2006年05月26日

インターミッション(エヴァ映画版で言えば「残酷な天使のテーゼ」が流れていたあの微妙な時間帯みたいなもの)

「なんか、りっちゃんって、ぼくの分身のくせに反抗的やよね」
「そら、リアル近親憎悪やもん!
 うちの実体があんたみたいな電波人間やと思うだけで、人生呪いたくなるやん
 せやから、15の夜みたいにやり切れない気持ちを、諸悪の根源にぶつけてるわけ」
「そ、そんな身も蓋もない失礼なことを言う奴には…
 おしおきじゃー!」
「へっ?」
「ぬふふ」
「ひ、ひえええっ!
 はっ、恥ずかしいっ!
 なんでうちがいきなりメイド服のコスプレを!?」
「ふっふっふっ
 我こそはこのサイバー空間における全能の神!
 りっちゃんの衣装は、ぼくの妄想によって自由自在に変えることができるのさ」
「…サイバー空間って
 それはつまり誰も読まへんこのマイナーブログのことでしょ
 狭っ、空間めっちゃ狭っ!」
「…くっくっくっ
 恥ずかしさのあまり、瞳を潤ませ、頬を上気させ、唇を震わせながらも
 余計なことを言って相手の感情を逆撫でしてしまう、その一言多すぎる性格!
 うんうん、やっぱり、りっちゃんはぼくの分身や!!
 愛してるで!」
「気色っ!
 で、でも、それはうちに好意を持ってるってことやね!
 流石は真性ナルちゃん!
 せやったら、うちを早くこの羞恥の牢獄から解放してよ!!」
「ぬふふふふ
 その、すがりつく様な視線に心を動かされないこともないんやけど…」
「うんうん、早く早く!」
「ぼくは、好意を持ってる子は、めっちゃいぢめたくなるねん
 それも追い詰めて追い詰めて、精神に傷を負わせるくらい徹底的にいぢめたくなるねん!」
「い、い゛ゃああああっ!」
「だいたい
 メイド服って凹凸が目立てへんから
 りっちゃんみたいなナイスバディの女の子が着るのは勿体無いって思うのよ」
「………」
「清楚なコスチュームに身を包みながら
 気の強い女の子が屈辱に耐えかねて失禁しそうになってる様な
 その表情をいつまでも見ていたい気はするけれど」
「…変態」
「やっぱ究極のコスプレは永井豪大先生の名作『けっこう仮面でしょ』」
「い、いゃあああああ!
 そんな格好させられたら、うち、もうお嫁に行かれへん!」
「くっくっくっくっ…私の青い鳥」
「?」
「せや
 結婚でけへん身体になたりっちゃんは
 倦怠期の夫婦のお約束、裸エプロンともわかめ酒とも一生無縁のまま死んでいくんやで〜!」
「いやぁぁぁっ、そんな寂しすぎる人生、いやあああっっ!」
「仲間、仲間〜
 ぼくもどうせ一生結婚でけへんからね!
 …ほな、行くで
 お前をもっともっと激しく辱めてやるっ!」
「ああんっっ!」
「うっ!」
「…顔以外、全て全裸やなんて…全裸やなんて
 うち、もう耐えられへんっ!」
「けけけけけ…恥づかしさのあまり失禁したのか〜!?
 って、あれ、なんで?」
「ほっ
 どうやら失禁は避けられたようやね。染みにもなってないし…って
 ん?
 そういや…うち、何でパンツ穿いてるの?
 片手ではとても隠されへん、たわわに実った、どでかいおっぱいは丸出しやけけど…」
「し、しまった!」
「あ、わかった!
 あんたはおっぱい星人やから、おっぱいに関しては、生は勿論、写真とかを穴を開くほど頻繁に良くみてるけど
 女の子の下半身はちゃんと見たことないからリアルに再現することがでけへんのでしょ!」
「ぐうっ」
「…どうやら図星みたいやね
 あははははっ!
 ええ歳して、なんての経験値の低い野郎やねん!ぬ」
「ああっ、はづかしい、はづかしいっ!!」
「うりうりうりうり」
「はうっ、はうっ」
「人生の酸いも甘いも嗅ぐ分けたはずの中年男の
 屈辱にまみれた絶望的な表情!
 もう、たまらんって感じ!!」
「うおおっ、もう耐えられへんっ!」
「ええかええかええのんか」
「うおっ」
「最高か」
「きいいいっ!」
「!?」
「おいこらあんまり調子に乗ってると
 そのパンツの間からチンチン生やしやるで」
「ひゃうっ!
 それって二束の草鞋
 てゆうか自給自足?」
「…流石ぼくの分身、何が何だかさっぱりわけわからへん」

ちゃんちゃん  

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2006年05月22日

愛する人のために、女は歯を、男は爪を抜け!

「栗山栗鼠子です」
「メタポリックシンドローム山田山太郎です」
「あんにゅいなネーミングやねぇ」
「3日目ですから」
「…おっさんがいったい何の3日目やっちゅうねん」
「おなかいたい、おなかいたい、おなかいたい」
「やかましい!
 そんな喉頭がんみたいな、ガラガラ声のの蓉子様はおらん!!」
「というわけで
 今一番欲しいものは電マです」
「何が、というわけなんか、さっぱりわからんけど…
 り、略さんとちゃんと電動マッサージ機って言うてよ!」
「どうして、頬を上気させ、瞳を潤ませながら、息をあらげてるの?」
「…具体的に描写しすぎ
 そういう場合は『何、赤い顔してるの?』でええの」
「電マに何か素敵な思い出でもあるの?」
「ツッコムなぁ!」
「えっ!? ツッコんだ!?」
「入るかぁ!!」
「え゛?」
「え゛?」
「ところで小岩井さんって偉いよなぁ」
「また唐突に話を変えるなよ
 小岩井さんって誰やねん?」
「『よつばと!』の小岩井さん」
「…ああ、あの漫画面白いよねぇ
 最近はすっかりほのぼのファミリー漫画だから、電撃大王じゃ浮いちゃってるけど…
 むしろ竹書房の4コマ誌とか、新聞の日曜版とかに連載したほうが違和感ないと思うなぁ」
「こいわいよつばです!!」
「わぁっ!
 耳元でいきなり叫ぶなぁ!」
「りっちゃんがひとりで語り始めるから寂しくって、つい…
 叫ぶより熱い息を吹きかけた方が良かった?
 ふううぅぅっ!」
「や、やめんかい!
 う、うちは耳は弱いねん!!」
「ふーん
 ほな甘噛みしたろ」
「きいいいいっ!」
「グーで殴るなよぉ
 凶暴な女やなぁ!」
「やかましい! このド変態!!
 ここを喘ぎ声だらけの18禁プログにしたいんかい!」
「喘ぎ声も立派なコミニューケーションの手段としての言語やで
 それはともかく、エロくても別にアダルトブログに設定変更せんでもええんとちゃう?
 そもそも、ライブドアに道徳とか公序良俗とか指導されたくないし」
「そら、もっともやけど…
 こほん
 このままやと話が暴走脱線転覆する一方やから元に戻すわよ」
「日勤教育…じゃなくて、軌道修正ビーム!」
「やかましい! またまたわけわからんわ!
 …ところで、小岩井さんのどこが偉いと思うの」
「せやかて、見ず知らずの女の子を引き取って育ててんねんで」
「確かにカスバートさんみたいなもんやもんね
 『よつばと』も時代が違ったらヲタ雑誌の連載じゃなくて世界名作劇場になってたかも」
「ぼくは子供はよう育てんなぁ」
「中学生の子供がおっても不思議やない歳のくせに?」
「歳のことを言うなぁ!
 これ以上女人を引かせてどないすんねん」
「みんな知ってるって
 アンタがギラギラと脂ぎってる醜く太ったエロ中年やってことは」
「ずーん
 せ、せやったんか…」
「今迄、自分からさんざばらしてたくせに…
 この精神的露出狂が!」
「いや、最近は肉体的露出狂でもあるんやけどね」
「そう言えば、この暑いのにどうしてコートを着てるのか不思議に思ってたんやけど…
 その下ってもしかして… 
 いやああああっ!」
「あれ、りっちゃん何処に行くの?
 あらら…部屋から出て行ってしもた
 職業婦人が職場放棄したらアカンよねぇ
 …しゃあない、ひとりで話を続けまひょ
 えっとですね
 ぼくはみたいな家事の出来ない生活能力0の人間から見ると、仕事しながらあんな小さな女の子を育ててる小岩井さんは偉いなぁ、と思うわけです
 女の子と遊ぶのは好きなんですけどね
 …ああ、でも遊ぶんやったらよつばより恵那ちゃんと二人っきりの方がええなぁ」
「おい、こら、そこのリアルド変態!」
「やあ、りっちゃん
 ご機嫌は真っ直ぐになったのかなぁ」
「さわやかに言うなぁ!」 
「まだ怒ってるの?
 もう、ツンデレなんやから」
「…言葉の使い方間違ってるで」
「言うとくけどぼくは変態とちゃうよ
 可愛い女の子を眺めるのは好きやけど、悪戯したいとかは別に思わへんから
 …昔と違って」
「…昔はしたいと思ってたんかい」
「せやから、女の子にもぼくの身体を純粋に眺めて欲しいと思ってやねぇ…」
「コ、コートの前を開けるなぁ!」
「ちぇ〜っ」
「オマエの身体は可愛くない!
 むしろ醜いやろ!
 うちかって、ミルコとかノゲイラみたいな男の裸やったら見てみたいけどなぁ」
「えっ? りっちゃんって筋肉フェチなん!?」
「…格闘家は好きや」
「ふうん…
 どうして、小池栄子とか藤原紀香とか長谷川京子とか巨乳は格闘家が好きなんやろ」
「う、うちの胸をイヤらしい目つきで凝視するなぁ!」
「やっぱ『夜のスパーリングをするよ』『ああん、マウントポジションを奪われちゃった』みたいな愛の会話を交したいわけ」
「こ、このエロおやじ…」
「ぼくももうちょっと頑張ったら曙みたいな体型になれるんやけどな」
「が、頑張らんでもええ…
 そもそも曙は格闘家なんか?
 ただのイロモノにしか見えへんねんけど」
「相原勇にとっては最強の格闘家やったと思うで」
「………」
「てゆうか、曙のことはどうでもええねん
 そんなことより、ぼくが変態という誤解を解かんとね
 少なくとも今のぼくは変態とちゃうよ」
「ほんまか〜?」 
「たとえば、りっちゃんも知ってるとおりぼくはおっぱい星人やけど…」
「せ、せやからうちの胸を凝視するなぁ!
 ひょっとして透視できるんとちゃうやろな」
「人をフランソワーズみたいに言わんといて」
「言うてない、言うてない」
「そんな風に女の子と会った時は、まず最初に胸を見る私ですが」
「…さ、最低な奴」
「最近はすっごい巨乳とか見ても
 触りたいとか揉みたいとか思わないんよね」
「はぁ」
「こんな風に眺めるだけで」
「お、拝むなぁ!」
「更に言うと
 昔は大きければ大きいほど素晴らしいっていう
 アメリカンスタンダードな嗜好を持ってたんやけど」
「ア、アメリカン?」
「最近はむしろ形状を重視してるし」
「形状って…垂れてないのがええんでしょ
 0系新幹線の先頭みたいな」
「それは全然全く違うーーーーっ!(ドン!)」
「わあっ、びっくりした!
 いきなり立ち上らんといてよ!」
「砲弾型を好むのは
 激しく揉むしか能のない若輩者のみ!」
「いや、揉む手つきとかせんでええから」
「歳を取って『わびさび』を理解するようになると
 日本人特有のお餅型おっぱいに何とも言えない味わいを感じるようになるのですな」
「お餅型ってどんなん? 
 初耳なんやけど」
「初耳?
 そらそうでしょ
 せやかてぼくがネーミングしたんやもん」
「………」
「えっへん」
「………」
「具体的に言うと
 鏡餅の一番下の段のお餅を
 上から下へ45度の角度で斜めに押しつぶした感じ
 軟らかさも憑きたて…やなくて、つきたての餅みたいなんが一番ええ感じやしね」
「言わんとすることはわかるけど…
 オマエはやっぱりエロオヤジや!」
「てへっ!」
「褒めてへん!
 照れるなぇ!!
 うち、もうこんなオヤジと2人で番組すんの嫌や!」
「え゛? これって番組やったん?」
「(無視して)
 せめて誰かもう1人犠牲者に…もとい…スタッフに入れて下さいよ〜」
「うーん
 男2人に女1人ってパターンは不吉なんやけど」
「なんで?っ
「だって『赤ずきんチャチャ』ではポピィくんが出てきて3対1になったし
 『タッチ』ではカッちゃんが死んで1対1になったし
 『ドリカム』に至っては最初から男1人と女1人やったってことにされてるし…」
「特殊な例えをするなぁ!
 誰かうちにですのうとをくれーっ!」
「アレは登場人物が多すぎて
 3Pっちゅうより乱交プレイって感じやったね」
「オマエなんか心臓麻痺じゃ」
「いやん
 せめて腹上死に」
「いやぁぁぁぁっ!」
「ちゃんちゃん
 って、久々なので、あんまりちゃんと落ちませんでした(^^;」
「…あんまりじゃなくて全然でしょ」
「いやーん
 りっちゃんてばツンデレ」
「だから使い方間違ってるって」
「ちゃんちゃん」

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2006年05月06日

愛よ! 勇気よ! 希望よ!

♪くもりガラスの向こうは〜、見えません〜♪
というネタを25年位前に考えたのですけれど
いつの間にか「マリア様がみてる」新刊のタイトルになっていました(^^;

「マリア様がみてる〜くもりガラスの向こう側」

まとめて一気に読める状況になるまで
購入後1週間ほど放置していたのですが
大阪へ戻る新幹線の車中で無事読了

てゆうか
発売は3月末?

去年の夏コミに向けて
徹夜で(売れない)マリみて本を仕上げた
百合に熱く萌える私はいったい何処に行ってしまったのでしょう
気合のない事この上ありません

そんなことより新刊感想

てゆうか
発売から1ヶ月以上経ってるし
もうネタバレOK?

さて

相変わらず
イベント(新年会)&祐巳の心理描写ばかりで
話が進展しません

SFじゃあるまいし
学園小説を時代考証に困る大河小説にしてどうするつもりなのでしょうか
(柏木は漸くケータイを持ち始めたようですが)

早く祐巳の妹問題に決着をつけて貰わないと
このままでは私が少女の心を失ってしまいますよ(爆)

少なくとも
ガラスの仮面よりは
先に決着をつけて欲しいと思うのですが…

そんな状況ですから
今回の見所は
黄薔薇姉妹が真似して歌って踊った
島津パパもファンだったアイドルグループとは果たして!?
ということ(^^;

普通に考えたら
「ピンクレディ」でしょうが
「キララとウララ」とか「キャッツ☆アイ」だったらどうしましょ
ましてや「帝国歌劇団」だった日には…

てゆうか
「ピンクレディ」にしたところで
どうしてそんな下衆なビデオが名家である小笠原家に存在する!?

嫁に抱きつこうとした後
照れながら愛人宅に向かう旦那と
それをニコヤカに見送る嫁と娘…

うーん
ブルジョアの心理は庶民には良く分かりません(^^;

*********************************

そんなわけで
3日間続けて休んだのと
「赤ずきんチャチャ」を見たおかげで
すっかり心にゆとりを取戻した管理人です(^^:

いやぁ
仕事に行かないのって
なんて清々しいのでしょう

今だったら何もかもを
赦してしまいそうですよ

例えば
近頃、気候が良くなったおかげで
ローライズ娘が腰や腹の素肌を晒しながら
街を闊歩してらっしゃいますが

たとえ
脂肪でお肉がタプタプしていたとしても
見苦しいというより
そっちの方が肉感的でむしろ愛おしい
と思ってしまうほどですから(わっはっは)

ちなみに
「赤ずきんチャチャ」は
H−YANさんと愉快な仲間たち(スイマセン)の
ヲタ強化合宿に今年も参加させて頂く途上
秘密基地でLDを拝見させて貰い
生まれて初めてその内容を知りました

いやぁ
チャチャを筆頭に
キャラのキュートさに萌えっ!
(個人的にはどろしーちゃん超萌え!)
香取慎吾の進歩に萌えっ!(^^;
魔女っ娘ものにおける変身シーンの無意味さに気づかせてくれたことに萌えっ!(笑)
女の子1人に男の子2人という、時代を感じさせるドリカムっぽい組み合わせに萌えっ!
アレとえらい違いの魔法学校の楽しさに萌えっ!

掲示板にも書いたとおり
チャチャを知らなかった私の今迄の人生は
全くのムダムダムダァでしたよ!

思うに
80年代後半から90年代前半にかけての私は
漫画こそ読んでいたものの
ゲームやアニメ等、他のヲタ活動を全く行わなかったため
多くの名作を見逃してしまっているのですよね

まさに
失われた10年!(^^;

さて
その後参加したヲタ強化合宿では
裸の男たちがくんずほぐれつするイベントを見るために途中離脱したものの
(高阪と藤田には燃えました。但し最後の3試合は明らかにミスマッチで盛り下がり…)
最近不足気味だったヲタ分を120%補給
(絶望先生が赤松と弟子の火田に負けたのは納得行きませんが(^^;)

それもあって
冒頭に書いたとおり
「落ち込むこともあったけど私は元気です」なわけです

今の私は久々ポジティブ様ですよ〜!

…さて
ゴールデンウィークも残すはあと2日
(つまり私がポジなのもあと2日)

今日と明日は
FF12でモブ三昧の時を過ごすか
それとも
「チャチャ」の単行本を捜しに漫画喫茶を巡って過ごすか…

あ、そうそう
「劇団ひとり」が絶望先生のコスプレをしている(笑)と
H−YANさんに教えて貰った朝の連ドラ「純情きらり」を
今朝BSで一週間分まとめて見てみました

…なのに
実家の破産が原因で
いきなり出番が終了して絶望した!

その上
元婚約者なのに
ヒロインから次の日にはすっかり忘れられていて絶望した!
(そりゃ福士誠冶の方が遥かに良い男ではありますけれどね)

はぁ…

こんなに早く出番が終わったら
夏コミ新刊に
「絶望した! 劇団ひとりのコスに間違われて絶望した!」
みたいなネタが使えないじゃないですか!!(^^;

絶望した!!!

…あ、既にネガティヴ様に

kinou at 13:18|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2006年05月03日

ぐちょぐちょですよ

うわさの姫子といえば

当時の小学生なんて
発育が良く情報過多で
エッチ三昧(妄想)の最近の成熟した子供たちと違って
欠食児童でABCも知らない初心様で
男女交際って何するの〜、って感じだったのに

5、6年生で
毎日ラヴってコメってラブってコメって…

ホント
どこの国の話って感じでしたよ!
そもそも姫子、日本人のくせに金髪だし(笑)

…などと「しれっ」と何事もなかったかのように始めるのはやっぱダメですか?(^^;

ん〜、そうですね〜
では
「うわさの○せこ」…じゃなくて「うわさの○めこ」(伏字にすると同じですが)…でもなく、「うわさのひめこ」の話は次回以降にすることにして(WONさんスイマセン)
今回はいいわけとか書かせて頂きたいと思います

さて
いきなり下ネタ満開で申し訳ないm(__)m

てゆうか
私、反省したのですよね

「大都会の片隅で息を潜めて生きてます」を書き始めて4年になるのですけど

三無主義(「役に立たない」「ためにならない」「下らない」)
負の感情(「ねたむ」「そねむ」「うらむ」「つらむ」「ひがむ」)

そしてエロ!という

この日記てゆうかブログの開設以来のモットーを
この1年間忘れていたのではないかと!(ドン)

つまり
「絶望先生」の微妙な人気のおかげで増えたHPの新規アクセス者の方を「引かせたくない」
そして願わくば
「管理人を(女人に)実はいい人だと思わせたい」
ついでに
「メモライズ閉鎖に伴い激減したブログのアクセス数を回復させよう」
等々の下心…思惑から
守りに入っちゃったのですよね

エロネタやイタいネタ(メイドのマコちゃん等)が激減したのは勿論

去年の総選挙前後にさんざ書いた
ホリエモン批判、小泉批判にしても
負け組管理人の「ねたみ」「ひがみ」が背景にある事ををちゃんと書かなかったせいで
ただの偽善者になってしまいましたし(^^;

そりゃ私だって
ホリエモンと同じ才能、同じ立場にあれば
絶対同じことをしますよ
3億円なんてはした金で保釈されるなら安いものですもん(笑)

で…
世間に媚びたその結果
どうなったかと言うと
ブログのアクセス数は「絶望先生」連載開始前より減少(TT)

まぁ当たり前と言えば当たり前ですな
偽善者の正論みたいな気色悪い文書
…例えるなら「風俗に行って風俗嬢に説教するおっさんの『親は泣いてるで』『そんなに金が欲しいか』」みたいな言葉(笑)…
私だって読みたくないですから

なので
ここに宣言します!
4周年を機に
勘違いされないよう(?)
「人の悪い面ばかり見がちです」
「好きな言葉は『濡れ手に粟』『一攫千金』」
「憧れの人生は『わらしべ長者』」
「ロリだけど巨乳好き」(理想の女性は入江サーヤ♪(爆))
「最近上り坂が辛いです」
等々の私の本来のキャラを生かしたブログに戻すことを!!

人間のドロドロネチョネチョグチョグチョした
欲望と妄想と嫉妬と陰謀とがが蠢く
後味の悪い陰鬱なブログに戻すことを!!!

ああん、私をもっとグチョグチョにして〜(馬鹿)

最近はアクセス数ヒト桁だから
何書いても(多分)怒られないだろうし…

というわけで次回は6月(^^;

kinou at 11:19|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

2006年03月07日

なきべそなんてサヨナラね1(No.1055)

私の身体を通り過ぎて行った漫画たち

小学館の学年誌編パート3であります

さて
今までの2回
ひたすらドラえもんのことばかり書いていたわけですが
初期のコロコロではあるまいし(^^;
当時の小学○年生の内容が
ドラえもんだけということは
勿論ありませんでした

では
何が掲載されていたのかと言うと

 ちなみに
 微かに存在した記憶だけは或る
 国語、算数等の参考書的ページは
 当然開いたこともないので
 無視することにして(笑)

 更に
 付録の類も
 私は殆ど作ったことがないので
 無視することにして
 (紙製の組立式幻灯機(って、意味わかります?)とかが毎週ついていたのです)

 へっ?
 どうして付録を作らなかったのかデスかって?

 …ふっ
 不器用ですから
 (小学生の頃から…(^^;)

ああ、そうそう
当時の小学○年生に何が掲載されていたかという話でしたよね

…えーと

逃げちゃだめだ
逃げちゃだめだ
逃げちゃだめだ
逃げちゃだめだ

と、シンジのように悩んで
思い出したのは4作品

 たった?
 って感じですか

 確か
 小学○年生には
 毎号10作前後の漫画が載っていたはずで
 タイトルの思い出せない作品も
 
  「てんとう虫の歌」ではない川崎のぼるの漫画の貧乏臭い漫画とか
  (まぁ、川崎のぼるの漫画はみんな過剰に貧乏臭いのですが(^^;)
  「まいっちんぐマチ子先生」の元祖みたいな漫画とか

 幾つか記憶しているのですけど
 タイトル、内容ともに思い出せるのは
 ドラえもん以外には以下の4作品だけだったりします

 まぁ、学年誌は基本的に教育雑誌なので
 同じ小学館と言えども、サンデーや後のコロコロなどに比べて
 エンターテイメント性に欠けてたことは否定できません
 漫画家の新人発掘とかもしてなかったようですし…
 正直、ドラえもん+αを除くとあまり面白い漫画は載っていなかったってことですね
 (じゃあ、どうして6年間も読み続けたんや、って感じですけど
  …それは親の金だったから(^^;)   

1.てんとう虫の歌

そんなわけで川崎のぼるの貧乏臭い漫画です(笑)
明子姉ちゃんと同じ顔の長女が登場するアニメの印象が強いですけど、小学○年生にも連載されていました
ちなみに「てんとう虫コミック」の名前の由来となった記念すべき作品

…なのですが
私は「家族愛とか兄弟愛とかウザイ!」「なんちゅう説教臭い漫画なんや!」と
アニメともども嫌っておりました

小学校低学年のくせに(^^:

2.名たんていカゲマン

メガネで半ズボンの少年探偵が大活躍する
山根あおおにの児童漫画の傑作!

…って、つまりサンデーのアレの元祖ですな(笑)(タイトルも似てますし)

なお
私は最近まで探偵君の助手である彼の影
(のクセに本体を無視して勝手に動いて勝手に喋ります!(^^;)のことを
ずっと「カゲマン」だと思い込んでいたのですが
カゲマンは探偵君のことで、影は「シャドー」(そのままやん!)と呼ぶのが正しいそうです

いやー
子供の頃の記憶っていい加減ですね
(…って、このブログぶちこわしやん!(^^;)

3.リトル巨人くん

コロコロの漫画と言う印象が強いかもしれませんが
元々は学年誌に掲載されていました

小学生(お母さんが薄幸そう!)が長嶋巨人(第一期)に入団して活躍してしまうという
児童福祉法を無視したムチャな設定が素敵な怪作ですけれど

 ちなみに当時の巨人は
 世代交代が上手く行かずヤクルトや広島の後塵を拝していましたから
 小学生に頼るのもさもありなんって感じだったのですよ(^^;

当時巨人ファンだった
(人生最大の汚点! …ま、まぁ、ガキなんて善悪の区別がつきませんからね)
私は結構面白がって読んでおりました

ちなみに私的にはその強烈な個性から
「どぐされ球団」と呼んでおります(笑)

そして最後の一つは…

三十代後半の女性の方(読んでいる人いるのか?)
懐かしさと感動で身体をピクピク小刻みに震わせて下さい!
むせび泣いて下さい!!(^^;

そう!
ピンクレディーとキャンディキャディと並ぶ
当時の小学生女子における三種の神器の一つ

4.「うわさの姫子」であります

…ここで引き(^^;

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2006年02月27日

ヤッショイ マカショイ(No.1054)

ここで
若い人のために
当時の漫画雑誌の出版状況を紹介しますと
4大少年誌(月刊誌を含む)とビックコミック、ビックコミックオリジナルは既に創刊していたものの
青年誌(ヤンジャン、ヤンマガ、スピリッツ等)、学童誌(コロコロ、ボンボン等)はまだ創刊前
その代わりに少年キングや月刊誌黄金時代の名残である(秋田)冒険王(とり・みきファンだけ笑って下さい)などがまだ存在しておりました

ちなみに少女誌は専門外なので知りません。すいません
確か、週刊マーガレットとかいう雑誌があったのは記憶しているんですけどね
(だから「ガラスの仮面」と「エロイカより愛をこめて」が既に連載されていることなど知る由もありませんでしたヨ!(^^:)

その辺りの事情をご理解して頂いた上で
もう少し”ある意味諸悪の根源?”「ドラえもん」「小学●年生」の話を続けます

さて
前回のプログに
「小学館の学年誌の看板であった『ドラえもん』」と書きましたけど
これは言葉の綾でも何でもなく
実は当時の小学1年生〜小学6年生の巻頭漫画って
毎月全て「ドラえもん」だったのですよね

今の感覚で言えば
竹書房の4コマ誌の巻頭が毎号全て同じ漫画
(ライオリ=「おうちがいちばん」 MOMO=「せんせいのお時間」等)
というのと似ているでしょうか
…って、かなりちゃう(^^;

まぁ
そんな状況の上に
全国の小学生は殆ど小学●年生を買っていたわけですから
当時の「ドラえもん」の小学生における人気と言うのは
コロコロやジャンプが小学生の王様である現在以上に高かったと言えるわけです

実際
子供の頃から天邪鬼だった私といえども
ご多分に漏れず
ドラえもんが大好きで

クラス会の余興で
ドラえもんの紙芝居とか作りましたもん

…「三つ子の魂百まで」とか言うなぁ(^^;

言っときますけど
「し●かちゃん陵辱」みたいなことは一切考えず(爆)
素直にてんとう虫コミックスをそのまま丸写ししたのですよ
(…って、それで二次創作と言えるのか!?)

ちなみに
「天才バカボン」の紙芝居を作った友達に
笑いで負けてしまい
「しまった!これならいっそのこと魔太郎がくる!にすれば良かった」と後悔したのは余談です(^^;

余談ついでに余談

その1

そんな大人気だった漫画のドラえもんですが
連載開始が69年だったにも関わらずアニメ化が79年と
他の藤子作品に比べて
異常に時間がかかったことを疑問に思われる方も多いと思います

これには
73年に放送され
低視聴率のため半年間で打ち切られた
知る人ぞ知るいわゆる日テレ版ドラえもんの存在が影響しているわけです

つまり
ドラえもんはアニメには向かないと言う認識が
TV局側にあったのですね
(再アニメ化に際して、過去に失敗している日テレは勿論(とはいえ、日テレはドラえもん同様、第一作がこけたヤマトとルパンのリメイクで成功しているわけで…どうして、ドラえもんのみリベンジを認めなかったのか? という疑問はあります)フジやTBSが手を出さず、新興のテレ朝だけが手を上げたのは、そのあたりの事情が関係していると推測されるわけです)

※まめちしきー!
当時のテレビ東京(東京12チャンネル)は、現在のテレ東チェックが想像もできないエ●専門局だったので、アニメは殆ど造っていなかったのでした

実際
創刊当初のコロコロ(78年1月)には
テレビ化キャンペーンコーナーがあり
テレビ化を求める読者の葉書をテレビ局に届けるような企画があったと記憶していますし

で、それは兎も角
私はこの幻の日テレ版ドラえもんを
再放送で2クールほど見た記憶があるのですよね

これって結構、自慢?(^^;

実際
かなり印象的な作品で
今でも何も見ずに主題歌(何故か演歌調)を歌えたりしますから

♪ぼくのドラえもんが町を歩けば
 みんなみんなが振り返るよ〜
 (ハァどりゃどりゃ、ハァどりゃどりゃ)
 風きるおつむはつんつるてんだよ
 どたどたあんよは扁平足だよ〜
 だけどドラえもんいい男
 困ったときのドラ頼み
 頼んだよ、まかせたよ
 (ヤッショイ マカショイ)
 ホイキタサッサのドラえもん〜

ただこれだと
肝心のメロディが分かりませんね

…ふっふっふっ(不敵な笑い)
ご安心をば

実は上野のパセラに行けば選曲できるので
次の絶望オフ(あるのか?)で歌って差し上げます

…嫌だと言っても歌うのです!(^^;

さて
日テレ版ドラえもんで
そんな濃いいテーマ曲以外に印象に残っていることと言えば

.疋蕕┐發鵑妙におっさん臭い(笑)
第1話がテレ朝版ではスルーされたてんとう虫コミックス版第1巻第1話と同じ
 (セワシ君のタイムパラドックスについての説明が穴だらけ。それにあっさり納得するのび太に絶望した!(爆))
最終回でドラえもんは未来に帰るが「さようならドラえもん」とは違うバージョン
ぅ謄各れのため途中で変なアヒル(ガア子?)のキャラクターが登場する
 …そのくせ最終回でドラえもんと一緒に帰らない。お前はいったい何者やねん!(^^;
ゥ疋蕕┐發鵑寮爾途中で変わった
 …後日調べたら、後半の声優は「悟空」や「悟飯」や「悟天」で有名なあの人だったのだとか(どびっくり!)

 で、そんな風に日テレ版の印象が強烈だったため、テレ朝版を最初に見たとき「こんなんドラえもんとちゃう!」と激しい違和感を感じる羽目になってしまったのでした(^^;
 
(実際、大山のぶ代って最初は凄く不評だったのですよ。
 嘘だと思ったら周囲の30代後半以上のおっさんに聞いて下さい。
 みんな「何でドラえもんがオバハンやねん!」と思ったって仰るに違いありませんから) 

ああ、もう一回見てみたい!
(テレ朝との関係で二度と日の目を見ることはないらしいですけれど(TT))

その2

私がドラえもんの6巻
つまり「さようならドラえもん」を読んだのは
単行本が発売されて間なしの、かなり早い時期でした

勿論、アニメ版より遥かに感動的なストーリーに泣きましたよ!(TT) 

…そして、7巻読んで唖然としましたよ!

子供心にも大人の事情って奴が透けて見えて(爆)
「ご都合主義」って単語こそまだ知りませんでしたけどね

故にドラえもん最強の道具は
ずっと「ウソ800」だと思い続けている次第です(^^;

その3

今年リメイクされる「のび太の恐竜」ですけど
実はこの映画の原作を私は雑誌初掲載時に読んでいます

実は「のび太の恐竜」って小学●年生でもコロコロでもなく
75年当時に少年サンデーがシリーズ化していた
漫画家をテーマにした増刊の藤子不二雄特集号に
「ドラえもんが少年サンデーに初登場!」と銘打って発表された作品なのですよね

この増刊号を
親戚の叔父さんが買っていて
私が田舎(佐賀県)に帰ったときにたまたま見かけ
「わーい、ドラえもんや〜」と、ページをめくったのでありました

一番印象に残っているのは
のび太がしずかちゃんに「(恐竜の)子供を作ろう!」と誘ったところ、いきなり平手打ちを食らい「何故怒るんだろう」と、のび太が悩むシーン(いやーん(@^^@)
…って、当時の私は果たしてしずかちゃんの平手打ちの意味が分かっていたのでしょうか、?(^^;

まぁ、この増刊号については「のび太の恐竜」以上に、学年誌ではベールに包まれていたFとAの微妙な仲(Fが病気の時、Aは2人で稼いだ金で遊びまわっていたこととか)があからさまになったことが衝撃的だったわけですけど(爆)

つづきます

kinou at 01:09|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2006年02月22日

イシャはどこだ!(No.1053)

人は如何に生きると
どれだけダメになれるか

今も辛いキムチを食べたせいで
しゃっくりが止まらなくなっている
まるで大阪みたいな
リアルダメ人間である
老い先短い私が(^^;
「こんな大人になっちゃいけないよ」と
女子小学生に向けてお送りする(笑)反面教師的半生記!

…今回は
前回の書き込みの勢いで
そんな感じの文書を書こうと思っていたのですが

振り返ってみれば
私の半生は実に薄っぺら

何も語るべきものはありませんよ、けっ!

だって
まだ恋すらしてませんもの!(^^;

…というわけで
テーマを変えます

私はいかにしてヲタになってしまったのか!!

人はヲタに生まれるのではない
ヲタになるのだ!(謎)

その辺りにテーマを絞って
私の半生を振り返ってみたいと思います

…って、要するに
ダメ人間への過程やん

当初のテーマと同じやん!(^^;

***********************************************

私が生まれて
一番最初に読んだ漫画は
恐らく「ドラえもん」

ベタすぎデスか?(^^;

ここで
「私の漫画初体験は『ねじ式』でした」とか書いたら
「そして伝説へ…」
となるのかも知れませんが
(そんな幼児、嫌ですけど)

幼年期の私の周囲に「ガロ」の読者はいませんでしたから(しれっ)
(勿論「COM」の存在など知る由もない)

よって
最初に読んだ漫画は
必然的に小学館の学童誌である
「小学●年生」に掲載されいてた作品
そしてその看板であった「ドラえもん」になってしまうわけです

この辺り
後に私を襲う
悲劇的な運命を予感させますね

即ち!
ヲタの素質を十二分に持ちながら
環境がそれを磨くことを許さななかったため
●十歳を過ぎるまで自分が生まれてきたことの意味に気づかなかった
悲劇の天才(自分で天才とか言うなぁ!)

例えるなら
南葛市でなはく
北海道の常呂町に引っ越してしまったため
カーリング選手になってしまい
中途半端な実績しか残せず(脚えないし)現役を終えてしまった
翼君って感じでしょうか
(なので、岬君と「あんなことやそんなこと」をするのも無しです(^^;
 てことは、コミケがあんな大イベントに育つこともなかったわけで…)

とはいえ
私の親が本好きだったので
当然のように小学校入学と同時に
「小学●年生」を買い与えてくれたのはまだしも幸運でした
(「めばえ」と「幼稚園」の記憶は流石にございません。買って貰ってた様な気もしますが)

まぁ
今と違って
当時は多子早死に社会(爆)
小学館の学童誌は
100部前後の発行部数を誇る大ベストセラーで
小学生はみんな買って読んでいたのですけどね

話は変わりますが
ドラえもんの知名度が年配層の間でも異常に高いのは
アニメだけでなく小学●年生のおかげでもあります

何故ならば
現在30〜40歳台の人はリアルタイムで
Fの連載を読んでましたし
現在50〜60台の人も
そんな子供たちと一緒になって
Fの連載を読んでいたのですから

まぁ
あの頃は非情報化社会でしたから
藤子不二雄がFとAの二人組であることは勿論
実は原稿料の分配で揉めていたことなど
殆どの読者は知る由もなかったわけですが(爆)

つづきます
(この連載とガラかめとどちらが早く終わるでしょう?
 …ちなみに、私は月影先生の化身である美内先生より長生きする自信がありません(^^;)

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2006年02月11日

帰らざる日々(No.1052)

えっと、管理人です

別に此処の存在を
ライブドア崩壊を期に
なかったことにしようと思っていたわけではないのですが(笑)

お久し振りであります

では
どうして前回から
こんなに間が開いてしまったのかと言いますと

思いつく文書、思いつく文書が
全て「マシリト」と「ポロロッカ星人」の悪口
そして「現代日本と世界への絶望」「管理人の人生と将来への絶望」だったからなのデス(^^;

元々ネガティヴなブログなので
そういう内容も2回に1回程度なら構わないのでしょうが
毎回はそればっかりというのは
幾らなんでも(たった数人とは言え)読む人がウザイでしょうし

…と言うわけで
そんな絶望的コラムは
掲示板のレスの前説に任せて(書くんかい!)

今後このブログは
私の人生を振り返るスペースにしたいと思います(^^;

何を隠そう、この私

昨年受けた健康診断の結果が
山田かつてないほどボロボロ(TT)

医者と病院が大嫌いなので(爆)
病気にこそなってはいませんが
(病院に行かなければ病名をつけられない=病気ではない)

血液検査等の数値は
医療事務の専門家の立場から言うと
「高脂血症」「アルコール性肝炎」「高尿酸血症」(痛風寸前!)「高血圧」と
生活習慣病の総合商社、生活習慣病のデパート状態でありました(懐)

マジに
これで血糖値が高ければ完璧ですよ
はっはっはっ(乾いた笑い)


最近は
肩こりが激しく
歯も痛い…

これって
狭心症→心筋梗塞の初期症状ですし

なおかつ
心の病は症状が進む一方
(最近、土日は他人と全く口をきいていません)

そんなわけで
ぶっゃけ
私の寿命は客観的に見て
もってせいぜい後10年だと思われます(^^;

まぁ
そのことについては
親より長生きさえすれば
あとは別に泣いてくれる人もいないので
別に構わないっちゃ
構わないのですが(^^;

死ぬ前に
吾妻ひでおの「失踪日記」のように
人生をまとめておくのも
ええんとちゃうんかなーなどと
思った次第なのであります

生きる反面教師の恥の多い生涯!

お子様を
「ダメ人間」「人間のくず」「ろくでなし」にしたくない
お父様、お母様方は必読です

衝撃の次回を
割目してお待ちください

kinou at 01:26|PermalinkComments(1)TrackBack(1)

2006年02月03日

レミングのように(No.1051)

Dr.マシリト似の某総理が
2/1の国会答弁で

「格差が出るのは悪いこととは思ってない。
 能力のある者が努力をすれば報われる社会と言う考え方は、
 与野党問わず多いと思う」
と発言したそうですけど

「努力する無能な凡人」は
いったいどうすりゃいいんでしょうね(^^;

ハリケーンで溺れ死ねば良いのでしょうか?(笑)

まぁ
マシリトは
現在の「能力のある者の努力」ってのが
恥知らずどもがマネーゲームに必死で狂奔することと
イコールであることを承知の上で
そんな戯言ことを言ってるわけですから
最早、恥を知ってる真面目な凡人は
溺れ死ぬしか道は残されていないわけですけど…

とはいえ
この発言を指示する凡人は
世間に沢山いそうな気がします

何故ならば
「努力すれば報われる」
(正確には「努力したら報われたい」でしょうが)
という神話を信じている日本人って
未だに結構沢山いると思うから


そんな人達は
「俺は溺れ死にリストには入っていない!」
「チャンスがあればいつの日か俺だって!」
と、報われる日を待っているのでしょうけど

残念ながら
そんな日は宝くじに当たる確率でしか
ぜ〜ったいにやって来やしませんぜ(^^;

アメリカンドリームの本家
アメリカ合衆国在住のマイケル・ムーアは言いました
「アメリカンドリームは幻想にすぎない」と

そう

アメリカでは既に
荒廃した公立学校に通うしかない中流以下の子供たちは
生まれた時点でアメリカの90%の富を独占する1%のセレブになる資格を失っているのですよ
(中にはタイソンの様な例外も居ますが…って、とっとと破産してしまいましたね(^^;)

勤勉な凡人という人種は
セレブがセレブであり続けるためのシステムを構築する
壊れても幾らでもスペアがある便利な部品に過ぎないのですよ

その状況に
日本が近づきつつあるのを否定することは
誰も出来ないでしょ?
(少なくともマシリトと平蔵は日本をプチアメリカにしたいわけですし)

実際
日本でも貧乏人の子供は
変態が横行し
治安が悪化する一方の通学路を通って
セクハラ教師が跳梁跋扈する学校に通うしか選択の余地はないのですから

そんな社会に
まともなチャンスなんてあるわけないでしょう

…それは
スラム街に育って
才能がないにも関わらず
努力することが大嫌いというダメな大人になってしまった
このロクデナシの私が一番良く知ってますよ!(^^;

少なくとも、日本人なら
この国が戦後に驚異的な経済発展を果たしたのは
「多くの才能のない人間が努力した」おかげだということを
忘れちゃイカンと思うのですけどね

でも
バブル後
そんな日本的システムは
「ムダムダムダァ!」と
切り捨ててきたのは
他ならぬ日本人の凡人たちな訳ですから

集団溺死しても
それは自業自得って奴なのかも知れませんね(しれっ)

kinou at 01:25|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2006年01月30日

面白いって何だろう(No.1050)

ブログを書き始めて早4年

当然の話ではありますが
私もホリエモン同様
ブログに
心の奥底で考えていることや
やらかしてしまった行為など
全てをさらけ出してきたわけではありません

何故ならば
私の邪悪な心の闇に満ち溢れた
心の底の本音や行動を書いてしまうと
皆様から本気で引かれてしまうだろうという
懸念があったからです

…まぁ
ホリエモンみたいに
法律に触れるようなことはしてませんけどね

…あの若気の至りについてはもう時効のはず…ごにょごにょ(^^;

もとい

つまり
今までに書いてきた1049回のブログの文書は全て
皆様に嫌われぬよう
本心を分厚いオブラートで包んだ
ウケ狙いの差し障りのない建前だったというわけです
(但し、実際に面白かったかどうかは別問題)

今明かされる衝撃の事実(でもないデスか?)!!

ああ、そう言えば
たった一回だけ本音を書いたことがありましたっけ

「誰がブログに本音なんか書くもんか! けっ!!」

って(笑)

ちなみに
メイドのマコちゃんシリーズ等の
萌え系の下ネタ小説についても
かなりセーブして書いていましたのデスよ(あれでも)

ぶっちゃけ
本当に書きたいものを書いてたら
アダルトプログ送りでしたでしょうからね

で、まぁ
メモライズ時代は
そんな感じで書いた文書に対し
ある程度の評価を頂いていたわけですが

メモライズがライブドアに買収された後は
アクセス数が激減し
最近では休刊という名の廃刊寸前の雑誌のように
(誰も「シ○ウス」とは言ってません(^^;)
アクセス数が1桁という惨状が続いています

うーむ

私は考えました

そんな状況で
他人に気を使うのは面倒臭いよなぁ…

どうせ
誰も読んでいないのなら
私の心の底にある
どす黒い臭気を撒き散らしても
大した支障はあるまい



幸い
「かってに改蔵」終了後
1日あたり10台までアクセス数が激減したホームページの方は
「さよなら絶望先生」連載開始後平均50前後までアクセス数が回復し

 …とはいえ
 絶望先生のサイトとしては全てにおいて
 感想系では「ちいさな創造」様等の各ブログ
 分析系では「ガンダーラ」様
 コミニュティ系では「雨天結構」様「トラウマ先生」様
 同人系では「mp0」様
 イラスト&じ○んず系では「絶望リンク」様系の各HP
 の後塵を拝す中途半端な存在なのですが(^^;

以前のように
このブログでアクセスを稼がなくても
HPが危急存亡の危機に陥ることもなさそうですしね

では
好きなことを書くとして
どのような形式にするか…

一つ考えたのは
文章の練習を兼ねて
小説メインのブログに戻し

もし
ホリエモンや小泉の悪口を書きたいと思った時は
柳沢きみおの漫画のように
それを作中のキャラに語らせれば良いのではないかと

…でもねぇ
柳沢きみおの
ストーリーに関係なく
キャラが社会問題を延々と語り出す
ってスタイルは、正直読んでてウザイですからね(^^;
(弘兼憲史の方が巧妙な分だけタチが悪いかも知れませんが)

うーん
もうちょっと考えます

kinou at 00:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年01月24日

誰も待ってないでしょうけど…お待たせしました(No.1049)

冬コミ用新刊「絶望しようよ!」を製作する時間を捻出するため
手抜き目的で
昔書いた同人誌を引っ張り出して
2ヶ月にわたって連載した、つまならい小説が漸く終わりました(^^;

皆様、お見苦しいものをお見せして
大変申し訳ありませんでしたm(__)m

ちなみに
私はちゃんと手抜きの報いを受けておりますので
怒らないでください

そう!
この2ヶ月の間にこのブログのアクセス数が
3分の1に激減したのです!!(TT)

アクセス解析を解析(?)した結果
小説を最後まで毎回ご覧になって下さっていた方は3人のみ
(奇特な3名の方、ありがとうございました。あなた方だけが私の友達です!
 …って、嫌ですか?(^^;)

やっぱり…全然面白くなかったのですね

今更ながら
フェスタで5冊も小説本を売りながら
私の小説に全くリピーターがつかなかった原因がわかりました(^^;

まぁ、実際
コピペしながら
私の文章力の拙さ、構成の悪さ(明らかに後半ダラダラしすぎですよね)等を
痛感しましたからね

こんな小説でも
二次作品が少なかった「改蔵」の連載中には
それなりに存在価値があったと思うのですけど

今更ねぇ…

ぶっちゃけ
今になって絵の下手くそな(例えば○○○一みたいな(爆))「小次×健」の
やおい本を無理矢理読まされるようなものでしょうから
(若い人は、意味分かりにくいですか?(笑))
読まれた方は戸惑われたことでしょう

改めて申し訳ありませんでしたm(__)m

あ…但し、一応申し上げておきますけど
先日の冬コミでも販売した
改蔵小説第2弾「episode1」と第3弾「亜留美ちゃんバイオレンス」は
文章も構成もこなれてますので
そこそこ面白いですよ
だから、次の夏コミでは是非買って下さい

…って、説得力皆無ですか?(笑)

*********************************

てなわけで
時間も出来たことだし
ぼちぼちポポロッカ星人…じゃなくて、ホリエモンの悪口でも書こうかと思ってたら

逮捕されてやんの!(ケケッ)

いやいや
流石は鬼の東京地検特捜部
公務員にしては仕事が素早いですな(^^;

…さて
何回も書いている通り
私はライブドアに関しては
メモライズを買収された怨みがあり

その後
近鉄を買収するために
マスコミの前にしゃしゃり出てきたホリエモンを見て
「胡散臭い奴」「こんな奴にバファローズを買われたくはない!」と
確信して以来

ずっと
「恥知らず」「下品」「そのうち破産する」「いずれ消される」等々
ライブドアブログの獅子身中の虫として
このブログでホリエモンの罵詈雑言を書き続けてきた訳ですけど(笑)


(どう見ても恥知らずですよねぇ…(^^;)

今回の逮捕で
漸くこの男の胡散臭さが公に認められたわけで
多少の感慨があったりもします

ザマアミロ(笑)

…でも、良識のある人は
ホリエモンの胡散臭さなんて
とうに見抜いていましたよね

所詮は
土地の代わりに株で踊った千昌夫の出来損ないに過ぎないのですから

ぶっちゃけ
私の死んだ「自分にも他人にも厳しい」お婆ちゃんなら
「堀江社長? あー、あん人はでけん、見ただけでわかる、しょ〜んなか人ばい!!」
と、一刀両断だっだでしょう

そもそも
ヤバイ話は直接、必要最小限の人数に対して
証拠を残さずに行うのが鉄則なのに
それをメールみたいなセキュリティ最悪の手段で行って
わざわざ検察に証拠を差し上げるのですから
もし私がアスカなら「あんたバカ!」って思いっきり罵倒しているに違いありません

てゆうか
私が今回損害を被った株主だったら
(そもそもライブドアみたいな中身のない会社の株を買うこと自体間違っているのですから自業自得と言えなくもないのですけど)
こんな脇の甘いバカ社長には
株主代表訴訟を起こして損害補填をさせますよ

それと
先日例のあのつまらない社長日記に
マスコミに対する愚痴を書いてましたけど

今までさんざ
マスコミを利用して
株価を吊り上げてきたくせに
今になって泣き言を言うな〜!って感じです

そりゃ
こんな情けない奴には
元ミス日本候補の姉ちゃんも嫌気がさすでしょうな(^^;

さて
これでホリエモンの持ち物としてのライブドアグループは
恐らくおしまいだと思います
(ポポロッカ星人自身は
 絶対隠し財産とか持ってるに違いないですから
 暫くしたらまたゴキブリのように復活してくるとしても(爆))

…と言うわけで

目指せ!


メモライズ復活!!(笑)


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2006年01月19日

山田さん危機一髪!【オマケ 出演者インタビュー】(No.1048)

すず「皆様こんにちは。司会の彩園すずです。そしてアシスタントの」
羽美「……」
すず「羽美ちゃんどうしたの? ほら、皆様にご挨拶、ご挨拶」
羽美「…山田」
すず「山田さんがどうしたの?」
羽美「…や、山田ごときがどうしてヒロインなんですか!
  『かってに改蔵』のヒロインと言えば私以外に考えられないのに! 
   納得できない! 許せない! 呪ってやる、山田を呪ってやる〜〜」
すず「…冒頭からいきなり暴走しないように。
   う〜ん、ヒロインが羽美ちゃんじゃなかった理由ねぇ。
   羽美ちゃんがヒロインだとバイオレンスに偏りすぎて、18禁になっちゃうからかしら」
羽美「…それにしても、私の出番が3回だけ、それも全て一瞬の登場って酷すぎます!
   台詞なんてたった一言なんですよ。しかもあれ、呪文じゃないですか!」
すず「まぁ、羽美ちゃんの場合、あんまり出番を増やすと何やらかすか分からないから…
   現場の安全のためには仕方ないわね」
羽美「ズガビーン!
   私、何かやらかしますか やらかしますか。
   部長、私これから役に立つ女になります! 
   …だから、次回こそはラヴな台詞を喋らせて下さい」
すず「じゃあ、とりあえず今のアシスタントの仕事をちゃんとこなしてね。
   そうしたら次の作品ではヒロインに推薦してあげるから。
   (次はホラーかも知れないし)
   あと、その『山田』て書かれた呪い人形は子供が怖がるから仕舞って頂戴。
   では、最初からもう一回行きます」
羽美「はーい!」
すず「皆様こんにちは。インタビュアーの彩園すずです。そしてアシスタントの」
羽美「は〜い、こんにちは〜! みんなの心の恋人、ラヴリーウーミンこと、名取羽美で〜す!
   みんな、私のベストアルバム『ラヴ突然』はもう聞いてくれたかな?
   あ、そうそう。そう言えばこの間ねぇ…」
すず「…羽美ちゃん、とばしすぎ」
羽美「す、すいません。わ、私、場違いですか?」
すず「そうね、空気の読めなさは相変わらずね」
羽美「ズガンボン!」
すず「じゃあ、改めて羽美ちゃんご挨拶だけして頂戴」
羽美「…アシスタントの名取羽美です。」
すず「さて、ここからは『山田さん危機一髪!』に出演してくれたキャラクターの皆さんに、作品の感想、撮影中の思い出、また、今後の予定などについてお話を伺って行きたいと思います。
   それじゃ羽美ちゃん、最初のゲストの方を紹介してくれるかしら?」
羽美「この作品でヒロインを演じた美人で有名なクラス委員の山田さんです…」
すず「なんか、感情のこもってない声ね」
山田「こんにちは、山田です。
   私、こんな素晴らしい作品に主演できてとても光栄です!」
すず「流石、初心様らしく初々しい発言ですね。  
   ところで、撮影中は如何でしたか。
   意外とも思える主演抜擢だったので、結構やっかみとかあったと聞いていますけど」
山田「いえいえ、そんなの根も葉もない噂ですよ。
   共演者の皆さんもスタッフの皆さんも、優しくて面白い方々ばかりで、撮影中はとっても楽しく過ごせました。
   特に改蔵くんが…」
羽美「え゛?」
山田「改蔵くんが、私が緊張しないように、優しく気を遣ってくれたおかげで、とっても落ち着いて演技ができました」
すず「…羽美ちゃん、無言で人形を裂かないように」
山田「?」
すず「いえ、こっちの話、気にしないで。
   では、最後に山田さんの今後のことを伺いたいんですけど、何か予定はありますか?」
山田「それが残念な事に、何の予定も無いんですよ〜。
   ギャラは焼きそばパンで結構ですし、演技の方もアクションでも、パンチラでも何でもやります!
   だから仕事下さ〜い」
すず「ありがとうございます。いつも元気いっぱいの山田さんでした。
   貧乏キャラがマリアとかぶる『絶望先生』に登場することは決してないでしょうけど、これからも貧しく健気に生きていって下さい」
羽美「…とっとと帰れ。
   では、次のゲスト、勝改蔵くんです!」
すず「羽美ちゃん、なんか嬉しそうね。」
羽美「部長、改蔵への質問、私も一緒にさせて貰っていいですか?」
すず「? 別にいいけど。
   ところでどうして改蔵くん怯えているの?」
改蔵「べ、べ、別に怯えてなんか…」
すず「あ、山田さんのインタビューを聞いていたのね」
羽美「改蔵、安心して。改蔵の女癖の悪さにはもう慣れたから、あれ位の事じゃ呪ったりはしないわ。恨みは全て「山田呪い人形」にぶつけたもの。
   …聞きたいのは別の事よ。」
すず「? じゃあ、インタビューを始めるわね。
   改蔵くんこんにちは」
改蔵「こ、こ、こんにちは」
すず「さて改蔵くん、今回は地丹くんに体を乗っ取られるという難しい役を見事にこなしていましたけど、演技は難しかったですか?」
改蔵「い、いえ、昔、私生活で似たようなこともありましたし…」
すず「ああ、それって羽美ちゃんと体が入れ替わったって思い込んだ時の事ね」
羽美「そう、あの時は改蔵と私がそれぞれ完璧に相手の行動パターンを真似したのよね」
すず「うん、私もあれは流石に幼なじみだと思ったわ。
   行動パターンを完璧に把握していないとあんな事とても出来ないもんね。
   でも、今回の改蔵くんもそれに負けない位見事に地丹くんに成りきっていたわよ。
   テンパるところとか鉄道ラヴなところとか、まさに地丹くんに生き写し。
   あれ、ということは改蔵くんって地丹くんの行動パターンも完璧に把握しているということになるのかな?」
羽美「……」
改蔵「は、博士、誤解を招くようなことを言うのは止めて下さい!
   オレがなんで下っぱの行動パターンを把握していなきゃならんのですか!」
すず「ふーん。
   私、楽屋で改蔵くんが『柔らかい柔らかい』って言いながら恍惚の表情で地丹くんの体を弄っているのを見たから、てっきり、2人はとっても仲が良いのだと思ってたんだけど…」
羽美「…やっぱり。
   か、改蔵、まさかとは思っていたけれど、よりによって地丹くんに手を出すなんて…」
改蔵「ま、待て、羽美。それは、ご、誤解だ!」
すず「それに砂丹くんが撮影所に遊びに来た時、改蔵くん、彼を倉庫に誘ってたでしょ。
   あの時改蔵くん、砂丹くんの指を舐めていたわよね」
改蔵「は、博士、どうしてそれを!?」
羽美「…あんたって人は、女に手を出すのはまだ許せるけど、何で男にまで手を出すのよ!
   この、ど変態! 許せない…許せない!」
改蔵「羽美、許してくれ、出来心だったんだ!」
羽美「コノウラミハラサデオクベキカ。」
改蔵「う、羽美、刃物は、刃物は止めてくれー!!
   ぎゃああああああ〜!!!!!!!!!!!」
すず「あ〜あ。結局バイオレンスになっちゃったわね。
   …さて、羽美ちゃんがあっちの世界に行っちゃいましたので、暫く私一人でインタビューを続けたいと思います。」
地丹「次、ボクですけど入っていいですか」
すず「あ、地丹くん。どうぞ」
地丹「クンクン。ここは血の臭いがするです。
   キョーキョー!」
すず「別に無理してテンパらなくてもいいわよ」
地丹「すいません。ボクは小心者なものでテンパってないとインタビューに答えるのが恥ずかしくて辛いのです」
すず「ふうん。でも良く考えたら、地丹くんってこの作品では冒頭に死体の役で出てきただけで、それ以外は何にもしていないのよね。
   その後の地丹くんは全て改蔵くんが演じていたわけだし。
   だから、折角来て貰ったけど全然聞くことがないのよ。もう、帰っていいわ(しれっ)」
地丹「すずちゅわ〜ん。その態度はちょっと冷たいんじゃな〜い。
   すずちゃんとボクの仲なのに〜。
   そうだ、今度ボクとすずちゃんの主演で『タイタニック2』を撮るようにキャメロンに話しておくから〜
   その時は熱いラブシーンを…ううっ!
   …ぶ、部長、今ボクの首筋に何を注射したのですか。
   …うう…く、苦しい………」
すず「うふふ、やっぱり地丹くんには死体の姿が一番似合うわよ」
羽美「…すいません。ちょっぴり我を忘れちゃっていました」
すず「おかえり羽美ちゃん。
   とらうま町の治安のために我を忘れるのは一日一回までにしないとダメよ。
   じゃあ、次にいきましょう。」
羽美「地丹くんはもう終わったんですね。
   えっと、紹介ですね。次は、と…泊亜留美ちゃん、どうぞ〜」
亜留美「こんにちは〜、あれっ? 改蔵センパイは居ないんですか?」
羽美「……」
すず「ええ、改蔵くんは遠い所へ旅行に行っちゃったのよ」
亜留美「ちぇ〜っ残念。
    折角久しぶりに改蔵センパイに逢えると思って楽しみにしてたのに〜」
羽美「……」
すず「…面白い娘ね。
   ところで亜留美ちゃんにとって一番印象に残ったシーンは何かしら」
亜留美「それは勿論、改蔵センパイと腕を組むシーンです。現実にはできないから…(ちらっ)」
羽美「…何よ、私の顔に何かついている?」
亜留美「いえ、何も…。
    兎に角、改蔵センパイにしがみつく事が出来て嬉しかったです。
    てへっ」
羽美「…部長。呪うのは一日一回じゃなくてもいいですよね。
   今、凄くむかついているもんで」
すず「いいわよ。私も少しむかついているから。
   えっと亜留美ちゃん、髪の毛を一本貰えないかしら?」
亜留美「え? 別にいいですけど何故ですか?」
すず「読者プレゼントにするの。
   亜留美ちゃんって、年上の男の人に人気があるからね」
亜留美「そうですか〜、えへっ、照れちゃうな。
    …イテッ。はい、どうぞ」
すず「ありがとう。はい、羽美ちゃん」
羽美「…ありがとうございます」
すず「話をインタビューに戻すわね。
   亜留美ちゃんの役って、登場してすぐ瀕死の重傷を負っちゃうんだけど、その点はどう思ったかな?」
亜留美「う〜ん、自分で言うのも何ですけど、まるで2時間ドラマの被害者のようでしたね。
   あの温泉で女の人が次々殺されるやつみたいな…」
羽美「全裸死体じゃないだけましじゃない」
亜留美「あ、脱ぐのはダメです。
    裸は好きな人の前でしか見せちゃいけないんですよ。
    名取セ・ン・パ・イ」
羽美「…部長、ここで呪ってもいいですか。」
すず「う〜ん、気持ちは分かるけど、これ以上ここで死者を出すのはまずいわね。
   羽美ちゃん、悪いけど呪うのは家に帰ってからにしてくれる。
   じゃあ、最後に亜留美ちゃん、今後の目標を聞かせて頂戴」
亜留美「はい、お芝居にも興味はありますけど、最終的な目標は好きな人のお嫁さんになることです。
    てへっ。ちょっと恥ずかしいな」
すず「…若いっていいわね。
   以上、泊亜留美ちゃんでした」
羽美「…なんか、どっと疲れましたね。
   気を取り直してと。えっと、次は…改蔵のお母さんです。どうぞ〜」
改蔵母「あら、羽美ちゃん。ねぇ、改蔵知らない?
    トイレの電球が切れてるから取り替えさせたいんだけど」
羽美「えと…ええっと、改蔵、何処行っちゃったのかな。
   あれ、あれれれれ〜、さっきまでここにいたのに? あは、あはははは」
改蔵母「…いつもいつもふらふらと、全く仕方ない息子よねぇ。
    小さい頃は真面目で賢くて優しい良い子だったのに…。
    あら?」
すず「…ご無沙汰しいてます」
羽美「あれ、部長とお母さんって知り合いなんですか?」
改蔵母「……」
すず「……」
羽美「ふ、二人とも何、睨み合って居るんですか!?」
改蔵母「キラーーーン!」
すす「キラーーーン!」
羽美「な、何?」
改蔵母「…腕を上げたようね」
すず「いえ、お母様に比べるとまだまだですわ」
改蔵母「…精進なさい。じゃあまた」
羽美「あ、お母さんさようなら。
   え、でも、インタビューはどうなるんですか? 部長、お母さん帰っちゃいましたよ!」
すず「…流石ね」
羽美「ぶ、部長の頬に血が! これは一体?
   …って、わけわからーん!
   いきなり意味不明な展開にするなぁ〜!」
すず「さて、次は誰かしら」
羽美「…いきなり素に戻らないで下さい。
   えっと、残っているのはラヴ影先生とよし子先生と校長先生です」
すず「誰かさんが狙ったように先生ばかりね」
羽美「誰が狙うんですかそんなこと。
   では、まずラヴ影先生から…って、え?
   い、今、娘の山田さんから連絡が入りました。
   ラヴ影先生は現在行方不明だそうです」
すず「誰かさんがインタビューのネタを考えるのを面倒臭くなってきたのかしら」
羽美「部長、誰かさんって誰なんですか?」
すず「いずれ解るわ。
   でもそうすると、残りの二人もきっと…」
羽美「?
   で、では、よし子先生と校長先生に揃って登場して頂きましょう〜
   どうぞ〜。
   …って、どうして誰も出てこないの?
   えっ? 急に2人ともオフィスラヴの容疑で教育委員会に呼び出されて帰っちゃったんですって?」
すず「やっぱりね。きっと誰かさんがネタ作りに飽きたのよ」
羽美「きいいいいいいっ! 
   私が折角、岡部まりのように見事なアシスタントぶりを披露しようと思っているのに、何で邪魔するのよ!
   誰かさんって誰なのよ〜 呪ってやる〜、呪ってやるとも〜!」
すず「あんまり誰かさんを刺激しない方がいいわよ。
   叱ると拗ねる、追い込まれると切れるっていう子供じみた性格だから。
   でもまぁいいじゃない。
   私も段々このインタビュー、ウザくなってきちゃったし、折角だからそろそろ終わりにしましょうか」
羽美「ち、ちょっと待って下さい。私と部長のインタビューが残っています」
すず「私も羽美ちゃんも、さんざん喋ったでしを」
羽美「だ、だって折角私の女優デビュー作なんですから、記念にインタビューして欲しいじゃないですか」
すず「さっきまで、私がヒロインじゃないのは許せないとか、チョイ役は嫌だとか文句タラタラだった癖に」
羽美「そ、それに、将来私がスタアになった時、きっとこのインタビューは価値が出ますよ」
すず「そこまで言うなら仕方ないわね。その代わり、さっさと終わらせましょう。
   それで、言いたいことは何?」
羽美「部長、私、最近ボイストレーニングとダンスのレッスンを始めたんです」
すず「それって、役に立つ時は来るのかしら…」
羽美「だから読者の皆さんには私の素晴らしい演技を堪能して欲しいですね」
すず「あの役にダンスやボイストレーニングは全然必要じゃなかったと思うけど」
羽美「私は用意の良い女。いつハリウッドからオファーが来ても大丈夫です」
すず「確かに用意は良いわね。必要ないのに安全日も調べているし(しれっ)」
羽美「うふふ。ハリウッド女優…
   もう、私は山田やあの小娘とは格が違うのよ!」
すず「…まぁ、羽美ちゃんがそれで満足なら何も言うことはないけど」
羽美「じゃあ、お返しに私が部長のインタビューをしますね」
すず「別にどちらでもいいけど」
羽美「やらせて下さい。私、できる女です」
すず「手短にね」
羽美「ぷっぷっぷっ、ぷーん!
   ♪突然死じゃないのよ〜 ラヴは突然〜
   ♪ラヴリ〜 ラヴリ〜 突然ラヴ!
   はーい、ウーミンです。
   『ときめきうーみんナイト』今夜も最後まで聞いてねぇ。
   それじゃ、最初にいつもの通り、この番組の合い言葉を言うわね。ラジオの前のみんなも一緒に叫んで下さい。
   せ〜の!
   み〜ん〜な〜と〜も〜だ〜ち〜」
すず「……」
羽美「皆さん元気でしたか。私は落ち込んだりすることもあるけど、だいたい元気です。
   さぁて、最初のコーナー『羽美の部屋』から行ってみましょう。
   今日のゲストは男性ファンお待ちかね。白衣の似合う素敵なお姉さま。彩園すずさんで〜す」
すず「……」
羽美「ぶ、部長、怒らないで下さい。
   わ、私、黒柳徹子のような素敵なインタビュアーになりたいんです。
   だから『徹子の部屋』風のインタビューにしようと思ったんですけど…駄目ですか?」
すず「黒柳徹子ねぇ。確かに人の話を聞かないところは羽美ちゃんと似ているけど。
   ところで私、そろそろNYの株式相場とシカゴの穀物相場をチェックしたいの。
   だから最初にも言ったとおり手短にお願いね」
羽美「はい…。コ、コホン。
   では、気を取り直して最初の質問です。部長がこの作品の演技で注意をした点は何ですか」
すず「私、演技なんかしていないわよ」
羽美「へ?」
すず「だって私は誰かさんに
   (すず様はすず様のまま出演して下されば結構でございます。私如き小者が演技をつけるなんてとんでもない。すず様に登場して頂けるだけで作品の格が上がりますので、好きなようになさって下さい)
   って言われたからこんな三流作品に出演してあげたんだもの」
羽美「…。
   あ、後、出番の多さと存在感の大きさはヒロイン山田さんを凌ぐ程だったと思いますけど、その点については如何でしょうか」
すず「そうね。私が真のヒロインと言えなくもないわね」
羽美「……。
   えっと、作中で部長を『目の醒める様な美人』と紹介しています。これについてはどう思われますか」
すず「それも決して間違ってはいないわね」
羽美「………」
すず「あっ、もうタイムリミットだわ。相場が閉まっちゃう!
   羽美ちゃん、私、帰るから後は宜しくお願いね」
羽美「ぶ、部長! 締めはどうするんですか!?」
すず「まかせる〜」
羽美「…しょうがないわね。
   ん? でも、良く考えたら私がトリを飾るのよね…。
   それって美味しいかも。うふふ。
   やっぱり最後は元祖ヒロインの私が飾らないと駄目よね。
   じゃあ、この本を読んでいるみんな、私に合わせて叫んでね。
   行くわよ〜! 
   1! 2! 3!

   と〜も〜だ〜ち〜!!

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2006年01月17日

山田さん危機一髪!最終回(No.1047)

7.そして悲鳴が…

「おなか減ったぁ」
山田さんはそう呟くと、階段に力なく腰を下ろした。
「もう2日間、水しか飲んでないよぉ」
時間は午後9時。夜の学校に山田さんの声だけが空しく響く。

あの騒々しい日々から1ヶ月が過ぎて、山田さんはまた学校に戻っていた。
すずが校長の秘められた趣味をネタに彼を脅し…否…校長と交渉して、山田さんが守衛として24時間学校で暮らすことを認めさせてくれたのである。

…そう言えばあの時、部長さんは「じゃあ、これが校長から預かってきた守衛のお給料」って、茶色の封筒を差し出してくれたったっけ。

「但し、交渉の代理人(ネゴシエーター)には手数料を払うものよ。その分は抜いておくわね」
「そ、それは当然ですよね」
「それに、学校に住む以上、家賃を払わないといけないわよね…。
いいわ、税金、水道料金、電気代の支払いとか面倒臭い事は全部私がしてあげるから、安心して」
「何から何までありがとうございます」
「じゃあ、残ったお給料を渡すわね」

お給料!
ああ何て素敵な響き!
これからは、我慢せずに好きなだけ焼きそばパンが買えるわっ!
もう、コッペパン片手に、焼きそば屋さんの前で匂いを嗅いで「つもり焼きそばパン!」なんてしなくてもいいのね!!

だけど、部長さんが渡してくれた封筒に入っていたお金は百円玉1枚だけだった…。

そう言えば、改蔵くんのお母さん、改蔵くんが元に戻った次の日に、わざわざとらうま高校を訪ねて「良かったら、これからも私達の家に一緒に住んでいいのよ」って言ってくれたんだっけ。

魅惑の暖かいお布団! 誘惑の暖かいお食事!!

はぁ…お母さんの言葉に甘えればよかったのかしら…

山田さんがぺったんこのお腹を押さえて呟く

…でも
正気に戻って最初に羽美ちゃんに抱きつく改蔵くんの姿を見ちゃったら、もう一緒には住めないよ。

そして、山田さんは寂しそうな微笑を浮かべた。

…それと。

実はあの日、ハムスターと化した地丹くんを捕まえながらすずが呟いた言葉が山田さんの心に引っかかっていたのだった。
「山田さん、あの幻覚剤なんだけど、実はまだ未完成なのよ」
「へっ?」
「10分間以上幻覚を見続けると、元の世界に戻れなくなるの」
「…ということは」
「私があの時、あの場所に到着しなかったら、山田さんは今も踊り続けていたわけね」
「そ、その事、羽美ちゃんは?」
「勿論知っていたわよ」
羽美ちゃん…。

「ま、まぁいいや。
 あまり考えると頭痛くなっちゃうから、深い事は考えないようにしよう!
 私は肉体派だもん!
 …あっ、肉体派って言ってもスイカップみたいのとは違うからね!」
山田さんは、何かを吹っ切るかのように、元気な声でそう叫ぶと、階段から勢い良く立ち上がった。

「それにしても部長さんは、本当に一体何者なのかしら」
山田さんは大きな声で独り言を続ける。
「事件のこと、確かにあの次の日から全くマスコミに出なくなっちゃったもんね。
 警察も学校に来なくなったし。
 でも、一番驚いたのは、地丹くんは死んだんじゃなくって病気で長期入院していることにされたことよね」
山田さんがニッコリと笑う。
「それで先週、久々に地丹くん…メカ地丹くんが登校してきたんだけど、ゼンマイ巻かないと動かないし、背中に変な穴が開いているし、どう見てもロボットなのに、先生もクラスのみんなも全然疑問に思わないんだもん!」

更にスキップして「警備員室」と書かれた部屋の前まで辿り着くと、ドアを勢い良く開けた。
「後、亜留美ちゃんは交通事故で頭を打って入院していることになっちゃったのよね。
 この前、意識戻ったそうだけど、事件の事は何も覚えていないって部長さんが言ってたし。
 さとて…」
山田さんは懐中電灯を手に取った。
「結局、全ては元通りになったってことね。
 私も羽美ちゃんも改蔵くんも、…改蔵くんと私の関係も。
 …そう言えば、地丹くんだけは別の生物になっちゃったけど、ポジションは全然変わらないみたいだから、何の問題もないか!
 じゃあ、そろそろ見回りに行こうかしら」

その時

キョー…

…えっ、何の声?

空腹で鋭敏になった山田さんの聴覚が何かを捉えた。

キョー!

…悲鳴?

呟くが早いか、山田さんは女豹のような俊敏さで物音のする方に向かって駆け出した。

「ああん、また身体が勝手に動き出す!
 お腹空いてるのにぃ…」
 
山田さんは今日も元気です!!

(FIN)


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2006年01月15日

山田さん危機一髪!vol.26(No.1046)

「さてと…時間潰しをしてる間に準備も出来たようだし、そろそろ始めてくれる?」
すずが何事もなかったように羽美に声をかける。

じ、時間潰し…。

羽美は無言で立ち上り、地丹の傍らに立つと、床に横になるよう目で促した。
「うん…」
地丹は観念したのか、まるで夢遊病者のように、よろよろと部室の中央に歩き始める。
「…ボク。ハムスターになっちゃうんですね。
 もう一生ヒマワリの種しか食べられないんですね。
 最後に・・・鉄道に乗りたかったな…」
そして、そう言い終わると床に横たわった。

「地丹くん悲しそうですね」
地丹の寂しげな横顔に同情した山田さんがすずに声をかける。
「自業自得なんだけどね…ふっ」
そう言いながらも、仕方ないか、という顔をしてすずが地丹に近づく。
「地丹くん、そんなに悲観しないで。
私が地丹くんのロボットを作ってあげるから、それが出来上がったら羽美ちゃんに魂を入れ替えて貰えばいいわ」
「ぶ、部長?」

地丹はその言葉を聞くと顔面中の体液を流して感涙にむせんだ。
「ア●ムみたいなのがいい? 何だったら地丹くんの好きなトー●スみたいにしてあげてもいいけど」
「…ア●ムでいいです。
 でも、部長。何だかんだ言っても部長はボクのことが好きなんですね。
 いえ、何も言わないで下さい。部長は好きな人をつい苛めてしまうタイプですものね。
 部長の気持ちは解っています。よーく、解ってますって」

キラーン!
「あ、今、部長さんの目が妖しく光った」
山田さんが呟く。

「地丹くん、言っておくけど予算がないから動力はゼンマイね。
じゃあ羽美ちゃん、さっさと済ませちゃってくれる」
羽美は、絶句している地丹のお腹の上にハムスターを乗せると、灰色の粉をかけ、周囲を回りながら踊り始めた。

♪らーっせっせ、らっせっせ
♪らーっせっせ、らっせっせ

怪しげな旋律が部室に響き渡る。

う、羽美ちゃんの目が徐々に魚の目にっ!

そして、10周すると突然立ち止まり、羽美は叫んだ。

「天上天下唯我独尊! エコエコザメラク、きみどりみどりあおみどり!」
「…呪文の言葉、何だっていいみたいね」
「…はい」
無感情にすすと山田さんが会話を交わした瞬間、地丹の周囲を覆っていた灰色の霧が「ぱあっ」と晴れた。

「地丹くん!」
…ひくひく痙攣してるけど、換魂の術、成功したのかしら
山田さんが直前まで地丹と呼ばれていた人物の肉体の元に駆け寄る。

「改蔵くん!」
「改蔵!」
そして、同じようにすずと改蔵の母親が駆け寄った。
更に踊りを止めた羽美も彼の顔を覗き込んでいる。

「…う、ううん」
「大丈夫!」
苦しそうに唸る彼に山田さんが心配そうに声をかける。

すると突然、
「もう、ヒマワリの種は食いたくない!」
そう叫んで、彼が飛び起きた。
「大丈夫!? 改蔵くん…で、いいの?」
山田さんが彼の肩を揺すりながら叫ぶ。

「…」
しかし、彼は空ろな目をして、その声には反応しようとしなかった。
「改蔵くんっ!」
「…山田さんちょっと待って」
山田さんを押しのけて、すずが彼の目を覗き込む。

「改蔵くん、改蔵くん、カナダのオカナガン湖に生息しているといわれているUMAは何?」
「それはオゴボゴです!
 …はっ、ここは!」
改蔵の目は以前のように、ギラギラと光っていた。
すずと山田さんが目を見合わせる。
「改蔵くん、元に戻ったのね!」

「あっ!」
しかし、感激のあまり改蔵に抱きつこうとした山田さんの両腕は…空を切った。
ゴツン!
「あたた…」

床に頭をしたたかに打ちつけた山田さんが、後方を振り返る。
そして、そこには羽美の胸にしがみつく改蔵の姿があった。
「羽美っ、羽美っ! 
元に戻ることが出来たのはお前のお陰だ!!」 

「…改蔵くん」
「…本当は羽美ちゃんがこの事件の原因なんだけどね」
凄く小さな声ですずが囁いた。

そのすずに改蔵の母親が声をかけた。
「じゃあ私達、改蔵を休ませたいから、家に帰るわね。
後の始末はお願いして良いかしら」
「ええ、お任せ下さい」
「ああ、それと…山田さん」
「は、はい」
「いろいろと迷惑かけたわね。今、とりこんでるから、お礼はまた後で、じゃあ」
「…は、はい」
そして、羽美と改蔵の母親が両側から改蔵に肩を貸しながら、部室を出て行こうとした、その瞬間
「羽美ちゃん待って!」
山田さんが叫んだ。

その声を聞いた羽美が、無言のまま鋭い目で山田さんを振り返る。

「ふーっ」
山田さんは大きく一度深呼吸して、羽美に優しい声で話しかけた。

「羽美ちゃん…あのね。
 あの時、私を傷つけないようにわざわざと幻覚剤を使ってくれたのね。
 …ありがとう。
 私も久しぶりお母さんに会えて嬉しかったよ」
しかし羽美は、ニッコリ笑う山田さんを暫く見つめただけで、改蔵、そして改蔵の母親と一緒に振り返りもせず部室を出て行ってしまったのであった。
「羽美ちゃん…」

「ところで部長さん。」
暫く沈黙した後山田さんはすずに声をかけた。

これだけは聞いておかなければならない。

「なあに?」
「この事件って、客観的に見れば改蔵くんが殺人一件、殺人未遂一件を犯したって、事件ですよね」
「そうね」
「呪いとか魂の入れ替わりなんて、日本の警察や裁判所が認めてくれるわけないですよね」
「勿論、そうね」
「そうねって…それじゃ改蔵くん逮捕されて殺人犯になっちゃうじゃないですか!」
山田さんがすずの目の前で手を振り回しながら必死に叫ぶ。

「大丈夫よ、安心して」
しかし、少しも慌てずにすずが答える。
「え?」
「私がこの事件のことはもみ消すから。
 幻覚剤とか自爆装置とか公になると私にとってヤバイこともあるしね」
山田さんが目を白黒させる。
「え、だってこの事件って、マスコミにも取り上げられちゃったし…いくら部長さんがとらうま署の所長と知り合いでも、もみ消しは無理じゃないんですか?」
「そうよね。署長程度の下っ端じゃ無理だわ」
「下っ端って…」
「大丈夫、総理大臣に頼むから。
 あのマシリトもたまには私の役に立ってくれないと、去年、選挙に勝たせて総理を続けさた甲斐がないもの」
そしていつものように、しれっと笑った

「へっ…へえ〜、それじゃ安心ですね!」

「キキッ!」
その時、部屋の片隅でハムスターの声がした。
「あっ、地丹くん。すっかり忘れてた。」
そして、いつの間にか、すっかり明るさを取り戻した山田さんの声が部室に響き渡った。
 

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2006年01月12日

山田さん危機一髪!vol.25(No.1045)

「…ところで、部長さんは羽美ちゃんが改蔵くんの家に居た事も知っている様ですけど、全部お母さんに聞いてたんですか」
「そうよ、私は信用されているから」
すずは表情を変えずに答えた。

…確かに部長さんって、何を考えているのか表情がさっぱり読めないものね。

「話を続けるわ。
 羽美ちゃんは地丹くん達より早く部室に到着してハムスターを捜していたそうよ。 でも、お母さんから電話が入ったから山田さんを足止めするために部室を出て、一旦、通学路に向かったわけ。
 ちなみにあの幻覚剤はハムスターを捜していた時に偶然見つけたらしいわ。
 そうそう、あれが幻覚剤だって言う事は、昔何処かで私が喋ったのを覚えていたのね」
「はぁ…。
 ところで、今の台詞って、何だかとても説明っぽいですけど、誰に説明していたんですか?」
「…」
すると、その言葉を聞いたすずは、氷の微笑を浮かべながら山田さんを無言で暫く凝視した。

ひ、ひぇぇぇっ! 怖いよ〜!

「ぶ、部長さん、わ、私の言うことなんて気にせず、話を続けて下さい」
「ええ、そうさせて頂くわ。
 …そして、山田さんも良く知っているとおり、羽美ちゃんは山田さんを見つけたんだけど、足止めするのに結構時間を取られて、結局部室に戻った時には…」
「地丹くんが亜留美ちゃんを襲っていたわけですね」

ピクッ!
地丹の身体が微かに震える。

「そうよ。そしてその光景を見てカッとなった羽美ちゃんは思わず地丹くんを刺そうとしたんだけど、その時、ハムスター、いえ、改蔵くんが現れたわけなの。
 羽美ちゃんはそれで我に帰ったらしいわ」
山田さんが首を傾げる。
「じゃあ、どうしてそこで改蔵くんの魂を元に戻さなかったんですか?
 確か地丹くん気絶していたんですよね。
 絶好のチャンスじゃないですか!」
「当然、羽美ちゃんもそう思ったみたいよ。
 だけど、その時ある物音がしたために諦めたそうよ」

山田さんがわくわくした表情ですずに尋ねる。
「あ、ある物音って何だったんですか!?」

すずは山田さんをまたしても数秒間無言で見つめた。
「?」
「…パトカーのサイレンよ。私たちを乗せた」
そして今度は静かな声でそう言った。

「結局、羽美ちゃんはその場で換魂の術をすることは諦めて、ハムスター、いえ、改蔵くんと一緒に逃げようとしたの。
 でも、パトカーの人間…要するに私と山田さん…が今にも部室に上がってきそうな雰囲気だったから、とりあえず一人で隣の野球飼育部に隠れたらしいわ」

山田さんはすずの皮肉に気づかなかったのか、わくわくした表情のまま、じっとすずの顔を見つめ続けている。

「ああ、だから一匹残ったハムちゃんが、あの時私のところに現れて凶器の謎を教えたくれることが出来たんですね!」
「…そうよ。
 きっと、改蔵くんは山田さんに早く事件を解決して貰いたかったんでしょうね」
「うふふ」
嬉しそうに山田さんがニヤケる。

「で、その後、ハムちゃん…じゃなくて改蔵くんは、羽美ちゃんと一緒に学校から逃げることが出来たわけだけど、地丹くんが病院に入院しちゃったから、魂を入れ替えるチャンスが無かったんですね」
「そうよ。
 警察に追われている羽美ちゃんを、まさか人目につく病院に連れて行くわけにはいかないでしょう。
 …さてと、これで山田さんがあの日羽美ちゃんの邪魔をしたってことがわかったわね」
 また、全員がすずの言葉を聞いて一斉にうんうんと頷く。
「ど、ど、どうしてですか!?」
山田さんが真っ赤な顔で叫ぶ。
「だって山田さんがあの夜、学校に行こうとしなかったら、改蔵くんは羽美ちゃんの手で元に戻ってたんたんじゃないの。
 亜留美ちゃんも無駄な怪我せずに済んだと思うし」

「わ、私はそんなつもりじゃ…。
 私、余計なことしましたか。ヨケイナコトマシタカ?
 …ってこれじゃ羽美ちゃんのキャラじゃないですか!」

山田さんは大きく深呼吸をした。
「第一、あの日は部長さんも部室に行こうとしていたじゃないですか!
 しかもパトカーで!
 だったら私が行かなくても、やっぱり部長さんが羽美ちゃんの邪魔してたと思います!」

「ああ、確かにそういう可能性もあったわね」
そして、すずは悪びれもせずしれっと笑った。

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2006年01月10日

山田さん危機一髪!vol.24(No.1044)

6.これが私の生きる道

「キキッ!」
地丹の手に噛みついた白いハムスターが羽美の肩に飛び乗って一声鳴いた。
「え、これってあの時のハムスター!?
 ハムちゃんって羽美ちゃんのペットだったの?」
そのハムスターは山田さんが事件現場で2回目撃した、あのハムスターに間違いなかった。

「ごめんなさいね、遅くなって」
「お、お母さん! どうして此処に!!」
羽美の後ろから顔を出した改蔵の母親に向かって山田さんが叫ぶ。
しかし、改蔵の母親は山田さんを一瞥して微笑んだだけで、直ぐにすずと会話を始めた。
「羽美ちゃん地下室に居なかったの。
 換魂の術に使う薬草が不足していて山に取りに行っていたらしいわ。
 それで連絡するのに時間がかかっちゃって」
「もし来なかったらどうしようかと思いましたよ。
 自爆装置なんか簡単に取り返せたんですけど、息子さんの大事な体を傷つける訳はいかないですからね」
すずが珍しく感情を露にして、ほっとしたような顔で微笑んだ。

「あら、改蔵は厳しく育てているから、別に骨の一本や二本かまわなかったのよ」
「…まあ、地丹くんの話を聞くのはウザったかったですけど、そのおかげで事件の全貌が判明しましたから」
そう言うとすずは羽美に視線を移した。
「さてと羽美ちゃん、早速始めましょうか?」
羽美はこくりと頷くと何やら準備を始めた。

「えっと、何を始めるんですか?」
山田さんが不得要領な顔をしてすずの袖を引っ張る。
「魂を入れ替えるのよ」
「誰と誰のですか?」
すると、すずが黙って地丹とハムスターを次々に指さした。
「え、改蔵くんの身体にハムスターの魂を入れちゃうんですか!」 

そ、そんな非道い!
…あ、でもヒマワリの種を両手で持ちながら囓って食べる改蔵くんは、ちょっと可愛いかもしれない。
きゅーん!

「そうじゃなくって」
改蔵の母が山田さんの心の中を見透かしたように口を挟む。
「このハムスターには改蔵の魂が乗り移っているのよ」
「キキッ!」
「えっ!?」
「えっ!?」
驚きの声を上げたのは山田さんと…そして地丹だった。

「ああ、そういえば地丹君もこのことは知らなかったんだっけ。
 改蔵くんの魂は地丹くんの肉体と一緒にあの世に行ったと思っていたのよね」
すずが口の端だけ哂いながら地丹の顔を覗き込む。

「最初の事件の時、山田さんは羽美ちゃんの式神と闘ったでしょ」
「はい。階段の前で」

茫然自失って、今の地丹くんみたいな顔のことを言うんだろうな

…そう思いつつも、話を振られた山田さんは扉の方に顔を向けた。

「その時、羽美ちゃんは科特部の隣の野球飼育部で飼われていたハムスターを捕まえて、瀕死の改蔵くんの魂を転送していたのよ」
「あ、それで私、あの時ハムちゃんをこの部屋で見かけたんですね」
「そう、山田さんに凶器が鉄道模型であることを知らせたのも、あのハムスターの正体が改蔵君だったからと言えば納得できるでしょ」
「あっ…」
「キキッ! キキッ!」
その時、ハムスターがまるで何かを肯定するかのように二回鳴いた。

「でも、それならどうして、さっさと改蔵くんの魂を元に戻さなかったんですか」
「それは山田さんのせいね」
すずが山田さんの顔をピシッと指差す。
「わ、私が悪いんですか!?」
「そう、山田さんが突然登場したものだから、羽美ちゃん逃げる時に慌てて、ハムスターを連れて帰るのを忘れちゃったのよね」
「…ど、どうして、羽美ちゃんは逃げたんですか?
 悪いのは地丹くんなんだし、私に事情を話してくれても良かったのに…」
「そんなの、いきなり二階の窓ガラス突き破って来た人間が誰かなんて、確認出来るわけないじゃない。
 ましてや、ヤバイを事してたんだから、反射的に逃げるのが普通だと思うわよ」
「うっ!」

な、何か、とっても冷たい視線を感じるんだけど…

山田さんがその視線の主を振り向くと、羽美が魚の様な目で山田さんを睨んでいた。

ひえ〜っ!

「実は羽美ちゃんって、あの日からずっと勝家に居たのよ」
その時、暫く沈黙していた改蔵の母親が山田さんに向かって発言した。
「えっ、と、どの部屋に居たんですか?」
「山田さんは知らないと思うけど、あの家には地下室があるの。
普段は羽美ちゃんが研究とか実験に使っているんだけどね。その部屋に居たのよ」
「ボクもそんな部屋のこと知らなかった…」
地丹が俯いたままポツリと呟く。

「羽美ちゃんはあの日、改蔵、いいえ…彼が帰って来る前に、家に戻って来て事情を私に全部話してくれたの」
そう言うと改蔵の母親は地丹を一瞥し、そしてすぐ山田さんに視線を戻した。
「それで地下室に匿っていたのよ」
「じゃあ地丹くんのことも?」
「勿論知っていたわよ。
 でも、彼も私が正体を疑っているということには気付いていたようだけどね」
「はぁ」
「だけど、ハムスターを見つけるまでは手出しするわけにはいかなかったから、泳がせておいたの。
 そうしたら、何日目かに彼が山田さんを連れてきたのよ」
「はぁ…」
「山田さんが、羽美ちゃんから彼の身を守るために連れて来られたボディガードということは、彼の行動を見張っていた羽美ちゃんから聞いて知っていたわ。
 だから最初に会った時、山田さんがどれ位強いのかと思って、腕前を見たのよ」
山田さんは初対面で改蔵の母親からいきなり日本刀で切りつけられたことを思い出した。
「それで、山田さんは強いから彼に腕力でどうこうされる事はないことは解ったけど、簡単に騙されそうな性格に見えたから、妙な関係にならないようになるべく2人っきりにしないようにしたわけ」
嗚呼、だからお母さん、私と一緒の布団で眠って、お風呂に入って…。

「…やっぱりあれは、私たちがイチャイチャするのを邪魔していたんですね」
「そうよ。でも真相を聞いてホッとしたでしょ」
「はいはいはい!」
山田さんは、改蔵の正体を思い浮かべて激しくうなずいた。
「…そこまで嫌わなくてもいいのに」
久々に聞こえてきた地丹の言葉はいつの間にか涙声になっていた。

そこで、すずが語り始めた。
「そして2回目の事件の日がやって来たのよ。
あの日改蔵くんが学校に残っているって事を山田さんから聞いたお母さんは、羽美ちゃんにそれを伝えたの」
「…」
羽美はさっきから無言で山田さんをじっと見つめ続けている。

「羽美ちゃんは、ハムスターを見つけて、間髪入れず地丹くんと魂を入れ替えようと思ったのね。
それで、人目につかないよう暗くなってから学校に向かったの。
そうしたら。」
「そうしたら?」
「また山田さんが邪魔をしちゃったのよ」
「ま、また私ですか!」
山田さんが左右を見回す。
全員がうんうんと頷いている。
地丹や、羽美までもが…。
「そ、そんな!」

再び改蔵の母親が口を挟む。
「山田さん、あの日の夜、家を飛び出して学校に向かったでしょ。
 だから私、羽美ちゃんに連絡して山田さんを足止めして貰ったの」
…あれって羽美ちゃんの仕業だったの!?

山田さんは学校へ向かう途中、何者かに母の幻覚を見せられたことを思い出した。

「ど、どうしてですか?」
「だって事情を知らない山田さんが改蔵と羽美ちゃんと鉢合わせしたら、絶対羽美ちゃんの邪魔をするでしょ?」
「そ、それはそうですけど…」
だって、改蔵くん…中身は地丹くんだったわけだけど…にボディガードを頼まれていたわけだし。

「そ、そうだ、私にも、ちゃんと本当のことを教えてくれれば良かったんですよ。羽美ちゃんのことも地丹くんのこともハムちゃんのことも。
私バイト慣れしているから仕事はちゃんとしますよ」
「それはダメね」
ふっ、とすずが笑う。
「山田さん、思っている事がすぐ顔に出るから」
「わ、私、心の中、筒抜けですか!?」

再びその場に居た全員がうんうんと頷き始めた。
「そ、そんなぁ〜」

kinou at 00:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年01月07日

山田さん危機一髪!vol.23(No.1043)

「あの…いいですか?」
 その時、”おずおず”という感じで地丹が口を挟んだ。

「もう、いったい何よ! 今、取り込み中だからちょっと待ってて!」
 山田さんの声には怒気が含まれている。

「いや、あの…そろそろ自爆装置を押したいんですけど」
「え、ああ、自爆装置ね。
 自爆装置。うんうん。
 …って、ダメ、まだ押しちゃダメよ!」
「でも、もう質問する事ないんでしょ。
 ねぇ、部長」
「うーん。そうね。
『謎は全て解けた』って感じだものね」
 すずが、”しれっ”と答える。

「ま、まだ質問することはありますよ!
 え〜と、地丹君に聞きたい事は…
 えーと、年末年始お薦めの鉄道路線とか…
 ああっ、そんな事、全然知りたくもないっ!」
「…どうやら何もなさそうですね。
 死んだらあの世で科特部をまた作りしょう。
 羽美ちゃんの代わりに山田さんに入って貰って。
 あの世でも鉄道ってあるのかなぁ。あればいいなぁ・・。
 それでは一緒に逝きましょう。」
「いやぁぁぁっ、やめて〜!」
 
 キキッ!
 その時、白く小さな物体が部屋の床を走り、地丹に飛びかかるとその手に噛みついた。
「いてっ!」

 カタッ!
「山田さん拾って!」
 手の痛みに耐えかねて地丹が床に落とした自爆装置を、すずの言葉に瞬時に反応した山田さんが、素早く飛びついて拾い上げる。

「くっ、しまった!」
「地丹くん!」
 反射的にこの場から逃げようとして駆け出した地丹の後を、慌てて追おうとした山田さんがその目に見たものは。
「あ、あああ…」
 部室の入り口で仁王立ちになって進路を塞いでいる人物の顔を見るなり、へなへなと膝から崩れ落ちた下っぱの姿であった。

 すずが、やれやれと言う表情をして、その人物に話しかける。
「遅かったじゃないの。羽美ちゃん」

kinou at 12:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年01月06日

山田さん危機一髪!vol.22(No.1042)

「いえ、それは家に帰ってから部屋の模型を見ながら思いつきました。鉄道模型を凶器に使えば捜査を攪乱出来ると考えたのです」

「なるほどね。
 確かに頭の固い警察のおバカさんたちの目を欺むくことには成功したわけだから、その考えは間違ってないと言えなくもないわね」

…部長さん、随分落ち着いてるけど、地丹くんの手に自爆装置のスイッチがある事を忘れちゃったのかしら。
山田さんは、まるで氷の様な表情のすすを横目で見ながらふとそんなことを思った。

「次に、事件当日のことを話して頂戴」
「ボクが部室に到着したのは夜の9時半のことでした。
 敢えて2人より先に着くようにしたのです。
 そして棚から一番硬くて太い鉄道模型、EF66の模型を取り出して机の上に置き、模型で遊んでいるようなふりをして2人を待ちました」
「私はその時、向かい側の校舎の階段で寝ていたのね」
山田さんが遠い目でそんなことを呟くのを無視して、地丹が話を進める。

「10時ちょうど、2人が揃って部室にやって来ました。
羽美ちゃんはボクの方を見て
『地丹くん早かったのね。ああ、電車で遊んでいたの』
と言いましたけど、特に不審には思わなかったようです。
ちなみに改蔵くんは、
『ピカチュウはどこだ』
と叫びながらゲームボーイアドバンスで遊んでいたので、ボクには全然興味を示しませんでした」
「地丹くんの思惑どおりになったわけね」
すずが表情を緩めて「ふっ」と笑う。
ただ、相変わらず目は笑っていなかったが。

「…。
『さて、始めるわね』
 羽美ちゃんは、床の上にボク達二人を寝かせると、
『じゃあ改蔵と地丹くん、手を繋いでくれる』
 と言いました。
 改蔵くんは
『嫌だ、男と手を繋ぐなんて耐えられない〜』
 と文句を言いつつも、半分魚の目になっていた羽美ちゃんが怖かったのか、ボクの手を握ってきました。 
 ボクは実験が失敗すると困るので、その手を『ぎゅっ』と握り返しました。
『し、下っは。何故オレの手をそんなに強く握る?』
 その時、改蔵くんが怯えた目でボクの目をじっと見つめたのを覚えています」
「あやしい光景ですね。」
嬉しそうに山田さんがすずに同意を求めた。

しかし、すずは腐女子と化した山田さんを無視して質問を続ける。
「それでどうなったの?」
「…ぐすん」
「羽美ちゃんはポケットの中から袋に入った灰色の粉を取り出すと、ボク達にその粉を振りかけた後、周囲を踊りながらゆっくり回り始めました。
 ♪らーっせっせ、らっせっせ
 ♪らーっせっせ、らっせっせ
 羽美ちゃんの目は完全に魚の目になっていました。
 そして、10周程した頃でしょうか
 ボク達の頭上で突然立ち止まった羽美ちゃんは突然
 今まで聞いた事もないような甲高い声で
(天上天下唯我独尊! エコエコアザラク! いっぺん死んでみる!?)
 と叫んだのです。
 …そしてボクは意識を失いました」
「…それのどの辺りが伝説の失われた呪文なのかしらね」
「それからどれ位経ったのかは解りませんでしたが、
 ボクは聞き慣れたボク自身の
『キョーーー!』
 って、叫び声で目を覚ましました。
『オ、オ、オレが目の前に居る!?』
 声の方を振り向くと、ボクが目を見開いて呆然と立ちつくしています。
 …と言うことは。
 ボクが視線を下に向けると、そこには横縞のシャツを着たスマートな身体がありました。
『どうやら成功したようね。私ってばやっぱり天才?
 フン!フン!フン!』
 傍らでは羽美ちゃんが満足そうに鼻を膨らませています。
『でも、一応確かめるわね。どっちが欲しい?』
 そう言うと、羽美ちゃんは二冊の本をボク達の前に差し出しました。
『キョーーー!』
 ボクの姿をした改蔵くんは興奮して叫びながら『モー』を選びます。
 ボクは迷うことなく『鉄スピ』を選びました」
「ひょっとして私があの時最初に聞いた2つの叫び声ってそれなの!?」
山田さんは唖然として呟いた。

「『フンフンフンフン。間違いなく成功ね。
 じゃあ、元に戻そうかしら。
 …おっと、その前に、2人ともちょっと待っててね。お手洗いに行って来るから』
 次の瞬間、羽美ちゃんが慌てた様子で部室から出いきました。
(チャンスだ!
 チャンスは今しかない!)
 ボクはそう思いました。
(改蔵くんは『モー』を夢中になって読んでいる。
 恐ろしい羽美ちゃんは近くにない)
 そして、ボクは…ボクは、机に置きっぱなしにしていた鉄道模型を手に取ると、改蔵くんの後頭部にそれを力任せに叩きつけたのです!」
「そ、それでどうなったの?」
興奮した口調で山田さんが口を挟む。

 …あれ、どうして私ワクワクしているんだう。

「『ギョオオオオオオオオ〜!』
 改蔵くんは雑巾を引き裂くような悲鳴を叫ぶと前のめりに倒れました。
 致命傷を与えた手応えはありました。
 しかし、それを確認する事は出来ませんでした。
 何故ならば、その悲鳴を聞いて慌てて戻ってきたのでしょう、羽美ちゃんが部屋の入り口に立っていたのです。
 でも、その時はまだ何が起きたのか理解出来なかったのか、呆然と僕たちを見つめているだけでした。
(羽美ちゃんが真相に気づいたら殺される)
 ボクは直感的にそう思って、慌てて黒板の裏の部屋に飛び込みました。
 そして、同時に部室の窓ガラスが割れたのです」
「私がこの部屋に飛び込んだ時ね。
 …でもあの時、羽美ちゃんは部屋には居なかったわよ」
山田さんが首を傾げながら不思議そうに地丹に尋ねた。
「羽美ちゃんは多分ボクが飛び込んだのを見て、黒板裏の部屋に廊下から入ろうとして部屋を出たんだと思うよ。
 その瞬間、タイミング良く山田さんが部室に飛び込んで来ちゃったわけ」

「地丹くん、その時まだ改蔵くんは息があったのかしら?」
 しばらく沈黙していたすずが突如として口を開いた。
「そうですね。あのダイイングメッセージは山田さんが部室の外に出た後、戻って来るまでに書かれたようですし」
「ところで、地丹君はいつ黒板裏の部屋から逃げ出したの?」
「山田さんが警察に通報するために部室を離れた隙にです」
「羽美ちゃんとはその後、会ったことある?」
「この部室で亜留美ちゃんと一緒に襲われた時に。その1回だけです
 警察に追われていたためなのか、羽美ちゃんは改蔵くんの家に戻ってきませんでしたし」
「羽美ちゃんに襲われたのは、さっき山田さんに話していたとおり、亜留美ちゃんに止めを刺そうとしていた瞬間なの?」
「…そうです。あの瞬間、羽美ちゃんが部室に飛び込んできて
『地丹くん! 話は全部聞いたわよ!
 やっぱりアナタが改蔵を殺したのね!
 よくもこんな小娘のために…
 許せない…呪ってやる!
 のーろーうーのー! こーろーすーのー!!』
 そう言いながらボクの体を…刃物で!」
恐怖が蘇ったのか、地丹の身体は小刻みに震えていた。

「…正確に言うとそれは地丹くんの体じゃないけどね。
 でも、刃物で襲われたにしては、傷一つついていないみたいだけど」
「…それはボクも思いました。
 ボクは羽美ちゃんの般若のような顔が恐ろしくて刃物で切り刻まれる前に失神してしまったんですけど、病院で我に返って体を見ると無傷だったので、ホッとすると同時に不思議でもあったのです」
「…ふーん、さてと、聞くのはこれ位かな。」

「ち、ちょっと部長さん!」
 山田さんが慌ててすずに向かって叫ぶ。
「どうして、突然サクサクと事情聴取を進め出したんですか!
 質問が終わると自爆装置を押されちゃうんですよ!」
「あら、そういえばそうだったったわね」
 けろっ、とした調子ですずが答える。
「うーん。地丹くんの長い話を聞いているのも段々ウザくなっちゃってきてね。
 あと、いろいろと都合もあるし…」
「都合って何ですか?」
「管理人もそろそろこの話以外のエロい事とか書きたくなったきた…って、まあ、色々あるのよ」
「?」

kinou at 01:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年01月03日

山田さん危機一髪!vol.21(No.1041)

「いやぁぁぁぁぁぁっ…嫌よ!」
反射的に山田さんが叫んだ。

嫌よ! 嫌っ! こんなとこで死ぬなんて絶対に嫌ぁぁっ!
私には、まだしたいことが沢山ある!

…お母さんを捜さなきゃいけない。
それから、焼きそばパンをお腹が痛くなるまで食べると言う夢も叶えていない。
あ、そうだ!
お札の束で一度頬を叩かれてみたいって夢もあったわ。

「それなのにどうして私が地丹くんと心中しなきゃならないのよ!」
怒りに我を忘れた山田さんが、絶叫しながら地丹に飛びかかろうとした。
「山田さん。自爆装置を忘れちゃ駄目よ」
しかし、それをすずが冷静に制止する。

「どうせ死ぬのなら事件の真相を知ってからでも遅くないじゃない」
「で、でも、部長さんっ!」
「じゃあ、教えて貰えるかしら。
 まずは、改蔵くんと地丹くんの体が入れ替わったワケについて」
「モゴ。モゴ」
すずは、山田さんの口を右手で塞ぎつつ地丹に問いかけた。

「流石、部長。常に冷静ですね。
一度位、すずちゃんの恐怖にゆがんだ表情とか泣き叫ぶ声ってのを聞いてみたいものですけどね…うひひ」
「ふっ。それは無理な注文というものよ」
「解っていますよ、目が怖いから怒らないで下さい。
お仕置きが恐ろしいから最近は部長のカンに障る発言は控えていたんですけど、最後位はいいでしょう。
 …では質問にお答えします」

地丹は何かを思い出すかのように、一瞬沈黙した。
その表情は恐怖に耐えているようにも見える。

…そして俯きながら、ゆっくりと話を始めた。

「ボクと改蔵くんの魂を入れ替えたのは。羽美ちゃんです」
「モガ…やっぱり!」
すずの手を振り解いた山田さんが叫ぶ。

「最初の事件が起こった前々日の放課後。
 確か部長は休んでいて、最初、科特部にはボクと改蔵くんの2人だけがいました。
 すると突然、羽美ちゃんが目を爛々と輝かせながら部室に飛び込んできて、興奮した様子で話し始めたんです。
『ねぇ聞いて、私、面白い本を見つけたの!』
 羽美ちゃんによるとその前の日、呪いに使う毒草を摘むために河原に行ったらしいのですけど、全然目当ての草が見つからず、テンパってしまって『邪魔な雑草は消え去れ!』って、草むらに火を点けたらしいんです」
「えっ、ひょっとしてあの公園が燃えた火事って!?」
山田さんが再び叫んだ。
「うん、その通り。
 羽美ちゃんがつけた火が燃え広がって、河原と周辺一帯を焼き尽くす大火事になったそうだよ。
 まあ、羽美ちゃんはその事については『違うのよ。そんなつもりじゃなかったのよ』って弁明していたけどね」
「流石はダメファンタジスタね…」
すずが溜め息と共に呟く。

「それでも一応気になったのか、次の日に羽美ちゃんは河原の様子を見に行ったようなんですけど、その時…。
『一面焼け野原の河原の真ん中で、何故か焦げ跡一つない綺麗な本を見つけたの!』
 羽美ちゃんは、鼻から息をフンフン吹き出して明らかに興奮した様子でした。
『実は、その本ってね、今まで神話や伝説の物だと思われていた、幻の呪いを現実のものにする呪文が載っている、失われた秘伝書だったのよ』
 羽美ちゃんはボクと改蔵くんの前にその本を広げてくれました。ただ…そこには意味不明の呪文のような言葉が羅列されているだけで、何を書いてるのかさっぱりわかりませんでしたけどね。
『それでね、2人にお願いなんだけど、呪いの実験をしてみたいから、手伝って欲しいの。
 明日私が材料を探してくるから、そうね…明後日の日曜、夜10時、部室に集合よ!』
 その言葉を聞いてボクと改蔵くんは顔を見合わせました。
 羽美ちゃんが張り切って何かをしようとすると、いつもろくなことにならないから。
 だからボクは
『日曜日は鉄チャンの集会があるから学校に来るのは無理だよ』
って言って、羽美ちゃんのお願いを断ろうとしたんですけど
『あら、地丹くん、私に協力してくれないの? 言っておくけど、この本には一生同性の事しか好きになれなくなる呪文とか、永遠に鉄道を嫌いになる魔法が載っているのよ。
 …日曜日、部室に来なかったらどうなるか解っているでしょうね』
 と脅されてしまったので、協力する他に選択肢はありませんでした」
「その時、改蔵くんはどうしていたの?」
 山田さんが尋ねる。
「改蔵くんは(仕方ねえなぁ)って顔をして黙っていたよ」
 地丹は一瞬山田さんに視線を移して、すぐに俯いた。
「そして結局、ボクたちは日曜日、部室に集まる事になりました。
 でもボクはどんな呪いをかけられるのか不安だったから、最後に羽美ちゃんに聞いたんです。
『羽美ちゃん、日曜日はどんな呪いをボク達にかけるつもりなの?』
 羽美ちゃんは暫く迷っていた様子でしたけど
『楽しみは後に取っていた方がいいんだけど、直前に逃げられても困るから教えてあげるわ。この呪いは改蔵と地丹くん二人揃っていないとできないしね。…うふふ』
 と、妖しい笑みを浮かべて答えてくれました。
『2人にかける呪いは(換魂の術)と言って、簡単に言うとお互いの魂を入れ替える術なの。
 地丹くんの体に改蔵の魂を乗り移らせて、その代わりに改蔵の体に地丹くんの魂を乗り移らせるわけ』
 その言葉を聞いて改蔵くんが
『オレの体に下っぱが乗り移る? …い、嫌だ』
 と吐き捨てていたのを覚えています、その言葉を聞いて羽美ちゃんが、
『心配しなくても大丈夫よ。すぐに元に戻してあげるから。
 この呪いはお互いが近くに居れば簡単に出来るんだし』
 って、改蔵君をなだめていたのも。
 でもボクはその時、2人の会話が切っ掛けになって、あるアイデアが脳裏に浮かび、密かにそれに興奮していたんです」
「そのアイデアって、つまり改蔵くんになりすまして亜留美ちゃんと仲良くなるということね」
相変わらずすずが冷静にポツリと口を挟む。

「…そうです。お互いの魂が入れ替わっている間に、ボクの体を亡き者にしてしまえば、改蔵くんの魂は行き場を失って、改蔵くんの体は一生ボクのものになると思いました」
「じゃあ、凶器に鉄道模型を使う事もその時に考えたの?」
「いえ、それは家に帰ってから部屋の模型を見ながら思いつきました。鉄道模型を凶器に使えば捜査を攪乱出来ると考えたのです」

kinou at 18:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2005年12月27日

山田さん危機一髪!vol.20(No.1040)

「う〜ん。その内役に立つと思って作ったんだけど…」
「役に立つわけ無いじゃないですか!
 学校は秘密結社じゃないんですよ!!
 …ところであの自爆装置って解除はできないんですか?」
「あの隠し部屋の中に、解除装置があるんだけどね」
すずが黒板の方に視線を向ける。
「…。
 ちなみにあの自爆装置もその隠し部屋に置いてあったんですよね?」
「そうよ。
 …ところで山田さん何を怒っているの?
 山田さん丸顔だから、ほっぺを膨らませていると太って見えるわよ」
「ほ、ほっといて下さい!
 そんなことより、そんな大事な物を置いている部屋に地丹くんを閉じ込めちゃダメじゃないですか!」
「…うーん、確かにそう言われれば、失敗だったと言えるかも知れないわね」
「それと、どうせだったらその受信機に自爆装置の解除装置を取り付けてくれておいたら良かったのにな〜、なんて思ったりして」
そう言うと、山田さんはすずがさっきからずっと手に持ったままの別名『おもしろ事件探知機』を指差した。
「う〜ん。簡単に解除できたら面白くない、って思ってたんだけど…
 わかった。明日改造するわ」
「…是非お願いします」

「…さてと。どうやらいつまでも漫才をしている場合じゃなさそうよ」
突然、真顔になったすずが、地丹の方を見ろと山田さんを促す。
「おっと、動かないで下さい。少しでも動くとスイッチを押しますよ」
地丹もやはり先程までとはうって変わった冷静な調子でそう言った。

「地丹くん、脅したって無駄よ。
 その自爆装置の有効範囲はこの部屋を中心にして半径200メートル以内しかないんだから。
 つまり、その自爆装置を盾に逃げようとしたって、学校を出た途端に電波が届かなくなるから、脅しの効果も無くなるってこと。
 まさか、私が警察にも連絡せず黙って地丹くんを逃がすとは思ってないわよね」
すずが、静かな声で淡々と地丹に語りかける。
「思ってませんよ。部長は敵には容赦のない人ですからね」
すると、地丹は山田さんの方に視線を動かして口元に笑みを浮かべた。

…あれ、妙に晴れ晴れとした表情に見えるけど…何か嫌な予感

「山田さん。さっきの質問に全部答えてあげるよ」
「え?」
「この事件の原因、発端…その真相を全てね」
山田さんが訝しげに地丹を見つめる。

…素直に事件の真相を話してくれるんだったら、地丹くんは、どうして自爆装置なんか手に持って私達を脅しているわけ?

「それは嬉しいけど…どういう心境の変化なの。
 自首する気だったら早くその自爆装置を部長さんに返してよ!」
「自首する気はないよ」
「えっ、だって、真相を話すってことは観念したっ事じゃないの?」
「違うよ、お礼。真相を話すのは一緒に死んでくれる山田さんへのお礼だよ」
「!」
「ボクは死ぬことに決めたんだ。
 ボクはもう疲れたよ。
 山田さんだけなら誤魔化せる自身もあったけど、部長に目をつけられた以上、逃げ切るのは絶対に不可能だし。
 自分の体を犠牲にしてまで求めた、亜留美ちゃんと仲良くなるっていう夢も潰えたしね。 
 でも一人で死ぬのは寂しいから、美人二人に道連れになって貰おうと思って。
 事件の真相はそのささやかなお礼だよ」
「いやぁぁぁぁぁぁっ…嫌よ!」

反射的に山田さんが叫んだ。


kinou at 01:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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