【閲覧注意】深夜に怖い話とか

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    1:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 22:50:28.10ID:ymmgq4X10.net
    |A-)


    2:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 22:53:39.56ID:ymmgq4X10.net
    |A-) 寝る準備って意外と時間かかる


    3:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 22:57:28.10ID:ymmgq4X10.net
    大学2年の4月頃の夜遅く、僕と彼女(仮にR)は駅の改札を通り、階段を下りていました。
    改札の真上の電光掲示板では、電車が来るまでまだ時間があるようでした。
    12時を回っていたので誰もいないだろうと思い、2人でまったりしながら電車を待つつもりでした。
    階段はホームの端にあったので、ホーム全体を見渡すことができます。
    ホームは人でいっぱいで、朝の通勤ラッシュのようでした。
    電車が遅れたのでしょうか。
    この時間にもかかわらず、ガヤガヤとにぎやかでした。
    2人きりで過ごす僕の計画は潰えました。

    僕たちはホームに下りることもできずに、階段で電車の到着を待っていました。
    どっと疲れが出てきました。
    その日が一日中忙しかったのもありますが、多分、このホームの
    難民キャンプのような状態を見てしまったからだと思います。
    Rはかなり眠そうでした。

    そんな時、ホームが一層騒がしくなりました。
    いつの間にか電車が来ていました。
    僕はやっと乗れると喜びましたが、すぐに絶望しました。
    この電車には僕たちだけでなく、このホームの人たちも乗ることを思い出しました。
    電車のドアが開きました。
    人がみるみる電車に吸収されていきます。



    4:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 22:59:45.00ID:ymmgq4X10.net
    次のにしようかとも思いましたが、これが終電かもしれなかったので、
    いやいやながら、階段横の、一番前の車両の、先頭のドアから乗り込みました。
    乗る人の数が多過ぎて、僕は電車の正面(運転席側)の窓に流され、Rは見えなくなってしまいました。
    僕は潰れる寸前でした。
    そして、何でこんなに人いるんだよ!とイライラしながら、僕は窓から、そこにいる運転手も見ている景色を見やりました。
    何かがおかしいと思ったのはその時でした。
    窓の向こうは真っ暗でしたが、電車のライトのお陰で長く伸びる線路や、
    その横を通る人気のない道路、そして、前方に踏切が見えました。
    この時間なので近くを車が通ることもなく、また、踏切も静まりかえって、
    ただ静かな満員電車にゴウンゴウンという電車の機械音が響いていました。
    僕は訳も分からず焦っていました。
    この状況に何か違和感がある、何かが変だ、と。
    窓の景色を僕はもう一度見回しました。
    …そして、気づきました。
    僕は人をかきわけ、ホームと反対側のドアまで流されていたRを見つけ出し、大急ぎでドアに向かいました。
    R「え?どうしたの?なんで降りるの!?」
    と聞こえましたが、答える余裕はありませんでした。
    ピィィィィッという発車を告げる笛が鳴ったからです。
    僕はRの手を引き、人を押し退けるようにして進みました。
    ドアが閉まり始めました。
    僕は思い切り腕を伸ばし、なんとか2つのドアの僅かな隙間に滑り込ませました。
    それを感知したのか、ドアは再び開きました。
    僕たちは転がるようにして電車を出ました。



    5:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:00:31.36ID:ymmgq4X10.net
    R「なんでいきなり降りたの?」
    僕「踏切が鳴ってなかった」
    R「え?」
    僕「電車がもうすぐ出るってのに遮断機が下りてなかったんだよ。
    それに…こっち側なら電車は一番後ろが階段に来なきゃいけないだろ?」
    僕たちの乗った側のホームは本来なら、階段のすぐ近くには最後尾の車両が来るはずなのです。
    しかし、僕たちのいた車両の窓からは、運転席でハンドルを持つ運転手がはっきりと見えました。
    電車は本来来るべき方向とは逆の方向から来ていたのです。

    背後で再びドアが閉まりました。
    電車はゆっくりと動き出し、無反応の踏切を通り、速度を上げ、やがて走り去っていきました。
    僕と状況を理解したRは、闇に浮かぶ電車のライトを、それが遠くに消えるまで呆然として眺めていました。
    一応すぐに改札の駅員に聞いてみましたが、電車が最後にこの駅に来たのは、20分以上前だったそうです。



    6:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:05:34.99ID:ymmgq4X10.net
    当時僕は高校生で、クラスに『パーマ』というあだ名の仲の良い友人がいました。
    夏の終わり頃、昼休み中にパーマから電話がかかり、
    「今学校出れないか」
    と言われました。
    僕は承諾し、バレないように学校を抜け出しパーマのいる公園へ。
    バッグにはパーマに何故か頼まれた替えのワイシャツを入れて行きました。(保健室で借りた)
    公園に着いてベンチに座っていたパーマを見つけた時、ゾッとしました。
    パーマはうなだれて意気消沈していて、胸元あたりにはとてつもない量の血がついてました。

    僕が
    「大丈夫か、怪我したのか」
    と半狂乱になって尋ねると、パーマは
    「大丈夫、怪我はしてないよ。取りあえずワイシャツをくれ」
    と言って、血だらけのワイシャツを脱ぎ始めました。
    顔面蒼白になったパーマは若干血のついたズボンを水飲み場で洗い、
    僕の持ってきたワイシャツに着替えて一段落すると、煙草を取り出し火をつけてゆっくり話し始めました。

    その日パーマはいつものように学校へ向かって歩いていました。
    時間的には完全に遅刻、開き直ってグダグダ歩いていたそうです。
    踏切にさしかかると(学校への道には踏切があります)丁度警笛が鳴り電車が来るところでした。
    パーマは道路左端の踏切バーの前に立ち待っていたのですが、その時後方で奇声が聞こえたらしいです。
    振り向くと、女性と思われる人が物凄い勢いで走ってきていました。



    7:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:07:34.83ID:ymmgq4X10.net
    パーマはそこで一旦話をやめ、煙草を携帯灰皿に突っ込みました。
    「少し待ってくれ」
    そう言って血だらけのワイシャツを水に浸しました。
    授業はもう始まっている時間でしたが、僕達は学校に行く気にはなれそうにありませんでした。
    パーマは洗い終わった(血はほとんど落ちてませんでした)ワイシャツをベンチに干し、また煙草を取り出しました。
    「話を続けるか」
    その時パーマは何かを諦めたような、恐れるような顔をしていました。

    「そいつがどうもおかしいんだ」
    パーマが言うには、その女は首を斜めに傾け両手をあらぬ方向へ振り乱し高笑いをしながら走ってきたそうです。
    「しゅうえい」
    「おなか」
    「ころがった」
    などと意味不明な言葉を笑い声に交えて叫んでいたとか。

    やがて電車が目の前を通過し始めたのですが、相変わらず女は物凄い勢いで道の真ん中を走ってきます。
    女はパーマと並んだかと思うと、そのままの勢いに
    信じられないほどの跳躍でバーを飛び越え電車の側面に突っ込んだそうです。
    女は電車の進行方向へ吹っ飛び、線路脇で痙攣していました。
    片方の足首が千切れかかり、長い髪が顔面を覆い、口から真っ赤な固体物を吹き出して。
    パーマはその間微動にせず、吹き飛ばされた女を見たあと反射的に顔を拭ったそうです。
    拭った手の平にはおびただしい量の血が。
    そこで思わず吐いてしまい、近くの公園へ駆け込み長い時間休憩していたと。
    そこで話を終えました。



    8:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:08:30.30ID:ymmgq4X10.net
    そこまで聞いた後、僕が現場を見に行こうとするとパーマが
    「やめとけ。…いや、やめてくれ。頼むからやめてくれ」
    と、震えながら言うので諦めました。(現場に興味はあったけど既にパーマの血ワイシャツで充分でした)
    実際パーマはよほどショックを受けたらしく、終始ずっと震えていたので
    一人にしたら危険と思い、その日は二人で帰りました。

    後日学校内でその事件が話題になりパーマと僕は質問攻めにあい、パーマはしばらく学校を休みました。

    その後パーマは登校ルートを大幅な遠回りに変え、
    僕は事件のあった踏切を渡る度に線路脇へと目がいってしまうようになりました。

    話は一応これで終わりです。
    その後パーマとの関係も続いていますが、事件直後に
    あれだけ詳細に話してくれた事件内容は二度と話してくれません。(僕が気を使って事件話をださないせいかも)
    なので記憶が微妙に曖昧ですが、完全に忘れない内に書き込みました。



    9:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:14:12.60ID:ymmgq4X10.net
    オレは九州の山奥で砂防ダムをつくってる。
    泣きたくなるような職場なんだが、おふくろは半分寝たきりだし、
    兄貴はちょっと頭がアレで、二人とも会社の寮にオレと住んでる。
    辞めるに辞められない状況なんだわ。

    一日十一時間働いて、休みは週一回。月給十万八千円。
    寮費が四万五千円抜かれて、昼飯が九千円天引き。
    あと、管理費とかいう良くわからんのが二万円取られている。
    手元に残るのは三万ちょっと。気晴らしといったら、月に二度くらい街に出て、漫画喫茶に寄るくらい。
    交通費の方が高いけど、どうしようもない。

    そんな職場だから、オレみたいに事情がある奴以外は逃げる。
    人数分のメットすら用意してない会社だから、事故も多い。
    たまに労災で死人も出るけど、問題にはならないみたい。
    なんせ逃げるのが多いんで、「いなくなりました」で通っちゃうんだよな。

    んで、先月なんだけど、その日はセメントの袋を開けてコンベアにぶちまける仕事を一日中やらされてたんだ。
    で、夕方に袋を開けると、セメントの中に厚手のでかい封筒が混ざってた。
    そのセメントは系列会社の工場で作ってるんだよね。20キロくらい離れた。
    終業した後、封筒を開けたらボロい布きれと手紙が入ってた。

    文面は、こんなの。



    10:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:15:21.16ID:ymmgq4X10.net
    「私ははセメント工場で働いています。
    彼氏はクラッシャー(破砕機ね)へ石を入れる仕事でした。
    二月七日の朝、大きな石を入れる時、彼氏は石と一緒にクラッシャーの中へはまりました」

    「作業着のすそをつかんで助けようとしたけど、彼氏は水におぼれるみたいに石の中に沈んでいって、砕けて赤い石になって、ベルトの上に落ちました。
    そのまま粉砕筒に運ばれてもっと細かく砕かれて、焼かれて、セメントになってしまいました」

    「骨も、肉も、粉々になって、全部セメントになっちゃいました。
    残ったのはちぎれた作業着の切れ端だけです。
    事故でラインが止まったので、私は袋詰めの行程にまわされました。
    私が彼氏が混ざったセメントを袋に詰めています。
    それで、この封筒を一緒に入れました」

    「メアドを書いておくので、連絡ください。
    このセメントは何に使われましたか?それが知りたいです。
    うちの社長みたいな、金持ちの家の壁とかに使われるなんてこと、ないですよね。それだけは嫌です。絶対許せない。
    そんなところにだけは使わないでください」



    11:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:15:57.84ID:ymmgq4X10.net
    「まだ二十六歳で、やさしくて責任感が強い人でした。
    仕事はきついし給料は安くてボロボロだったけど、結婚する予定というか、できちゃったので、無理して働いていました。
    会社を辞めたいといってたのに、もう少しの我慢だからって、私が止めてました。辞めさせてあげれば良かったのに」

    「もう貸衣装も予約していたのに、セメント袋を着せることになるなんて。
    彼は棺桶にすら入れずに、セメントになってしまいました。
    骨壺は会社が用意してくれたけど、中身はからっぽです。
    だから、寮の部屋にあった遺品だけ入れました」

    「メールください。あの人のお墓になる場所を教えてください。
    代わりに、彼の作業着の切れ端をあげます。
    あなたも用心してください。さようなら」


    この手紙見て、本当に嫌になって逃げ出そうと思ったけど、おふくろと兄貴の件があるんで、まだそこで働いてる。



    13:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:28:30.60ID:ymmgq4X10.net
    大学生時代、男友達と二人でよく俺ん家で遊んでいた。
    2階建てボロアパートだったけど、近くにコンビニもあり生活するには不自由なかった。

    ある日、その友達と家で飲んでいたんだけど、夜中の2時になって酒が切れたから
    友達が近くのコンビニへ買出しにいってくれた。俺はコタツに入ってごろごろしてた。
    コンビニまで歩いて3分もしない距離なのに15分経っても帰ってこない。

    おかしいなと思っていたらいきなりドアをノックする音が聞こえた。
    俺は友達が帰ってきたと思い鍵を開けようと玄関に向かったが、次第に

    ドンドン!!ドンドン!!

    とノックの音が大きくなり
    俺は友達に
    「おい!近所迷惑だからやめろ」
    とドアを開ける前に言った。
    しかし、ドアと叩くのをやめない。
    尋常じゃない様子でドアを揺らしている。
    鍵を開ける瞬間、俺は何とも言えない嫌な予感がして、鍵を開けるのをためらった。

    しばらく2分ほどそれは続いた。
    俺はなんだか怖くなってコタツに戻った。
    すると俺の携帯電話にメールが一件。
    読んでみると買出しに行った友達から

    「絶 対 に 開 け る な」



    15:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:32:33.09ID:ymmgq4X10.net
    高校生時代、陸上部で短距離走をやっていた俺は、夜学校が閉まってからも練習をする熱心なスポーツマンであった。
    といっても、学校内に残って練習するわけではなく、自宅周辺の道路を走るのである。
    中でも練習に好都合な場所は、100メートル程の長さのある橋の歩道であった。
    住宅地では不可能な100メートルダッシュの練習が、思いっきりできたのだ。
    だがその橋には縁起の悪い問題があった。

    自殺である。

    河を渡るために30メートル程の高さがあるその橋は、街灯も少なく、投身自殺者にとっても絶好のポイントだったのである。
    実際、飛び降りポイントらしき橋の中間点には、花が添えられていることが多かった。
    投身自殺者があの世へ向かう速度よりも速く突っ走ることに情熱を注いでいた当時の俺は、
    そんなことはお構いなしに橋を練習に使っていた。
    むしろ自殺が起こらないようパトロールしてやる!くらいの意気込みであった。

    ところがある日、奇妙な光景に出くわした。
    白いワンピースを着た少女が、夜の橋の歩道を疾走していたのである。
    (ユーレイ!?…でも、脚あるし…)
    俺が訝しげに遠くから眺めていると、少女が走り終わった先に数人の人影が見えた。
    四角い機材を担いだ者、槍のような棒をかざした者、照明を持った者…
    (あぁ!!映画か何かの撮影か!)
    学生らしき団体の、映画製作現場だった。



    16:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:33:31.13ID:ymmgq4X10.net
    しかし、そいつらの行動が眉唾モノであった。
    「あれ、ジャマだよね!」
    「でも触ったらヤバいって!」
    「いーからwポイしちゃお♪」
    そんな旨のことを話てたと思う。メンバーの一人が橋の中間点に歩み寄り、
    何かを拾い上げたかと思うと、河へと投げ捨てた。
    (オイオイ、あの場所って!)
    辺りが妙な静寂に包まれる…

    年上のグループに文句つける勇気もなかった俺は、彼らが立ち去った後、橋の中間点に行ってみた。
    ―案の定、昨日まであった花が無い、花瓶ごと…。
    (何てことしやがったんだ奴等は…!)
    色々な意味で、愕然とした。

    翌日、俺は日頃からのショバ代的な意味合いも含めて、
    捨てられた花の代わりに適当な野花でも置いてやろうと考え、橋へ向かった。

    「何じゃこりゃっ!!?」
    橋に到着した瞬間、思わず声に出した。
    紫の夕暮れ色に染まった橋の歩道、いつも花が添えられている場所、その場所に大量の花束が添えられていた。
    イヤ、山盛りに積み上げられていたといった方が正しい表現であろう。
    大型ゴミ袋2杯分くらいの量だった。
    おまけにどの花束も茶色くカラッカラに枯れ果てていたが、
    それを束ねている真っ白な包み紙がやけに真新しく、不気味に俺の目に映った。
    明らかにドライフラワーなどという爽やかな類のモノではない…
    (昨夜花が捨てられ、憤怒した遺族の異常行為であろうか?)
    何にしろ恐ろしくなった俺は、集めてきた野花だけはさっとその場に置き、そそくさとその場を離れた。



    17:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:34:28.18ID:ymmgq4X10.net
    しばらく歩き、遠目に橋を振り返る。
    ―その時、異様なモノが目につく。
    (…人の…手?)

    橋の欄干の隙間から、橋の歩道に向かって、何か白っぽい棒状のモノが伸びている。
    もしあれが人の腕だとしたら、橋の外側にぶら下がって掴まり、
    歩道に向かって手を伸ばし這い上がろうとしている状態である。
    自殺未遂の人?…イヤ、アレは人じゃない…!直感であった。
    そう思って身構えつつ、目を凝らした次の瞬間…

    「うぬぅ…おぉ~ん…」

    気だるそうな女の声が響き、水にまみれて海草のようになった長髪が、
    べったん!!
    と音を立て、欄干の隙間から歩道にはみ出てきた。
    (頭も…上がってきている…顔が…見える!!)
    目を逸らそうとした矢先の、一瞬だった。
    今度は長髪に覆われた青白い人間の頭部のようなモノがにゅっとはみ出てきて、
    俺の置いた野花を手に掴んでがつがつと口に含み、

    ずりゅり!!

    ―手・髪・頭ごと、橋の裏側へ引き摺られるように一気に引っ込んでいった。
    欄干の隙間は、どうやっても人間の頭部が抜けられない幅である。
    その隙間を、青白い頭部が変形しながらすり抜けていた…

    次の瞬間、俺は校内最速記録を確実に更新する勢いで、自宅まで突っ走った!
    (ヤベー、マジ脚力鍛えといて正解だったわ~!!)



    18:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:36:10.58ID:ymmgq4X10.net
    翌朝、母親から
    「あの橋にはもう行くな」
    と言われた。
    母ちゃん霊感持ちか?と意外に思いつつ、理由を訊くと…
    「あの橋の近所の○○さんがね、昨夜橋の上で何かが燃えてるのを見たんだって。
    放火魔みたいなアタマのおかしい人の仕業かもしれないから、もう一人で行くのやめなさい。」
    (その燃えていた「何か」って…)
    俺は昨日見かけた枯れた花束のことを母親に話した。
    (流石にバケモンのことは言わないでおいた…)
    「じゃあその花束が燃えてた…?でもそれだとハナシがおかしくなるんだよね…」
    母親が付近住民のハナシを整理した限りでは、
    炎は昨夜数時間にわたって橋の上で燃え続けているのが目撃されていたそうだ。
    ―枯れた花がそんなに長時間燃え続けるものだろうか?

    疑問に思った俺は、その日の学校帰りに、もう一度橋まで行ってみることにした。
    流石に一人では恐くて無理だ。
    部活仲間を一人巻き添えにして、通学用の自転車を二人乗りして現場へ向かった。

    橋に到着。時間帯は前日来た時とほぼ同じで、辺りは薄暗い…
    「おっ、おい!あんまそれ以上進むな!」
    運転する友人に呼びかけ、橋の中間点から20メートル程離れた所で、自転車を止めさせる。
    いきなり接近するのは危険だ。
    「ハイハイ、言われなくたって、俺こんな自殺スポット来たくねぇよ…」
    元来ビビリ屋の友人である。
    「わるいねwでさ、あそこの辺で何かが燃えてたんだと思う。何か見える?」
    ポイントを指差す俺。
    薄暗い闇に目を凝らす友人と俺。
    いつの間にか風が吹き始めた。



    19:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:37:40.90ID:ymmgq4X10.net
    「あの中間点?…モロ何か落ちてんじゃん!うわっ、キモッ!何あの白いの!?」
    雑誌くらいの大きさの、白い紙だろうか、橋の歩道に沿って何枚も並べて置かれているようだ…
    不思議である。
    風に吹かれてはためいているのに、その場にとどまって飛ばされない紙の列。
    思わず歩み寄っていく俺と友人。
    (…真っ白な…紙…?)
    昨日見た、花束の包み紙の残骸のようにも見える。

    紙から数メートルも位置まで近寄ると、紙が飛ばされすにいる理由がわかった。
    ―紙が釘で打ち付けてあった。歩道の地面に。
    地味に異様な光景…俺と友人、愕然。
    「…この紙、何か描いてね?」
    友人が言う。確かに、紙がはためく度に、地面に伏せてある面に、何かが描いてあるのが見える。
    ―ここまで来たら…
    俺は思い切ってその紙を釘から剥がし取り、めくって裏を見た。

    真っ赤な手形がそこにあった。

    真っ白な紙の中心部に、赤ん坊程の小さな手形が、紅い色でべったりと映えており、
    手形の中心部には、釘が突き刺さっていた穴がある。
    「…何これ?」
    友人も既に他の何枚かの紙を、釘から外して眺めていた。
    「こっちも手形、あと足形…と変な絵だよ。」
    同じく小さな真っ赤な手形、そして足形と…鳥だろうか?
    紅色の単純な線で構成された、古代壁画チックな絵であった。
    その鳥の目の部分に、釘穴の跡…



    20:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:38:37.83ID:ymmgq4X10.net
    「あ゛あ゛ーーーーーーーっ!!!!!」

    足元の欄干で、女の頭部が絶叫していた。
    欄干の隙間に、異様に細長く変形した青白い女の頭部が挟まって、大口開けて絶叫していた。
    濡れた長髪に覆われ、口以外は見えない。
    歯が異様に白かった。
    胴体が欄干の外側に、だらりとぶら下がっている。
    「ぅおあ゛ーーーーーーーーーーっ!!!!?」
    俺達も絶叫。
    女の頭部は俺と友人の間に出現したため、俺と友人はそれぞれ正反対の方向に全速力で逃げた。
    自転車放置で。橋の端まで。

    何者かが追ってくる気配は無い。叫び声もしない。
    立ち止まって友人に携帯を掛ける。
    「逃げた!?お前無事逃げられた?」
    息を荒げながら友人が応える。
    『平気だけどさ!な、なによアレ!?どうしよ!俺どうしよ!??』
    友人は現場に自転車を放置してきてしまったこと、自宅が逃げた方向とは反対なので、
    また橋を渡らねば帰れない事実にテンパりまくっていた。
    携帯の時計は8時を回っている。橋の向こうは暗くて見えず、友人の様子も分からない。
    更にこんな時に限って、車が一台もやって来ない…
    「わかった、じゃ助け呼ぼう!お前の自転車壊れたとでも嘘ついて、
    親でも友人でも呼び出して車持ってきてもらうんだ!俺もやってみるから!」
    いやだ!こっち迎えにきてくれ!と喚く友人をなだめ、携帯を一度切り、母親にダイヤルした。
    ―ツーッ、ツーッ、ツーッ…
    繋がらない…てか呼び出し音さえ鳴らないということは…
    画面を確認。「圏外」の表示。
    はぁ!?
    (じゃあ何でさっき俺は友人と…)



    21:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:41:53.05ID:ymmgq4X10.net
    …ピリリリリリリ!!ピリリリリリリ!!
    今度は友人からちゃっかり着信である。何だこの未体験ゾーンは!?
    「もしもし!?」

    『あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーー』

    絶叫。
    友人の声ではない。
    受話器から耳を離す。それでも続く女の絶叫。
    常人の肺活量では続かない長さである。
    友人が無事では無いことを悟る。
    「くっそ!」
    今すぐ友人のもとへ行かねば、取り返しのつかないことになる!
    もう遅いかも知れないが…

    『あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーー』
    ―プツリ…

    絶叫が響き続ける携帯を切り。俺は橋の反対側、友人のもとへ走った。
    欄干の傍は通りたくないので、歩道ではなく車道のど真ん中を疾走する。
    数少ない街頭の間と間にある、その深い闇に何かが潜んでいそうで、走りながら恐怖で気が狂いそうだった。

    そして、橋の中間点に差し掛かった時、正面の暗闇から黒い影がすごい勢いで接近してきた。
    ―!!!
    友人を助けることなど一瞬で忘れ、来た道をダッシュで引き返す俺。
    あの影ナニ!?どんだけ奇襲かけてくんだよ!!

    (うおおおおおおおおおおおお…!!)
    走りながら涙と鼻水と小便を垂れ流すような経験は、後にも先にもこれが最後であってほしい…



    22:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:43:01.57ID:ymmgq4X10.net
    影はまだついてきており、足音が聴こえる!が…
    「お~い!何で逃げんだよw」
    背後から友人の声である。影の正体は友人であった。
    門限をとっくに過ぎていたため、怖いながらも意を決して、こちら側に走ってきたそうである。
    「イヤお前…さっきの電話で来てくれ来てくれ言ってたくせに…しかも圏外で…出たら絶叫って…」
    今度は俺が激しくテンパる番であった。
    「電話って…自転車のカゴの、バッグの中だけど?」
    コイツこんな状況で脅す気か?とでも思ってのか、不審そうな表情で答える友人…
    (…え?…だとすると…俺が友人だと思って通話してたのは…)

    それから俺達はとぼとぼと二人で歩いて帰宅した。
    自転車を失い、小便臭い俺と肩を並べて歩く友人が不憫でならなかった…
    疲れきったお互いに会話は無い。
    ―夜道を歩きながら考える。
    (もし…橋を渡りきっていたら一体何が待っていて、俺はどうなっていたのか?)
    また小便を漏らしそうになった。が、漏らす小便も既に尽きていた…

    「ねぇ、あの橋ってさ、昔から良くない噂とか歴史とかあった?」
    後日、俺は地元の地理と歴史に詳しい爺ちゃんに訊ねてみた。
    「あぁ、あの周辺は、コレなんだよ…」
    爺ちゃんはそう言って、親指を曲げて四本指を差し出した。
    ―四ツ、四ツ脚…



    23:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:43:45.47ID:ymmgq4X10.net
    かつてそう呼ばれた身分の人々がいたのを、皆さんはご存知だろうか?
    今もいるけどね…
    まともな職に就けないそういった人々が、当時どんな仕事をしていたか?
    「四ツ脚」つまり食用の家畜を扱う仕事の他に、俺の地方では河原の「砂利拾い」が主だったようである。
    良質の河砂利は、建設業者に高値で買取られる。
    当然、骨身を削って「砂利拾い」をする輩が現れる。
    だが、当時のそこはダムさえ無かった流れの荒い河原で、年間を通して水死者が多発したそうである。
    その後、ダムが建設され水量が安定したのを機に、一つの橋が架けられた…

    以上が爺ちゃんから聞いたハナシ。
    更に不気味だったことが一つ…
    あの日橋の上で拾った謎の紙。
    それを俺も友人も、知らず知らずのうちに、ポケットに詰めて持って帰ってきていたのである。
    紙は二人で燃やして、自宅の玄関と部屋に軽く塩を撒いておいた。

    現在、特に変わったことは何も無いし、爺ちゃんの話してたことが、
    橋の怪奇現象と関係しているのかも分からず仕舞いだが、とにかく俺も友人も、
    二度と車以外であの橋に行くことはなくなった。



    28:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:51:23.77ID:ymmgq4X10.net
    私がまだ看護短大に通ってた頃の話を。

    看護学生って看護助手として夜勤のアルバイトをする場合があるのね。
    私は家庭の事情から親から仕送りをしてもらえる状況ではなくて学費は奨学金でどうにかなったものの、
    生活費を稼がなくちゃならなくて夜勤のバイトの募集があった時、真っ先に応募したんだ。
    実習で行ってる病院だったこともあって、夜勤といっても実習の延長みたいな感じで
    深夜勤務の看護士さんと一緒にマターリ仕事してた。

    ちょうど学校の実習は外科病棟の実習をしてて、数日前に
    自分の受け持ちの患者さん(仮にAさん)が手術することになり、手術室の前まで送りに行った。
    Aさんは70代のおばぁさんで、少し呆け気味だったのか、私を見ると○○ちゃん(孫らしい)と呼んで
    手を握って離してくれなかったり、身体を拭いているときに、急に頭を撫でて微笑んだりする人で、
    実習している身としては困ることも多々あったけど、
    自分も身内のような気がして何かといえば話し掛けたりしていた人だった。

    Aさんは呆けていても、自分が手術をする事がわかっているのか
    ストレッチャー(移動用のベッド)に乗って移動している間も私の手を握って不安そうな眼差しをこっちに向けている。
    「大丈夫だから、頑張って」
    そう励ましながら手術室の前まで手を握ってあげていた。
    でも手術室について、引継ぎが終わっても離してくれない。
    どんなに説得しても首を横に振って手を握っている。



    29:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:53:54.14ID:ymmgq4X10.net
    外科部長(執刀医)が出てきて困った顔をしてたが
    「じゃあこの人にも手術立ち会ってもらうから、それならイイ?」
    とAさんに聞くとニコニコ笑って手を離してくれた。
    そんなことがあって急遽手術衣に着替えて支度を済ませてから
    Aさんの横に立って手を握り手術を観察するハメになった。

    ぶっちゃけ看護士になろうと思ったはいいけど、私は血がダメ。
    4時間を予定してたはずの手術も11時間を越える大手術になってしまって、
    私にとっては拷問以外のなにものでもなかった。
    一番苦痛だったのは、Aさんの手。
    老人で全身麻酔がかかっているとは思えないくらいの力で私の手を握っているものだから、
    汗ばんだ手を拭う事もできず、途中から鬱血した手が痺れてきて、拷問に更なる苦痛をプラスしてた。

    まぁ、それでもAさんの手術も無事に終わってホッとして、手も看護士さんらが3人がかりではずしてくれて
    自由になれたんだけど、手術が予想以上に長引いたので実習時間なんてとうの昔に終わってる。
    勘弁してほしいと思ったが、そのまま夜勤のアルバイトをやることに…。
    でも手術室の看護士さんらや、外科のドクターやらがお菓子を持ってきてくれたり、
    弁当さしいれてくれたりで、なんとか夜勤をこなしてたんだ。

    んで定時の見回りに行くことになって外科の病棟を見回って、
    最後に心配だったからもう一度Aさんの部屋に行ってみたんだ。
    そしたらAさん意識戻っててさ。
    少し話したいって言うから、一回ナースステーションに行って
    夜勤の看護士さんに了解を得てからAさんの部屋に行ったんだ。
    Aさんすごく穏やかな顔しててね、話してる内容も、いつも呆けてて
    半分以上わけわからんこと言ってるのに、その時ははっきりしてんのよ。



    30:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:54:50.16ID:ymmgq4X10.net
    本当は孫じゃないことは薄々わかっていたんだってことと、私の名札を見て本当は○○さんっていうんだねぇとか、
    手術中手を握っててくれてるのわかって心強かったとかさ。
    そんなような事をしゃべってた。

    私が
    「手術直後で身体は疲労してるだろうから、今は寝て早く元気になって、今度は車椅子で散歩行こう」
    って言ったら、本当に嬉しそうに頷いてくれた。
    電気を消して病室を出る直前にAさんは
    「ありがとう」
    って言って笑った顔が印象的だった。

    その日何事もなく夜勤を終えて、自分のアパートの部屋に戻って疲れからが爆睡した時に夢を見た。
    その夢はAさんが病院の屋上から落ちそうになってて、私の手にぶらさがってる。
    最初はなんとか持ち上げられそうだって思ったんだけど、
    よく見たらAさんの足にたくさんの人が群がるようにくっ付いてるのが見えた。
    Aさんは
    「死にたくない、死にたくない」
    って言いながら必死に足をバタバタさせてもがいてる。
    だんだん腕にかかるAさんの重さが増してるのか、腕がちぎれるんじゃないかって思うくらい痛むんだけど、
    Aさんを離したら死んでしまうって思いが強くて、なんとかAさんを引き上げることに成功した。

    Aさんの足には何もついてなくて、病院の屋上から下を覗いたら真っ暗で何も見えない。
    怖くなって病室に戻ろうって思ったら病院の下からものすごい突風。
    耳元でたくさんの声が混じったような、ドスの聞いた声で

    「余計なことするな」

    って言われて目が覚めた。



    31:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:55:51.78ID:ymmgq4X10.net
    じっとりと嫌な汗を全身にかいていてシャワーを浴びていたら、
    右手にじんわりを違和感を感じて、見てみたら手首の所に人に掴まれたような痣。
    クッキリと残ってる。

    Aさんが心配になって、身支度もそこそこに病院に向かってAさんの様子を看護士さんに聞いたら、
    夕べ一回危篤状態になったけど、持ち直したとの事。

    ホッとしたと同時にあの声の主のこととか思い出してガクブルしてたら、
    日勤終わった看護士さんが、ご飯おごってあげるからおいでって。
    考えてみたら、夜勤バイトの時の差し入れ弁当から、何も食べてないことに気付いてついてく事にした。

    その看護士さん(仮にIさんとしておく)が個室の落ち着いた雰囲気の居酒屋に連れてってくれたんだけど、
    すごく神妙な顔つきというか、ベラベラしゃべるでもなく、注文してしばらくはツマミ食べながら酒飲んでてさ、
    こっちもヘンダナーとか思いながらも、黙々と食べてたのね。
    んでお腹もいっぱいになって、フー…って一息ついた頃にIさんが話し始めたわけよ。

    「もしかして、変な夢みなかった?」

    かなりビビってさ、もしかしてIさんも見たことあるのかって聞いたら、Iさん顔面蒼白になりながらも頷いてる。

    「あたし…患者さんの手離しちゃったんだ…」

    Iさん泣きながらそう言うんだよ。その患者さんは亡くなったそうで、Iさんは毎日後悔したそうだ。
    それ以来、何度も夢に患者さんが出てきて、Iさんにすがりついて
    「助けて…助けて…」
    って繰り返すそうだ。
    その患者さんの足には沢山の人の影がまとわりついていて、Iさんの患者さんを引き込もうとしているようだと。

    私は身震いした。あの時Aさんの手を離していたら…。



    32:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:56:34.87ID:ymmgq4X10.net
    後日談。

    自分は看護士になるの諦めて、短大卒業した後保健士の資格取るために専門通ってる頃、
    当時同じ短大通ってた同級生がその病院に勤めてその子から聞いた話。
    Iさん自殺したそうです。

    私が短大在学中にすでに精神的におかしくなったらしく、
    退職して、精神科に入退院を繰り返すようになってしまったみたいで、うわ言みたいに

    「あたしは悪くない」

    って繰り返してたらしい。
    最後は病院からの投身自殺だったようです。

    ちなみにAさんは元気で毎年年賀状がきています。



    33:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2014/10/19(日) 23:57:22.57ID:em1XDgxh0.net
    なんで毒男のスレってこんなにマッタリしてるんだろう
    実家みたいに居心地良い



    34:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:02:44.82ID:dOCqtAnI0
    >>33
    |A-) 人数とか静かさが似てるのかも…w

    私の母の家系は、第一子が短命、第二子には霊的な力が多かれ少なかれ出ます。
    私の母も私も第二子なので、その法則に漏れず見える人になってしまいました。
    私の母は血縁者の死期が見えてしまう人で、私は多少なのですが予知夢みたいな力があります。
    そんな私達は当然のように心霊体験をしてしまって、特に思春期には金縛りに悩まされました。

    初めての金縛りはただただ恐ろしかったのです。
    しかし、私達の血族の第二子は皆通る道であり母も経験者だったこともあって、いつしか金縛りにあっても
    「あ、またか」
    と思う程に慣れてゆきました。
    ただ母に、
    「絶対に金縛り中に目を開けてものを見てはならない」
    と言われていました。
    なので、私は万一目を開けたまま金縛りにあっても恐ろしいものを極力見なくて済むように、
    うつ伏せで眠るように心掛けて、その夜もうつ伏せで眠っていました。

    その夜も、いつもの様に金縛りに遭いました。
    最初は
    「あ、またか」
    と思っていたのですが、その夜はどうも何かが違うような気がしました。
    何故か、腰の辺りが酷くどーんと重かったのです。
    まるで、誰かにまたがられているみたいに。
    それを意識した途端、唐突に冷や汗が出てきました。
    真夏だったのに、動かない体が急激に冷えてきたんです。



    36:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:06:33.62ID:dOCqtAnI0
    「これは、まずいかも」
    と思った途端、私の腰の上にまたがっているその何者かが、
    私の腰の上でドスンドスンと腰を上げたり下げたりし始めました。
    子供がまるで遊んでるみたいな、そんな感じでした。
    背中にも、いつの間にか誰かが爪を立てて手を乗せる感覚がありました。
    何故かは分からないのですが、直感で女の人だな…と思いました。
    私は心の中で
    「なんまんだぶ…」
    と念仏を唱えました。
    金縛りには慣れていても、金縛り中の遭遇は初めてでした。
    とにかく怖くて、必死で念仏を唱えました。
    すると、急にピタリと、何者かの動きが止まりました。

    ホッとした瞬間、甲高い笑い声が聞こえてきました。
    男なのか女なのか分からないほどキンキンした、金属的な笑い声でした。
    ゾッとした瞬間、私の頭を爪の長い手がゆっくりと撫で回し始めました。
    最初は凄く優しく、でも徐々に力が強まっていくんです。
    髪の中にまで指が入ってきて、頭皮をまさぐるみたいにワシャワシャと、
    でも物凄い速さで私の頭をその手は撫で回していました。私の腰にまたがって。
    かがみこんでやっているのか、首筋や頬のあたりに、髪の毛みたいな感触を感じました。
    その間も、ずっと甲高い笑い声は続いています。

    私はあまりの恐怖に念仏を唱えることも出来ずに、ただただ時間が過ぎてゆくのを待ちました。
    時間が経てば、今まではどんなに長い金縛りも必ず解けたからです。
    だから、今回もじっと恐怖に耐えていれば、いずれいずこかへ去ってゆくだろうと思いました。
    実際はほんの数分だったと思うのですが、私は笑い声と手の感触に怯えながら金縛りに耐えました。

    すると、突然腰の重みがなくなり、ふっと手の感触も髪の毛の感触も、笑い声さえも消えてしまいました。
    その瞬間金縛りは解け、私はほっと息をついて目を開けました。



    37:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:08:11.54ID:dOCqtAnI0
    その、次の瞬間でした。

    急に、物凄い力で足を掴まれて、私の体はそのままズルズルと引っ張られました。
    二段ベッドだったので、ベッドの後ろ側にも柵があるはずなのに、ありえないところまでズルズル引っ張られていて、
    しかも引っ張った体を足を掴む手はブンブンと上下に振り回すんです。
    そこで初めて私は目の前に、うつ伏せになっている自分の頭が見えました。
    幽体離脱は初めてだったのと、明らかに足を掴んでいる何者かによって
    むりやり引っ張り出されてしまったんだと思ったので、必死にシーツを掴みました(何故か掴めたのです)。
    しかし、そのシーツごと引っぺがす勢いで、私の足を掴む手は私を引っ張りました。
    そしてそのまま天井近くまでひっぱり上げられて、私は眼下に自分の寝てる姿が見え、
    「私はもしやこのまま死ぬんだろうか」
    と思いました。

    その時、丁度またあの笑い声が響き始めました。
    私の体を振り回す力も一層強くなります。
    私はこのままだと死んでしまうかも、と思い、心霊体験の本の話を思い出して
    「私は絶対に貴方とは一緒に行かない!」
    と心の中で叫びました。
    すると、笑い声が唸り声のようなものに変わりました。
    人の声というよりは、犬の唸り声みたいな声でした。

    「見てはいけない」
    とは思ったのですが、私は私の足を掴んでいるのは何者なのか知りたくて、首だけを後ろに捻って振り返りました。
    すると、そこにはガリガリに痩せた女の人?がいました。
    黒いボロボロの裾の長いワンピースみたいなものを着てて、肌は灰色っぽくてしわしわ、
    でも目は凄く大きくて、黒い髪はもしゃもしゃにもつれたまま逆立っていました。
    人間?なのかも分からない感じです。
    全体的に黒い糸がくちゃくちゃに絡まって塊になっているみたいな、そんな印象の姿でした。



    38:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:09:02.77ID:dOCqtAnI0
    彼女?は唸りながら尚も私の足を引っ張っていました。
    私は心の中でただただ
    「絶対行かない、絶対行かない」
    と繰り返してました。
    そのうちに、いつの間にか恐怖と緊張の糸が切れてしまったのか、ふっと記憶が途切れました。

    目が醒めたときには朝でした。私は自分のベッドで普通に目が覚めました。
    思わず
    「夢だったのかな」
    と思ったのですが、私の両手はしっかりとシーツを握ってました。
    怖くなって母の所に行き、背中を見せたら赤い爪跡みたいな傷が十個、しっかりついていたそうです。

    母に一部始終を話したら、母もその女の人?を見たことがあるそうです。
    母の時は、高熱を出して寝込んでいた時の夢の中で、布団を中心に
    その女にひたすらグルグルとずっと追いかけられ続ける、というものだったそうです。
    必ず皆、その夢を見るそうなのですが、私のように連れて行かれそうになったのは
    多分血族の中では初めてのようです。
    母や母方の祖父、曽祖父にもその話をしたら、
    「もしかしたら次の代で何かあるかも」
    とのこと。
    一応お払いには連れて行かれたのですが、どうなるのか分かりません。
    私は今独身なのですが、もしも子供を産んだら一人目を失って、二人目も自分と同じ目に遭うかも、
    もしかしたら今度こそ本当に連れて行かれるのかもと思うと凄く怖いです。

    とりあえず、それ以来寝室にはお札を置いて盛り塩をして寝るようにしました。
    しかし、その効果なのかあるいはあれが何かの契機なのか、それ以降金縛りには遭っていません。



    43:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:18:32.77ID:dOCqtAnI0
    フリーカメラマンの助手をしている者です。
    私が体験した事を書き込みます。
    これは書き込みというより、相談です。

    私が弟子入りしたフリーカメラマンを「先生」とします。
    普段からそう呼んでいたので。

    先生は自然風景や芸術作品を主に扱っている人でした。
    しかし、そういった大人しい作風とは別の顔を持っていました。

    先生は、「悪魔」に魅了されていました。

    私と先生はよく「悪魔に取り憑かれた」とされる人のもとに行き、その様子をフィルムに収めていました。
    しかしその写真を現像しても、当然買い取る出版社など無いので、ほとんどがお蔵入りでした。
    しかし先生にとっては仕事というより趣味だったので、あまり問題ではありませんでした。

    悪魔に取り憑かれた人というのは、大抵が思春期で情緒不安定になっている青少年や、
    ただ単に精神がおかしくなっている人ばかりでした。
    また、その多くがメキシコやアフリカの貧困街の人々だったので、
    その苦しい生活環境や麻薬汚染等も少なからず影響しているものと思われます。



    45:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:20:04.78ID:dOCqtAnI0
    しかし、ある時、私と先生は「本物」に出会いました。
    場所は韓国、当事者は25歳の女性でした。
    食肉加工工場を営む、比較的裕福な一家の長女でした。
    彼女の家族(父、妹)はひどく疲れている様子でした。
    私たちは彼女の自宅で撮影を行いました。
    私たちはそれまで空振りばかりだったので、その時も懐疑的でしたが、
    「檻」に入れられ狂ったように暴れる彼女を見た瞬間、「本物」である事を確信しました。

    非現実的ですが、彼女は「変身」していたのです。

    厳密には、彼女の背中、肩胛骨が大きく変形し、まるで劇画のガーゴイルの「翼」のようになっていたのです。
    彼女の目は穴のように窪み、眼球は黄土色に変色していました。
    鼻が無く、血まみれの穴が2つ開いているだけでした。
    頭髪は全て抜け落ち、代わりに血管が異常な程に波打っていました。
    全裸でしたが、乳房は無く、女性らしさなど微塵も感じられませんでした。

    私が何より驚いたのは、彼女に「男性器」が付いていたことです。
    戸籍や幼い頃の写真を確認しましたが、彼女は間違いなく「女性」でした。
    父親曰く、「悪魔に憑かれた後、生えた」そうです。

    何より、彼女は結婚していたのです。
    調べていただければ分かりますが、韓国では同性結婚は認められていません。



    46:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:21:04.66ID:dOCqtAnI0
    真の恐怖は、ここからでした。
    シャッター音と共に眩しいフラッシュが焚かれる度に暴れる激しさの増す彼女が、
    しばらくすると、唯一人間らしさの残るその口を開き、喋ったのです。

    「死ね。愚物よ。○○の愚物よ。悔やめ。」

    低い、しゃがれた、老人男性の声、日本語でした。

    私は凍りつきました。
    先生を見ると、それまでの意気揚々とした表情は一変し、見たことの無い、恐怖に慄いた顔をしていました。
    「帰るぞ」
    先生がそう呟くと同時に、私は荷物を尋常じゃない速さでまとめ、家族に目もくれずその家を後にしました。

    日本に帰るまでの経緯は割愛します。

    一つだけ、先生との会話を。
    「あの、彼女が最後に言った言葉、何だったんでしょう。」
    「さぁ。」
    「○○って、何の事ですかね。」
    「知らない。」

    その12日後、先生は消息を絶ちました。

    先生のご家族、警察、探偵。
    一通り、「行方不明者」の捜索に協力しました。



    47:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:21:32.16ID:dOCqtAnI0
    私自身、独自に色々と調べました。
    また探偵の方からも様々な情報を頂きました。
    以下、その大まかな要点です。

    ・○○の意味は、日本のとある被差別部落を指す言葉。
    ・先生の一族はそこの出身者だった。
    ・悪魔に憑かれた韓国人女性の一家は、「白丁」の出身者。
    ・白丁とは、韓国の被差別部落である。

    ○○の内容はご容赦ください。
    迷惑に思う方もいらっしゃると思いますので。

    最近の出来事なので、皆さんにとっては、浅すぎる話かも知れません。
    私も訳がわかりません。
    ただ、私は、不安なのです。
    私はどうなるのでしょう。

    私も、○○出身なのです。



    44:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2014/10/20(月) 00:19:04.34ID:wP8a2yQj0.net
    なかなかおもろい


    48:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:26:01.50ID:dOCqtAnI0
    >>44
    |A-) それはなによりw

    俺の妹は霊感が強い。
    とゆうかそうゆう家系らしい。
    俺もわりと強い。妹強い。両親とも弱く母方のばあさんとばあさんのおとうとのじいさん強い。
    高校の時の話。

    その時うちには近所の人から預かっていた日本刀があった。
    あとで年寄りから聞いた話なんだけどその日本刀は曰く付きで近隣の住人にはナントカ包丁と呼ばれているらしい。

    夏休みのある日俺は友達と肝試しを行った。
    場所は一家失踪の家。
    地元で有名な場所だ。
    新しく家を建てるために業者が解体中に事故が相次いだ。
    だから半壊状態のまま山の中にぽつんと取り残されている。
    友達との待ち合わせ場所に向かうと、先に友達は来ていた。
    ちなみに昼間。
    失踪の家の辺りには夜はバスが出ていないから昼間に行くか夜明かしをするかしかない。後者は嫌。
    バスに乗って問題の物件まで行くと昼間だとゆうのにその近辺だけ暗い。

    おー雰囲気あるねー
    そんなことを言いながら家に入ると、独特の冷気が漂っていた。
    夏だとゆうのに俺は鳥肌が立った。
    あー、参ったな。
    家具が置きっぱなしのリビング。食器棚の中に違和感を感じた。
    カーテンが閉められていて昼間でも薄暗い。
    食器棚の中の誰かと目があった気がして、俺は慌てて目をそらした



    49:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:28:33.04ID:dOCqtAnI0
    霊が出るとゆう子供部屋をまわり、朽ちた寝室をまわり、引き返す。
    特に何事もなく、またリビングへ戻る。
    記念写真を撮り、あっけなかったなーと言いつつ玄関から外に出る。
    なぜか右の掌だけが汗ばんでいた。

    家に帰ると中学生の妹がベランダで日焼けをしていた。
    ご近所さんの目を気にしろよと言いつつ洗濯物を取り込み、
    一服しようと手すりにもたれ掛かると妹が吸っていた煙草を指先で弾いた。
    煙草は俺の顔の横をかすめ、ポスッと弾かれて足下落ちた。
    あぶねーなーなんなんだおまえ
    と言うと、妹は唇の端をつり上げて笑い、手をヒラヒラと振った。
    シッシッてか。犬じゃねーんだよ。

    その日の夜晩飯を食っていると、後ろから視線を感じた。
    妹が俺の後ろの食器棚からガチャガチャと皿を取り出すと気配は消えた。

    夜中に便所に起き、またベッドに横たわっていると、コンコン、コンコン、と窓を叩く音がする。
    窓の外はベランダ。
    ふとベランダを見ようと体を起こすとドカドカとベランダを歩く音が聞こえ、ウザッテーんだよ!と妹の声がした。
    びっくりして窓を見ると妹が何もない空間に向けて蹴りを打ったところだった。
    何してんの?
    俺が言うと妹は不機嫌そうに言った。

    お兄ちゃんガキ連れてきてるよ。



    50:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:29:26.90ID:dOCqtAnI0
    ガキ連れてきてるよ
    言われて気づいた。昼間妹が煙草を投げつけたことを。
    俺の顔をかすめ、煙草は何かに当たって落ちた。何か?何に?
    俺は手すりにもたれ掛かってたから俺の後ろには何もない。
    煙草は一回まで落ちるはずなのに何かに当たり、跳ね返って俺の足下に落ちた。
    気づいてぞっとした。
    その日は妹に頼んで妹の部屋の床で寝た。

    何日かして登校日だったので学校へ行くと友達が笑いながら寄ってきた。
    やったな!
    なにを?
    友達は一枚の写真を俺に見せた。
    あのリビングで撮った写真だった。
    ぼけっと立つ俺の右で、小さな男の子が俺を見上げていた。
    その子の手は俺の手を握っている様に見えた
    やったな!なんか体調悪いとかない?
    友達は嬉しそうにはしゃいでいた。

    鬱になりながら家に帰ると和室の戸が開いていた。
    おそるおそる中を覗いてみると、暗い和室で妹が一人で立っていた。
    隣家から預かっている日本刀を持って。
    俺は戸を閉めた。
    なんだあれは?なにやってるんだあいつ?
    俺はびびりつつ戸を開けた。
    妹は俺の顔を見ると、言った。
    おかえり。今日から一人で寝ても大丈夫だよ
    その日から視線も感じなくなった。
    妹が何をしたのか俺は知らないし知りたくない



    51:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:30:16.15ID:dOCqtAnI0
    ちなみに俺は何度か妹に泣きついたことがあるが妹がもう大丈夫と言う度に怪現象はなくなった。
    妹が何をしているのか分からない。
    分かりたくない。
    一度何をしてるのか訪ねると妹は笑いながら首を絞めるジェスチャーをしてみせた。
    その瞬間窓が叩かれて妹が
    うるせーよ殺すぞ!
    と一喝すると電気の紐が揺れて外で何かが逃げる気配がした。

    俺は妹がたまに怖くなる。
    ちなみに妹に彼氏が出来たためしはない。
    つきあってもすぐに別れる。
    すぐに。数日以内に。

    ある日町で家に連れてきたとたん逃げ出した元彼と会ったので別れた理由を聞くと夢を見たと言う。
    夢の中で妹は黒い靄にひたすら鉈を降り下ろしていた。笑いながら。
    怖くなってつきあうどころじャなくなる。らしい。

    ちなみにナントカ包丁はいまだにうちにある。
    名前も覚えてるんだけど知りたくない詩忘れたいから書かない。



    54:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2014/10/20(月) 00:53:45.12ID:x0Jjtreli.net
    おもしろいなー


    55:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:54:07.93ID:dOCqtAnI0
    警察には未公開な事件が多数あるらしいのですが、そのファイルの一つにTSと銘打たれた事件がある。
    事件はこうだ、今から7年前、千葉県内にて連続殺人事件が発生した。
    被害者は8名で全て20歳前後の男性。
    遺棄された死体は全裸にされ、男性器…キ●タマが千枚通しで二つとも
    串刺しになっている姿で発見されたとのこと。
    しかも、生きている間に貫かれている。
    これは、男性に深い怨みをもつ女性の犯行とみて捜査を続けたが、いっこうに犯人が上がってこない。
    仕方がないので、公開し注意喚起とともに、情報提供をもとめようと考えた。

    そんな中、現行犯のチャンスに警察はめぐまれたが、取り逃がしてしまった。
    何故か?そこにいた全員が恐怖で動けなかったという。
    犯人はプロファイルされた女ではなく…いや、人間ですらなかった。
    正確にいうなら…雌というべきか…。
    奇形のようだったという証言もある。
    とかく、目の前で玉を串刺しにされ悶える男をみながら、彼らは何もできなかった。
    しかし、事が終わり、その化け物が去るときには正気に戻り、追跡を始めた。

    その化け物は、土地で有名な資産家の宅へ入っていった。
    まさか…さらに犠牲者が?と思い突入したが、何もなかったかのように主がいるだけだった。
    ことの次第を説明し、捜査への協力を求めたが、主は顔色を変え拒否した。
    しかたなく、署に戻り報告したが、あまりに不可解かつ
    主が一連の事件に深く関わっていることは一目瞭然であるため、家付近をしばらく監視することに決定した。

    1班は張り込みを、そして2班は身辺調査を…といった形で2班に分けて捜査は続けられた。



    56:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 00:55:46.07ID:dOCqtAnI0
    張り込み組に関しては1ヶ月以上なんの成果もなく時が過ぎたが、
    調査組に関しては興味深い事実を発見することができた。
    その事実とは…

    ■その資産家の苗字○○○○【漢字四文字】はその土地でなくてもかなり珍しい名前。
    ■何故かある代以下は養子で家を継がせており実子が存在しない。
    ■ある代以下は結婚もせずに養子縁組だけで成り立っている。
    ■養子にしている子供の素性が不明。

    等々…

    さて、成果の上がらない監視組はというと…。
    あまりの暇さに、その化け物が入っていったことも見間違いかもしれないと半ば諦めていた。

    そんな中…23時頃、家の中から悲鳴とも雄叫びともとれる音が闇夜に響く。
    捜査員は急いで自宅のインターホンを鳴らした。

    しばらくして、主が戸を開けた、捜査員が先程の音の話しをすると…主はとたんに青ざめた。
    何かある…と捜査員は主の家へ踏み込む。
    リビングや寝室等には異常はみられない。
    やはり勘違いかと失望したが、二度目、やはり、叫び声が家から聞こえた。
    詳細に部屋内を調べると…明らかに、家の大きさからすると、大きすぎるデッドスペースがあるように思えた。
    回りを捜索すると、予想通り、入口を発見したのだった。
    中に入った捜査員は…
    中に漂う腐臭とその光景に硬直したらしい。



    57:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 01:01:00.96ID:dOCqtAnI0
    そこでみた光景は報告書によると…

    ■追跡した犯人が寝ていた。
    ■犯人と同じ様相の生き物が2体そこにいた。
    ■すぐ側に大きな箱があり、無造作に赤子と思しき腐った遺体が入れられていた。

    とかく捜査員は無線で応援を呼び、主を確保、そして、3体の化け物がいる部屋を閉ざし応援を待った。

    応援が到着後、主を連行し取り調べを行った。
    調書からのポイントは以下のようなものだった。

    ■あの三体は自分の家族であり母親、姉、娘であること。
    ■捨てられていた赤子も自分の子であること。
    ■○○○○家では近親相姦を繰り返し、あのような化け物(奇形)が生まれてくることが多いこと。
    ■先祖から家が集落に呪われており、集落の外にでることも
    集落の外から嫁を迎えることもできなかったことが近親相姦の始まりであったこと。
    ■昔は奇形の赤子を埋めて棄てていたが、今では簡単に捨てられない為に保管せざるを得なかったこと。
    ■昔は勝手に自分の実子にしても疑われなかったが、
    今では制度が整いすぎて、養子として実子を育てるしかなかったこと。

    等々…信じられない話が調書にまとめられた。

    さて、彼らはその後どうなったかといえば…
    主は勾留中に自殺。
    他の三体の家族たちは秘密裏に処理されたという。



    59:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/20(月) 01:01:58.81ID:dOCqtAnI0
    追記…

    ちなみに、調書でなぜにあの奇形が男性のキ●タマを刺すのか?ということについては解らずじまいだったそうです。
    そして、千枚通しが8本もある家も変だし…とかく奇妙な話しでした。

    尚、何故に彼らが外に出るかといえば、主が夜くらいは外の空気を吸わせてあげたいって気持ちだったとのことです。
    |A-) さるさんくらったから終わりー
        おつかれさまね



    26:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2014/10/19(日) 23:46:51.79ID:em1XDgxh0.net
    毒男久しぶりにみた まだVIPいたのかー


    28:毒男 ◆B.DOLL/gBI : 2014/10/19(日) 23:51:23.77ID:ymmgq4X10.net
    >>26
    |A-) まだいたんだなあ…w
        ここは廃れてきたけど他はもっと酷いと思うから移動できないね…w



    58:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2014/10/20(月) 01:01:33.66ID:VM6/zCw80.net
    見てるお


    63:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2014/10/20(月) 01:21:41.40ID:ccw01nw60.net
    (・ω・)ノシ


    62:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2014/10/20(月) 01:19:45.35ID:4N/JwoS90.net
    とりあえず元気そうで安心したよ
    また怖い話頼むわ



    70:以下、名無しに代わりましてVIPがお送りします: 2014/10/20(月) 01:53:22.52ID:cKK3UxMO0.net
    (´・ω・`)面白かった




    夏だし怖い話、鳥肌が立つ話集めようぜ

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      コメント

      1.気になる名無しさん2014年10月20日 04:44  ▽このコメントに返信

      た。
      た。
      た。
      た。
      た。
      た。
      た。
      た。
      た。

      2.気になる名無しさん2014年10月20日 04:49  ▽このコメントに返信

      昔VIPにいたころ居たなこいつ
      相変わらず良い文章

      3.気になる名無しさん2014年10月20日 05:01  ▽このコメントに返信

      変なSSじゃなくてちゃんとした文章だった

      4.気になる名無しさん2014年10月20日 05:22  ▽このコメントに返信

      豊丸「イグ~イグ~」

      5.気になる名無しさん2014年10月20日 05:24  ▽このコメントに返信

      読む気しない

      6.気になる名無しさん2014年10月20日 05:25  ▽このコメントに返信

      (・∀・)イイネ!!

      7.気になる名無しさん2014年10月20日 05:26  ▽このコメントに返信

      ※5
      読む気はしなくても書く気はするんですね
      わかります

      8.気になる名無しさん2014年10月20日 05:31  ▽このコメントに返信

      加藤鷹「あ~いいよ~ 怖い話…/// あ~いい」

      9.気になる名無しさん2014年10月20日 05:43  ▽このコメントに返信

      9-11の話高校の現文でやったはwww
      タイトルはたしかセメント樽の中の手紙だっけ?

      10.気になる名無しさん2014年10月20日 05:43  ▽このコメントに返信

      毒男死んでなかったのか

      11.気になる名無しさん2014年10月20日 05:43  ▽このコメントに返信

      毒男死んでなかったのか

      12.気になる名無しさん2014年10月20日 06:56  ▽このコメントに返信

      三行でかくと?

      13.気になる名無しさん2014年10月20日 07:17  ▽このコメントに返信

      セメントの話ってプロレタリアの話じゃん
      怖い話でもなんでもねえよ

      14.気になる名無しさん2014年10月20日 10:15  ▽このコメントに返信

      ナントカ包丁は「ゆう」が気になって話が入ってこなかったわ
      SSだとしてもこれだけの長文書く人の言葉使いがこれってどうなのなの

      15.気になる名無しさん2014年10月20日 10:27  ▽このコメントに返信

      どうみてもセメント樽の中の手紙を改変したやつがあるww

      最近は習わないのかな?

      16.気になる名無しさん2014年10月20日 13:42  ▽このコメントに返信

      セメント樽の話がパクられてるな…
      考えさせられる良い文章が馬鹿のせいでただの下らん物語になってる。
      気持ち悪い。

      17.気になる名無しさん2014年10月20日 14:15  ▽このコメントに返信

      全部読んじゃった

      18.気になる名無しさん2014年10月20日 17:51  ▽このコメントに返信

      俺大一なうだけど習ったよ。

      19.気になる名無しさん2014年10月21日 22:33  ▽このコメントに返信

      結構面白いな(*´ω`*)

      20.気になる名無しさん2014年10月22日 10:56  ▽このコメントに返信

      妹かっこいい

      21.気になる名無しさん2015年11月29日 10:51  ▽このコメントに返信

      ある美弥ちゃんというかわいらしい村娘がいました。ある日、この村に狼が
      来ました。その狼は、お腹が空いていました。村長は、美弥ちゃんを縛って
      狼の所へ蹴りました。美弥ちゃんは、

      22.気になる名無しさん2015年11月29日 10:53  ▽このコメントに返信

      ある美弥ちゃんというかわいらしい村娘がいました。ある日、この村に狼が
      来ました。その狼は、お腹が空いていました。村長は、美弥ちゃんを縛って
      狼の所へ蹴りました。美弥ちゃんは食べられ、酔い痛みを感じました。

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