砂の王者

1992年から競馬三昧。好きな馬はナリタタイシンとワコーチカコ。 2017年10月から「レジまぐ」にて予想販売を開始。2019年2月から「note」にて好走期待馬リスト販売開始。2020年5月から「競馬最強の法則WEB」にて予想提供開始。当方が発信する全ての予想を閲覧出来るメルマガ会員様を常時募集中です。2017年3連複回収率188%、18年同93%、19年同111%。 ブログではトラック関係なしに興味あるレースを取り上げます。

週中分析

【セントライト記念】有力馬分析

皆様、こんばんは。

本日は「セントライト記念」の有力馬分析を行います。
昨日より体調がやや持ち直しましたので、通常通りのボリュームでお届けします。とは言っても登録頭数が減ってしまい頭数を増やすと最終予想のネタバレに繋がりますので、今回は5頭とやや少なめの頭数になります。ご容赦ください。
では、早速参りましょう。

バビット
まずは前走ラジオNIKKEI賞時の週中分析記事の一部を転載します
前走は隠れたハイレベル戦。それまでに淀みない流れを先行して好走してきた馬だけに、トップスピードのレベルを問われやすいレース条件が決定的に合わないと戦前には考えていました。レースは戦前の想定通りに前後半49.7‐45.7秒の超スローラスト3F戦、ラスト3,2F目に10秒台のラップを刻む流れになりましたが、対応不可能と思えた流れにしっかり対応しましたのでこれには少々驚きました。ただやはり最速地点ではやや見劣ってラスト1Fの減速地点で盛り返した内容でしたので、基本的には淀みない流れでの我慢比べがベストだと思えます。逃げる形がベストとは思いますが、2戦目には好位インから、3戦目には外目番手で競馬していますから番手競馬も対応可能。内枠が取れれば面白いです
その前走は戦前に控える競馬も示唆していましたが、最内枠から好発を切ったことと、抑えようにも抑えられない様子だったため今まで通りにハナを切っての快勝でした。週中記事通りに能力は高く評価していましたので、あの形になれば勝ったのも至極当然と言えて、人気はありませんでしたが決してフロックではありません。今回も能力的には最上位クラスという評価ですが、問題なのは距離。血統的には距離延長も問題ありませんが、かなり前向き過ぎる気性で抑えが効きにくいだけに急坂付きの2200mには少なくない不安があります

ガロアクリーク
春には評価が定まらなかった同馬ですが、全ての判断を迷わせたのが水仙賞の低いパフォーマンス。このレースがスタミナ不足と追走力不足を露呈したレースで、その後のスプリングSが前後半50.5-46.6秒のスローラスト3F戦での快勝だっただけに完全にスロー専用機(新馬戦も同じくスローラスト3F戦)だと判断。従って基礎スピードが問われやすい皐月賞では軽視したわけですが、終ってみれば前後半59.8-60.9秒の淀みないペースを差し込んで3着好走。更にダービーではスロー4Fロンスパ戦を渋太く差し込んでの6着(しかも3角で軽くはない不利を食らって位置を下げて、ペースアップした勝負所では大外を回してのものなので価値は高い)ですから、スプリングS終了段階の評価を180度転換しなくてはいけないでしょう。頭の高い走法で本質的にスタミナを問われるようなレースが向いているとは思えないのですが、春のクラシック2戦の内容+かなりレベルの低いメンバーを考えれば決して軽くは扱えないでしょうね

ヴァルコス
セントポーリア賞は前後半48.2-46.5秒のスローラスト3F戦でキレ負け、前走ダ―ビーでは同61.7-58.4秒のスロー4Fロンスパ戦も残り600mから11.3-11.3秒とそれなりのトップスピードのレベルを求められる流れで全く反応出来ずの大敗。一方で3走前のゆきやなぎ賞では、3分割ラップが48.8-50.9-48.5秒と比較的緩急が少ないラップを残り1000m標過ぎから進出して押し切り勝ち。2走前青葉賞は前後半60.4‐57.9秒のスロー5Fロンスパ戦を残り1400m標で好位まで位置を上げつつゴールまで渋太く脚を伸ばしてオーソリティとクビ差2着。両レース共に豊富なスタミナ量を活かし切った好走で、トップスピードのレベルを求められなければ崩れていないのがここまでの戦績です。そういう意味で5~6Fロンスパ戦になりやすい中山芝2200mは歓迎の舞台ですし、オーソリティをモノサシにすればダ―ビー4着以下馬とは五分に戦える計算ですから、となればここでは格上という評価になります

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前走は前後半60.9-60.0秒の5Fロンスパ戦を先行策から押し切ったという内容でしたが、前半は単純なスローではなく、前半3F35.3秒と馬場と距離を考えればそこそこ流れて4,5F目に大きく緩むインターバル走のようなラップ構成。その上での5Fロンスパ戦ですから先行馬の負荷は大きくて、それを押し切った同馬と逃げて2着に粘った2頭は高評価出来る内容。事実2着馬は次走で勝利を挙げていますので、やはりこの評価は間違っていないと言えるでしょう。元より2歳時からロンスパ性能は見せていて、ここまでで馬券を外したレースはスローラスト3F戦のみ。ロンスパ戦になりやすい中山芝2200mは向く舞台と思えますし、4走前にはかなり骨っぽい相手との一騎打ちを制しているように今回程度のメンバーなら能力的にも通用の素地はあります。案外人気が無いようですが、十分戦える能力と適性を有していると思います

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未勝利勝ちは高速馬場下で前後半59.3‐60.2秒の厳しい流れを差して、自身は11.5‐11.4‐11.6秒とラップを落とさずに走破した内容。このスタミナ量に裏打ちされた持続性能は見逃せないもので、続く1勝C勝ちは前後半61.7-59.7秒のスロー5Fロンスパ戦を快勝。これまでのキャリア中で自身は刻んだ最速ラップが高速馬場下での11.4秒であるようにトップスピードのレベルを求められる流れでは太刀打ちできませんが(前走がそういうレースでした)、スタミナや持続性能を問われる流れでは世代トップクラスの能力を発揮して来ました。スローペースからの上がり特化戦になるとかなり疑わしいですが、中山芝2200mならそういう流れになる可能性は低く、ここは順当に走れる舞台だと思います

【ローズS】有力馬分析

皆様、こんばんは。

先週日曜からずっと体調が優れず、昨日にはいよいよ未経験の症状なども出始めましたので、申し訳ございませんが本日の内容は簡易版とさせて頂きます。また、一昨日にお伝えしていた「先週結果に関すること」についても体調が戻ってからとさせて下さい。週末予想に影響が出ては元も子もありませんので、ご理解いただけますと幸いです。

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前走は戦前から同馬と2着馬とのマッチレースになると予想されたレースだけに、あのメンバー相手に勝利したこと自体は当然ですが、勝ち時計は過去10年で2番目の好タイム。開幕週で今年は特に速い時計が出る馬場だっただけに過大評価は出来ませんが、それでも勝負所から終始4頭分大外を回しつつ横綱相撲で押し切った内容でしたので、過小評価することもまた禁物です。その前走以上に評価したいのが2走前で、かなり厳しい枠からのスタートだったにも関わらず健闘したレース。枠の不利だけではなく、昇級、初輸送というハードルもありましたし、当日はかなりの強風が吹き荒れていましたが出走馬中最低馬体重だった同馬には相当堪えたはず。また、直線では隣の騎手のステッキに驚いて外へヨレる場面まであり、それでも僅差に留まったことは額面以上の評価が必要です。前走オークス組がかなり手薄な今年のメンバーなら、この馬で十分足りるはずです

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前走に関してはスタート後に躓いて位置を取れなかったことが全て。ただ、裏を返せば位置を取れなければ差し込めるだけの脚が不足しているとも言えて、案の定ラスト3F戦になった流れで気の利いた脚を使えずに見せ場なく敗退しました。初戦でもキレ負け、2勝目を挙げたレースではスローラスト3F戦で一脚使えましたが、かなりレベルの低いメンバー相手(2着以下で1勝Cを勝ち上がったのは1頭のみ)に相対的に優っていただけという平凡なラップですから、とにかくトップスピードのレベルを求められるようなレースでは劣勢を強いられます。そういう意味ではペースが落ち着きやすく、トップスピードのレベルやギアチェンジ力が必須の中京2000mは合う舞台とは言えず、一雨降って物理的に時計が掛かる馬場になるなどのアシストが無ければ苦戦は免れそうにありません

【ローズS】単純思考は命取り

皆様、こんばんは。

本日は秋華賞トライアル「ローズS」について分析していきます。
今年は変則日程のため中京2000mで行われる同レース。ということで、まずは中京2000mコースについて知っておきましょう。


ローズ1

ローズ2

中京芝2000mはゴール前の急坂の途中からのスタートになる点が最大の特徴。その後も向正面までなだらかな上りが続きますので、当然のように前半のペースは上がらず、多くのレースでスローペースになりがちです。200mしか距離が違わない2200mコースは差し優勢(1角までの距離が長いのでペースが上がりやすく、ゴール前の急坂を2度通過することで先行馬はスタミナを削られる)ですが、2000mコースはどちらかと言えば先行馬優勢のコースです。

ローズ3
これは過去3年の同コースにおける脚質別成績(新馬・未勝利戦除く)ですが、ご覧のように逃げ・先行馬優勢。東京2000mも同様ですが、「大箱コースで直線が長いから差し有利」という単純思考では大怪我をしてしまいます。

具体的なラップを見て行きたいと思いますが、ここでは時期的にも能力条件的にも最も類似していると思われるレース=マレーシアTC賞(旧マレーシアC)の過去5年ラップを見て頂きます
ローズ4
ご覧のように判で押したようなスローペースばかり。向正面を山の頂点として残り1000mからは下りレイアウトになる関係で5~6F戦ロンスパ戦になったり、はたまた3F戦になったりと仕掛け位置こそまばらですが、前半ゆっくり入っての終い性能の勝負になることだけはまず間違いないです。あくまでメンバーや枠の並びを無視した考え方ですが、3歳牝馬限定戦と言うことを考えれば5F超のロンスパ戦になるとは考えづらく、ラスト3F戦になる可能性の方が高いと言えるでしょう。

ローズ5
これは上で示したものと同条件での上がり3F順位別成績ですが、上がり上位馬の成績が飛び抜けて良いというデータもありますので、トップスピードのレベルやギアチェンジ力といった能力は不可欠です。

ここまでが中京芝2000mのコースの特徴
続いて「ローズS」過去5年の3着内好走馬一覧をご覧頂きます。
ローズ6
臨戦過程などについては深く掘り下げようかとも思いましたが、今年はオークス組が紫苑Sへ流れた感があって(オークス1,2着馬は直行。3,5,6,8着馬は紫苑Sへ、ローズSには4,7着馬+下位馬のみ出走)、上がり馬についても2勝Cで連対した馬すらおらず殆どが1勝C勝ち直後の馬。例年とは明らかにレベルが落ちる感があって、データの掘り下げは意味をなさないと判断しましたので割愛させて頂きます。

今年に関しては上で書いたコースの特徴(適性)と純粋な能力比較だけを根拠として予想を進めて行きたいと思いますが、現時点での最有力馬はこの馬
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中央競馬ランキング
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2歳~3歳春には全く評価しなかったことは以前から予想を見て下さっている皆様は良くご存じだと思います。反面、馬体の素晴らしさは常に評価して来た(桜花賞のパドックでもかなり褒めた記憶があります。記憶違いならすみません)という事実もあって、潜在能力はあるのだろうとは思っていました。その潜在能力を発揮出来るスイートスポットがハッキリ分かったのが前走で、簡単に言えば追走力がないため前半ゆっくり入らなければ能力を発揮出来ないということ。そういう意味で今回の舞台は絶好で、テンから淀みなく流れるであろう本番秋華賞では用無しになる可能性が高いですから、ここで全力買い→次走軽視というスタンスで良いのではないでしょうか

もう一頭がこの馬
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ギアチェンジ力はメンバー屈指、トップスピードのレベルも及第点以上のものは有しており、有利な先行脚質。春はやや使い減りの感がありましたし、厩舎的にもむしろ休み明けの方が能力を発揮出来るように思えます。距離的にはギリギリの感はありますが、前半からペースが上がらないコースですし、仕掛け位置が遅れる可能性が高いなら過度に気にする必要もないでしょう。有力

【セントライト記念】持続性能とスタミナ

皆様、こんばんは。

昨日は色々ございましてtwitterの更新も出来ませんでした。申し訳ございません。
馬券の成績も奮わずで会員様にはご迷惑をお掛けしておりますが、この辺りについてお伝えしたいことがありますので、明日までに別途記事を立てる予定です。ご一読頂けますと幸いです。

さて、今週は3日間開催。重賞は「セントライト記念」と「ローズS」の牡牝トライアル。今日はその中から「セントライト記念」を取り上げます。

まずは「セントライト記念」が行われる中山外2200mについて考えます。
セントライト1

セントライト2

中山外2200mは4角出口からのスタート。1角までは約430mと十分な距離の直線があるものの、ゴール前の急坂を含めた上りが1~2角途中まで続くため序盤のペースは上がらない傾向。2角を抜けると直線まで下りが続きますので、残り6F目前後からペースは上がりがち。5F以上のロンスパ戦になるのがこのコースの特徴です。従って持続性を備えた馬が狙い目になりますが、前半に緩み過ぎると後半にかなり速いラップを踏むことがありますので(後述する2015年や2017年)1角までの攻防の見極めは大変重要になります。

セントライト3
これは「セントライト記念」の過去5年ラップですが、コース傾向に逆らうように2015年と2017年ではラスト3F戦になっています。ただ過去10年でラスト3F戦になったのはこの2年だけではっきりと異質。中山開催過去10年中6年では4~6Fロンスパ戦になっていますので、基本的にはコース傾向通りのラップを踏むと考えれば良いでしょう。
後半の4~6Fでラップが分散するだけにトップスピードのレベルやギアチェンジ力は求められない傾向で、異質だった2017年を除くとラスト3F内最速ラップは2012年の11.4秒。それよりも持続性能とスタミナを問われることになります。

5F超のロンスパ戦になると先行馬が苦しくなるのが相場で、中山開催過去10年の好走馬30頭中14頭が3角7番手以下通過馬。3角3番手以内で馬券に絡んだ馬は8頭存在しますが、6頭には重賞勝ちの実績があり例外の2頭中1頭にはG2連対実績がありましたので、それぐらいの実績馬でなければこの舞台を先行して粘り込むことは出来ないと言えます。中心視すべきは差し馬です。
以下は過去5年の3着内好走馬一覧ですが、異質な終い特化戦になった2015年と2017年こそ先行馬が健闘していますが、概ね差し馬が上位入線していることが分かります。
セントライト4

重賞勝ち馬の話題が出ましたが、春の実績馬が強いレース
セントライト5
3着内好走馬30頭中19頭が前走重賞出走馬で、中でも前走「日本ダービー」出走馬は【7-4-3-17】勝率22.6%(単回値176円)・連対率35.5%・複勝率45.2%(複回値125円)と圧倒。ダ―ビー上位馬(関西馬が多くなる)は「神戸新聞杯」をステップにすることも関係していますが、馬券に絡んだ14頭中9頭は2桁着順から巻き返した馬ですから、ダービーでの着順には拘る必要はなさそうです。
尚、条件クラスからは10頭が馬券に絡み、2勝C敗退馬も複数馬券に絡んでいますが、降級制度が廃止になった昨年は前走条件戦組が全滅。この一年だけの結果で結論付けるつもりはありませんが、相対的に条件クラスのレベルは下がっているはずですから、最低でも2勝Cを勝利程度の実績(もしくはそれに準ずるパフォーマンス)は必要かもしれません。

最後に触れておきたいのが血統面。
持続性能とスタミナが求められる舞台だと言うことは上に書きましたが、それらを持っている特注血統がステイゴールド系の3頭とルーラーシップの4頭。
セントライト6
これは過去5年の中山外2200mにおける成績ですが、この4頭の産駒を買い続けるだけで複勝回収率104%とプラスになります。 ちなみにこの4頭の現役時の中山重賞の通算成績は【5-5-5-10】で複勝率60.0%ですから、産駒にもその特徴が伝わっているのでしょう。該当馬が存在すれば必ず押さえておきたいですね。

ということで本日は以上。
ここまでの内容を予備知識として予想に入っていきたいと思いますが、本日の内容も踏まえて推奨したいのはこの馬
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中央競馬ランキング
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仕掛けてからの反応は遅いものの長く脚を使えてスタミナ豊富なことが同馬の特徴。評価したいのが2走前で、このレースが前後半60.4‐57.9秒のスロー5Fロンスパ戦。スタート後に押して行ったものの位置は取れず序盤は中団後ろも、残り1400m標で好位まで位置を上げつつゴールまで渋太く脚を伸ばすと言う豊富なスタミナ量を活かし切った好走でした。しかも11.6‐11.6秒と速いラップを刻んだ3角以降で3~4頭分大外を回しており、負荷の大きさの違いを考えると勝ちに等しい内容と評価して良いと思います。中山コースへの対応がひとまず問題になりますが、外回りコースならナーバスになる必要も無いでしょう。最有力

もう一頭がこの馬
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トップスピードのレベルは凡庸で長く良い脚を使えることに長けた馬。1勝C勝ちは前後半61.7‐59.7秒のスロー5Fロンスパ戦を快勝しましたが、ああいうペースパターンがベストな流れだと言えそうです。前走はトップスピードのレベルを問われる流れで敗退しましたが、あのレースは同馬の特性に合った流れではありませんでしたので特に気にする必要はないでしょう。必然の敗戦です。中山外2200mは同馬の特性に合った舞台だと思われますので、巻き返しは必至でしょう

【京王杯AH】有力馬分析など

皆様、こんばんは。

本日は「京王杯AH」について分析していきます。
まずは中山芝1600mコースについて考えます。

京王杯1

京王杯2

中山芝1600mは1角奥ポケットからの発走。スタート後約240mで2角を迎えるレイアウトのため一見序盤のラップは上がらないようにも感じますが、1600m戦であることと、スタートから緩やかに下りつつ2角出口から急な下り勾配に入りますから、序盤から自然とペースは上がる傾向になります。下級条件になると中盤で緩む傾向も見られますが、古馬上級条件にまでなると極端に緩むことは少なく、一貫して速いラップを刻む傾向にあります。

京王杯3
これは「京王杯AH」過去5年のレースラップですが、ペースバランスは様々で仕掛け位置もバラバラ。これらはその時々のメンバー構成によって変わる傾向が強いと言えますが、一貫しているのは中盤で極端に緩むことが少なく淀みないラップを刻んでいると言うこと。2F目以降に12秒台のラップを刻んだのは中山開催過去10年でたった一度だけ(2018年の4F目=12.2秒)。これ以外の最遅ラップは11.7秒で、後半3Fにおける最速ラップは11.2秒ですから、いかに淀みなく流れるかが分かりますし、またトップスピードのレベルは求められないということも分かります。また後半4F中で0.3秒以上の加速を記録したことは一度もありませんのでギアチェンジ力を求められることもありません。同じ1600mでも中盤で緩んで後半のトップスピード戦になりやすい東京芝1600mや阪神芝1600mとは異質のコースだと言えて、求められるのはワンペースで走りぬく持続力だと言えます。

昨年こそ超高速馬場下での超ハイペースの競馬という異質なレースで先行馬決着となりましたが、あのレースはあくまで例外的。前半から淀みなく流れるレースだけに先行馬苦戦の傾向にあって、過去5年の3着内好走馬15頭中10頭までが3角7番手以下の差し馬でしたので、中心視したいのは差し馬ということになります。
参考までに過去5年の3着内好走馬一覧を掲載しておきます。
京王杯4

その他、データ面では特筆すべき項目はありませんので、後は有力馬分析として数頭をピックアップして個別分析を行っておきます。

ルフトシュトローム
中山芝1600mは3戦3勝。2走前NZTは前後半45.9‐47.1秒の淀みない流れを4角大外から差し切ったという内容で、2,3着馬に対してはラスト1Fで違いを見せたように高い持続性能が性能が最大の特長ですから、このレースへの適性は間違いないでしょう。前走NHKマイルCは残り350m辺りから前が壁になって全開スパートが遅れたことは持続性能が売りの同馬にとっては痛恨と言えて、出し切れていればもう少し際どい勝負になっていたでしょう。総じてポジティブな印象ではありますが、大きな問題になるのが世代レベルの低さ。古馬混合戦になって以降、3勝C~重賞(芝のみ)での3歳馬の成績は【1-0-0-17】。重賞ではワーケア、ブラックホール、ギルデッドミラーと言ったところが総じて人気を裏切っており(ブラックホールなどは人気になるのがおかしいのですが)、あくまでここまでの数字だけで判断するなら近10年でも断トツでレベルが低い世代の可能性があります。それを考えればとてもではないですが中心視は出来ませんので、ヒモで一考という評価に落ち着きます

スマイルカナ
外から被されそうになって止む無く途中からハナに立った前走も含めて、逃げた場合は【4-0-1-1】。イマイチ味が無かったチューリップ賞に見る通りハナを切ってこその馬で、ハナを切って崩れたのは明らかに距離長かったオークスのみです。前走米子Sに関しては中間の時計を見ても明らかに本物ではなく、斤量が魅力で惰性で使われた一戦。50㎏の軽量に恵まれた面が強かったとは言え、それでも次走中京記念でも2着好走するラセットに完勝するわけですから、ポテンシャルの高さは間違いありません。ルフトシュトロームの項では3歳馬不振データをご紹介しましたが、唯一好走したのがスマイルカナですから他の3歳馬と同列に語ることは危険かも知れません。ここもハナを切れるか否かが唯一にして最大の焦点になりますが、そういう意味で同型トロワゼトワルの存在は厄介。前走にしても再度控える競馬を試そうとしていたきらいがありますから、トロワゼトワルよりも外枠配置になればあっさり控えてどこにも居なかった、というシーンは想定しておきたいです

トロワゼトワル
そのトロワゼトワルは、5走前ターコイズS時に騎手・陣営共に寒い時期を敗因として挙げたように暖かい時期に走る馬で、過去10度の3着内好走の内7度を4~9月に挙げています。4走前は好走例が多い4月のレースでしたが、1週前に併せ馬で遅れたように本調子に無かった一戦。2走前は顕著な外差し馬場で上位4頭を3角10番手以下馬が占めたレースを逃げたもので情状酌量の余地ありの敗戦。近走はこの3走以外は大崩れせず走れており、馬券外に沈んだのはヴィクトリアマイルの4着のみで、このレースとてサウンドキアラとノームコアに0.1秒差ですからG3レベルでは評価を下げる内容では無いでしょう。昨年は基礎スピードの高さを活かして世界レコードで逃げ切ったレースだけに、今年も同じ競馬が出来れば当然好勝負になるでしょう。後はこの夏3戦目のローテと、昨年比3㎏増の斤量がポイントになります

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前走推奨馬。その推奨理由は、抑えが効いた際に一脚使えることと極端に速い時計の決着にはならない馬場が向く、という2点。狙い通りに速い時計の決着にはならずに好走してくれたわけですが、思ったよりも脚が使えなかったのは馬群を割る競馬になったことと、前後半46.3‐46.8秒と締まったペースになり追走に脚を削がれたことが原因でしょう。今回は前走より時計が速くなることは確実ですが、持ち時計が無く血統的にパワー馬場が向くと言う点でマイナス。そして小回りコースでトロワゼトワルorスマイルカナが引っ張る流れならば前走以上にペースは上がると思われますが、前走を見ていると基礎スピードを問われて良さが出るとは思えないので、この点もマイナス。また、血統的に馬群に揉まれる競馬は苦手なはずですが、コース幅員が前走より狭くなるのでよりタイトな競馬になるだろう点でこれもマイナス。そう考えると前走比でマイナス面が多い今回、前走以上の結果を残すことは容易ではないと思われますので、一雨降って馬場が渋らない限りは高い評価は下せません

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2走前以前は見事なまでに前後半バランスでスローの流ればかりを走って来て勝ち切れないレースの連続。不良馬場だった6走前を除くと、まともにペースが流れたレースはデビュー4戦目のつわぶき賞まで遡らなければならず、そのつわぶき賞を勝利しているだけに、ペースが流れた方が能力を出せるのではないかと考えていたのが前走時の評価でした。その前走は前後半33.8-34.7秒と久しぶりにまともに流れたレースになったわけですが、道中インベタ追走していたにしても直線は目立つ伸びを見せての快勝で、デビュー以来最高とも言えるパフォーマンスを見せました。予想していた通りに基礎スピードを問われる形で良さが出たという結果で、淀みなく流れるであろう今回のレースへの適性自体は高いはずです。後は距離と力関係が当面の課題になりますが、前者に関しては前走を見る限りは全く問題なさそう。後者については優位性を持てているとは言えませんので、極端内枠からせこく立ち回りたいところ。それさえ叶えば馬券に端に引っ掛かっても全く驚けません

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9月会員様満口御礼(次回募集は9月28日以降)
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9月7日発売「デジタル版競馬最強の法則Vol.6」に掲載されました