夏休みだから読みたい洒落にならない怖い話『猛スピード』他

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    コメント

    NSoosakakitayakei_TP_V

    698:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/29 03:01
    漏れにはちょっと変な趣味があった。
    その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
    いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
    遠くに見えるおおきな給水タンクとか、
    酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、
    ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。

    漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。
    だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
    その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな~」なんて思っていたら、
    坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
    「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、
    満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
    奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。
    ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、
    なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。



    700:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/29 03:03
    ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、
    ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。
    「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、
    声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
    しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
    もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、
    ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。
    「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
    心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
    さらにガクガク震えながら息を潜めていると、
    数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。
    それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
    あいつはいったい何者だったんだ。
    もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。



    710:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/29 04:46
    >>698
    >>700
    おもしろい。けっこう好きな系統の話だ。



    723:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/29 20:32
    >>710
    真剣に読んでいたのにその話の内容とのギャップからか
    「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」ってとこで吹いたw



    山の上にある廃墟
    297:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:11
    もう十年以上前の出来事になるが当時俺は都内で学生をやっていた。
    地元はとある田舎なんだけど、地元には気心知れた友人が何人かいて
    休みになると地元に帰っては朝まで飲んだり、ナンパしたりコンパしたり
    楽しい時間を過ごしていた。

    そんな夏休み。いつものように友達と夜遊んでて引っ掛けた女とカラオケやって
    盛り上がってたんだけど女達はカラオケが終わると次の日バイトがあるとかで
    帰ってしまった。暇になった俺達は誰とも無く「じゃあ、きもだめしでもやんねー?」
    って話になって山の上にある廃墟と化した別荘に行こうと言う話になった。



    298:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:12
    今だったら絶対に行かないけどね。男だけできもだめしって何が楽しいやら。
    でも当時は免許も取り立てだったし何をやるにも楽しかったんだ。

    その別荘は今は取り壊されてしまったけど、地元じゃかなり有名な所らしく
    誰それが其処で殺されただとか、夜中窓から女が覗いてるだとか何か色んな噂が流れてくる場所だった。

    まあ、俺は特にそこで何があったのかとか全然知らなかったし一緒に行く友達が
    4人もいたのでかなり余裕ぶっこいてた訳です。初めて行く場所だったし怖さより
    ウキウキ感のほうが強かったんだろうね。



    299:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:12
    カラオケで大分時間を過ごしていたので其処に到着したのはもう深夜零時を回ってた。

    着いてびっくり。なんでこんな山奥に別荘があんの?って感じで周りには何も無いし。
    試しに車のヘッドライト消してみたら本当に真っ暗で、暗黒って言うのはこういうことを
    言うんだろうな~。とか思ったよ。

    かなりびびってたんだけど、まあ仲間もいるし、廃墟の中に入ってみるべ。って
    事になりバリゲードをぶち壊し中に入りました。

    中は埃とカビ臭く、割れたガラス等が散乱していて雰囲気を
    かもし出してたね。珍走も来るらしく誰々参上とかそう言うのもスプレーで書いてあり
    そっちでもかなりビビったね。
    まあでも、俺はからっきしだけど友達の中に格闘技とかやってる奴とかいて
    性格もイケイケだったんで、かなり大人数じゃない限り襲われても平気かな。
    みたいな感じもあったかな。



    300:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:13
    幸い珍走も来ず、しばらく廃屋の中で探検や何かを物色したり
    壊したりと色々やって遊んでたんだけど、しばらくすると飽きてしまい俺達は車に戻った。
    んで車に戻る際、たまたま運転手がドアを閉め、そん時に肘がドアロックに当たって
    全ドアにカギが掛かったんだよね。

    俺は助手席だったんでそれを見てたんだけど、本当にたまたまカギが掛かっちゃったんだ。

    その後、その場から離れずエンジンをかけ車内でCDを聞いたり、会話を楽しんでました。

    しばらくすると山頂付近から光が見える。それもどうやら車らしい。
    こんな夜中に山から下りてくる車って何だよ?って俺らにもちょっとした緊張が走る。



    301:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:14
    今まで散々不法侵入して遊び倒してるんだから逃げようかとも思ったんだけど、
    何かその時の車の中の雰囲気が友達同士舐められたくねえ。
    みたいな感じで何故か誰も逃げようとか言わなかったんだ。

    んで、あれよあれよと言う間に車が目の前までやってきた。
    まあ一本道だし当たり前なんだけど、何故かその車はタクシー。

    今の時間に山頂で何を?こんな山奥に何故タクシー?って俺達は思った。

    んでそのタクシーは何故か俺らの車の数十メートル後ろで停車し、
    後部座席から二人を降ろし、そのまま俺らの車を追い抜き行ってしまった。
    人が降りたので「やべ、ここの別荘の持ち主か?」と思ってたら
    そいつ等しばらくこっちを見てたんだけど気が付くとゆっくりこっちに向かってくる。



    302:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:20
    しかも1人は女らしい。真っ赤なワンピースを着てる。
    もう1人は明らかに男でスーツ姿だった。

    年齢は全く分からないが多分40前後と感じた。顔も暗くて良く見えない。

    俺らは微妙に非現実的な出来事にあっけに取られていたと思う。

    あっけに取られた俺らをよそに彼らはすぐ車の近くまで近付き、
    男性が運転席側、女性が助手席側に回りこみいきなりドアノブを引っ張り
    物凄い勢いで車の中に進入しようとすんの。



    303:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:21
    「!」ぎゃー。もう髪の毛総立ち。ヤバイ。

    さっきも行った通り偶然カギが掛かっていたためドアは開かない。
    でも彼らはそんなのもお構いなしにドアノブを半端無いくらいガチャガチャやってる。
    ビビる俺達。

    車もすげー勢いで揺れてんの。正気に戻った誰かが「逃げろ!」と叫んで
    運転手もすかさず車を発進させました。

    「うぉー怖えーーー!」
    車の中は大騒ぎ。気が付くと皆恐怖のあまり泣いていました。



    304:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:22
    近くのファミレスに車を止め、皆で「なんだったんだアレ?」みたいな事を
    ギャーギャー話した。友達がバカで明るい奴らで助かったと思った。

    「一番涙目になってた奴は誰だ?」みたいな話しもした。
    「俺じゃねーよ!」とか「お前が一番涙目だった。」とか言い合った。
    俺はさほど涙目にならなかったお陰で大して言われずにすんだ。

    大分落ち着いてから格闘技経験者でイケイケの友人に
    何でお前出て行かなかったのと聞いてみた。
    こいつはかなりイク奴なので皆不思議がったのだ。ちなみにこいつは運転手。



    305:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:23
    そいつはドリンクバーを飲みながら一言。
    「多分俺じゃ勝てないから。」
    「ぉお?何時も自信マンマンなのに今回はえらく殊勝だねえ。」
    誰かが茶化す。
    すると運転手のそいつはムキになって
    「だって俺の車1トン以上あるんだよ?ドアノブ上げるだけで何であんなに車が揺れるんだよ。
    あいつら力半端ねーよ。
    …つか、お前ら、あいつらの顔みてねーのかよ?
    目がな、ヤバ過ぎてとても出て行けねーって。
    だって黒目しかねーんだもん。アレ絶対人じゃないよ。」

    男女の顔を良く見ていない俺達はその言葉にガツーンと落とされた。彼は嘘を言うタイプじゃないから。

    そしてファミレスで朝まで過ごした。
    時効だから書くけど俺は涙は出なかったけどおしっこがちょっと出た。
    人間本当の恐怖を味わうと小便を漏らすのをその時初めて知った。

    おしまい。



    306:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:24
    GJ!


    307:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:30
    めっちゃ怖いね。ガクブル…


    308:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:30
    そのとき奴らを運んだタクシー運転手が俺だ
    金も払わずとんでもねー客だったぜ



    309:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/24 18:31
    そいつら宇宙人じゃないの?

    留守番
    497:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/26 15:49
    俺は昔、父の都合で田舎の実家に住んでいた。
    小学校低学年だった俺は休日昼間はよく一人で留守番していた。
    二階で本を呼んで、夕方にパートから帰ってくる母を待つのが日課だった。

    ある日、二階に居ると玄関から物音がしたような気がした。
    俺は耳がよかったから、玄関をゆくりと静かに閉める音までが聞こえた。
    最初、母が帰ってきたかと思ったが、母ならいつも二階の俺に声をかけるはずだった。
    なんかおかしい、と俺の全身が堅くなった。
    いざとなったら逃げれるように窓を開けて、俺はドアを開けると一階に続く階段を覗き込んだ。
    ごそ・・・がさ・・・・
    その時はデカいゴキブリでも居るのか?と思った。
    その頃の俺は勝手に人の家に上がりこんでくる人間がいるなんて想像もしなかった。



    498:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/26 15:51
    俺は音のする場所を目指して、静かに台所に進んだ。誰もいなかった。
    俺は気のせいかと思い、二階に戻ろうとすると、キィィィイイイ・・・・・と台所の洗い場の下の小さな戸が開いた。
    ゆっくりと開いていく・・・・下水に続くパイプが見え・・・・手が見え・・・折りたたんだ足も見えた。
    俺は蒼白になって音を立てずにゆっくり一階の居間に逃げた。
    こっそりと押入れの障子に入り、体操座りをして震えていた。

    子一時間も入っていただろうか。その間、何の気配も音もしなかった。俺はずっと、アレは何だったのか想像していた。
    押入れの上や奥の暗闇に幽霊が居るんじゃないか、とビクビクしながら母の帰りを待った。
    しかし、もし母が帰ってきたら今度は母がアレと出会うんじゃないか、と考え付いた。
    俺は心臓をバクバクさせながら真相を確かめねば、と思って家を見廻った。誰もいなかった。
    それこそ食器の引き出しや戸棚の中まで見たが、異常は無かった。
    洗面台の下のカビが人に見えたのかも、と勝手に自己完結した俺は、安心して二階に戻った。

    部屋に入ろうとして、足が止まった。・・・・・・・・・・・俺のベッドが膨らんでいる。
    布団から、足が出ていた。俺は涙目になって後ずさりしながら、それでも音を立てないようにがんばった。
    何かと目が合った。それは、布団から出ていた男の顔だった。鼻から上が布団の向こうから、ジッと見ていた。

    俺が悲鳴をあげて階段を駆け下りる後ろで、布団がすごい勢いで捲り上げられる音が聞こえた。
    家から飛び出た俺は、通行人のハゲたオッサンに助けを求めた。

    後は後日談。オッサンが通報、家から出れずにいた犯人検挙。その人はOOO運輸の配達人で、俺とも顔見知りだった。
    本社からの電話での謝罪。元から異常な性癖の噂があった、とは後から近所連中に聞いた。
    母親がショックを受け仕事を辞めたり、引っ越したり、と色々あったがそれは蛇足だな。



    528:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 02:54
    >>498
    こわいいいいいい
    台所の扉の中にいたのもその人?
    何してたの、こわいよー(つД`)



    ゆき
    533:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 04:07
    この話は誰にも話したことがありません。
    こうした掲示板だからこそ話せるというか・・・
    長くなりますがとにかく聞いてください。

    私は大学最後の夏にサークル仲間と伊豆大島にいきました。
    仲間の一人の実家が民宿をやっているのでそのツテです。
    初日二日と王の浜や弘法浜で泳ぎまくったあと、三日めは
    三原山をメインに島の観光スポットを回りました。
    その夜のことです。
    相当疲れていましたが、怪談話大会をすることになりました。
    中心はもちろん地元のUです。
    U含め6人で借りている大部屋に車座にすわり、午後10時過
    ぎくらいから始めましたが、12時を回るころにはUの話に引
    き込まれっぱなしでした。
    地元ネタというのははっきりいってズルい。
    「ある人がトイレに入っていると・・・」
    などという怪談は誰にでも当てはまる話とはいえ、その分
    パンチ力に欠ける。
    それに対して今来ている島の怪談なんて、俄然雰囲気が違い
    ます。



    534:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 04:08
    そんなわけでゾクゾクしながらUの話を聞いていると、ひと
    区切りついたところで「スイカでも食べてて」とUは中座し
    ました。
    30分くらいしてから半紙を持って帰ってくると、
    「次の話はマジやばいぞ」
    と言って、明かりを消してから机の上に置いた半紙を懐中電灯
    で照らしました。
    「この話はな、昔からこのあたりでは口に出したらだめだと
    言われててな、こうして紙に書きながら進めるのよ。
    めんどいからいっぺんに書いてきた」
    これはほんまもんだと、直感しました。
    しかし6人で囲むと逆さから読む人間がいるので、「読みにくい」
    ということになり、「いいから口で話してよ」と一人が言いました。
    「いや、マジやばいんだって」
    というUをなだめすかして、怖いもの見たさで喋ってもらうこと
    になりました。
    私はちょっとビビりの方なので、正直逃げたかった。

    「責任持たんからな」と言ってUはポツポツと語り始めました。



    535:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 04:09
    「昔この島の北の漁港のあたりにな、ゆきっていう名前の
    娘が住んでたんだと。父親は漁師で、母親はゆきが小さい頃に
    海で溺れ死んでいた。
    ゆきは飴売りをしながら父の仕事も手伝う働きものだったが、
    18の歳に重い胸の病にかかってしまった。
    医者に助からないと言われ、嫁入り間近だったゆきは一方的に
    破談されて、ついに発狂してしまった」
    「ちょいまって、それいつの話?」
    と誰かが口を挟みました。
    「さあ、たしか明治に入っての話だったかな。
    とにかく、発狂したゆきは一日中わけのわからないことを
    ぶつぶついいながら歩き回るようになった。
    哀れに思っていた周囲の人々も次第に気味がわるくなって
    父親にあたるようになった。
    父と子の二人暮しでは漁に出ている間は面倒を見てやれない。
    療養所にいれる金もない。父親も途方にくれた。
    そんなある日の晩、ゆきは姿を消した」



    536:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 04:10
    「次の日、漁師仲間が前の晩に父の船に乗って海に出て行くゆき
    を見たと言う。
    『月の明るい晩じゃったけ、横顔がはっきり見えたよ』
    なぜ止めてくれんなんだ、と言う父に漁師仲間は
    『もうひとり乗っとったが、あれはお前さんじゃなかったのか』
    騒然となり、漁師仲間も手伝って探すことになった。
    やがて漁に出ていた仲間の知らせで、沖の方でゆきの乗った船が
    見つかったという。
    曳航されてきた船にはゆきの変わり果てた姿が転がっていた。
    ゆきは一人であったが、おそらくゆきを連れ出した誰かがやった
    のだろうと言われた。
    その者は、ゆきと心中しようと沖に出たのか、あるいは争って
    海に落ちたかのか。いずれにせよ生きてはいまい。
    そんな所に話は落ち着いたが、内心誰もが思っていた。
    『人の仕業ではない』と。
    ゆきの首は捥がれていた。
    ・・・・それ以来yきはyきhわたしはhhじゃのいうとおり
    hhじゃのまつうなばらへ出た。凪いだうみに手がのぼってきた。
    とてもとても深いうみぞこからの白い手が幾ほんものぼって
    きた・・・」



    537:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 04:11
    私たちは動けなかった。声も出せなかった。
    Uの声ではなかった。
    転がった懐中電灯が、窓を照らしていたが誰もそちらを
    みなかった。
    Uが喋っているような、しかし別のどことも言えないような
    ところから聞こえてくるようでもありました。
    そこから先は子音が連なっているような音が聞こえるだけで
    内容が聞き取れませんでいた。
    しかし最後にはっきりとこう聞こえた。
    「富士の影がきれいで」
    その声に反応したように一人がUの肩を激しく揺すりました。
    どう考えても途中から怪談の続きとしては文脈がおかしかった。
    私も半泣きになりながらUを揺すりました。
    Uはすぐに正気にもどったようでしたが、やたらと「眠い」
    を連発して気を失うように眠ってしまいました。
    私たちは顔を見合わせて、なんとなく気まずく怪談大会を
    お開きにしました。
    どうしても気になって寝る前にUが用意していた半紙の最後
    のくだりを見ると
    「それ以来ゆきはこの話をする人間の元に、」
    ここまで読んで私は半紙を破りました。



    538:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 04:12
    翌朝Uは昨日のことを覚えてないと言いました。
    「うっそー。俺あれ話したんかー?」
    「いや、まあいいよどうでも」
    蒸し返すのも後味がわるくて、私たちはもう何も言いませんで
    した。
    しかしこれだけはなぜか気になっていたので帰る前に、
    「富士の影って何」と聞くと、
    「富士山の影? それがなに?」
    「いや、なんでもない」
    なんとなくUには聞きづらいので、お世話になったUの親に
    こっそり聞きました。
    「ああ、満月の夜なんかにはまれに見えるよ。明るくて空気が
    澄んでて海面の温度とかの条件が合ったら夜中でも、ここから」



    539:おわりです: 04/03/27 04:13
    その出来事以来この話は誰にも話していません。
    口に出すのがどうしても、もう生理的にだめです。
    あの時のUの声が頭にこびりついているようで。
    一昨年私の祖父が死んだ時、通夜で仏さまのそばで寝ていると
    夜中にその祖父の声を聞いた気がします。
    その声を聞いて何かがわかった気がしました。

    あの時のUの声が女性の声だったら、たぶん私たちはすぐに
    パニックになってUを叩いて揺すったでしょう。
    Uの声は、祖父の声のように、女性とも男性とも我々が直感
    しない、死者の声でした。



    547:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 09:46
    >>533-539
    乙。
    面白かったヨ



    548:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 10:30
    >>547
    全部読んだのか
    これやばい感じがしたから読むの途中で止めたぞ

    ちょっときついわ



    549:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 11:17
    >>548
    安心しろ、呪われないようにちゃんとしてくれてらっしゃるから



    565:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 18:28
    >>548
    呪われたりはなさげな感じだから全部読んでみ。
    あ、でも声に出して読むのはうわなにをするやめr



    563:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/27 16:51
    怖い話マダー


    壊れていく地蔵
    598:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/28 01:44
    2,3年前の話で、俺の友人(以下H)の兄貴(以下M)に起こった出来事。
    Mが、なにやら奇妙な出来事に遭遇したらしく、携帯で弟のHに
    実況し始め、俺はそれをICQでリアルタイムに聞いていた。

    夜中にMがバイクで、長野と静岡の県境に差し掛かった時だ。
    ガス欠を起こして、バイクを道端に止め
    灯りが見えるほう(おそらく街)に歩いていった。
    GSを探すか助けを呼ぶためだったかな…記憶が曖昧でスマン

    灯りが見えるほうへ続く道は細く、山道のようになっていて
    電柱も殆どなく真っ暗だったそうだ。
    しばらく歩いていると、道の脇に地蔵を見つけた。
    それが数メートル間隔でどんどん道の奥へと続いていったらしい。

    (続く)



    599:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/28 01:46
    最初のほうの地蔵は、特に何の変哲も無かったが
    歩くに連れ、道端にある地蔵のあちこちが欠損していたり
    首がもげてたりしていたらしい。
    なんだか気味が悪くなり、ここで弟に電話をかけて
    怖さを紛らわせていたようだ。

    しばらく歩きつづけると、真っ二つになった地蔵など
    気味の悪さに拍車がかかり、「やべーよ、なんか知らんけどやべぇ」
    と電話口で漏らしていたそうだ。そんな時…
    「おい、誰か後ろから来る!」
    そう言うと、振り返らずにひたすらダッシュしたそうだ。
    その間しばらく、Mの「ハッ、ハッ、ハッ」という荒い息遣いだけ
    電話から聞こえてきたそうだ。

    (続く)



    600:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/28 01:46
    「まいたっポイ」と安堵の声が聞こえてきて、
    雑談を再開しようとしたら、また後ろから何かが来る感覚に
    襲われたらしい。 ふっと振り返ると、なんだか巨大な白いモヤみたいなのが
    ざわざわと迫ってきたらしい。
    「やべーよ! なんだよこれ! シャレになんねぇ!!」
    と大絶叫だったらしい。 俺はそれをテキストで見ていて
    他人事だと思って大興奮していた。

    Mは道からはずれ、草むらの中に飛び込んでやり過ごそうとしたらしい。
    すると、白いもやはそのまま通り過ぎていったようだ。
    すれ違うとき、そのモヤの中に爺さんみたいなのがいたとか聞いた。

    白いのが行ってから、しばらく電話で弟と会話をしたらしい。
    結構な時間が経ってから、もう大丈夫だろうと先に進んだ。

    (続く)



    602:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/28 01:47
    その後は何も起こらず、やっと広い道路に出た。
    道路沿いに店があって、その店主のオッサンに
    この辺にGSが無いかとか訊ねたらしい。
    その時に、さっき起こった出来事を話すと「あんたもか」と言われたそうだ。

    結局GSはなくて、翌日警察がバイク回収してきてやるよ
    ということになったらしい。ここで携帯の充電が切れたらしい。

    んで、ここからはリアルタイムじゃなくて後日談になるけど
    警察がバイクを回収に向かうと、置いたはずの場所には無くて
    歩いて抜けてきた道路に放置してあったそうで
    その地蔵が並ぶ細い道なんても何処にも見当たらなかったそうだ。

    Mはもうガクブルで家に戻ってきたそうだ。

    ログが無くて記憶を頼りにしてるので、一部間違いとか
    あるかもしれません。長文乱筆スンマセン。



    611:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/28 02:22
    >598-602
    面白かったです。ありがとう。




    903:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/31 03:11
    今さっきのことだ
    正直まだ恐怖で震えてる
    俺の部屋は寝室がマンションの廊下に面していて、磨りガラスの窓がそこにある
    人が普通に通る昼間は閉め切ってるが、人がまず通らない夜中は換気のため
    時々開けている
    今夜もタバコの煙を換気するため開けていた

    遠くに猫の甲高い鳴き声が聞こえ続けていた
    どこか近所で猫同士が喧嘩しているらしい
    五月蠅かったが無視していた
    猫の鳴き声は延々30分ほど続いていた
    突如鳴き声が止まった
    喧嘩が終わったのだろうか、やれやれと思いつつそろそろ寝ようと開いた窓を
    閉めようと窓に近付いたときだ
    目の前の、30センチほど開いた窓のすぐ外、俺から1メートルも離れていないだろう
    すぐ外から突然

    「こんなに呼んでるのになんでこねえんだよおおおおおおお!!!!」

    と聞こえた
    男の図太い声だ
    心臓が止まるかと思った
    まるで部屋の中の俺を怒鳴りつけるかのように直接響いた
    外に誰かがいるのかと思った
    なんとか立ち直った俺はその誰かを挑発せぬよう恐る恐る窓に近付きゆっくりと閉めた
    カーテンのない窓の外を、寝室のPCからこれを書きつつ監視しているが何の影もない
    とにかく今夜は恐怖で寝られない



    904:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/31 03:32
    ネコが呼んでたんでしょ?やさいくしてね!( ´ー`)


    906:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/31 04:20
    やさいはやめてね
    いきなりだとちょっと・・・



    926:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/31 19:29
    昨晩遅く家路に着いた。
    手当てもつかない残業を終え、その日も会社で睡眠をとろうと思ったが
    もう1週間も帰宅していないことに気がつくとなにやら無性に帰りたくなったのだ。
    日付も変わり、当然終電もない。
    深夜料金でタクシーに乗るほど余裕もないので
    会社で使っている自転車を拝借することにした。

    最初は気分転換にちょうどよいと思っていた。
    まともに動かしていなかった全身の筋肉が背伸びをしている。
    だがその爽快感は寝不足の体には少し刺激が強すぎたのか
    かえって強く疲労がのしかかってきた。
    しまった、自転車じゃ少し距離がありすぎたか。
    ケチらずタクシーを使えばよかった。
    次第に後悔と疲労が意識を覆いつくそうとしていたそのとき
    突然「オギャアア」という泣き声があたりに響き渡り
    思わず自転車を倒しそうになった俺の意識を警戒心がたたき起こした。



    927:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/31 19:29
    「な、なぁあ!?」
    奇声に奇声で返しながら足をついて泣き声を方をよくみると
    何のことはない。猫が二匹じゃれていた。
    驚かされたにもかかわらず何故か苛立ちはない。むしろ
    その闇夜にまぎれた小さな動物たちがいとおしくさえ感じた。
    そういえば俺は猫が好きだった。2chでよく貼られる猫の写真のURLなんかは
    仕事の合間に何度も荒んだ心を慰めてくれた。
    そっと自転車を降り、彼らを脅かすまいと姿勢を低くして
    ゆっくりと近づいた。「チッ、チッ、チ、ほら、おいで」手を差し出す。
    騒いでいた猫たちは俺に気づいたのか、急に静かになって
    こっちをじっと見つめている。
    「ほら、おじちゃんと遊ぼう。おいでおいで」
    何かいけないことをしているような高揚感に包まれ
    必死になって声をかけ、四つんばいで猫に近寄っていくが
    猫たちはかえって警戒心を強めたのか段々と離れていく。
    「ほら、ほら、ほらああ」
    とうとう腹ばいになったおれはじたばたしながら猫まっしぐらに
    匍蔔前進を開始した。ズルズルズル・・・
    当然の帰結だろうか、音もなく小動物たちはその場から立ち去り
    彼らの集会跡には埃にまみれ、めくれたシャツから腹部をむき出しにした
    睡眠不足の男が一人残された。
    俺はいつのまにか叫んでいた。自分が惨めで悲しくて虚しくて。
    心の底から、腹の底から、思いっきり叫んでいた。
    そのままゴロゴロと自転車の方まで転がると、蘇った羞恥心が
    俺を静かに、なおかつ手早く、その場から立ち去らせたのだった。

    >>903



    934:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/31 21:47
    >>927グッジョブ!!


    941:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/31 23:25
    >>926-927
    スレ違いだ馬鹿。
    ・・・と言いたいところだが、
    グッジョブと言わざるを得ない。



    933:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/31 20:21
    >>927
    オチがウマイと思った



    934:あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/03/31 21:47
    >>933
    禿道。
    普通に読んでいたので、尚更オチを見てウマイと感じたよ。



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      コメント

      1.気になる名無しさん2019年08月31日 01:02  ▽このコメントに返信

      今年も夏が終わる……
      明日はいっぱいしぬよ。

      2.気になる名無しさん2019年08月31日 01:07  ▽このコメントに返信

      夏休み終わるからって自殺なんかやめろよ
      生きてたら来年も夏休みくるかもしれないよ……

      3.気になる名無しさん2019年08月31日 01:14  ▽このコメントに返信

      双眼鏡覗いたらガリガリのやつが走ってくる話初見の時はマジ怖かったわ

      4.気になる名無しさん2019年08月31日 02:07  ▽このコメントに返信

      ※3
      ガリガリガリクソン怖いよね

      5.気になる名無しさん2019年08月31日 02:18  ▽このコメントに返信

      >>2
      来年もしねてお得だね

      6.気になる名無しさん2019年08月31日 03:01  ▽このコメントに返信

      >>3
      何度読んでも未だにこの家の構造がよく分からない

      7.気になる名無しさん2019年08月31日 04:04  ▽このコメントに返信

      まんじゅうこわい

      8.気になる名無しさん2019年08月31日 07:14  ▽このコメントに返信

      まいたっポイがまいったポイにみえた

      9.気になる名無しさん2019年08月31日 14:40  ▽このコメントに返信

      元スレから引っ張ってきてくれるのうれしぃ

      10.気になる名無しさん2019年08月31日 15:26  ▽このコメントに返信

      >>5
      たし蟹

      11.気になる名無しさん2019年09月01日 00:45  ▽このコメントに返信

      >>1
      超スピード!?

      12.気になる名無しさん2019年09月01日 00:45  ▽このコメントに返信

      >>1
      超スピード?!

      13.気になる名無しさん2019年09月01日 20:06  ▽このコメントに返信

      猫の話のオチが分かんないんだけどどう言う意味?

      14.気になる名無しさん2019年09月03日 00:40  ▽このコメントに返信

      ※6 屋上のある集合住宅の類だと思う

      ※13 文脈から、>遠くに猫の甲高い鳴き声
      が、>猫の鳴き声は延々30分ほど続いていた
      >突如鳴き声が止まった
      とあるから、猫が助けを求めてた。30分程で事切れたか、別の人に救われたか(可能性低)したと思われ。で、鳴いてた猫が文句を言いに来たのかな、と

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