2019年03月

現在の状況190329

みなさんこんにちは。
サクラも開花し、ずいぶんと春らしくなってまいりました。
しかし、急に肌寒くなるなど、冬の名残を感じさせる日も
もう少し続くようです。

さて、本日は、薬用植物園の現況についてお知らせいたします。



これでも全体的に緑が増えてきたように思います。
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ケールが開花してしまいました。
数年は生育しますと案内したのですが、間違いでした。
少なくともこの種は二年草のようです。
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ビワ
本当はつぼみの時点で数を制限(摘蕾)するそうですが、
実がついてしまいました。この後、3~4個に減らしました。
薬用には実ではなく、葉を用います。
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レンギョウ
四季便りはこちらです。
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アオキ
花はとても小さいですが、色は悪くないですね。
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ヤグルマギク
まだまだ咲き始めです。
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エンゴサク
販売などは行われておらず、他の植物園より譲渡いただきました。
まだまだ数は少なく、これから増やしていきます。
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ワダソウ
ニンジンより弱いものの同様の補気作用があると言われています。
国内にも自生する小さな野草です。
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いわゆる和蘭
東洋ランと洋ランを掛け合わせた和テイストの小型シンビジウム品種
となります。
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ホザキイカリソウ
これも入手は難しく、
他植物園より譲渡していただきました。
生薬インヨウカクは強壮、強制作用があり、健康ドリンクや薬酒に
多く使用されています。
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レイシ
預かりものです。たくさんの花が咲きましたが、
咲き始めからほぼ雄花のみとなっています。
温度などの環境が花の性別に影響を与えるのでしょうか?
調べてみたいと思います。
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播種したものが発芽し始めていますので、
一緒にご紹介いたします。

ベラドンナ
1月15日に播種。
地植えした大株は夏を越さないと予想されるので、
今冬に植栽用です。
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オトギリソウ
これも1月15日です。地植えしたものはセンチュウに侵されましたが、
その一帯を来年1月に土壌改良するので、その際に苗の更新をはかります。
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ニンジン
昨夏に処理し、秋にこの鉢へ播種しました。
より大きな鉢に播くことで、地温が安定し、
さらに、植え替えによる根傷みも避けられることにより、
より良い生育が得られないかと期待します。
しかし、作業を減らしたいのが一番の理由です。
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オウレン
昨年の5月14日に取りまき(採種と同時に播種すること)し、
2月下旬より発芽し始めました。
かつては高山植物を多く扱っていたのですが、
キンポウゲ科には取りまきが有効な種類が一定数あったように
記憶しています(種子が一度乾燥してしまうと深い休眠に入る
ようです)。
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ハナトリカブト
これも取りまきしました。
現在は親株を鉢植えしていますが、これらは地植えを試すための
苗になります。
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前回ご紹介した植物もほぼ開花中です。
お近くにお越しの際にはお立ち寄りください。

バナナ越冬せず

みなさんこんにちは。
本日は約20℃まで気温も上がり、暖かい一日となりました。

さて、12月にご紹介したバナナの冬囲いですが、
残念ながら、囲いの効果はまったくありませんでした。

それどころか、早々とすべての葉が枯死したのでした。
よって、風の有無に関係なく、当地の気温では葉が枯死するとの
判断で良いかと思います。

これによって葉を維持することは、少なくとも植物園の
現状の管理体制では不可能と判断しましたので、
次の冬からは何もしないで越冬させることになるかと思います。
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植物園の開花状況についてもお知らせします。

スイートピー
甘い香りをイメージする植物なのですが、
育種が進むに従って香りが失われているそうで、
これも良い香りとの紹介で購入したものの、いまいちです。
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クサノオウ
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アブラナも満開です。
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タチツボスミレ
いくつか購入した苗が大増殖したのですが、
別の種類も混ざっていたようで、少なくとも2種類の開花を確認できます。
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イカリソウ類
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アミガサユリ
日当たり悪く、お恥ずかしい花数です。
6月には地上部が枯死します。
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レンゲソウ
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いわゆるクリスマスローズ
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コブシ
今年は花傷みが目立ちます。病害でしょうか。
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フキ
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ボケもかなり咲いてきました。
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ボリジ
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キンセンカ
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コムギ
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シュンラン
国内に自生するランの一種で、古典園芸植物の一つとして
さまざまな品種も作られています。
また、花を塩漬けしたものに熱湯を注いでつくる「蘭茶」の
材料として知られています。
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まだまだ花数は少ないのですが、よろしければお立ち寄りください。
基本的に平日、月~金曜日の10:00~16:00に開園しております。

生育状況

みなさんこんにちは。

本日はとても強い風で体感温度は低く、
肌寒い一日となりました。

さて、本日は1月に少しご紹介した
マカの生育状況についてお知らせします。

マカはペルー アンデス山脈の高地に自生するアブラナ科植物です。
どこまで本当なのか存じませんが、強壮効果があると謳われ、
サプリメントなどが盛んに販売されています。

下の画像は白マカの種子として購入したもの(以下、白マカ)です。
最低17℃(週末は13~4℃まで下がることもありました)の高温室で
管理してきました。
日照不足ながらもそれなりに葉が茂りましたが、2枚目の画像にある通り
根はあまり肥大していません。
カブや大根は高温で根の肥大が抑制されることが知られており、
もしかすればマカも一定の温度以上で同様に抑制されるのかもしれません。
現在は屋外に出しているので、今後の成長に期待します。
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これは赤マカの種子として購入したもの(以下、赤マカ)です。
最低10℃(週末は7~8℃の時もあり)の低温室で管理してきました。
白マカ以上に日照不足で、その影響かは不明ですが、
根の肥大もわずかのみです。

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これらは無加温ハウスのものです。左:赤マカ 右:白マカ
明らかに白マカの方が成長は早いようです。
根の肥大は白、赤いずれも温室のものより良かったです。
ただ、白マカの葉数は温室のものがより多くなりました。
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白マカに赤マカと種類も異なり、日照条件も異なることから比較はしがたいですが、
本日時点では無加温ハウスに置くことで最も良好な生育が得られるとの途中経過になっています。

日照条件さえ良ければ、低温室が最も良好な生育をすると強く思っていますが、
しょうがないです。

ど根性?

みなさんこんにちは。
本日は晴天ながらも肌寒い日となりました。
薬用植物園はスローペースながらも徐々に春めきつつあったのですが、
ここ数日は立ち止まった感じがします。

さて、この写真の植物は何でしょう?
誰もが知っているものです。

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答えはひまわりです。
恐らく、11か12月に発芽していたと思います
(はっきり意識したのは1月下旬です)。
この場所にひまわりを植えていたので、こぼれたタネが発芽したのでしょう。
また、この一帯は土壌改良したのにもかかわらず、
波板との境に発芽したために生き残ったようです。

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低温で枯れてしまうのではと思いましたが、
ほんの少しずつ成長しながら、ついに3月を迎えました。
せっかくなので、このままにしておこうと思います。

その他の現況は以下の通りです。

まだまだ緑が少ない
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サンシュユが開き始めました。
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オキナグサも開花始め。
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ソラマメ
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ヘレボルス(クリスマスローズ)
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ボケ
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天気よく、風の少ない日は過ごしやすくなってきました。
よろしければ散歩がてらにお越しください。
近畿大学薬学部薬用植物園
開花状況の他、行っている作業
など現在の様子をお伝えします

大阪府東大阪市小若江1-9-7
E-mail:yakuso@phar.kindai.ac.jp
(@を半角にしてください)
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