2005年11月

2005年11月12日

「半落ち」を観た。

少し前、連想ゲームのようなコトをした。
街にある物や風景を見て、
思いつく映画のタイトルを言い合い、揃えばOK。
桜並木(実際桜だと知ったのは後からだったけれど)を
下から眺めて、
私が口にしたのは「半落ち」。
この答えは、おおいに不評だった。
ホントはこの時、
私は「半落ち」を観てはいなかった。
でもどうして「半落ち」なんて思ったのだろう。
確かめたくなった。

静かに、そして真っ直ぐに問題を突き付けてくる物語。
愛する者のために何が出来るか、どこまで貫くか。
簡単な話じゃない。
正しさをどこに置くのかは難しい。
全てのキモチは揺れる。
だから結論に納得が出来る。
理解出来るコトと正しさは別物だ。
キモチが人を動かすとして、
見えないキモチを裁くのは、どだい無理な話なのだと。
それでも、
見えないキモチが社会をつくる。

答えは見つかった。
ラストシーン、紅葉の風景が描かれる。
このシーンが予告編やTVCMで流れていた。
秋の枯葉だけになった木々は
このシーンになんとなく重なった。
結局、褒められた連想ではなかったと思う。

kirin_song at 03:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │感想文