げーむ部屋

アニメ・映画・読書などを通じて、フィクション・ノンフィクション問わずTRPGのネタになりそうなものを幅広く集めています。

「夜は短し歩けよ乙女」は、2006年に角川書店より刊行された、森見登美彦による恋愛小説。

第20回山本周五郎賞受賞、第137回直木賞候補、2007年本屋大賞第2位の人気作です。

2008年には角川文庫より文庫版が刊行されたのに加えて、2017年には角川つばさ文庫より、児童向けに振り仮名や挿絵などを加えた新書版が刊行されました。

2008年から2009年にかけ「増刊エース」にて、琴音らんまるによるオリジナルエピソードを加えた漫画版が連載。

また、2017年には湯浅政明監督によるアニメーション映画版が公開されています。
映画は、第41回オタワ国際アニメーションフェスティバル長編部門グランプリを受賞した他、第41回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しています。

「先輩」と「黒髪の乙女」を主人公とする、甘酸っぱくもあり、どこか幻想的な物語。

その独特の語り口は、幻想的というより魔法的で、読者の現実に対する認識を侵食していき、登場するキャラクターや突飛な出来事の数々に奇妙な実在感を与えています。
主人公の一人である「黒髪の乙女」の、一人称としての「天然」の描写と相まって展開される不思議な物語世界にはどこか惹き込まれるものがある作品です。

恋愛小説として括ってしまうにはあまりにも奇妙な雰囲気が魅力的な一冊です。

小説



漫画版











(新装版)







アニメ映画版



「ゴールデンカムイ」は、「週刊ヤングジャンプ」において2014年8月から連載されている、野田サトルによる青年漫画です。
明治末期の北海道、樺太を舞台にした、奪われたアイヌの金塊をめぐるサバイバルバトル。

2018年4月から6月にかけジェノスタジオ制作によるアニメ版第1期放送。
2018年10月から12月にかけて同じく第2期放送。
2020年10月からは同第3期が放送されています。

網走監獄で繰り広げられた激しい攻防戦の末に、離れ離れになってしまった「不死身の杉本」こと杉本佐一と、アイヌの少女アシㇼパ。
アシㇼパは「脱獄王」の白石由竹とともに、キロランケと尾形百之助によって父の足跡が残る樺太へと連れ去られていました。
アイヌの金塊を強奪した張本人である「のっぺら坊」が死んだ今、その秘密を解けるのは娘のアシㇼパのみ。
キロランケの目的は、彼女を連れ嘗ての仲間である極東ロシアのパルチザンと合流することにありました。
一方、陸軍第七師団の鶴見中尉と手を組んだ杉本と谷垣源次郎は、アシㇼパを捜索するための先遣隊に志願。
月島軍曹と鯉登少尉を同行者として樺太を目指すのでした。

原作は、北海道の大自然、銃撃、剣戟、肉弾戦といった冒険要素、歴史ロマン、アイヌ文化、そして狩猟、グルメ要素に至るまでを贅沢に詰め込んだ見事な作品。

その魅力はアニメ版でも存分に発揮されており、観る者を惹き込みます。
安定してクオリティの高い映像と迫力の演出は第3期でも健在。
相変わらず目が離せない作品になっています。

原作漫画















































アニメ版
(第1期)









(第2期)









(第3期)





ピリ・レイスの地図は、1929年にイスタンブールのトプカプ宮殿博物館に収蔵された写本類の中から発見されました。
制作者はオスマン帝国の提督アフメット・ムヒッディン・ピリ(レイスは提督の意味)で、1513年に制作されたとされています。
これは当時知られていた最新の地理知識を使ったと考えられる航海地図で、現存しているのは大西洋を中心に描いた左半分の断片で、インド洋を描いていたと考えられる右半分は失われてしまっているそうです。

この古地図は、コロンブスがアメリカ大陸を発見し、アメリゴ・ヴェスプッチが南アメリカを調査して間もない時期に描かれているのにも拘らず、アメリカ大陸を詳細に描いています。
一方で、南アメリカの南から伸びた陸地がさらに東に伸び、大西洋の南へアフリカ大陸の下に回り込むように地図中に描き込まれているという不可解な点もあります。
この陸地は、当時未発見であり、しかも氷に閉ざされて当時の技術では観測不能であるはずの南極大陸の北岸だとされています。

定説では、南極大陸が発見されたのは1820年頃で、地図の制作者ピリ・レイスは一体どうして発見前の南極大陸を知り得たのかということについては全くの謎とされています。
ピリ・レイスの地図
ところで、この地図の見方については全く別の解釈が存在しています。
注目すべき点は、この地図では南アメリカと南極大陸とされる陸地がひと繋ぎに描かれていることにあります。

実際の南アメリカは南北に長い大陸です。
対してピリ・レイスの地図に描かれた部分を南アメリカ大陸だとしてしまうと、特に下半分の長さと海岸線の形がきわめて不正確ということになってしまいます。

南極の一部は描いたのに、南アメリカの下半分はいい加減に省略してしまったのでしょうか?
それは、あまりにもおかしな話です。

そうではなく、地図の下半分は後から入ってきた新情報によって余白に描き足されたものだと考えるのがより自然な解釈です。
実際、南アメリカの東海岸が続きとして描かれていると考えれば、海岸線の長さの不自然さはなくなります。
またその形状も、南極大陸の一部とされる部分を現在のアルゼンチンのあたりだと考えれば、海に突き出た形はほぼ一致します。

ただ疑問があるとすれば、なぜこの地図を新しく描き直すなり、紙を足すなりしなかったのかということでしょうか。

これには当時の事情が関係しています。
この地図に使われているのはガゼルの羊皮紙で、当時は貴族が一度書かれたものを削り直して再使用するほど貴重なものでした。

ピリ・レイスはこの地図を作成するにあたって20枚の地図を参考にし、3年もの歳月をかけたといいます。
そして当時は大航海時代。
様々な情報が入ってきて、一度描いたものに描き足す必要が出てきたこともあったはずです。
しかし南アメリカの残りを描こうにも羊皮紙は貴重でそう簡単に増やすことはできません。
となれば、新たに入ってきた海岸線の情報は余白に描き足すしかありません。
そこで残りの部分をなんとか地図の中に収めた結果このような形になったのだと考えることができます。
幸い、向きがおかしくても海岸線の形が大体分かっていれば航海は可能です。

途中で曲がった南アメリカの理由は当時の特別な事情があったと考えることができるのです。

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