2025年01月

現在の状況250130

みなさんこんにちは。
今週はさらっとした内容です。

植床づくり
かさ上げを行い、鉢植えの植え替えででた残土に
バークたい肥や石灰を混ぜたものを入れていきました。
新しい用土の購入は厳しいので土の再利用です。

レモンとパパイアを植える予定ですが、
レモンは下層に防草シートを敷いています。
レモンは大きくなられては困るので、根域を制限できればと思っています。

パパイアは4年ぶりの植栽となります。前回は夏の雨続きにより着果が遅れ、
晩秋までにまともな果実となりませんでした。
夏が酷暑となっても着果は遅れると思うので、そうならないことを願います
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ダマスクローズ(トリギンティペタラ)
先端部の詰めを残していますが概ね剪定終了の状態です。
枝数が非常に多く、結構な本数を枝元から切除しました。
まだ、枝は多いでしょうか?
よくわかりませんが、枝抜きをしても、新たに出てくるだけだとも思い、
だいたいのところで終わらせました
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ホオノキ
真砂土だけの有機物のない場所で、ほとんど何もしないまま10年が経ってしまいました。
根は深く潜れず浅い位置にばかりあり、細根も少ないです。
今年はカキと同じように周囲を溝状に掘り、(バークたい肥を用意できないので)
キャンパス内のケヤキ落ち葉を大量投入しました。
一昨年に一部に穴を掘ってバークたい肥を投入したのですが、
その部分にだけかなりの根が集中していましたので、
3~4年後にそうなればよいのですが。
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ダイコン
かなりお気に入りのようです
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カワラナデシコ
とても濃い色
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ジョウビタキ
今年も来ています
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現在の状況250123

みなさんこんにちは。
現在の状況についてお知らせいたします。


春の兆し?
といっても、ここ最近暖かいだけで、厳寒期に当たると思いますが、
少しずつ変化はしているようです

カリン
当園の木本類の中では、動きの速い種類です
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モモ
変わってないかも
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ボタン
若干ふくらんだような
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コブシ
同じく若干膨らんだように思います
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ヤマシャクヤク
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イカリソウ
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コムギ
少し大きくなっています
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ムラサキウマゴヤシ
以前よりは新芽が目立っているように思います
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ヨロイグサ
若葉が顔をのぞかせています
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雑草
ハコベの仲間など、早春開花のものはかなり成長しました。
秋遅くに目立ったものは除草しているはずですから
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最近の暖かさからか、鳥のさえずりがよく聞こえます。
園路の一部はフンだらけになりました
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低樹高に仕立てているので止まりやすいのでしょう。
葉1枚さえない稲田桃の下にもフンが。
そしてその中にはたくさんの種子を確認することができます
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ダイコンやアブラナの葉も好きなようです
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クチナシ
食べられてはいますが、毎年、人気がありません
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イタチ?の活動も活発になってきたのでしょうか?
植え替えた鉢が荒らされています。
撮影後にカバーをしましたが、対策を施すとほかの鉢がやられることも多いです。
まさにイタチごっことなり、イタチの勝利に終わることが多いです
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越冬試験
アルピニアとリョウキョウは市販されることがほとんどなく、
当園では大切に扱ってきたのですが、譲渡いただいた株が株分けできるほど大きくなり、
昨年地植えしてみました(結果はいまいちで日照不足であった模様)。
せっかくなので越冬可能か試すことにしましたが、
現在のところは順調なようです。
このまま越せば、場所を選びなおして植えつけます。
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マンドラゴラ
1枚目が他園より譲渡いただいた個体、2枚目が当園で実生繁殖した個体。
当園実生繁殖の株は7年育てて数輪しか咲かないようです。
選抜のされていない野生種では同じ植物とは思えないほどの地域差や個体差が
あることは知っているつもりですが、当園はとんでもないハズレくじを
引いたようです。
念のために、譲渡いただいた株同士で受粉させて採種しようかと思います
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お茶
かわいい花を咲かせるのですが、
開花始めはよくても、咲き進むにつれて花がらが目立つ点は残念
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鉢植え植物―なぜ植え替えが必要か、いつ植え替えるのか、どの程度根を崩すのか 3

最後となります。


3.どの程度根を崩すか

 とても悩むところです。なかなか正解にはたどり着かないかもしれません。

 多くの種類において、限度はあるものの枝を切れば切るほど新しい枝や芽が出てくる傾向にあります。発根能力にもよりますが、地上部同様に根も強く切れば回復させようと新しい根をより多く出す種類は多いと思います(もちろん、例外もあります)。

 養水分を吸収するのは先端部にある細根であることから、若い根が多いほど鉢という限られたスペースで効率よく養水分が吸収され、健全な成長につながると期待できます。

 もし、発根能力が高く、多くの根を切除しても生育に問題がないのであれば、鉢内に占める新しい用土の割合を高くすることができ、鉢内の若い根の比率も高まることで、前述の通り、いや地や病害のリスクを低くしつつ、十分な養水分の吸収を期待できると考えています。よって、どの程度根を崩すかと一言でいうならば、

 

・生育に影響がない限りできるだけ崩し、根鉢を小さくする

 

と答えるのではないでしょうか。

 しかし、やみくもに根を崩し、切除するわけにはいかないので、先述の通り、入手後から地上部だけでなく、根の状態も観察するように心がけ、その植物の発根能力を漠然とでもよいから理解しておくことが大切です。最初の植え替えでは、(これも漠然とだが)一年分程度の根を切除して植え替える、逆にもう少し強気に切除してみる、などからスタートしてもよいでしょう。そして、生育期間中の成長を観察し、翌年の植え替え時期に根の張りを確認することをおすすめします。根が張り過ぎていれば、(成長が十分であったかにもよるが)もう少し根を切除してもよかったとも考えられるし、それほど張っていないのであれば、(同じく成長の観察結果によるが)もう少し残すべきであった、または植え替えは毎年でなくてもよいなどの判断ができます。これらを繰り返すことによって、自分なりの正解に近づいていくのではないかと思います。

 

 下記に自分なりに注意した方がよいと思うことをもう少し具体的に記載しておきます。

 

・老化(木化または見た目上の木化)した太い部分は細根発生の能力が失われているかもしれない。細根が出ていた部位を一定量残すことが手堅い

・直根性や根の少ない種類では、細い根のみを取り除くことも多く、太い部分を切除するとしても傷んだ部位のみなど非常に限定的であることが多い。

・地上部のボリュームに比例して根の量が必要となる。常緑樹など特に葉を有する状態での植え替えでは、根の削り過ぎによって地上部への水分供給が不十分となる可能性もある。逆に、剪定できるのであれば、剪定量に応じて根鉢は小さくできる。

・上記に関連して、木本類は、草本類と比較して根の回復に時間を要する傾向にある(もちろん、細根量が非常に多く、再生力の高い種類もあります)。落葉樹の冬季植え替えでも春の出葉時に水分不足を招く可能性もあり、鉢とのバランスも考慮して植え替え時に剪定を行うことが多い。

・先述のフクシアのように、気候による制限のために比較的短期間に開花や結実などの結果を出す必要のある種類においては、根を大きく削ってよりよい鉢内環境をつくるよりも(室内環境により)初期生育を重視した植え替えとせざるを得ない場合もある。

・水で洗い流す、水をためた容器内で土を落とすなどすれば、時間はかかるがより多くの根を残しながら古い土を取り除くことができる。細根の少ない、多くの根の切除にリスクがある植物ほど洗い流しやすい傾向にあるので、重要な植物では試す価値がある。面倒ではある。

 

 

以下は自分なりにどの程度根鉢を崩すか考えてみたものです。

理にかなっているはずと実践しています(してきた)が、本当に正解かどうかははっきりと断言できませんし、たとえ間違っていなくとも、ほかにもたくさんの正解があると思います。

ラベンダー

地上部は開花時に前年程度の大きさとなるように、毎年剪定しています。根鉢はできる限り小さくしようと、もとの大きさの1/340%程度(67割削っている)にしています。木本類でもあり、根鉢を小さくし過ぎることにリスクはあると思いつつ、根を見る限り細根は多く、発根能力は高いと判断しました。徐々に土を削り落としていくと、細根を出している比較的若い根が少なくなっていきますが、さすがにこれ以上減らすと危険なのでは、と思う位置でやめた結果が当初の根鉢の1/340%の大きさとなったものです。5年以上そのようにしており、生育は旺盛ですが、そこまで削る必要もないのかもしれません。植え替え時期は2月下旬頃と遅くならないようにしていますが、もし、遅れてしまったら初期生育の遅れを防ぐためにより多くの根を残して植え替えるでしょう。

クリスマスローズ

非常に根の張る植物だと思います。大きく根を崩さざるを得ない一方で、植え替え後、速やかに活発な成長が始まりますので、根を大きく減らす植え替えは難しいと感じています。

強健な個体でもう少し早い時期にそれなりに根を崩しても問題ないのならば、秋の成長までの根の回復期間も稼げそうですのでよいのですが、暑さに弱い点でリスクが高そうに感じます。

当初は、大きく根を崩したいが、実際にやってみて困難だと思ったので、鉢の大きさの維持に困ってしまいました。

次の植え替えでは、水で土を洗い流しました。しかし、すさまじい根の量のために時間を要した割にはあまり洗い流すことができなかったと思います。一部の鉢では、枯死も覚悟で強引に半分程度の土を落としました。結果的に問題なく生育しましたが、定期的にはできないと思うほどリスクのあるやり方だと感じました。

北海道でもクリスマスローズは一般的に育てられていますが、大阪では見ることができないような旺盛な生育を見せています。冷涼な気候を好むこの植物は、大阪でどれだけ適切に管理しても北海道ほどの生育は得られないのでしょう。つまり、大阪では、限られた生育期間にできるだけ成長させることがより重要であるように思います。

少なくとも温暖地では、耐暑性や生育期間などを考えても、大きく根を崩す植え替えには適さない植物なのかもしれません。

私は根が張り過ぎないような頻度で植え替えるほか、大きな株としないよう定期的に株分けを行うべきだったのでしょう。

実際のところ当園では、こまめな管理を行っていない(できない)こともあり、現在は、無理に根を傷つけない程度の力で土を落とし、または洗い流し、鉢増しを行っています。同じ大きさの鉢に植え替える場合は株分けを行います(こまめに植え替える場合はこの限りではありません)。

根腐れを起こしてしまうなど、土を落とすことが困難でない場合には、腐った根を整理したうえで同じ大きさ、時にはより小さい鉢への植え替えも可能でしょう。

ツバキ

花後に植え替えすると出葉までに多くの時間がないこと、常緑であり給水不良による葉のしおれは致命的となる可能性もあることから、根鉢をかなり小さくすることはリスクが高いと思っており、少々慎重に扱っています。植え替えと同時に剪定も行って地上部を減らします。根鉢の大きさは3割減程度でしょうか(もう少し削って順調に生育するならそうしたい)。葉の乾燥を避けたいですので後述の通り、植え替え後の養生が大切だと思っています。

ハナショウブ

一芽ずつ分割するにしろ、複数芽にしろ、株分けを伴うことが多いので、分けられた個々の株の根量は多くないだろうと根鉢を見ると推測できます。よって、できるだけ(特に若い芽の基部から出ている)根を傷つけないように土を落としていき、株を分けます。分けた株を見ると、根の量は心もとなく感じられ、傷んだ根を切除する程度しかできないと思うことがほとんどです。特に、開花後に株分けを行う場合は、できるだけ根を傷めないように気を配ることが望ましいでしょう。

フクシア

先述のとおり、暑さに弱く、夏までにできるだけ成長、開花させたい植物で、冬期間は室内にて保護する植物です。根は速やかに鉢いっぱいとなるようですので、根の再生力は強いと思われます。

もし、冬~戸外出しの時期の一定期間以上、成長させることができる室内環境があるならば、生育期間確保のために早目に植え替えを行い、できるだけ根鉢を小さくするでしょう(7割程度削っていました)。室内環境が不十分で戸外での成長に頼らざるを得ないならば、短期間で成長させることが必要となりますので、半分程度にとどめるのではないでしょうか。


4.植え替え後の養生

 せっかく適切な時期に適切な方法で植え替えを行っても、その後12週間ないしはそれ以上の管理に失敗して枯らすのはもったいないです。必要な養生の程度は種類や時期、植え替え方法によっても違ってきますが、以下のようなことに気をつければよいかと考えています。

 

・強い風の当たらない場所へ置く

 冬の場合、根を傷めた状態では耐寒性が落ちるため凍害を受ける可能性もあります。また、地上部の
 ある状態では蒸散によってより多くの水分を失う恐れがあります。
 できるだけ穏やかな環境に置くとよいでしょう。

・半日陰で回復を待つ

 特に葉のある状態で、時期にもよりますが、たとえ光を好む植物でも、吸水が間に合わず葉のしおれ
 が生じる恐れがあります。12週間程度、より弱光線下で根の回復を待つとよいでしょう。
 その後、適切な光環境下に置いたもののしおれるようなら、再び弱光線下で養生します。

・過乾燥にしない

 これは当然のことですが、かといって過湿にすることは避けるべきです。

 

 葉にスプレーすることによって蒸散を防ぐ蒸散抑制剤も販売されています。大きな常緑木本植物などの植え替えには利用できるでしょう。

 

5.インターネット情報の活用

 ぜひ活用したいです。知名度のある植物だとたくさんのサイトで紹介されていますが、植物を販売している、園芸資材を販売しているサイトなど間違った情報を伝えることが損失につながるようなサイトは手堅いのではないかと思います。

 サイトによって、例えば、植え替え時期にやや違いの見られることもありますが、どちらも間違っていないことも多いです。できれば複数のサイトをご覧いただき、まずは自分なりに最もしっくりくるサイトを参考に始めてみて、途中で改めてほかのサイトを参考に修正をはかるなどしてもよいでしょう。

鉢植え植物―なぜ植え替えが必要か、いつ植え替えるのか、どの程度根を崩すのか 2

昨日の続きとなります。長いです、、、


2. 植え替えの時期、植え替えの頻度

すべての植物に当てはまることはなく、例外も多いのですが、一つだけ挙げるとすれば、

 

1時期―地上部全体や葉がない時期(常緑では地上部の活動が停止した時期)~新葉、新芽が活動する少し前、つまり、植物が見かけ上、休んでいる時期かつ、その植物にとって極端な適温外でない(暑すぎたり寒すぎたりしない)時期

頻度―生育衰退の兆候が見られた時またはその前、根詰まりを起こしている時

 

 となるでしょうか。

植物が生育を休んでいる時期を植え替え適期とする植物は多いように思います。また、その植物にとって適温から大きく外れた時期の植え替えは大きなリスクがあり、植え替え後のケアに多少の経験や知識に基づく技術を必要とすることが多いです。

暑さに対する耐性は生育期間中の観察によって何となく予想できるかもしれません。寒さに対する耐性は調べることなく判断することはとても難しいかもしれません。時期に迷った場合は、新葉、新芽の活動前、活動の兆候が見えた頃の植え替えが手堅いと思います。


 

時期についてもう少し検討するとすれば、

  

時期―開花の少し前となる時期は避ける、根の回復が担保されるなど、

生育期間が確保できるような時期

 

 なども考えられます。つぼみが膨らんだ時期に根を崩してしまうと十分な開花は得られない恐れもあり、夏の暑さに弱い植物で夏前までに十分な成長を得たい場合に、遅すぎる植え替えは避けたいところです。

また、根の成長が遅い、成長時期が限られるなどにより根の回復が遅れ、地上部の成長に支障をきたす場合は、上記※1よりもやや前後した時期に植え替える場合もあるかもしれません。このような例外も多いのですが(情報が得られないのであれば)、普段の観察によって春以降の生育不良を確認し、根の状態(根腐れを起こしていないのに根の量が少ないなど)も確認することによって植え替え時期の見直しを進めることになります。

 

 植え替え頻度については、常に新しい土ならばよりよい生育が期待できることから、仮に(現実的には不可能なのですが)根にまったくダメージを与えずに土の交換ができるのであれば毎年行った方がよいと言えます。しかし、実際には土の交換の代償として根を傷めるのですから、新しい土に交換するメリットと少なくとも一時的に生育が落ちるデメリットをてんびんにかけて決定することとなります。

 

 例えば、直根性で細根が少なく、根の回復に時間を要する種類であれば、頻繁な植え替えは植物の成長にほとんど寄与せず、時にはその年の生育終了期まで緩慢な成長にとどまってしまうことになるかもしれません。極端な例として、仮にダイコンが多年草であるとして植え替えは困難で結果は生育悪化となる場合がほとんどでしょう。

一方で、根の再生力が強く、すぐに鉢いっぱいの根となる種類や地上部の成長が旺盛で早々と翌年の開花や結実に影響が出かねないほど大きくなる種類では頻繁に植え替えざるを得ないかもしれません。

 

 植え替えをするか否かについては、日々、成長の様子を観察したうえで、植え替え時期に各々の鉢について根がどの程度成長しているか根鉢のチェックも行い、下記のようなことを考慮して決定しています。

 

 ・(暑さに弱い等の理由も含み)根腐れを引き起こしやすい、土壌伝染性の病害を受けやすいか

 → YESの場合、毎年植え替えることがほとんどです。一度、ないしは複数回枯らすなどの失敗を経てそのような結果にたどり着くことも多いです

 ・根が十分に張っている

  → 基本的に植え替えを行います。ただし、根の発生能力が低いと判断した種類については翌年以降とすることもあります(最初は小さな苗などを大きな鉢に植えますが、それ以降から植え替えを検討した時までの経過期間の割には根が少ない、つまり、根の発生量が少なく、再生力も乏しいと推察される種類など)。

植え替え後は根をどの程度削ったかについて理解しておき(時には撮影を行い)、その後の地上部や根の成長についてもきちんと観察を行うことによって植え替えが正しいものであったか、後に検討することも大切です(どの程度根を削るかについては後述)。

その観察によって、どのくらい根が張った際に植え替えが必要なのか、さらには概ね○年ごとに植え替えればよいのではないか、といった独自の管理方法の確立にもつながることでしょう。また、時には、事情により根が張っていても植え替えできないこともありますが、翌年の成長を確認することによって、ある程度、根が張ってもすぐには成長が衰えない、または、速やかに植え替えるべきであったといった、その植物についての新しい情報を得ることにつながりますので、うまくできなかった事例も今後の糧としたいものです。

 

 下記は鉢を大きくしない前提での個人的な基準による植え替え時期についてのいくつかの考察です(大阪基準)。

実際には、他の業務によりベストな時期に植え替えができない、効率化のためにできるだけまとめて行わなければならない(そうでなければ種類を減らす、鉢数を減らすなどの措置を取らざるを得ない)、などの事情があり、ベストな時期を知るだけでなく、植え替え可能なできるだけ広い範囲についても把握しておく必要があると考えています。そして、これらは調べてもあまり出てこないものです。

よって、下記のような思考回路で自分なりに植え替え時期を決定しています(不正解も多いかもしれません)

もちろん、ベストな時期という点では正解ではない可能性も十分にあります。あくまで、考え方のご紹介となります。

ラベンダー

春の新芽が動き出す頃、秋の成長再開時

若い芽の成長を基準に決定しています。暑さを嫌うので、厳寒期を避けたとても涼しい時期となるでしょうから、2月末以降の気温が上昇してきた頃、または、暑さが去って若い芽が成長を再開したころが候補となるでしょう。春と秋でどちらがよりよいのかわかりません。

当園では、それなりに株が大きく、強めの枝の切り戻しを伴いますが、根の再生能力は高いと判断していることから、秋ではなく開花期により近い春に行っています。しかし、株を大きくすべき状況であれば、秋に行うかもしれません。秋にやや強めの切り戻しを行い、春の成長開始前に軽めの摘芯程度にすると2度の成長期により速やかに株を大きくできると期待できます(もし、根を崩さずに鉢増し可能ならば何の心配もありません)。

新芽が動くまでに時間のある1月中に行えば、根の成長開始時には確実に植え替えが終了していることになり、より速やかな根の回復、そして速やかな芽の成長が得られるのではないかとも考えられます。ただ、根を傷めたら耐凍性が著しく低下することが知られており、特に寒風をまともに受ける地上植物である木本類では大きな影響を受ける恐れがあります。大阪の冬に、どの程度植え替えられた若い芽が耐えるのか、私は知りませんので(新しく伸びた根を切っていると自覚しつつ)早春の気温が上昇し始めるまで待って植え替えています。

もし、若い芽が冬の温度なんて平気で、根を崩されても凍害なんてまったく受けないのならば、1月でも問題ないと言え、私が何らかの事情で2月に植え替えできないのであれば、1月に植え替えたうえで後述の通り養生を行うでしょう。

クリスマスローズ

秋の成長開始前

1年の動きを見ていると非常に涼しい~寒く感じる温度で生育するようで、秋も遅くになると新しい葉が出るなど生育を開始します。発根能力は高く、その頃には根が詰まっていることも多いです。よって、植え替えは秋の成長開始前がよいと思っています。高温期に致命的な病害を受けたこともあるので、10月終わり~11月上旬にかけてと十分涼しくなるまで待っています。

花後の植え替えはどうなのでしょうか?気温の上昇に向かう時期なので、少々のリスクも感じますが、花後に新たな葉を展開しないのであれば可能性はありそうです。何らかの事情で秋の植え替えができなかった場合は、花後に行うかもしれません(もちろんその後の生育をチェックして再評価します)。

株分けを伴うなど大きく根を傷つける場合は、気温の上昇に向かう開花後よりも秋が手堅いと判断します。
なお、クリスマスローズは専門家によるノウハウをネットなどで確認することも容易です。上記の内容は、実際に行われている内容とのずれ、ないしは一部の間違いがあるかもしれません。

秋植え球根

秋の涼しい時期

多くの秋植え球根は成長開始が根のみで出葉は春となる種類も多いので、いまいちはっきりした植え付け時期をわかっていません。

晩春~初夏に地上部が枯死する種類の多くは夏期乾燥型の気候に適応した生態を有していますので、病害のリスクが高いであろう気温が高く、雨の多い時期を避けた10月に植えることが多いです。

秋に出葉するタイプは冬期温暖な気候に適応し、冬までに十分葉を茂らせることで最大の成長を得ますので、チューリップのような春出葉タイプよりはやや早い時期に植えた方がよい種類も多いと思われます。

当園にもあるニンニクなどは植え付け時期を想像できず、底盤の発根部位が根を出そうと膨らみつつある(この時点で植え付けが遅いことを示しています)のを見てから植えつけ、翌年以降はそれより早めに植えるなど調整しました。

地上部のない球根植物は予測が困難ですので、きちんと調べることが望ましいです。ちなみに、チューリップの発根適温は12~3℃とされており、そのような数字で把握できればベストです。

ツバキ

花後すぐ

ツバキは常緑の木本性植物で、もし根を崩しすぎて落葉を招いてしまうと回復が困難となります。また、新芽が動き出す少し前に開花する、つまり、根の回復に猶予をもって早目に植え替えると、植物全器官の中で最も水分を必要とする開花に影響することは必至のように思われます。よって、花後速やかに植え替えを行うことがよく、植え替え可能な期間は短いのではないでしょうか。

夏頃には芽の成長が停止します(花芽は成長しているようです)からそれ以降の可能性も考えられます。ただ、致命的な落葉のリスクのために気温の高い時期は恐ろしくてできません。

では、晩秋はどうなのでしょうか?開花までに根が回復してきちんとした花が咲くのではないでしょうか?完全否定はしませんが、この時期はつぼみが肥大しており、落蕾を招くのではないかと不安ですし、何らかの理由で植え替えするとしても、一時しのぎとして植え替えの効果をあまり得られない程度にしか根を崩せないように思います。さらに、さまざまな植物について、翌年の根鉢を確認して、自分の植え替えがどの程度正しかったのか確認するのですが、ツバキは根の回復力が(主観的ですが)いまいちであるとの印象を持っています。以上から植え替えは花後すぐの短い期間に行っており、(私は根をできるだけ崩したいので)後述の通り植え替え後は風に当てないように一定期間養生しています。

なお、ツバキについても専門家による記述をネット上で確認できると思います。

ギボウシ

地上部の枯死する頃~早春の気温が上がる前

一般には地植えされますが、冬に地上部が枯死する多年生草本の例として挙げました。ラベンダーやクリスマスローズ、ツバキと違い、冬にはつぼみはもちろん、茎葉自体がなく、冬芽は地表付近にありますので、寒さの影響を受けにくい形態となっています。従って、植え替え可能な期間は比較的長くとることができると思います。ただ、特に厳寒期に植え替える場合は、寒風の当たらない場所で春まで管理した方がよいかもしれません。

さらに付け加えるのであれば、寒さには強いようですので、(芽の動き出す)直前は、根の回復の点でメリットは少ないように思います。

寒さに強くない種類であれば厳寒期を避けることが賢明でしょう(防寒対策を施すことも多いです)。

ハナショウブ

地上部の枯死する頃~早春の気温が上がる前

結論から申しますとは最善ではないとされています。ギボウシと同じように冬に地上部は枯死しますので、結論は同じでよいと考えてしまいます。ハナショウブの植え替えは株分けと伴うことが多く、結果的に小さな株となり、冬に行うと凍害の恐れが高まるうえに、十分に根が回復せず、よい開花は得られないことから、開花直後から酷暑期を避けて初秋までに行うことが一般的とされています(主に開花直後)。長年の積み重ねからこの時期がベストと結論付けられたと思いますが、気温の高い時期でもあり、植え替え後の養生についての知識を持つことが前提条件となるでしょう。

当園では、秋遅く~初冬に行っていましたが、小さな株にはしていなかったので、何とかしのいでいたのかもしれません。次回の植え替えはどうしましょうか?開花直後の時期は繁忙期でこまめにチェックできないかもしれませんので、前回と同じく晩秋、初冬に植え替えし、その後にリスクが高いと判断すればもう少し前倒しとする程度になるのではないでしょうか。

このような例外も多いのですが、春以降に成長不良であることや(根腐れはしていないのに)根の量が少ないことを観察することによって時期の見直しを行うこととなります。

フクシア

(春の)新芽が動き出す頃

少々マニアックな植物ですが、冬に室内での保護を必要とし、花を観賞対象とし、適温下では一定期間開花し続けるものの、夏の暑さに弱くて開花期間が制限される植物です。

気温の上昇によって開花の続かない植物はたくさんあります。多くの一年草もそうで、パンジーも早春の気候がひたすら続くのであれば、かなりの長期間咲いていると思われます。

このような気温が制限要因となり、かつ冬期間保護する植物では(室内環境が許すならば)室内にて少しでも早く成長を開始し、暑さが来るまでに少しでもたくさんの花を咲かせることが望ましい管理と言えます。

従って、新芽の動きから生育温度の下限は概ねわかるでしょうから、冬の間の早めの時期に暖かい室内にて管理、早目に春を迎えさせて、(新芽の動き出す頃、またはその少し前に)植え替える計画を立てるでしょう。

といっても、室内植物については、ある程度の知識を得なければ対応は困難であることが多いですので、少なくともネットでの検索をおすすめします。

春植え球根

 

暑さを苦手とするものから、好むものまでいろいろな種類があるようです。発根の時期を迎えるまでに植え付けや植え替えをすることが基本ですが、ある程度の知識(特に生育温度について)がなければ対応は難しいと思います。まったく情報がなく、どうすればよいのかまったく分からないのならば、室内で湿った(バーミキュライトなどの)用土に置いて発根の兆候をつかみ、その時の温度を植え付け時期の基準にするでしょう。

 

鉢植え植物―なぜ植え替えが必要か、いつ植え替えるのか、どの程度根を崩すのか 1

今回は鉢植え植物の植え替えについて書いてみました。長い文章となってしまい数回に分けて掲載いたします。興味のある方はご覧ください。

 

当園では、多くの種類を扱っていることもあり、大半の植物で(ほめられたことではありませんが)ネットや書籍で調べることはせず、これまでの経験や多少の専門知識を駆使して植え替えを行っています。

もし、正しい情報を得ることができるのでしたら、その情報に従うことをおすすめしますが、ここでは、その鉢植え植物に関する情報が少ないことを前提に、どのようにして植え替えを行うかについて考えてみたいと思います。

 

 

1. なぜ植え替えが必要か

一定以上の期間、植え替えをしないでおくと、連作障害の原因ともされる以下のようなことにより生育阻害が起こると考えられ、特に制限された根圏で生育する鉢植え植物においては、これらの影響が顕著に現れるのではないかと思います。

 

 ・土壌の物理性、化学性の変化による

 ・土壌病原菌や土壌害虫による

 ・根の分泌物、残渣による

 

土壌の物理性については、定期的な水やりや降雨によって非常に変化しやすいです。水やりを繰り返すうちに、土の量が減っていると感じたり、赤玉土で植えたが、気がついたら粉々になっていた経験をお持ちの方もおられることでしょう。成長に伴って根の量が増える一方で土壌の物理性悪化によって気相が少なくなり、通気性も悪化すると、根腐れを起こすリスクが高くなります。暑さに弱い、長雨に弱いなどの植物でこのような結果が起こりやすいのではないかと思います。

植物はチッソ、リン酸、カリウムを主としてさまざまな微量要素を根から吸収し、成長に利用しますが、植物ごとにそれぞれの必要量は異なります。よって、一定期間が過ぎると、土壌養分のバランスが崩れ、成分の過不足が起こることもあります。家庭栽培で化学性の変化を目視できることは少ないと思われますが、土壌中の養分バランスが崩れることによる生理障害は避けたいリスクです。

ある年に土壌伝染する病害や土壌害虫による被害が軽微であっても、そのままにしておくと、細菌や害虫の密度が高まり、翌年以降に大きな被害をもたらすことがあります。当園でも、一部の種類で大きな被害を受けるものがあり、毎年のように根の消毒を行った上で植え替えています。また、野菜類の営利生産においては、連作障害の主要な原因となっています。

植物の根は特定の物質を分泌することにより難溶性の養分を吸収することができ、また、他の動植物や微生物を寄せ付けないようにするなどしています。一方で、それらの分泌物や枯死した根などの微生物による分解産物によって根が阻害を受けることもあります。ウメやモモなどのバラ科木本類では根の分解産物によって生育阻害を受けることが知られており、草本類である野菜や花きにもそのような種類は多いようです。

これらはそれぞれ単独で起こっているとは限らず、相互的に作用を及ぼしていることも考えられます。物理性や化学性が悪化すると植物はストレスを受け、病害抵抗性が低下することも考えられます。また、根の分泌物や残渣の影響でその植物に不利益をもたらす病原菌などの密度が高まる可能性もあるでしょう。

根は制限された範囲外に張ることができないのですから、病害や連作による障害を受けなくとも地上部の増加により、いずれは養分吸収が追い付かず生育が阻害される場合もあると思います。一部の植物では、地上部の増加は限られたものとなるものの、見た目上は明らかな阻害を受けることもなく、毎年、健全に葉を茂らせ、花を咲かせる種類もあります。しかし、経験上ですが、それらの種類は限られると思います。

植え替えが必要な理由は、種類によって異なっており、また、やや漠然としたものですので、無理に知る必要はありませんが、植え替えの頻度や植え替え時の対処(消毒や用土、鉢の選択など)を決める上でささやかながらも助けとなるでしょう。

近畿大学薬学部薬用植物園
開花状況の他、行っている作業
など現在の様子をお伝えします

大阪府東大阪市小若江1-9-7
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