なんやかんやで2億弱持ってますが、そんなのでは、左に書いてある「FXでぼろ儲けしてさっさと完全に引退し、リゾート地で毎日ゴロゴロする」ことなど、できるわけがありません。
ロンドンで泊まった某ホテルではミネラルウォーター一本が3.7ポンド=約800円です。
去年の頭に買ったパリのマンションは、円安のお陰で、早くも為替差益モリモリになっていますが、嬉しいというよりはむしろ日本経済の目も当てられない没落に暗澹とした気持ちになります。
今の円安は構造的な要因なので、世界経済の資金循環構造そのものが転換すれば、当然ながら変化が生じるはずですが、今はそのきっかけが見えない状況です。
・ウクライナ戦争/イラン紛争による供給ショックのインフレ圧力と地政学リスクのドル買い
・上記を受けたFRB・ECBの利上げ観測
・混乱した状況下での利上げに対する日銀の抑制姿勢
・政府与党の利上げ抑制プレッシャーと財政拡大志向による円の信認低下
これらを見ると、どれも内外の政治情勢に起因するものなので、内外主要国の政権交代により、財政規律及び国際協調な政策転換がなされない限り、円の長期的な円安傾向を脱するのは世界の資金循環の観点から難しいように思います。
そもそもコロナショックでFRBが過度の緩和をしたら、思いもよらないインフレが生じたというのがミスの始まりでした。そして、それが沈静化してきた今では、各地で戦争が起きたり、財政規律を緩めてみたり、SNS時代の新型政治がインフレーショナリー圧力として機能しているように思えます。
また、結局のところこうした状況で円が叩き売られるのは、巨額の公的債務のためにそもそも利上げ余地自体が乏しい日本の財政問題に起因しているといえます。
日本の巨額の公的債務は、多くの部分が、もともと貿易黒字解消のための内需拡大を目的とした国際公約として日米構造協議を経て90年代に巨額の公共投資を行ったことに起因しています。80年代90年代に儲けすぎたことが、回りまわって40年後の我々を苦しめているとも言えます。
公債による公共投資は未来の内需の先食いの面があるので、恐ろしいことに、人口構造が今よりはるかに若く、世界を相手に膨大な貿易黒字を稼ぐ力があったバブルジャパンが、現代の高齢化社会、すなわち消費性向が高くならざるを得ず、貿易で稼ぐことがもうできなくなった年金社会から金を借りて需要を先食いしていたということになります。

