最近は雨天の日が多くなっています。
今年の梅雨は雨が多くなるとの予報も出ており、
病虫害の発生だけでなく、作業の遅れも心配なところです。
さて、昨日は鉢植えマンゴーの植え替えを行いました。
マンゴーの果実は生薬名を檬果(もうか)と呼び、
咳を止める作用などがあるとされています。
現在は80リットルの大型容器に植えており、温室が小さいことからも
これ以上大きな鉢に植えることはできません。

植え替えの際には、土を落とし、根を削ることになりますので、
事前に考えておくことがいくつか出てきます。
鉢植えの植え替えに際して、どうして根鉢を小さくするかと言えば、
1.古い根を落とすことによって、新根の発生を促す
2.新しい土を入れるスペースをつくる
ためなのですが、
限られたスペースで生育させるためには、
1.養水分の吸収能力が強いであろう新根の比率を高める
2.新鮮で物理性もよく、十分な養分のある用土が常にある
ことが必要となってきます。
つまり、植え替えとは、限られたスペースで植物を生育させるために
新しい根を出させ、育てる作業とも言えます。
上記からすると、できるだけ根を削り、土も落とすことが
鉢植え植物を(鉢を大きくしないで)健全に育てる条件ということになります。
例えば、バラの鉢植えでは、植え替えの際に土をすべて洗い流し、
根もある程度切ってしまうことが一般的に行われています。
新しい土ばかりになって、新しい根が育つスペースも十二分にありますから、
健全な生育が期待できるわけです。
もちろん、根を切りすぎてしまっては、生育が遅れることもありますし、
植物の種類によっては、枯死を含む深刻なダメージを負ってしまうこともあります。
結局、その種類にとって許される最大限のことをすることが
植え替えの際に必要とされることと考えられます
(もちろん、季節や管理体制なども制限要因となり得ます)。
そのように考えることから、個人的な考えとして
できるだけ根鉢を小さくするようにしています
(もちろん、できないものはほとんど崩しません)。
さて、今回のマンゴーの植え替えなのですが、
1.温室が低く、あまり枝を伸ばせないので、強く切り戻す
(=実はあきらめる)
2.来年は果実を実らせる
3.植え替えは3年に1度程度としたい
4.ただし、初めてなので無理しすぎない
ことを考慮することとしました。
1.については「かなり強く切り戻し可能」
・葉が少しでもあれば、新しい枝が出てくるので、
側枝が出ずに枯れこむ心配は不要
・マンゴーは晩秋から冬にかけての低温(10~15度程度とされる)で
花芽分化することから、秋の気温低下時までに花の咲く充実した枝を作ることが必要
であるが、下の写真のように弱枝でも(良い果実が実るかは別として)開花し、
ひとまず実はつけてくれるようだ

(写真は今年の3月26日)
2.については「恐らく大丈夫」
予定より2週間以上、植え替えが遅れたものの、
・例年、7月20日ごろに切り戻し剪定(今回ほど強くない剪定)すれば、
その後、側枝を発生させ、さらにその頂芽より再度、枝を伸ばしている
(暖房は最低限の温度設定しかできない)
・1.に記載した通り、弱枝でも花芽分化している(少なくとも当園の個体は)
・ただ、さらに頂芽より新枝を伸ばした直後に
(低温により)生育停止となった場合は、開花するのか確認する必要あり
7/20頃までにある程度、側枝は成長していると考えてよいので、
秋までにはそれなりの葉枚数となることが期待できるでしょう。
3.については「施肥管理等を工夫すれば可能だろう」
・株が大きくなると葉が濃緑とならず、薄黄緑色のまま冬を迎える場合もある
・施肥管理その他の管理を改善すれば、
植え替えしないでうまく生育させることができるでしょう
それなりの管理しかしていないのですが、
その中でも、葉の色はどうにかしたいものです。
ちなみに今回の株も3年くらいこの鉢で育てています。
4.については「根鉢を半分くらいにする」にとどめました
・今回、問題なく生育すれば、次回は植え替え時期を5月上旬とし、
古い土をもっと落として(水で洗い流すことも検討)植え替える予定
植え替え時期は今回の新梢の発生具合を確認して決めていくことに
なりますが、根を少なくした場合、初期生育の時間は要しますので、
早めの植え替えとなることが予測されます。
肝心の根鉢の写真を忘れてしまったのですが、植え替え後のようすです。
マンゴーは直根性で細根が比較的少ないとの情報もあったのですが、
思った以上に多くあり、もっと根を減らして植え替えることもできるのでは
と感じました。


最後にもう一鉢あるマンゴーのようすです。
まだ果実は小さいのですが60~70日後には完熟となります。

今年の梅雨は雨が多くなるとの予報も出ており、
病虫害の発生だけでなく、作業の遅れも心配なところです。
さて、昨日は鉢植えマンゴーの植え替えを行いました。
マンゴーの果実は生薬名を檬果(もうか)と呼び、
咳を止める作用などがあるとされています。
現在は80リットルの大型容器に植えており、温室が小さいことからも
これ以上大きな鉢に植えることはできません。

植え替えの際には、土を落とし、根を削ることになりますので、
事前に考えておくことがいくつか出てきます。
鉢植えの植え替えに際して、どうして根鉢を小さくするかと言えば、
1.古い根を落とすことによって、新根の発生を促す
2.新しい土を入れるスペースをつくる
ためなのですが、
限られたスペースで生育させるためには、
1.養水分の吸収能力が強いであろう新根の比率を高める
2.新鮮で物理性もよく、十分な養分のある用土が常にある
ことが必要となってきます。
つまり、植え替えとは、限られたスペースで植物を生育させるために
新しい根を出させ、育てる作業とも言えます。
上記からすると、できるだけ根を削り、土も落とすことが
鉢植え植物を(鉢を大きくしないで)健全に育てる条件ということになります。
例えば、バラの鉢植えでは、植え替えの際に土をすべて洗い流し、
根もある程度切ってしまうことが一般的に行われています。
新しい土ばかりになって、新しい根が育つスペースも十二分にありますから、
健全な生育が期待できるわけです。
もちろん、根を切りすぎてしまっては、生育が遅れることもありますし、
植物の種類によっては、枯死を含む深刻なダメージを負ってしまうこともあります。
結局、その種類にとって許される最大限のことをすることが
植え替えの際に必要とされることと考えられます
(もちろん、季節や管理体制なども制限要因となり得ます)。
そのように考えることから、個人的な考えとして
できるだけ根鉢を小さくするようにしています
(もちろん、できないものはほとんど崩しません)。
さて、今回のマンゴーの植え替えなのですが、
1.温室が低く、あまり枝を伸ばせないので、強く切り戻す
(=実はあきらめる)
2.来年は果実を実らせる
3.植え替えは3年に1度程度としたい
4.ただし、初めてなので無理しすぎない
ことを考慮することとしました。
1.については「かなり強く切り戻し可能」
・葉が少しでもあれば、新しい枝が出てくるので、
側枝が出ずに枯れこむ心配は不要
・マンゴーは晩秋から冬にかけての低温(10~15度程度とされる)で
花芽分化することから、秋の気温低下時までに花の咲く充実した枝を作ることが必要
であるが、下の写真のように弱枝でも(良い果実が実るかは別として)開花し、
ひとまず実はつけてくれるようだ

(写真は今年の3月26日)
2.については「恐らく大丈夫」
予定より2週間以上、植え替えが遅れたものの、
・例年、7月20日ごろに切り戻し剪定(今回ほど強くない剪定)すれば、
その後、側枝を発生させ、さらにその頂芽より再度、枝を伸ばしている
(暖房は最低限の温度設定しかできない)
・1.に記載した通り、弱枝でも花芽分化している(少なくとも当園の個体は)
・ただ、さらに頂芽より新枝を伸ばした直後に
(低温により)生育停止となった場合は、開花するのか確認する必要あり
7/20頃までにある程度、側枝は成長していると考えてよいので、
秋までにはそれなりの葉枚数となることが期待できるでしょう。
3.については「施肥管理等を工夫すれば可能だろう」
・株が大きくなると葉が濃緑とならず、薄黄緑色のまま冬を迎える場合もある
・施肥管理その他の管理を改善すれば、
植え替えしないでうまく生育させることができるでしょう
それなりの管理しかしていないのですが、
その中でも、葉の色はどうにかしたいものです。
ちなみに今回の株も3年くらいこの鉢で育てています。
4.については「根鉢を半分くらいにする」にとどめました
・今回、問題なく生育すれば、次回は植え替え時期を5月上旬とし、
古い土をもっと落として(水で洗い流すことも検討)植え替える予定
植え替え時期は今回の新梢の発生具合を確認して決めていくことに
なりますが、根を少なくした場合、初期生育の時間は要しますので、
早めの植え替えとなることが予測されます。
肝心の根鉢の写真を忘れてしまったのですが、植え替え後のようすです。
マンゴーは直根性で細根が比較的少ないとの情報もあったのですが、
思った以上に多くあり、もっと根を減らして植え替えることもできるのでは
と感じました。


最後にもう一鉢あるマンゴーのようすです。
まだ果実は小さいのですが60~70日後には完熟となります。
























































































