プロも愛用する、全ての野球選手の上級教科書!!

【あらすじ】類まれなる野球の才能をもつ主人公・久里武志(くり たけし)は、すぐキレるという性格から試合中の暴力事件などから、中学時代は6つのチームをつぶしてきた。しかし、夢の島高校野球部の監督・工藤に拾われ、1年生でありながらエースで4番としてその才能を存分に発揮していく。



今年、掲載誌が休載のため、ほぼ強制・やっつけともとれるような終わり方を迎えた『ドリームス』。
その結末にがっかりしたファンが多く、ネットは炎上したが、その反応の大きさから、この漫画の人気や期待度はそれだけ高かったのだと思い知らされた。


正直、これほど野球の勉強になった漫画はない。



高度な野球理論を展開することが多いが、基礎的な野球の物理的理論を教えてくれることで、野球に対する合理的な考え方を身につけられる。

野球選手にとって、こんなにありがたい漫画はなかった。


今でこそ、プロ野球の中継を見れば4シーム2シームなど、当たり前のように言われているが、昔はそういった野球の基礎理論はドリームス以外で聞いたことはなかった。
10年も20年のも先の野球を展開しているような漫画である。


そして、ピッチング理論だけではなく、独自のバッティング理論も展開されており、参考にしていた野球人は少なくなかっただろう。


全ての野球人にとって、特別な教科書なんだよね。




そして、もう一つの側面として、ストーリーの展開が最も遅い漫画としても有名だった。
「水曜日のダウンタウン」でも紹介されてたね。

20年以上連載していながら、主人公の久里が高校入学して1年生の夏までしか進んでいない。

まぁ、高度な野球理論を説明するには時間が必要だったんだな。



あと、皆が期待してたのは久里の行く末だったんだろうね。
高校1年生ながら、メジャーに行っても通用するポテンシャルであるどころか、とんでもなく現実離れした野球漫画を除いて、久里は最強選手だったのではないか。

このあたりは議論が白熱するところだが、必ず名前は挙がる選手だろう。


久里はそれだけ期待が大きい選手だっただけに、突然の完結に炎上騒ぎにまでなったのだろう。
多くの野球人が、彼に自分の代わりに大きな夢(ドリーム)を魅せてもらおうとしていたのだ。




何かと批判されて終わってしまうことになった『ドリームス』だが、文字通り最も夢のある漫画だったと思う。
結末に関しては、『ドリームス』の夢が破れてしまっただけだということ。


ここに、リアルがあっていいじゃないか。



全ての夢が叶うというわけじゃないことを最後に教えてくれたことに、あえて私は感謝をしたい。

これまで久里には多くの夢を魅せてもらったから、今度は自ら夢を叶えにいくべきだろう。



何はともあれ、数ある野球漫画のキャラクターの中で最も魅力をもつ久里武志である。
野球漫画界屈指のスーパースターが戻ってくることを密かに期待したい。




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