盛況のうちに終了しました。「治安が悪い方が都合がよい人たち」(森さんのお話から・その2)

2008年04月21日

「メディアが変えた世界」(森達也さんのお話から・その1)

3月1日のトークセッションにご参加いただいた方、ありがとうございました。
大変わかりやすく説得力がある森さんのお話の一部を2回に渡ってご紹介します。

L1010031


「20世紀初頭の世界で、どれくらいの人が字を読めただろうか。明治政府がかなり教育に力を入れていた日本ですら、おそらくは半分くらいじゃないかな。だから今で言うマスメディアは存在していなかった。ところが20世紀初頭に映像と音のメディアが誕生します。この新しいメディアは識字を必要としない。つまり誰もがわかるんです。初めてのマスメディアがこうして誕生します。世界は大きく変わりました。よりよく変わった点もあるけれど、とてつもない負の構造を産んでしまった。ファシズムです。この政治形態が20世紀初頭に突然同時多発的に現れた背景には、映像と音のメディアが大きく関係しています。つまりプロパガンダ。特定の思想やイズムが伝播しやすくなった。民意によって独裁者が誕生することも可能になった。その根底にあるのは、メディアによって喚起される危機管理意識です。幸い、戦争が終わってファシズムは滅びました。でも映画とラジオは残りました。滅ばないどころか、その後に融合してテレビジョンになりました。化け物のようなメディアです。さらにこの半世紀、急激に進化した。今僕たちはお茶の間に居ながら地球の裏側のことがリアルタイムでわかる。とても便利です。便利ですけれど、強烈な副作用がある。メディアにはそんな作用があるということを意識においてください。」


kirakiranet at 14:31│Comments(0)TrackBack(0)森達也 

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