こっぱもちの読書日記

2014年09月

今年も我が家の彼岸花が咲きました。12
こちらは、1週間前に咲いた白。

29こちらは、今日撮った黄色です。

赤が無いのが残念です。



漫画家・遠藤淑子さんの愛犬・ナナっちとの交流を描いたコミックエッセイです。

13歳になったナナっちですが、相変わらず食欲大爆発で、拾い食いするわ飼い主の目を盗んでフードやおやつをかすめ取るわで・・・でも少し丸くなったのでしょうか?

遠藤さんはナナっちについて色々仰いますが、ボール拾いができるだけうらやましいです。
うちのジュン(メス)は、ボールを与えると破壊するだけなので、「無法松」で買ってきた軍手を使って遊ばせてます。
気が向けばくわえて持ってきて、遊んでくれという目をします。
引っ張り合いこと、たまに投げると口で受け取るので、持ってこいができるかな?と甘い期待をするのですが、また破壊されるのは嫌ですしねー。

ナナっちに戻りますが、年取った分少し鈍くなったり粗相もありますが、食べ物以外の悪さは書いていないので、物は壊さないのでしょうか?
とにかく、ボスのナナっちと子分気質の遠藤さんの交流が、笑いながらも愛おしいコミックスでした。

ホリデー・イン
坂木 司
文藝春秋
2014-05-27


ホストクラブ『クラブ・ジャスミン』
オーナーのジャスミンは、事あるごとに人を拾う癖がある。
今日も吊るしの安物のスーツのおっさんを拾ってしまった。

主に、クラブ・ジャスミンの関係者の話が詰まった短編集です。
特にラストの『ジャスミンの残像』が、『ワーキング・ホリデー』に連なって何とも言えず切なくて大好きです。
あと『大東の彼女』の大東くんの「苦労は買ってでもしろ」に対する反論が、彼の状態から言うということもあって、納得できました。あと、強いなとも思いますね。

『ワーキング・ホリデー』を読んでからずいぶん経ちますし、あらすじ程度しか覚えていませんが、これを読みながら進とヤマトについては思い出せました。
読み返す余力が無いので、細かい面白さを感じ取れないのが残念ですが、それでも楽しく読めました。



宇宙から地球を”ヒト”に合うように変えるためにやって来た”ギタイ”は、特殊能力を持っていた。

初年兵キリヤ・ケイジは、”ギタイ”相手の初めての戦闘で、戦女神と讃えられるリタ・ヴラタスキに抱かれて戦死した。

しかしケイジは、なぜか戦闘の二日前に目覚め、記憶と少し違うが似たようなときを過ごし、戦場で違う状況の元で死ぬこととなった。
それからもループを繰り返すケイジ。
それが百回を超えてしばらく後、リタからある事を知らされる。

同じ秘密を抱えたケイジとリタは、このループからより良い未来へと脱出することができるのか?

まさか、こういう結末が待っているとは思いませんでした。
確かに完全なハッピーエンドには、ループの回数が少ないですよね。
とはいえ、辛い結末でした。



浪人者が刀を脅し取られそうになり、奉行所に届けられたことで明るみに出た刀を数十本は集めているはずの侍。彼はなぜそんなことをしているのか?

また、味はいいのに客が集まらない料理屋「大伊狸屋」
女将の三味線で大入りになったが、向かいの「伊呂狸屋」が無法者を差し向けて女将の腕を折ってしまった。
果たして「伊呂狸屋」の悪事を証明できるのか?

もう一つ、金貸しのおりくが阿波座堀で刺青のある胴体だけが骸として上がった。
のちに、本田堤で釣竿にかかってしまった生首は、おりくのものなのか?
事件の行方はいかに?

どれも、鍋奉行・大邉久右衛門の食い道楽ぶりと、その名裁き(?)が楽しめます。
もちろん、同心・村越勇太郎をはじめとした普通の人間味あふれる人々の動向も、面白く読めます。
おすすめです。

とはいえ、Kindle版しかないのか、Amazonでは、文庫版が上がってきません。
文庫、売り切れたのでしょうか?

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