11月28日から鵜の木のHasu no hanaさんで開催していた写真展も11月5日で千秋楽。
今日もいろんな方に来て頂きました。

今回の展示は「顔と貌」と題して人物と道具のポートレートを提示したものですが、人物のポートレートは至極オーソドックスな肖像画のような構図とタッチを意識して制作しただけに、絵画みたいだという感想を多くいただきました。
ちょっとオーソドックスでないのは人物の目のところ。そこが人目を惹くという結果につながったのでした。

道具のポートレートのほうは使い込まれた道具の質感を表現するために、カメラでは及ばない高解像度の画像を作成したのです。その画素数だけで言えば1mの大きさのプリントにも平気で耐えるようなサイズです。実際、大きくプリントしたほうが、物の材質感とかテクスチャーがより明白に浮かびあがってくるというような具合でした。
でも、プリントはそれを縮小して提示することで、緻密な時間の凝縮を表そうとしたのです。時間の経過を重ねても色褪せないサイアノプリントという手法を使って。


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Hammers , Cyanotype over giclee


というような製作側の拘りや仕掛けはおいといて、展示は、やはり見る側の興味を惹かないようでは始まりません。そこで、ぱっと見て面白いと感じて頂ければ正解。今回の展示では、DMを見て展示を見てみようと思ったという声や通りがかりの方がショーウインドウにディスプレイされた作品に覗き込む姿を見かけました。興味をもってもらうという意図はかなり果たせたのかなという手応えを感じたのでした。

さて、私の作品製作のモチーフは常に観念的かつ具象的で、決して社会性とか倫理性という方向には行きません。そういうバイアスがかかると訴えたい本質を見間違う時があるからだと思うからなのです。

そういう意味で、私の写真は問題提起型というよりは課題解決型になると思うのでした。