紀尾井文学会

上智大学紀尾井文学会の公式ブログです。日々の活動報告から書評なぞまで。

活動報告

ソフィア祭講演会

2013年11月2日に行われた当会主催の中村文則講演会が大好評のうちに終わりましたことをご報告いたします。ここ数年では類を見ない盛況ぶりで、こちらとしましても嬉しい限りです。ご来場してくださった皆様、大変ありがとうございました。

これからも中村文則先生、及び紀尾井文学会の活動への支援をお願いします。

第一回新歓勉強会 Freudで読む円城塔

二年のKです。

四月十七日、僕が勉強会をさせていただきました。

内容はタイトルの通り、この度芥川賞を受賞した作家の、円城塔のデビュー作「Serf-Reference ENGINE」収録の「Freud」です。

形式としては、テキストを読んでもらい、その上で話し合ってもらうというものでした。

あらすじとしましては、死んだ祖母の家の床下から22体のフロイトが出てきて、それに対して親戚会議が起こる、それくらいです。

はい、意味が分からない方が多数だと思われます。この作品は連作短編集の一部としての意味を持つフレーズであれば、散見されるのですが、そうした見方を取り除くと実際意味が分からないようになっています。

では、何故このような作品を選んだのか、それは別に僕が円城塔が好きだからというだけではありません。

話し合いの中で、この作品が言っていることは何かというものを出させました。

本文は、フロイトというワード、そして床下からの発見。まるで無意識か何かの象徴ではないか、と思わせる運びです。というわけで僕としては無意識が○○という風な意見を出して欲しかったのです。

ところが、出る意見には、この文章には取り立てて言いたいことがないのではないか?というものが多く、しまいにはフロイトで無意識に繋げるというミスリードを誘っているものだ、とネタバレするものまで。解無しの問題を出したのに解無しだと見破られたわけです。でもメタな見方では解無しが答えであるように、この文章の言いたいことのなさ加減というのは、言いたいことをあるように見せるという遊びだと考えています。

新入生にはそうした意味で、非常に鋭い意見や考えをいただきました。

念のため言っておきますが、円城塔の作風が全てこんな感じというわけではないので、是非とも彼の色んな作品を読んでいただきたいと思います。皆さんあんまり読んだことがないようなものばかりとは思いますが。

最後に、こんな変な勉強会に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

第六回現代世界文学読書会 B part

昨日から遂に授業が始まりました。初日から課程科目がっつりで身悶えしている四年のNです。四年にもなって何をやっているのやら。

さて、大変大変遅くなり申し訳ありませんでした。お待たせ致しました。
今は昔、去る2月16日に行われました第6回現代世界文学読書会のまとめを上げさせて頂きたいと思います。


第六回現代世界文学読書会 『憎悪・暴力』Bパート

08.ラルフ・エリスン『広場のお祭り騒ぎ』
09.ジョージ・オーウェル『象を討つ』
10.チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『アメリカにいるきみ』
11.アレホ・カルペンティエル『選ばれた人々』
12.ファジル・イスカンデル『略奪結婚、あるいはエンドゥール人の謎』
13.ナディン・ゴーディマ『戦士の抱擁』
14.トニ・モリスン『レシタティフ―叙唱―』


では、続きを読むで作品の解説と会内で話された内容について。
ネタバレを含みますが、ご了承下さいませ。
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第七回現代世界文学読書会B part

古臭い伝統に縛り付けられるのはイヤ!……でも、自分のルーツは大切にしたい。
どこへでも行けるような自由が欲しい! ……でも、帰る場所だって欲しい。
人間とはなんとワガママな存在でありましょうか。
矛盾する二つの要求がぶつかり合って、軋みをあげているのが、いま、我々の時代であるような気がします。
そんな難儀な時代の、人びとの「帰属」を巡る現代世界文学読書会 vol.7(B Part)、ラインナップは以下でございます。2月27日に実施されました。

B Part
08. カズオ・イシグロ(日本−イギリス: 1954〜)
『日の暮れた村』

09. ジュンパ・ラヒリ(イギリス−アメリカ: 1967〜)
『三度目で最後の大陸』

10. アリス・ウォーカー(アメリカ: 1944〜)
『一九五五年』

11. ミシェル・ウェルベック(フランス: 1957〜)
『ランサローテ』

12. ポール・ボウルズ(アメリカ−モロッコ: 1910〜1999)
『故郷から遠く離れすぎて』

13. アントニオ・タブッキ(イタリア: 1943〜)
『逆さまゲーム』

14. ジョゼ・サラマーゴ(ポルトガル: 1922〜2010)《*1998》
『見知らぬ島への扉』

「続きを読む」より感想に続きます。続きを読む

第七回現代世界文学読書会A part

2月27日に行われました第七回現代世界文学読書会の報告をいたします。文学部2年のKです、おはようございます。

Vol.7『帰属・不安』A part

01. ヘルタ・ミュラー(ルーマニア: 1953〜)《*2009》
『弔辞』
02. V.S. ナイポール(インド−イギリス: 1932〜)《*2001》
『大勢の中で一人は』
03. ジーン・リース(ドミニカ−イギリス: 1890〜1979)
『あいつらのジャズ』
04. W.G. ゼーバルト(ドイツ: 1944〜2001)
『アンブローズ・アーデルヴァルト』
05. ナギーブ・マフフーズ(エジプト: 1911〜2006)《*1998》
『ザアバラーウィー』
06. 高行健(ガオ・シンジェン)(中国−フランス: 1940〜)《*2000》
『おじいさんに買った釣り竿』
07. 西岡兄妹(日本: 19XX〜)
『この世の終わりへの旅』


続きを読むより詳細をご覧ください。

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