2018年02月

クリスマスローズ

 夜も少しずつ暖かくなり、
より春が近づいた気がします。

 さて、植物園ではクリスマスローズが色づいてきました。
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 と言っても、一般にはクリスマスローズと呼ばれるものの、
実際はオリエンタリスを主たる親とした交配種です。
(クリスマスローズは本来、H. nigerのみを指します)

 Helleborus属の多くがヨーロッパに自生しています。

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(学名はHelleborus×hybridusと記されることが多いです。
古い表記となっています)

 orientalisと表記しましたが、流通品経由で植栽されたものなので、
他種の血が入っている可能性が大です。
根を強心薬として使っていたようですが、
有毒植物なので口にはできません。

 本来は夏季冷涼な気候を好むのですが、
大阪でも生育は遅いものの、きちんと花を咲かせるようです。

 土壌適応性も比較的広いと思われ、
マサ土でも何とか育っています。

 つぼみが色づいたこの時期の葉の更新は問題ないと思いますので、
褐変した前年の葉を地際から切除しました。

DSCN2204
(上の写真の株の古葉を切除したもの)

 ごちゃっとした感じですが、これから花茎が伸びてきますので
問題ありません。

 下の写真は昨年の花のようすです(2017年3月31日に撮影)。
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DSCN0670

 基本的に放任状態です。
現在は苗も(一部を除き)安価で入手できますので、
気軽に植えることができます。

 最後に現在の作業の状況です。
植え付けを進めており、今週中には、概ね目途をつける予定です。
(これから育苗~植え付けするものも多いですが)

 3月中旬ころにはすべての準備を整えて
開放したいと考えています。
DSCN2209



 


春の兆し

 大阪は気温の低い日が続いていましたが、
いよいよお昼間は安定した気温となりそうです。

 10℃くらいまで上昇すると、種類によっては根が動いてしまうので
少し焦ってしまいます。

 さて、ほとんど何もない植物園ですが、
現在の様子をご紹介します。

フキノトウ

  写真は食用として生産される「水フキ」という品種のフキノトウです。
 花蕾を乾燥させたものを生薬:フキノトウ(蕗の薹)と呼び、
 鎮咳・去痰・苦味健胃の効果を期待して利用されていたようです。

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ボケ

  ごく一部ですが花を開き始めました。
 日本へは平安時代に薬用植物として中国より渡来したとされ、
 果実を乾燥させたものを生薬モクカ(木瓜)と呼びます。

  果実を漬け込んだボケ酒は疲労回復や低血圧症、冷え症に
 効果があるとされ、飲まれたことのある方もいらっしゃるのでは
 ないかと思います。

  現在は観賞用として各地に植栽されていますが、日本原産のクサボケと
 交配された品種も多いです。

 DSCN2170

マンゴー

  おなじみの果物ですが、生薬名をモウカ(檬果)と呼び、
 咳止めなどに効果があるとされています。
 現在、つぼみが出ている状態です(温室内)。
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 これが3~4月に開花します(写真は2017年3月31日)
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 そして、8月に収穫となります(写真は2017年8月3日、収穫間近の果実)。
 DSCN1061

 見た目的に商品とはなり得ない品質ですが、味は悪くないそうです。
 
カトレア類

  香水原料として利用されています。
 たくさんの花を確保することは不可能に近いので、
 生産は極めて少量だと思われます。
 
  写真はCattlianthe Poor Paul ‘Blue Heaven’ 
 開花が早すぎます。
   
  最近入手したもので私が咲かせたものではありません。
 ただ、強健で花付きの良いものなど、家庭環境や育てる方の状況に
 合致した個体を選べば、どなたでも花を咲かせることは難しくないでしょう。
 DSCN2172






樹木の植え替え

ここ最近は気温の低い日が続いています。
今週も寒波の影響で寒くなるそうです。

さて、本日より樹木の植え替え作業を始めました。
3~5年前に移植したようですが、ずいぶん調子が悪かったためです。

まずは根巻きをするために重機で周囲を掘っていきました。

DSCN2145

ある程度掘ったらスコップで土を崩しつつ根の状態を確認します。

DSCN2142

10㎝以上、深植えされています。

DSCN2151

根があるのはせいぜい20㎝厚で、その下層には全く根がありません。
その下層の土は非常に硬く、前回の移植時の根の多くは枯死しているようです。
(重機で締め固められた砂利混ざりの土に強引に穴をあけて植えたと思われます)

つまり、下の図のような状態となっています(下手な図で申し訳ありません)。

20180206182644-0001

まず見かけることはないような樹木にとって厳しい状況です
(造園業者さんも見たことないとのことです)。

地表面近くは乾湿の差が激しく、気温によって地温の変化も受けやすい
安定感に欠く土壌環境です。
よって、できるだけ深く根が張れるようにしなくては、生育が衰退するだけでなく、
病虫害の影響も受けやすくなります。

古い根巻き部分から出ている根の量は多くないので、
上側の根を一般的な範囲以上に残すようにしようかと思います。

大量の土壌改良資材を投入し、40㎝程度のかさ上げを予定しています。
これで何とか有効土層を70~80㎝確保できます。
強く締固めしたくはなく、土壌の圧縮が予想されることから
それを見越しての極端な植え方になるでしょう。

いずれにせよ、地上部と比較して根の量が少なくなることは避けられないので、
移植後、最低2年の養生が重要になってくるかと思います。

今週~来週にかけて慎重に進めていく予定です。
近畿大学薬学部薬用植物園
開花状況の他、行っている作業
など現在の様子をお伝えします

大阪府東大阪市小若江1-9-7
E-mail:yakuso@phar.kindai.ac.jp
(@を半角にしてください)
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