2018年10月

現在の開花状況181029

10月も終わりに近づき、
夜間は時に肌寒く感じるようになりました。
植物園でも(わずかながら)晩秋の植物が開花しつつあります。


ハナトリカブト
中国やロシアに自生し、選抜品種が切り花用にも栽培されています。
9月18日にご紹介しましたオクトリカブトとともに日本薬局方に収載され、
漢方薬の原料となります。
写真の個体は海外から種子を導入、育成したものですが、
導入先によって見た目は少々異なるかと思います。
(四季便りはこちら
DSCN4038

DSCN4039


サルビア ヒスパニカ
この種子が「チアシード」として販売され、
女性に人気のようです。
春にタネを播いたものですが、現在は2mを超えています。
暖地の植物なので、今から種子を実らせることはできないでしょう。
DSCN4051

DSCN4053


ツワブキ
お寺や日本庭園で見かけるおなじみの花です。
茎(葉柄)は煮物などに調理して、現在でも食べられているそうです。
確かに柔らかそうなのでおいしいかも。
DSCN4058

DSCN4059


ケナフ
ずいぶん高い位置で開花するので、
気付きにくいかもしれません。
気温低下で葉も傷みつつあり、今週いっぱいかと思います。
DSCN4066

DSCN4062


クイシラギク
菊花茶用品種として知られ、中国や台湾で生産されています。
漢方薬用にも出荷されているそうです。
生薬キクカは鎮痛や鎮静、明目作用があるとされ、
頭痛や精神的な疾患、目の症状等を改善する漢方に
配合されています。
DSCN4080

DSCN4081


食用菊
「もってのほか」という品種です。
苦みのない品種が食用とされていますが、この品種は
酢の物にもされるそうです。
DSCN4083

DSCN4084


マルバシャリンバイ
樹皮が染料として使われます。
街路や公園にも普通に植えられており、
とても身近な存在です。
DSCN4086

DSCN4088


ヤツデ
昔から植栽されてきた日陰の植物です。
DSCN4093

DSCN4092


オリーブ
ずいぶんと色づきました。
実物を見ると、渋い色をしています。
DSCN4041

シュウメイギク
薬用植物ではありません。
DSCN4067

サザンカ
DSCN4027

ゴシュユ
DSCN4029

コムラサキ
DSCN4054

カキ
DSCN4056

トウガラシ
これも今週いっぱいでしょう。
DSCN4069

DSCN4070

キクイモ
DSCN4075

カリン
台風で葉がほとんどありません。
DSCN4097

今週の土日(11月3,4日)は、学園祭のため開園いたします。
よろしければ、お立ち寄りください。

11月末まで開園の予定ですが、
来週より徐々に来年の準備を始めさせていただきます。

現在の開花状況1022

本日はお天気よく、秋晴れとなっています。
しかし、夜温は徐々にですが、確実に低下しており、
熱帯・亜熱帯性植物の入室についてタイミングをはからねばならない時期となりました。

さて、現在の開花状況についてお知らせいたします。

イヌサフラン
コルチカムの名の方が通りはよいでしょう。
観賞用として夏~秋にかけ、球根が販売されています。
球根や種子内にはコルヒチンというアルカロイド成分を含み、
痛風用薬の原料として使用されています。
また、コルヒチンには細胞の減数分裂を阻害する働きがあり、
種無しスイカなどの3倍体植物の作出に使用されています。
球根や葉など植物体すべてが人体にとって有毒で、
誤食しないよう注意が必要です。
DSCN4000

DSCN4001


サザンカ
品種「丁子車」、サザンカ群、早咲きです。
サザンカと呼ばれるものはたくさんありますが、種間交雑種も多く
C. sasanquaでないものも多いようです。
サザンカ群は、交雑種ではなく、サザンカの品種とされているものです。
DSCN4024

DSCN4020


ノイバラ
ほんのりと色づいてきました
DSCN4025

DSCN4026


ダイダイ(橙)
色づくのは12月を過ぎてからです。
年を越しても実がついていることから、「代々」の字があてられ
縁起の良い植物とされています。
鏡餅に乗せるのは、本来、温州ミカンではなくダイダイで、
年末にはスーパー等でも販売されます。
DSCN4002

DSCN4003


ゴシュユ
赤みが増してまいりました。
しかし、これは雌木で種子は入っておりません。
DSCN4005

DSCN4006

ホトトギス
薬用植物ではありませんが。
DSCN4013

ソバ
ウドンコ病にかかってしまいました。
秋は日中乾燥するため、ウドンコ病にかかりやすいです。
DSCN4014


ワタ
気温低下によりそろそろ終了です
DSCN4008


ザクロ
半分以上は落果しました
DSCN4011


トウガラシ
これも現在の気温では成長できませんので、ほぼ終了です
DSCN4016


シャクチリソバ
これだけは冬を除いて、いつも元気です。
DSCN4018

カリン
DSCN3996

アサギマダラ?

本日、作業をしていたところ、どこかで見たチョウが。
アサギマダラではないでしょうか??

DSCN3991

似たチョウはたくさんいると思いますので、断定はできませんが、
先日、ちょっとフジバカマについて調べものをしたところ、
アサギマダラについての記述がみられたことから、
記憶に残っていました。
(フジバカマやその仲間によく集まるそうです)

アサギマダラというチョウは、旅をするチョウとして知られ、
夏に涼しい地域(高地など)で過ごした後、暖かい地域を目指して
長距離移動するそうです。
確認された記録の中には、本州から台湾まで
2000km以上移動したケースもあるそうです。
そして、途中でいろいろ立ち寄って吸蜜するそうです。

住宅街の中に、ちょこんと植えてあるだけなのによく気付くものだと思います。
(アサギマダラの確証はありませんが)

緑肥作物

薬用植物園では400種類程度の植物を栽培しており、
様々な病虫害を受けております。
営利目的ではなく、また住宅街の中にあるため、
ひんぱんに薬剤散布はできないものの、
致命的な害を与える、観賞価値が大きく損なわれる恐れのある場合は
農薬を使用しております。

薬用植物園の中で最もやっかいなものがセンチュウです。
1mm未満の細長い生き物で主に根に侵入して害を与え、植物を弱らせます。
根にたくさんのコブのできるネコブセンチュウや根を腐らせるネグサレセンチュウなどが
知られています。

DSCN8111
右がネコブセンチュウの害を受けたシャクヤク
細根が少なく、生育が衰えます。

DSCN8012
細長いはずの根がコブができてボコボコした見た目となります
(ネコブセンチュウ)

これのやっかいなところは防除が非常に難しいことと
かなり広範囲の植物に侵入することです。

農薬散布や輪作によってセンチュウの密度低下をはかることもされていますが、
最も手軽な方法が緑肥作物の栽培です。
これらの緑肥作物は根で生成される物質によってセンチュウを減らすそうです。

植物園ではクロタラリアとアフリカンマリーゴールドを使っています。
クロタラリアなどは酷暑期の7~8月でもあっさり発芽するので便利です。
(一年生の薬用植物が枯死した後に播種しています)
その他、ギニアグラスも有効と知られており、これらの種子は販売されています。
「緑肥作物 センチュウ」などで検索するとより詳しい情報を知ることができます。

DSCN3943
クロタラリア

DSCN3936
アフリカンマリーゴールド
DSCN3934

100%うまくいくとは断言できませんが、安価でできる方法なので
家庭菜園等で根のコブに悩まされている方はお試しください。

現在の開花状況1003

3日は青空が広がり、秋らしい陽気となりました。
今年は多雨のためと思われますが、種子の実りも悪く、
種類によっては来年分を確保できない程となっています。

明日から天気が崩れるようですが、
早く、晴れの日が続いてほしいと思います。


チューベローズ
香水の原料となっています。
香料生産用には一重咲き品種が用いられます。
写真の花は八重咲きで観賞用の品種なのですが、
大変甘い香りがします。
DSCN3876

DSCN3880


リンドウ
Gentiana scabra var.buergeri であると思いますが。
リンドウは変異がとても多いようです。
生薬名(竜胆)は根が非常に苦い(龍のきも(胆)のように)
ことからきているそうです。
DSCN3879

DSCN3881

ソバ
8月の終わり~9月初旬に播種したものです。
あっという間に開花~結実します。
DSCN3885

DSCN3886


トウガラシ
赤色がより鮮やかになりました。
DSCN3888

DSCN3889

キンモクセイ
中国では乾燥させた花をお酒に漬け込んで薬用酒とするそうです。
飲まれたことのある方も多いであろう「桂花陳酒」はキンモクセイの花を
漬け込んだお酒です(ほとんどは香料のみを使用していると思われます)。
DSCN3890

DSCN3891


カラタチ
DSCN3892

DSCN3893


ツルドクダミ
不老長寿の薬として珍重されたそうです。
現代では育毛剤にも使用されています。
DSCN3894

DSCN3895


ムクロジ
実はずいぶんと大きくなりました。
下の説明にもある通り、果皮と水を混ぜて振ると泡立ちます。
DSCN3901

DSCN3902


バナナ
まだまだ青く、しかもあまり大きくない。
まあ、こんなものなのでしょう。
DSCN3898

DSCN3899

快晴でも過ごしやすい季節となりました。
春ほどの種類はありませんが、よろしければお立ち寄りください。
近畿大学薬学部薬用植物園
開花状況の他、行っている作業
など現在の様子をお伝えします

大阪府東大阪市小若江1-9-7
E-mail:yakuso@phar.kindai.ac.jp
(@を半角にしてください)
ギャラリー
  • 現在の状況260805
  • 現在の状況260805
  • 現在の状況260805
  • 現在の状況260805
  • 現在の状況260805
  • 現在の状況260805
  • 現在の状況260805
  • 現在の状況260805
  • 現在の状況260805
カテゴリー
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: