前回の作画から修正を加えて、地下から地上までの階層を一枚にまとめる主旨をより強調したものに変換しました。
画面を横から縦に変えたのですが、それが何故かは、こういう次第です。
ちょっと話は逸れますが、PortlandというレンズはPortraitとLandscape用だから、両者を合わせてPortlandという名前にしたという話を聞いた事があります。絵画のキャンバスにもポートレート用と風景画用ではアスペクト比の異なるキャンバス・フレームを売っています。
Fがポートレート用で、Pが風景画用だったかな。Pの方がワイドですが、海景用としてもっとワイドなMというのもあります。ポートレートと風景をなんで分けるかというと、ポートレートは縦使いで、風景は横使いというところから来てると思うのですが、それは人間の眼が縦方向と横方向で同じ長さでも違って感じられるという事に基づくのでしょう。
同じ長さの線を縦にするか横にするかで、違う長さに見えるという実験は誰もが知ってるところです。それで同じアスペクト比の画像は、縦に見るか横に見るかで、その心理的状況が違ってくるわけですが、縦置きの風景は、ある意味不自然で馴染まない。だから印象が強くなるのだと思います。

広重の江戸百景は縦構図ですが、そういう意図が在ったというような話をこの前TVでやってたような。他の風景を描いた浮世絵は、たしかに横構図ですから、縦構図の風景画は珍しいと言って良いようです。
私が今進めているShibuya Projectでは広重のアイデアをお借りして、縦構図で、あの複雑な地下の様相を納めたものにしようとしてるのです。渋谷の街の半分は地下に在るから。

渋谷曼陀羅図

Mandala-5


地下から地上までの階層構造を一枚の画像に納めるのは難しく、渋谷の断面図をイメージして、その階層構造を明視できるようにと、コラージュ的な手法を使うに至ったのです。 一つ一つの画像は、Instagramよろしくスクエアにして。