おすすめ漫画、教えます。

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2017年06月




プロも愛用する、全ての野球選手の上級教科書!!

【あらすじ】類まれなる野球の才能をもつ主人公・久里武志(くり たけし)は、すぐキレるという性格から試合中の暴力事件などから、中学時代は6つのチームをつぶしてきた。しかし、夢の島高校野球部の監督・工藤に拾われ、1年生でありながらエースで4番としてその才能を存分に発揮していく。



今年、掲載誌が休載のため、ほぼ強制・やっつけともとれるような終わり方を迎えた『ドリームス』。
その結末にがっかりしたファンが多く、ネットは炎上したが、その反応の大きさから、この漫画の人気や期待度はそれだけ高かったのだと思い知らされた。


正直、これほど野球の勉強になった漫画はない。



高度な野球理論を展開することが多いが、基礎的な野球の物理的理論を教えてくれることで、野球に対する合理的な考え方を身につけられる。

野球選手にとって、こんなにありがたい漫画はなかった。


今でこそ、プロ野球の中継を見れば4シーム2シームなど、当たり前のように言われているが、昔はそういった野球の基礎理論はドリームス以外で聞いたことはなかった。
10年も20年のも先の野球を展開しているような漫画である。


そして、ピッチング理論だけではなく、独自のバッティング理論も展開されており、参考にしていた野球人は少なくなかっただろう。


全ての野球人にとって、特別な教科書なんだよね。




そして、もう一つの側面として、ストーリーの展開が最も遅い漫画としても有名だった。
「水曜日のダウンタウン」でも紹介されてたね。

20年以上連載していながら、主人公の久里が高校入学して1年生の夏までしか進んでいない。

まぁ、高度な野球理論を説明するには時間が必要だったんだな。



あと、皆が期待してたのは久里の行く末だったんだろうね。
高校1年生ながら、メジャーに行っても通用するポテンシャルであるどころか、とんでもなく現実離れした野球漫画を除いて、久里は最強選手だったのではないか。

このあたりは議論が白熱するところだが、必ず名前は挙がる選手だろう。


久里はそれだけ期待が大きい選手だっただけに、突然の完結に炎上騒ぎにまでなったのだろう。
多くの野球人が、彼に自分の代わりに大きな夢(ドリーム)を魅せてもらおうとしていたのだ。




何かと批判されて終わってしまうことになった『ドリームス』だが、文字通り最も夢のある漫画だったと思う。
結末に関しては、『ドリームス』の夢が破れてしまっただけだということ。


ここに、リアルがあっていいじゃないか。



全ての夢が叶うというわけじゃないことを最後に教えてくれたことに、あえて私は感謝をしたい。

これまで久里には多くの夢を魅せてもらったから、今度は自ら夢を叶えにいくべきだろう。



何はともあれ、数ある野球漫画のキャラクターの中で最も魅力をもつ久里武志である。
野球漫画界屈指のスーパースターが戻ってくることを密かに期待したい。




[まとめ買い] Dreams(週刊少年マガジンコミックス)(51-70)



読み始めた者は、必ずベルセルクの恐ろしい魔力にとりつかれる。

数日前、何気にテレビつけたら『ベルセルク』やってて、つい最後まで観てしまった。
大人が必ずハマるアクションは、まさにこれだと言いきれる。


大学生のとき、友人から薦められて読み始めたのをよく覚えている。

所見の印象は、
「なんじゃ、この絵は。なんじゃ、この独特な世界観は。」

読みづらそうだな。と思って読んでいたら、あれよあれよと読みこんでいった。


正直、どこでどうハマったのかよくわからない。
『ベルセルク』は知らぬ間に読み手を魅了する世界観がある。



ベルセルクは北欧のノルウェー語で、英語ではバーサーカー、日本語では狂戦士と訳される。
つまり、主人公・ガッツが狂戦士なのである。

主人公が、と言うよりこの漫画全体が文字通り狂っていると言った方がしっくりくる。




はっきり言って、あらすじを説明しようにもできません。
それぐらい読んでて理解できないことが多い。


登場人物が今何をしているのか。

何と戦っているのか。

物語が何を目指しているのか。



それなのに、魅了されていくっていったいこの漫画はなんなの?

ある意味、中毒症状が出ているのではないだろうか。
それだけおもしろいのはたしかである。


この漫画ひとことで表すと、99%の人がこう答えるだろう。



「エログロ」だと。



グロいし、エロいし、わけのわからない生き物?のようなものもたくさん死ぬし。
ただ、それでいて美しいキャラクターも存在している。

まさにカオス状態


それでもやっぱり狂ったようにハマる。



とにかく、主人公のガッツとその仲間たちが狂ったように、狂った敵たちと戦う。
そして、なんとその戦いが昨年ゲームでも味わえるようになった。



しかも「無双シリーズ」とは。
個人的には、無双シリーズが発売した中で一番うれしかった。


ただ、プレイしててもなんのこっちゃわかりません。
目の前の気色の悪い敵をとにかく倒しまくるのみ。

それが「ベルセルク」の最大の良い点なのだろう。



狂ったように読んでみるべし。

※グロ苦手な方は注意



[まとめ買い] ベルセルク(ジェッツコミックス)



祝・ジョジョ初の実写映画化!!!

映画公開が近付いてきたのでそろそろ書かせていただく!!
数年前からジョジョシリーズのアニメ化が始まって遂に4部まできた。

アニメが始まったとき、そのクオリティの高さにただただ感服した。


そして、それも4部まできて5部を首を長くして待っていたら、実写映画化とは!
恐れ入りやした。


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改めて『ジョジョの奇妙な冒険』を説明すると、これは1~8部まで現在も連載が続いている漫画で、1部ごとに主人公が変わって、強くて奇妙な敵と戦うという大人気アクション漫画シリーズ。

1部の主人公ジョナサン・ジョースターの血統たちが宿敵ディオ・ブランドーとの因縁の戦いを描いていく。
つまり、ジョースター家のサラブレッドが活躍してくから歴史を感じることができ、われわれジョジョファンは思い入れも強くなってきた。



そして、今回映画化するのは『ジョジョの奇妙な冒険』の29~47巻で描かれていた第4部・ダイヤモンドは砕けない(副題)である。


ちなみに7部のタイトルは『スティール・ボール・ラン』、8部は『ジョジョリオン』となっている。




4部は主な舞台が初の日本ということもあり、その人気はジョジョファンの中でも最も高いかもしれない。
そして、4部の主人公はリーゼントが特徴的な東方仗助(ひがしかた じょうすけ)で、映画で山崎賢人が演じる。


ジョジョは3部以降、
スタンド(背後霊をビジュアル化したもの)という能力を使って戦うので、それを実写化するのは賛否もわかれるところだが、個人的には失敗してもいいから期待している。
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正直なところ、絵の芸術性が高すぎて読み始めるのに躊躇する人も多いが、そんな人はアニメから見てみるのもよいだろう。
アニメはかなり観やすくて、よい出来になっている。

そこから、漫画→映画でもよいだろう。

これで君も
ジョジョラーだ(笑)




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必ず、マネーゲームは頭のいい奴が勝つ!!

少々古い漫画だが、2017年になりドラマ化して再び脚光を浴びることになって驚いたのと同時に嬉しかった。
カイジシリーズはギャンブルの話が多いのに対して社会的、政治経済的なマネーゲームに特化して描かれているのがこの『銀と金』だ。


金融や、人間同士の取引により、大金を手にして登りつめようという人間の欲望が渦巻いている。


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主人公は右の平井銀二(通称・銀)と、左の森田鉄雄(自称・金)
裏社会を頭を使って金の力で牛耳る平井に対して、ギャンブルに溺れた生活から平井に憧れ、大金を得るために平井のような生き方を目指して奔走する物語である。

どちらかと言えば、森田の方にスポットが当てられており、事実上の主役は彼だろう。
森田は元ギャンブル依存症だが、平井にその才を見込まれてみるみる頭角を現していく。



この漫画の良いところは、政治家や銀行頭取、大手企業の社長、詐欺師など、敵対する相手は様々な分野のトップが多く、各分野において非常に勉強になるところが多い。


たとえば、競馬に詳しく人にとっては基本的な情報かもしれないが、日本中央競馬会は農林水産省(旧農林省)が管理しており、利権をもつ農林水産大臣との取引によって競馬を通じて大金を得る勝負に出るなど。


競馬を管理するのが農林水産省なんて、ほとんどの人知らないんじゃないかな。
理由としては、乗り物の"馬"が畜産物(農業資源)ということで。

したがって、ボートは国土交通省(運輸省)、競艇・オートレースは経済産業省(旧通称産業省)が管理するなど、多くの人が知らないことを平井は何でも知っている。


平井が表社会のことも裏社会のことも全て教えてくれる。



つくづく漫画って勉強になる。

私が漫画を愛してやまない理由は、娯楽はもちろんだが、自分の知らない世界を疑似体験して勉強になるというのが半分以上を占めている。


活字もよく読むが、漫画は描写が描かれており、目で見て理解しやすいという利点がある。

そういう点では、この『銀と金』はためになった。



また、平井の仲間には警視庁OB元検事元新聞記者詐欺師など、各分野のプロフェッショナルがおり、専門的な分野で彼らが力を発揮するというのも魅力である。

その中で、森田は社会の悪者に立ち向かっていく。



この漫画のタイトルは「金と銀」ではありません。

「銀と銀」でもありません。

「赤と青」でもありません。


「銀と金」でございます。

まずは、金が銀より上(前)という固定概念を振り払おう。

どうでもいいか。



[まとめ買い] 銀と金



ただ、とにかく心に響く漫画

小さいときから死ぬほど漫画読んできて、結局どんな漫画が良かったかと振り返ると、いつまでも心に残る漫画だと思う。
裏を返せば、どんな内容だったか覚えてないような漫画は、自分にとって良い漫画とはいえない。

そういう観点で見れば、『新ブラックジャックによろしく』はこの先の人生で、忘れることはないだろう。
それだけ衝撃的な内容だった。



話は研修医の斉藤英二郎が、腎不全のために人工透析を受けている同僚の看護士・赤城カオリのために腎臓移植をするというものである。
シンプルな内容のため理解はしやすいが、内臓を移植するというヘビーな内容のため、とても考えさせられる漫画である。

何しろ主人公の斉藤赤城は一応職場の同僚ではあるが、恋人でもない赤の他人である。
他人に自分の腎臓をあげることができますか?ということだ。



人工透析という治療の存在は、『ミナミの帝王』(134巻参照)を読んで知っていたが、これほど過酷なものだとは思わなかった。

知らない人のために簡単に説明するが、人間は腎臓の機能が低下すると体内の血液にある老廃物をろ過することができない。
つまり、腎臓が働かないと体内に毒がたまっていくため、透析機械に血液を送って綺麗にして、再び体内に戻すという治療を行わなければならない。

そして、その治療は一般的に週3回・4時間程度しなければならないのである。



これ、皆さんは耐えられますか?



体力的な苦痛もあるだろうが精神的にも相当辛いと思う。
週3回も病院のベッドで、長時間針をさされて治療する。

最も現在は自宅でも治療が可能らしいが。


自分だったら、仕事もしながらそのような生活に耐えられるだろうか、深く深く考えた。



赤城が先天性の糖尿病を幼いころから患い、若くして人工透析生活をしていると偶然知った斉藤は、腎臓提供者(ドナー)となることを願い出る。

実は腎不全患者の数に対して、ドナーの数はかなり少ない。
しかも、死者(脳死患者も含む)からの移植ではなく、生きている人間からの移植(生体移植)は倫理的にもしがらみが多い。

ドナーの腎臓がレシピエント(受取側)に適合するかどうかもわからない。

などなど、腎臓移植と一言でいっても簡単にはできないものである。



これを読んで、腎臓移植に関していろいろ調べていたら、国内でも親子間や夫婦間、そして他人同士の生体移植はいくつか実例がある。

移植をテーマとしたドキュメンタリーを見ると涙が出そうになる。



この漫画を見ると、改めて周りの人を大切にしているか見つめ直すことができる。
家族はもちろんのこと、他人に対しても「無償の愛」を与えることができているだろうかと。


全人類に共通する宿命があるならば、それは「人にやさしくする」ということである(格言)。



この格言が言いたい方、

利己主義(エゴイスト)の方、

ただただ心が汚れていると感じる方、


この漫画を強くおすすめしたい。



[まとめ買い] 新ブラックジャックによろしく

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