こんにちは(′∀`)
更新が若干滞ってしまってすいません。副代表です。

もうすっかり夏ですね・・・
期末試験も近く、そろそろ忙しくなってきた部員も多いですが、
紀尾井は今日も元気です。

レポートや勉強に追われていると自分は毎回のように睡眠不足に陥るんですが、
「どうして人間って寝なきゃいけないんだろ・・・
とそのたびに思います。

寝なくても平気なら、もっといいレポートが書けるのに。
いい成績がとれるのに。
そんなことを思ったことがある方は、意外と多いんじゃないでしょうか。

さて、今回のレビューは、そういうテーマから始まった物語です。

遺伝子改良によって、ヒトが生まれながらにさまざまな能力を持てるようになった時代。
ある富豪夫婦のもとに、リーシャとアリスというかわいらしい双子が生まれた。
そしてそれは同時に、遺伝子操作によって生まれながらに眠らなくなった「新人類」の誕生の瞬間でもあった。
彼女らをはじめとする"眠らない"子どもたちは、非常に高い知性を持ち、
美しい容姿と活発で理知的な精神を手に、次々と成功をおさめてゆく。
だが、彼らはやがて一般人からのねたみを買い、社会から迫害を受ける運命にあった・・・


眠らない、ということ

それはおそらく、現代医学の観点からみても体や精神に不具合を起こすはずです。

ですが、この物語は
「もしも眠らないことに不具合が存在せず、
 すべてにおいて一般人からアドバンテージを得ることになったら?」
という仮定からスタートしています。

もしもあなたの隣に、自分よりすべての面で優れている人が座っていたとしたら――
それも、努力や才能でなく遺伝子改良という人為的な力で、それを手に入れていたとしたら――

果たして我々は"妬ましい"と思わずにいられるでしょうか?

仮に耐えられたとしても、
彼らが次々に生まれ、増え、成功を収めていくとしたら、
「我々はホモ・サピエンスに滅ぼされたネアンデルタール人になるのではないか?」
という考えが頭の片隅をよぎるはずです。

「新人類」というテーマのSFだけでなくとも、
こういう論点は世の中に数多く存在しています。

そういえば、吉田秋生の「YASHA」なんかもそういうテーマでしたね。
あちらは脳そのものが常人より優れているという設定ですが。

さて、そういったテーマの物語において
「旧人類」と「新人類」の確執を解く手段は非常に少ないですが
この小説では、一体どのような展開になるのか・・・

ナンシー・クレスの作品を読む手がかりになるかと思って
手に取った作品ですが、手がかりどころじゃなかったです。

エンタメというにはちょっと文章が重いような気もしますが、
理系の方々は大好きなんじゃないでしょーか

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