へぇ、川端康成も軽い読み物って書いてたんだ、という小説がこれです。
いわゆる短編集というやつなんですが、これが超短編とでも呼べるもので、
なんと一冊の文庫の中に、百十一作品も詰め込まれています。
一作品あたり三ページから四ページなので、
気軽に読み始めて気軽に読み終えられる作品です。
というかこの本が好きな理由はそれがほぼ全てな気がします。

枕の横に置いておいて、夜寝る前にさくっと一作品だけ読んで寝てしまう。
それでもって内容も軽いので寝る前のぼーっとした状態で読んでも特に支障がない。で、そうしていると全部読み終える頃には、最初のほうをすっかり忘れてしまう
というわけで、そのたびに初めから読み返していると、
いつまでたっても枕元からこの本がなくなりません。

内容について個々の作品に百個全部レビューするのは無理なのですが、
中には「夢の中の話」とか「オチのないよくわからない話」などもあって、
あまり深く考えると逆に夜寝れなくなってしまうという諸刃の剣。
(特に最初二十作品くらいはよくわからないのが多いです)
短い中でも川端康成の雰囲気が出てるので、
ショートショートとはまた違った感覚がありますね。
通学電車の中でぽつぽつ読んだりするのがかなりオススメです。


掌の小説 (新潮文庫)掌の小説 (新潮文庫)
著者:川端 康成
販売元:新潮社
発売日:1971-03
おすすめ度:5.0
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