渋谷の街を撮っています。

渋谷駅の改修工事が始まった頃から撮り始めて、それから数人の仲間が集まって東京のガイドブックを出版しようというプロジェクトを始めた時に、東京を現すにはどうしたらよいかという事を色々議論したのでした。そのガイドブックは一般的なガイドブックの仕立てではなくて、AはAkihabaraとかBはBentoというように、場所や食べ物や文化をABCアルファベット順の単語を選び、1語を1葉で記述するというスタイルのブックにして、”ABC東京"というKindleの電子本を出版したのでした。

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そのガイドブックを出版したのが2014年5月でしたので、早いもので、もう3年半経ちました。

このガイドブックを作るときのコンセプトが一語につき一葉(一頁)で写真を入れて簡単なテキストをつけるという写真集仕立てのようなガイドブックにするという事でした。詳しい中身の紹介はいろいろな本やWEBで情報収集できる時代です。東京の案内をするときに、何が面白いか、何が魅力かというのを簡潔に伝えるには長々とした説明文よりも、やはり印象に訴えるビジュアルというか写真だと考えたからでした。

そこで、いろいろな写真を集めて、物事を一枚で表すにはどういう写真が必要かというのを随分と考えさせられたのです。一頁で一ワードですから、あんまり写真ばかりを詰め込んでもテキストが書けなくなります。一枚の写真で表すには、いったいどういう写真が良いのか? いわゆる説明的と言われるような写真では面白くありません。これは結構な難問だったのです。

そういう事から、写真一枚で街を表現するにはどうしたらよいかと考えつづけていますが、なかなか決定的な答えには巡り合えないでいます。もちろんアイコンとなるような風景というのはありますが、例えば渋谷なら駅前の交差点を人が埋め尽くしているような写真とか、誰もが撮っているような写真は避けたいのです。と、どんどんハードルが上がっていきました。

そしてタイトルに東京を考えると書いたとき、なぜ渋谷の写真なのか?という問いが出てきます。
東京を表すなら東京駅とか銀座ではないのか?新宿や浅草はどうした?となるのは当然の所です。

どの都市でも、きっとその都市を象徴させるには、一番元気の良い街を取り上げるのが良いのだろうと思います。東京の街を撮って行ったときに感じたのは、今ならやはり渋谷だろうという事です。
そこには一番エネルギーが溢れているように感じられました。
20年前なら新宿だったかもしれない。その前は銀座で、過去にさかのぼれば浅草に行きつくかもしれません。でも、今なら渋谷だと思うのです。

そして、ツーリストと思しき人たちが一斉にスマホやデジカメで自撮りをしているのが渋谷の交差点です。やはり、ここが渋谷のアイコンという事でしょう。

Mandala-3#3sol2

さて、どうしてこの一枚になったのかは次回へ続く