2022年12月

現在の状況221222

みなさんこんにちは。

今年も残り10日を切るようになり、
あっという間の1年だったと感じています。
ブログも今年はこれで最後になります。

バラを移植しました
下画像のように高植えにしていましたので、掘り上げはしやすかったです
DSCN3274

下画像は掘り上げたところ。
バラは比較的、移植には強いと言われており、
これでもかなり根が残している方です
DSCN3363


傷んだ根などを切り詰め植え付けました。
水は十分に与えております。
春の芽吹く少し前にもう少し枝を切り戻す予定です。
大丈夫でしょうけど、少々の枯れこみの備えて長めに残してみました
DSCN3367

DSCN3369

バラを植えていた場所も土壌改良しました。
植えっぱなしだとなかなかできませんので、
機会があればできるだけ堆肥などを投入するようにしています
DSCN3374



サンシュユ
やはり鳥には人気がないようです。
葉が全て落ちた状態で見ると、
新しい苗木側に果実が多くついていることがわかります。
やはり自家不和合性のために果実が少なかったのかと、
改めて思いました。断言はしませんが
苗木が大きくなれば、かなりの着果量が期待できるかもしれませんが、
サンシュユは生育遅く、あと3~4年以上かかりそうです。

既存のサンシュユ(右側)は苗木側(左)に果実が多い
DSCN3365

苗木と反対側は果実が少ない
DSCN3366


土壌改良
バーク堆肥を敷き均し、耕耘機をかけました。
周囲に溝を掘って水はけ対策も行います。
この後、防草シートを敷いて植え付けとなりますが、
1月9日の週となりそうです。
相変わらずの厳寒期の植え付けですが、リスクのあるものは
2月終わりの気温上昇時まで待ちます
DSCN3368


スイセン
DSCN3370


ビワ
ひっそりと咲き始めました
DSCN3371

DSCN3372

DSCN3373


今年1年、ブログをご覧いただき、また植物園にお越しいただき
ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
これから本格的な冬の到来となりますが、ご自愛ください。

現在の状況221216

みなさんこんにちは。

現在の状況についてお知らせいたします。


落ち葉のすきこみ
バックホウでやや下層にすきこんでいます。
前にもお伝えした通り、土壌の膨軟化を期待していますが、
セオリーには反しているとも言えます。
長い目で土壌の改良を行っていきます
DSCN3330

DSCN3331

こちらはバックホウ作業が終了していたために耕耘機ですきこみました。
年明けにバークを入れて再度耕うんします。
落ち葉量が多いように見えますので、植え付けの際にスコップで
より深く撹拌することで混合比率を下げておこうと思います。
でも、これをみたら素人仕事だろ、と言われるかもしれません
DSCN3332


バックホウで落ち葉をすきこんだらバーク堆肥を入れて耕うんします
DSCN3329


キカラスウリ
色づいてきました
DSCN3314

DSCN3315

DSCN3316


ナンテン
今年はきれいな実がついています。
いつも病気のようなものにかかって真っ白くはなりませんから。
もしかしたらアンズ(すぐそばにあります)への薬剤が飛散して
病害を抑制したのかもしれません
DSCN3319

DSCN3321

DSCN3322

DSCN3323


チョウセンゴミシ
ゴミシは地下茎で増えていきますが、
仕切られた場所でいや地を起こし、ずいぶんと衰退していました。
そこで、増殖能力が高いこともあり、数を最小限にして植え替えました。
雌雄異株ですが、環境条件によっては雄が雌化するなど変化するそうです。
果実が生薬として利用されますので、植え替えた個体が
雄株と雌株の組み合わせとなればよいのですが
DSCN3324


DSCN3325

DSCN3326


タチツボスミレ
ちらほら咲いています
DSCN3327

DSCN3328


クワ
狂い咲き由来の果実がまだついています
DSCN3334

DSCN3335


フキ
フキの葉柄(ようへい=茎のような部分)基部にあるふくらみが
春にフキノトウとして出てきます。
こうしてみるとフキノトウは普通に花なんだと納得できます
DSCN3340

DSCN3339

DSCN3341
DSCN3342


トンボ
トンボがとまっていました。
12月にわずかながらに活動する種類もいるようですDSCN3343


シンビジウム
大阪ではなかなか良好な成績とはなりにくいのですが、
東洋ランの血が入ったものは開花も早く(その分、春のリードバルブ
の発生も早くなる)、バルブ形成にかかる期間も比較的短いので
こちらでもとても育てやすいです。寒風に当てなければ越冬する種類も
多いことでしょう
DSCN3344

これは中~大型種で開花は4月になります。リードの発生はずれこみ
5月下旬以降になるのでなかなか立派にはなりません
DSCN3345


デンドロビウムの小型種。こちらも開花は早く、バルブ形成も
比較的短期間ですのでとても育てやすい
DSCN3346


カキ
渋柿ですが鳥に食べられています。
渋柿も柔らかくなるほど完熟すれば甘柿に変化するのですが
(渋柿の渋は種子が完成する前に実を食べさせないための生存戦略の結果
なのでしょうか)、もう渋くないのでしょうか?
DSCN3317

DSCN3318


インドジャボク
もう葉はヘロヘロですが、一部の果実は熟しました。
採種後すみやかにタネをまく予定です
DSCN3348

ちなみに下画像は昨年播種した苗です
他植物園より3つの苗をいただいたのですが、ある程度増やしたいと
考えています
DSCN3349


アブラムシ
少ないもののある所にはびっしりついたりします。
これを温かくなる前に駆除しないと大発生となってしまいます
DSCN3350


センブリ
熟してきました。昨日より採種し始めています
DSCN3352


ビワ
遅ればせながら摘蕾しました
DSCN3353

DSCN3354

クコ
DSCN3357

クコの若芽は食用としても利用されますが、この時期は
ちょっと硬そうな気がします
DSCN3356

DSCN3358


ニラ
タネができています。春になると簡単に発芽します
DSCN3360

DSCN3361

現在の状況221208

みなさんこんにちは。

今週も土壌改良や植え替えなどの地味な作業が続いています。
現在の状況についてお知らせいたします。


コンニャク
移植のため掘り上げました。
本来の植え付けは4月以降で冬の間は10℃を下回らないような場所での
保管が推奨されています。
ここでは、植えっぱなしで7年間元気に育ってきましたが、
本来はデリケートな植物のようですので、条件が変わってしまう
移植先ではどうなることか。
DSCN3264

DSCN3265


移植のための剪定
バラも移植することにしました。
下画像のように園内の灌水は立ち上げのスプリンクラーで
行っていますので、スプリンクラーの当たらない位置に
植え込みましたが、無理でした。
↓の灌水方法では黒星病がより発生しやすくなり、花も灰カビなどの
病害にかかると懸念されます。
DSCN3286

移植にあたっては、根を大きく傷めることになりますので、
大きく切除しました。来年の花は諦めます。
↓カザンリク
移植時の根の量に合わせてではありますが、本来は枯死しない範囲で
できるだけ地上部を残すことがベストなのでしょう。
バラに関してはそこまでの微妙な収支計算をする経験値はありませんので、
バッサリと切ることにしました
DSCN3268

DSCN3272

ロサ ガリカ
DSCN3274

DSCN3275
いずれの種もがっしりした太い枝を残したかったのですが、
枝を出させ過ぎたのかいまいち細いように思いました。
移植後は枝数を絞り込んで数は少なくともしっかりしたシュート
(地際や地際近くからの枝)を育てたいものです。

いずれは点滴潅水に替えたいと、バックホウで掘削したついでに
水を通すためのパイプのみ通しておきました(園路の下を通しました)。
もう5年以上替えたいと思っていますが、いつになることやら。
でも、現在のスプリンクラーは他の薬用植物にも悪影響を及ぼしていますので
少しずつ進めていきたいところです
DSCN3285


ハナトリカブト
センチュウ被害がすさまじいです。悲惨すぎます。
海外から種子を導入して、何とか発芽した5株を育てて再度種子を採取、
それを3年かけて育てたものを地植えしようと思った鉢植え株の根が下画像です。
雨や灌水などで流れ込んだり、植え替え時にほかの土と触れたなどして
入り込んだのでしょうか。
残念ながら廃棄することにしました。
来秋に採種して苗をつくることにします。
取りまき(採取してすぐにたねまきをする)すれば、発芽率は
良好で、多くの苗をつくることができます。定植までは3年くらい。
万全の管理をすれば2年くらいですが、そんな場所は割り当てられないので
3年かけることになるでしょう。
(発芽に関して常温乾燥貯蔵すると深い休眠に入るのか
発芽率は大きく低下します)
DSCN3276

DSCN3278

ちなみに地植えトリカブトの根は下画像です。
すさまじく悲惨です(この時期はたくさんの根が張っている時期)
DSCN3284


マカ
大きく育ってきました。
標高3000m、4000mの地域で育てられていますので、
少々の寒さは平気なのでしょう。
なお、夏はまったくダメで、地上部を枯らして休みますが
枯死することも多いです
DSCN3279

DSCN3280


落ち葉
キャンパス内で緑の管理をされている業者さんからいただきました。
廃棄処分されるものなので土に混ぜてしまいます。
営利レベルではNGですが、少量ずつならば土壌改良に役立つはずです
DSCN3283


ノイバラ
これから鳥の餌になります
DSCN3281

DSCN3282


バックホウによる改良が進みました
この後、耕耘機でバーク堆肥をすきこみ、手作業で植え床を
整備していきます
DSCN3287


クコ
異なる種類2株を植えています。
↓最初に植えた株。大きく育つものの実付きはさっぱりです。
千成という実のつきやすいとされる品種なのですが。
施肥はまったくやっていません(土壌養分が多いと着果しずらいそうです)。
DSCN3289

DSCN3290

↓クコは自家受精しないとの記述を見て、すぐそばに追加で植えたもの。
たくさん実をつけます。
↑の千成は養分に対する反応が敏感とかあるのでしょうか??
いずれも移植予定ですが、↓をメインに育てていこうかと思います
DSCN3288


コブシ
DSCN3292

DSCN3293


レンギョウ
枝枯れを起こしています。
レンギョウの根もセンチュウ害がすさまじく、古い枝由来の短枝は
枯れやすい傾向にありますので、枝の更新を早める本質とははずれた
管理を行っています。
他の病害の可能性も否定はできないのですが
DSCN3295

DSCN3296


オリーブ
実は真っ黒になりました。
枝が混んでいますので、春までに透かす剪定を行い、
光が内部まで入るようにしたいと思います
DSCN3298

DSCN3297

DSCN3299

DSCN3302


ガマ
ずいぶん前に種子が飛散し始めましたが、その後はなかなか進みません。
例年、春一番頃に一気に飛散しています
DSCN3300

DSCN3301


クリスマスローズ
タネから育てたものです。
強健な品種ならば大阪でもきちんと咲いてくれます。
北海道に比べたら生育は遅いものの
DSCN3305


ダイダイ
もうすぐ収穫期です。
いつも正月前に完全に色づきます
DSCN3306


サンシュユ
DSCN3307


カワラナデシコ
一輪だけさみしげに咲いております
DSCN3308

DSCN3309


ヒオウギ
果実は真っ黒です
DSCN3312

DSCN3313

現在の状況221201

みなさんこんにちは。
植物園の状況についてお知らせいたします。


キャッサバを掘り上げました
気温が下がる前に掘り上げました。
台風で倒伏したために大きくはありませんが、
きちんとイモがついておりました
DSCN3239

DSCN3240


来年も植え付けるためにイモを外し、鉢植えして温室内にて保管します。
こんなにひどい扱いでも来年には大きく育ってくれます。
キャッサバはアフリカなどでは他の作物が育ちにくい厳しい環境でも
イモを収穫できることから主食として利用されています。
生命力が強い植物です。
なお、温室は最低が15℃を下回ることも多いため、徹底的に乾燥気味に
管理します。灌水が多いと腐ってしまうようです
DSCN3248

DSCN3247

営利栽培では挿し木によって増やされており、
茎を越冬させれば簡単に増殖できます。
木化した部分でも20㎝程度に切って畑に挿しておけば発根してきます
DSCN3244

DSCN3245


重機で土壌改良中
雨が降ったので数日、作業がストップしています。
2年続けてきましたが、来年からは数年おきの作業にしたいと
思っています。
植え替え頻度も他の植物園よりは高いと思われますが、
これによって(センチュウ密度を下げることによって)
致命的なセンチュウ害を防いでいるはずです
DSCN3249


うねの植物は仮植えしています
DSCN3252

DSCN3253


手作業による土壌改良場所
ここもセンチュウ汚染が深刻です。
オケラやトリカブトは毎年場所を移す必要があるのではないかと
思われます
DSCN3251



温室への入室
温室内で保護する植物はすべて取り込みました。
コンパクトに切除できるものはできるだけ切り戻して入室しています
DSCN3261


コイ
活動も鈍ってきました。
冬はエサをやりません。
DSCN3255


ビワ
まだ摘蕾ができていない。
今年も遅れてしまいました
DSCN3256

DSCN3257


チャ
すべての品種で開花しています。
しかし、こんな葉から飲み物をよくぞ作ったものです。
まったくおいしそうには見えません。
なお、中国ではお茶を飲み始めたのは、漢方の世界でおなじみの
神農とされているそうです。
薬用としての利用から始まったのでしょう
DSCN3258


センブリ
子房の先端部が見えます。
年末近くに採種できるかと思います。
そして2月終わりから3月初めにかけて播種する予定です
DSCN3259

DSCN3260


Trichosanthes kirilowii
シナカラスウリ、トウカラスウリ、チョウセンカラスウリなどと
呼ばれますが、日本薬局方では学名のみが記されています。
伸ばしたツルが地面に接するとその場で根を張らせ、
新たな拠点とするようです。
よって、これらのツルはすべて小さなビニールハウスの床下から
出てきています。
3月になったら板を剥がして掘り上げる予定です
DSCN3263

DSCN3262
近畿大学薬学部薬用植物園
開花状況の他、行っている作業
など現在の様子をお伝えします

大阪府東大阪市小若江1-9-7
E-mail:yakuso@phar.kindai.ac.jp
(@を半角にしてください)
ギャラリー
  • 現在の状況240905
  • 現在の状況240905
  • 現在の状況240905
  • 現在の状況240905
  • 現在の状況240905
  • 現在の状況240905
  • 現在の状況240905
  • 現在の状況240905
  • 現在の状況240905
カテゴリー
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: