今日は最年長生徒さんの
勝谷さんに
卒業感謝状をお届けしました。

勝谷さんは30年程前、
まだ私が教室を始めたばかりの頃
「ちょっとギターを
弾いてみたいと思いましてね、、、」
と入門されました。
その時すでに60歳をこえていました。

今の時代では70歳80歳から
始める方もめずらしくありませんが
当時としては
いきなりの最年長でした。

まだ20歳代の、教師経験も
人生経験も浅い私は
「お教えできるのかしら、
上達できるのかしら、、、」
と思ったのが本心でした。

始めは 指が硬く
アルペジオを練習しても
指が全部一緒に動いて
ただの和音になってしまします。

それでも諦めず
熱心に練習して
合奏団にもはいり
伴奏バートなのに
全部暗部して演奏していました。

発表会にはかかさず参加。
歳を重ねる程に
指の動きもなめらかに。

80歳になったら
他の80歳の生徒さん3人で
コンサートを企画し
演奏しました!!

決して人より
おからだが丈夫という訳ではなく
時々入院することもありました。
でも入院先から
「来月はレッスンを再開する
つもりなのてよろしく」
とお葉書が来るのです。

この夏に体調を崩されて
少し長く入院されたため
足元がおぼつかなくなり
ついにレッスンを
卒業することになりました。
95歳、在籍30年超え
永久名誉生徒に殿堂入りです。

今日お会いしたら
また以前のようにお元気になられて
安心しました。
レッスンに通うのは卒業ですが
お家で今までの曲を
復習なさるとのこと。

「ギターがあったから元気でいられる。」
いつもそうおっしゃて下さいますが
私の方こそ、その言葉に励みに
教授活動を続けて来られました。
勝谷さん、
本当にありがとうございます。
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でも、30年超え生徒さんは
まだまだ、沢山。
今度の発表会で表彰します。

井桁