感想文

2012年03月10日

青い日と赤い空

確かに、
昔むかし、
私の筆箱を壊したやっちゃんのフルネームや、
毎日遊んでいたゆかちゃんが習っていたのはピアノだったかエレクトーンだったかや、
好きだったアノ子の好きな食べ物を、
思い出せない。
石を拾おうと忍び込んだお庭に生えてた木や花や、
給食を乗せるためだけのエレベーターの軋む音や、
サヨナラせずにいて染まっていった夕焼けの空は、
残ったままなのに。
それでも、
なんだか、とてつもなくイヤな事が起こると、
私はただ自分勝手に、
ボンヤリとしたキミたちへ思いをめぐらす。
ワカラナイまま、祈る。
だから、
目を閉じない。
ミツケナクテハナラナイカラ。


kirin_song at 23:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)