ここ最近、保守派知識人は鳩山総理や小沢幹事長の「政治とカネ」問題叩きに余念がない。
私が、彼らの言説を額面通りに受け取る気になれないのは、彼らは自民党政権時代に「政治とカネ」問題が浮上すると「政治家は汚れ仕事であって、手を汚さなければ政治などできない」みたいなマキャベリズムで自民党を擁護してきた経緯を知っているからである。
かつてロッキード事件で田中角栄元総理が逮捕された時には、渡部昇一や小室直樹などが角栄擁護の論陣をはったことは良く知られている。小室直樹は「綺麗なファシズムより汚れた民主主義」と喝破して角栄を擁護した。

それが民主党の「政治とカネ」問題となると、これまでのマキャベリズムをかなぐり捨ててクリーン教徒と化して鳩山総理や小沢幹事長を攻撃するのは合点がいかない。
現在、清教徒面して小沢幹事長の「政治とカネ」を非難している小林よしのりも、安倍内閣時代に安倍晋三の「政治とカネ」問題が浮上した時には「金を問題にするのはやめろ!」と抜かしていた(ゴーマニズム宣言NEO1巻を参照あれ)ことを忘れてはならない。

保守派知識人は「自民党の汚職は綺麗な汚職、民主党の汚職は汚い汚職」と思ってるのかも知れないが、そうだと言うんなら読者が納得するようなロジックを展開してくれないと、良質な読者がどんどん離れていくだけだと思う。