス別成績から
前走クラス別成績(過去10年)
春天10
近年ではレースレベルの低下が囁かれ存在意義が危ぶまれる天皇賞春ですが、そこは腐ってもG1。前走の格が上がるに比例して好走率は上昇している点は見逃すべきではないでしょう。

前走レース別成績(過去10年)
春天11
これは前走G1・G2出走馬に限った前走レース別成績ですが、最大勢力は「日経賞」「阪神大賞典」を経由した馬達。特に注目したいのはこの2レースの連対馬で、天皇賞春での成績は【3-2-6-26】複勝率29.7%(複回値109円)。過去10年で馬券に絡まなかったのは2019年のみですから、絶対に無視して考えることは出来ません。更に前走3人気以内だった馬は【3-2-5-15】に対し、4人気以下だった馬は【0-0-1-11】。上位人気を背負いつつ連対した馬はかなり信頼出来ると言えますね。

次に人気別成績
春天12
上位人気馬はそれなりに堅調。鍵になるのは過去10年中8年で1頭以上の好走馬が出ている5人気以下馬。過去10年で5人気以下で馬券に絡んだ馬は11頭居ますが、その内7頭は前走重賞3着内好走馬。非該当の4頭中3頭にはある重要な共通点があるのですが、それは最下部にて。

次に馬体重に関して。
人間を想像すると分かりやすいですが、短距離走者は爆発的なダッシュを得るために筋肉量を増やすことで体重は重くなる傾向。逆に10%体重が増えると体を運ぶ能力は10%低下すると言われるように、長距離を走るマラソンランナーはなるべく無駄な脂肪等を落とす必要があるため体重は軽くなります。競走馬においても概ねその傾向は見て取れて、長距離戦では馬体重が軽い馬が好走しやすい傾向にあります。

芝1200m戦における馬体重別成績(過去10年)
春天13

芝3000m超戦における馬体重別成績(過去10年)
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天皇賞春における馬体重別成績(過去10年)
春天8

天皇賞春4人気以下馬の馬体重別成績(過去10年)
春天9
過去10年の天皇賞春の勝ち馬は10頭中8頭が馬体重480㎏以上馬ですから、体重が重いから走れないわけでは決してありません。ただし穴を開けるのは馬体重が軽い馬という事実はあって、4人気以下馬に限ると馬体重が軽くなるに比例して成績は上がっています。これは穴馬を探す上でひとつのヒントになるかも知れませんね。

次に騎手について。
ある程度ペースパターンが固定化される短距離戦とは違い、距離が長くなるにつれてペースパターンは複雑になります。また距離が長くなるということは、単純に騎手の技量や判断力が問われる場面が増えるということでもあり、「長距離戦は騎手で買え」という格言通りに騎手の重要度は高いです。

過去5年騎手成績(芝2600m以上戦限定)
春天5
これは今年騎乗予定馬がある騎手における芝2600m以上戦(コーナー6つ以上コース)における騎手成績ですが、騎乗馬の平均人気を含めて優秀な結果を残している馬を黄色でマークしています。逆に川田Jや戸崎Jは騎乗馬の質を考えると明らかに物足りない結果ですから、少々心配ですね。

ちなみに同じ条件における調教師別成績も掲載しておきます
春天6

そして最後に挙げたいのが非常に重要なこのデータ
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中央競馬ランキング
「人気ブログランキング」の当ブログ紹介文内にデータ内容を記載しておきます(10位前後)
人気別成績欄に書いた「ある重要な共通点」もこのデータです。オカルトではないしっかりとした根拠に基づいたデータで、天皇賞春以外の長距離戦でも顕著な傾向が出ていますから覚えておいて絶対に損はありません。

明日は「天皇賞春」の有力馬分析を行います。