kisaragi2012のブログ

琉球沖縄に対する差別と犠牲、原発主義国家=日本を考える

スイス&北イタリアの旅 (2016.8記)

DSCF3815

2016.6.19~7.19(1ヶ月) スイス&北イタリアの旅

前回、スイスアルプスの自然に惚れて、再び、今度はマッターホルンを見尽くす旅に出かけました。
今回は、1ヶ月という長い旅行なので相当の準備をしました。
1.ベースとなる街を特定し、ホテル選定を吟味
  具体的には、旅の道順を考慮して、イタリアのマッジョーレ湖のほとりのStresa
  ミラノをベースに旧市街・新市街、それにコモ湖のBellagioへの小旅行をはさむ
  本命の
マッターホルン三昧のための拠点となるZermatt
       岐路の途中にアルプとハイジの楽しを楽しむための街、Chur
  最後の旅程としてZurich の近くのLuzern
 
    ( 高齢者の旅のテクニック)
 ・街をゆっくり味わうために日程をゆるやかにすること 
  (たとえば、
2連泊以上すること、次の街へ移動する朝はホテルを遅くにすること、など)

    ・主に滞在する地方には拠点とする街を決め、その街のホテルは同一にして快適なホテル※をとること
  ※
メニュが豊富なビュッフェ式朝食が提供されている、バスルームが快適、など
 ・拠点の街から近くの街へ何度か小旅行(1~4泊)する。
  そのためには1年前からホテルを物色-吟味-予約しておく (キャンセル無料の予約で。
  この場合、出発直前に返金不可の契約に変更すると料金が安くなる場合もある)
  また小旅行にはB&Bなども混ぜるなどして個性的な宿泊を楽しむ

 ・スイス旅行の交通費は半額カードを使う(高い料金の登山鉄道やロープウェイなどでずいぶん得をする)


2. スイスとイタリアの市民の生活、意識を垣間見る(非EUのスイス、およびEUの低レベルGDP国といわれるイタリアの生の生活意識について)
 そのためにはある程度のイタリア語などを話せるように半年かけて勉強しておく(フランス語より発音が易しいので会話で通じやすい

3. スイスは、自然と大地と観光をほんとうにうまく結び付けている。日本の文化の劣化状況を考えてみる
  DSCF3867
  
















★画面をクリックしてください。2回クリックすると大きくなります。

 
4.イタリアでは、いわゆるGDPのまやかしを市民生活風景から知る(なぜイタリア市民はあんなに明るいか、日本人のようにモノ上位主義でなく、mangiare(食べる), parlare(おしゃべり)を楽しむ、こころ優先で生きる)

では、出発! 6月19日関空

フライトはいつもフィンランド航空。この長所は飛行時間が短いこと。なんせ、帰りは8時間50分。で、ジュネーブから始めます。ここは空港から電車で10分、しかも無料。高齢者の海外旅行は、とにかくゆったりと旅程を組むことが大切。ヨーロッパの夏は9時半ごろまで明るいから気分的にも楽。ローザンヌまで行ってしまってもいいけど、やはり楽々の時間割がベターということでね。10時間以上の飛行の疲れをとる、ということが大切。
6時半に空港着で7時前にホテルに到着、近所を散歩。2年前と変わらないけど懐かしい。その時は5000円ほどの高額で食べ損ねたレマン湖魚料理、Fille de percheを今回はフラン安のおかげで食べられた。
DSCF3453




















ジュネーブは、旧市街が楽しい。ジュネーブのレマン湖は言われているほどには綺麗とは思えないですね。で翌日にローザンヌに行ってあらためてレマン湖を見てみることに。
ローザンヌは、ホテルを市街地ではなく湖畔にとって散歩した。やはりジュネーブと違ってアルプスを背景にした湖は静かで美しいです。
DSCF3470




















旧市街へはメトロで10分ほどです。ホテル宿泊者は無料乗車券がもらえます。

3日目はイタリアのストレーザへ列車の旅。
1本だけ直通電車があるので楽です。午後の出発ですので午前中はローザンヌの湖畔などを散歩。
さて、スイス鉄道(SSB)半額カード(1万円ほど)を使いますが、さて、Domoddosolaという駅からはイタリアですので使えない。で、どーするか。直通電車だし・・・。裏技でもないんですが、
Domoddosolaまで半額カード使用、そのあとは通常料金を支払う、ということにする。つまり1列車で2枚の乗車券にする。で、車掌さんもOKの対応でした。
  ま、とにかく半額カードってメチャ便利ですよ。何度も電車やロープウェイに乗るのなら、例えば10万円の出費が6万円ほどで済みますから。(このカードはスイス入りの日などに駅で購入し、乗車券は
旅行前に自宅でSBBサイトからEticketを買ってプリントして持参する) 

4日目。車窓にマッジョーレ湖が出てきて、湖畔のStoresaに到着。住宅地のなかを10分ほど歩いてホテルへ。レストランやカフェが立ち並ぶ中心街から5分ほど離れたところに立つホテルは静かで庭が広くてきれい。で、安い。ツインでなんと90ユーロ。これも直前に値下がったところを再予約した裏技。

マッジョーレ湖は湖畔沿いの並木道、湖に浮かぶ島もアルプスを背景に綺麗です。有名な3つの島の中でPescatore(漁村)島がいい。趣のある路地が楽しいです。
(湖に浮かぶペスカトーレ島)
DSCF3496




















(1kmほど続く湖畔のプロムナード。浮かぶ島はベッラ島、背景はスイス南アルプス)
DSCF3507



















鉄道ストライキ (ときどきあるようです。労働者の権利がふつーに根付いてるのでしょう) で
近郊のBavenoという町に行かなかったかわりに湖畔でのんびりと静かで美しいコメントアルプスを見ることにしました。観光名所を訪ね歩くのもいいですが、自然そのものをゆっくり味わって時間を過ごすのは旅行の大きな楽しみです。
それからベンチや緑の木陰で坐りながら行き交う人、いろーんな人(ストレーザは外国からの訪問客が多い)をウォッチングするのも大好きです。そこへ、ある中年の外国男性が日本語で話しかけてきました。片言かと思ったら、かなり達者な日本語です。彼は中東の出身でスイスの南の地方に住んでいる言語学者で、日本語にも造詣が深い、ただ昨今の状況から複雑な個人史も話してくれ大変面白い出会いでした。
アジアの端から遠いヨーロッパにわざわざ出かける我々にとって、こーいう、世界のいろいろな国や地域の人たちと話すことは大事で、海外旅行の妙味です。(後述するコモ湖でのギリシャ女性、ベトナムへ行ったときに出会ったフランス人親子-母はロシア人)。ヨーロッパに生活するひとはいろんな歴史を持っていることがじかでわかる。


6月24日。ストレーザで3日ほどのんびり過ごして、電車で1時間、ミラノへ
ホテルを
10時頃出かけて歩いて駅へ。だが、予定の時間に電車は来なく、半時間ほどホームで待つことになった。その間、「こーいうことは、時々あるんだ」とイタリアの青年とおしゃべりしてわかった。半年のイタリア語自習でもふつーに(でもないが)会話が弾むなんて楽しい。

昼過ぎ、ミラノ中央駅に着く。でかーい!メチャメチャいっぱいの人が渦巻いてる。スゴーイねぇー!!・・・いろいろな国の人が行き来してる。西欧、東欧、アフリカ、中東・・・ごちゃ混ぜ。ハンパじゃない。これって、おもしろい、いろいろな地域の市民が国境なきかのように行き交う、
これがいいんだって思う。

さて、ミラノは初めて(実は20年ほど前のイタリア旅行で大雪で行きそびれた)なのでタクシーでホテルへ。若い運転手は快活で、いい感じ。(これから会うイタリアの人も多くが陽気でたのしいひとだった)
チェックインまで時間があるので荷物を預けて近くの市民公園へ。ランチはストレーザでの朝食をサンドイッチにして持参。 (  おおむねこの方式でホテルの朝食で手製ランチをつくる。ということでホテル選びの時に、朝食がいかに豊かなメニュを提供しているかを必ずチェックします)
この市民公園、Publici Giardani、木陰でのんびり。昼時はサラリーマンなどがテーブルでランチしてます。なにしろ昼の休み時間がたっぷりあるのですからね。
DSCF3509



















  ホテルに戻り、さて散策開始。まずは歩いて近くの街で新しいミラノと評判のコルソコモへ。広場でおばちゃんと雑談。相手が分かろうがわからんかろうがふつーにしゃべってくれるので会話的にはスムーズ。
そのまま旧市街をあるいてドゥオーモへ。大きい。これまで見たなかでも一番。
ストラスブール、ランス、ノートルダム、アミアンとかを超えてる、前の広場も。
(夜がいいかも。左にはガレッリアの入口が見えます)
DSCF3521



















  ドゥオーモは中に入るのはちょっと大変です。半時間ほど並んで入場券(1ユーロ)を買ってから入るのです。人気があるので寺院内が混雑しないように配慮してあるみたい。
それから、そばにある「1900年代美術館」は宗教画に飽きたら入るといいです。新しい感覚を得られるかも。
http://www.museonovecento.it/    こんな絵とかがあります。
DSCF3533
 



















余談ですが、ドゥオーモのそばの通りで不思議な、不可解なパフォーマンスがあったので、ちょっと、なんでこーできてるの?分かった人は教えてください。

DSCF3526




















さて、この演技者も中東からの人ですが、イタリアに限らずヨーロッパは移民の人たちがたくさんいますよね。ヨーロッパは北アフリカ、中東などから移住して、今ではおよそ2000万人以上になっていますが、その歴史や現状(難民、過激事件)、宗教(イスラム教、ユダヤ教など)の問題については以下の本を参考にして知ることができます。
『世界最終戦争論』(内田樹・姜尚中著 集英社新書)
『イスラームとの講和』(内藤正典・中田考 著 
集英社新書)
『イスラム化するヨーロッパ』(三井美奈著 新潮新書)

翌日は、6月の最終土曜日ということで、月一のヴィナリオ運河沿いの土曜市。すごいたくさんの露店が運河沿いとその横路に縦横に並んでいて、とても賑やか。大勢の市民や近郊の人たちが骨とう品や洋服などを物色したり冷やかしたりして楽しんでいる。ぼくも、これ何するもんですか?なーんて店主としゃべったりして愉快です。
DSCF3546



















ミラノは、モンテナポレオーネ通りなどの有名な高級ブティック街がありますが、こーいう庶民の買い物市はいいですね。ちなみに、
モンテナポレオーネ通りを見るなら、その裏のスピーガ通りが断然いいです。石畳の静かで綺麗なところです。
DSCF3703



















滞在したホテルもその辺りから歩いて15分くらいで、ミラノ中心街の端ということで、4つ星なのになんと100ユーロ!端といってもドォーモからトラムやメトロで10分ほどなので便利で静か)朝食もメチャ豊富メニュでバスタブ付きツインが1万数千円とは、ホテル選びも重要です。

 ホテルでの朝食と健康保持 
・朝食はビュッフェ方式で多彩なメニュが提供されるホテルを選びます。
野菜は思いっきり食べるようにします。緑黄色野菜は少ないところが多いですがトマトは概ね出されますので厚かましいほど食べます。旅行中は野菜がどうしても不足しますので朝食でたくさん食べるようにします
ヨーグルトも必ず出ますので、プレーンヨーグルトに果物を入れてたっぷり食べるようにします。野菜とヨーグルトと果物は胃腸を快調にし快通快便て気持ちよく過ごすことにつながりますから大切です。
チーズ、ハム、卵もほとんどのホテルで提供されますのでほどよく食べ栄養をつけて元気よく旅が続けられるようにします。(できたらサンドイッチをつくってその日の野外でのランチ用にします。ただしあまりおおっぴらに製作するのは控えて)


 土曜市のナヴィリオ地区から午後は、
随筆家・イタリア文学者須賀敦子が住んでいたムジェロ街のアパートへ。
http://eyes-woman.com/life/4525/
 
中心街から歩いて30分、トラムに乗って10分ほどの住宅街、トラムの通りを歩きながら、通りから入ってすぐの彼女のアパートを見つけ、 「ふ~ん、こんなところに住んでたんだぁ。ここからドゥオーモ近くのサンカルロ教会横のコルシカ書店に通ってたんだ」なーんてね。
観光名所ばかりじゃなく、日本の文学者や画家などがどんな感じで外国の街に住んでたんかなぁと思い浮かべるのも旅の醍醐味かな。(辻邦生-パリ5区のデカルト通り とか・・・)


さて、ミラノの楽しみはとーぜんマンジャーレ、食べる!ですよね。で、コトレッタ・アラミラネーゼとオッソブーコ。
DSCF3515




















 ミラノの前半3日を過ごした後、待望のコモ湖へ小旅行
 ミラノをベースにして4日間の小旅行をしてまたミラノに戻る、という旅程は中高年者にとって楽ですよ。大きな荷物は預けておいてリュックだけで行けますから。
  夏のテクニックとして、速乾性の超軽のTシャツ、下着、靴下を各4着をリュックにいれてホテルに着いたら即洗濯、といったやり方で楽勝に過ごせます。

さて、コモ湖の真ん中の街でとりわけ美しいBellagioへ船で行きます。まず電車で40分ほどのコモという街に行きそこから遊覧船に乗って湖とアルプスの山を楽しみながら
2時間ほどで着きます。出航するまでコモ旧市街を散策。意外と静かでいい街です。ここのドゥオーモには素敵なタペストリーがあります。
DSCF3564












 








さて、アルプスを背景に綺麗な湖畔を見ながらの船旅は実に楽しいです。
で、2時間ほどでBellagioに着きました。
湖畔から細い石畳の坂の路地を少し上がるとホテルです。
室から湖が見えていい感じです。この湖畔の街はコモ湖の真珠と呼ばれるだけあって綺麗な風景を楽しめます。
DSCF3600




















DSCF3596




















ここでゆったりと3泊しました。ホテルは毎日違うところに移り変わって、それぞれ個性的で
おもしろい。初日は船着場の近くで湖も見える室。2日目は街の中心から少し離れたB&B。
3日目は土地の人が住む家の隣にある三つ星の、古風なホテルで、室からは民家の花の庭と
湖が見える。

湖岸からいくつもの石畳の小路があって、感じがいい。
DSCF3583



































藤などがさいて湖岸が美しい。
DSCF3597




















周りの石畳の階段沿いにたくさんのレストランがあり、コモ湖の魚料理が楽しめていいです。
DSCF3604




















夕景。夕陽とアルプスと湖。夕陽が水に沈む・・・ コペンハーゲンからオスロへの船から眺めた夕陽もよかったけど、生まれてきてよかったなぁ、って思う時です。太陽と海や湖、ウーーン。。。
DSCF3632




















4日目。

Bellagioから船でVarennaへ、10分ほど。湖畔にへばりついている静かな街です。

DSCF3620



















さて、コモ湖の小旅行をあとに、ミラノに戻ってきました。
トラム・市電を見るとミラノに帰ってきたなー、って思う。いい街です。
DSCF3699





















今日はパヴィア修道院を見学しに行きます。ホテルからガリバルディ駅まで市電で10分、
それから30分ほど国鉄に乗り、駅から修道院の壁側の道を20分ほど歩いたところで
向こうから歩いてきたイタリア人女性二人ずれに入口を尋ねると開門まで3時間近くも
あることがわかった。で、一人はミラノの大学生で話が弾みイタリア語と英語のちゃんぽんで
10分ほど親しく対話できました。
それから入口の近くにある村のたまり場みたいな駐車場公園でカフェ&トイレ休憩しながら
地元の人たちとちょっと雑談。このあたりはロンバルディア平野の田舎の風景が美しい。
DSCF3655




















修道院前の草の上でランチしながら開門を待つ。いつの間にか
20人ほどの観光客が集まってきた。解説を担当する修道士の案内で見学。
DSCF3669



















修道院は、俗世界を絶った人が生活しているので興味深く、これまでカンヌの地中海に浮かぶ
島の修道院やベルギーのブルージュの修道院などを訪れたことがあるが、このパヴィア修道院は
規模も大きく、実際に修道士が暮らしているので関心をもった。解説が丁寧で印象深く有意義でした。
DSCF3675




















DSCF3671



















筆者はキリスト教を信仰しているわけでは全くないが、宗教に興味があります。
とりわけ、日本を含め現代資本主義社会が貧困、不平等、格差など矛盾が露呈し
行き詰まりを見せる中で、20世紀の戦争や大量殺戮を経てもなお今、それが
拡大していること、その原因が物神崇拝=拝金主義を基底にある資本主義を
考えるとき、宗教、とりわけイスラームの考え方が資本主義の思想より下位にある
という「先進国」の考え方に疑義、問題があるのではないか、と思うようになって
きたからです。
そして、21世紀に入って世界の状況が、欧米日の弱体化が進む中で若者人口
が膨らむイスラーム世界の復興が注目されている。
中世、イスラーム世界は強大だった。その象徴のひとつ、スペイン・コルドバの
モスク、メスキータには昨年(2015年)見学しました。
DSCF2735


















DSCF2719


















さて、パヴィア修道院からの帰路に電車で10分、パヴィアの街に寄った。
落ち着いた旧市街がいい。


 翌日は、ミラノで一番気に入っているブレラ地区へ。静かで樹木も大きい石畳の
住宅街と
美術館(ブレラ絵画館)辺りを散策した。
ここには、有名な『ピエタ』や『死せるキリスト』など優れた絵が多く所蔵されていますが
以下の可愛い作品もいいですよ。
DSCF3695




















DSCF3685



















下は、フランチェスコ・アイエツのThe Kiss (1859)
DSCF3692




































さて、ブレラ地区で楽しいピザの店をご紹介します。この辺りこは美術系の大学があるので
その大学生や市民がこの店に集まるそうです。私たちが行った時も、となりのテーブルに
4,5人の学生が、ここの特別のピザを食べていました。私も食べましたが、ふつーのピザ
とはちがってふわっと厚みがあり、うまい。
DSCF3707




















一般的なピザでも、ミラノのピザは大きい。下の写真は野菜ピザ。豪快。
DSCF3729




















翌日は、いよいよミラノの最後の日。で、有名な
最後の晩餐の絵があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ。
この絵は見なかったが、建物が非常によかった。
DSCF3743


 
(つづく)


















ここを訪れるにあたって、なかなか場所がわからず、3人の人に尋ねたが、いずれも大変えーかげんで
距離感なんかがぜんぜんバラバラ。イタリアの人はメチャ親切だけど大雑把な人が多いなあ・・・
それから、ドゥオーモなどの旧市街中心部はやはり気に入ったので最後に味わった。市電、自転車、バイク・・・
DSCF3749






















で、いよいよ、明日はミラノを出て、待望のスイスのツェルマットへ
DSCF3756




















ミラノ中央駅からEC(ユーロシティ)でスイスとの国境駅Domodossolaを経て
Vispで乗り換えてZermattまで4時間ほど。問題は、スイス鉄道では半額カード
が使えるのでそれを利用したいけど、なにしろVispまでは同じ列車だから
どーしたらいいか?オンラインでスイス鉄道サイトで、Milano=Domodossola
を通常料金で予約し、Domodossola=Zermattを半額で予約する、でいいかな、
ということで車内検札を首尾よく行けた。
10日ほど前に滞在したマッジョーレ湖を車窓に見ながら国境を越え、Vispで
乗り換えもスムーズに。で、いよいよアルプスと雪を頂く4000mの山々が車窓に
見えてくる。午後3時ごろZermatt到着。

ホテルは、2年近く前から直接メールで確保していた。とにかく
Zermattは人気が
凄いのでハイシーズンではいいホテル(街の中心で、twinで2万円で、室から
マッターホルンが見える)は予約が難しいので早くから連絡を密にしていた。
で、期待通り一番いいと思われる室に案内された。
夕方、中心通りのBahanhof通りなど街歩きに出かけたが、曇りでマッターホルンも
あまり見えない。それでも、ちらっと見えると、カメラを構えていたスペインからきた
若者グループははしゃいで上機嫌。ま、とにかく人がいっぱいで、みんな楽しそー。
おととし訪れたGrinderwaldに比べ格段に繁華。
レストランも混んでいたが、それほど待たずにおいしくいただいた。

翌朝、5時過ぎ、連れ合いが早くも起きて興奮して僕を目覚めさせると、なんと
見事に快晴で朝陽に染まって赤いマッターホルンが赤くなってきているではないか。
写真に紹介されている、あの赤い山。慌ててカメラを撮りまくり。
DSCF3793



















DSCF3787



















DSCF3792



















山頂から赤くなり始めて次第に中腹の上くらいまで赤くなって、15分ほどで
全体が朝陽に白く輝く。初日から本当にラッキーで、大げさに言えば人生の
感動。これからここで5日も過ごすのに、もうこれで帰ることになっても後悔
ないなー、って思えるほどだった。それほど自然の凄さというか美しさに
興奮した。
さて、おいしい朝食を食べたあと、ゆっくり綿密に計画した日程にたがって
まず、初心者コースでマッターホルンを手軽にみられるハイキングコースに
出発。スネガです。例の半額カードでロープウェイで登る。スネガ展望台から
ガーンと見える。実に綺麗。これが、マッターホルンかあ・・・
帰りはハイキング。大快晴で、山とアルプスが見事に綺麗。
DSCF3815




















DSCF3830




















DSCF3849




















DSCF3852



























(つづく)









    

2014.7.31

 


スイスの旅
 ----間違ってるね、日本社会は。   (2014.7)

 

6月から7月にスイスに旅行しました。目の前に飛び込む絶大な雪山、4000m級の迫りくる自然の美しさと泰然さは、醜い、惨めな日本をひととき忘れさせてくれました。(写真①②)

DSCF1923

















写真①

DSCF1917







 






写真②




 


さて、宿泊のベースにしたインターラーケン。繁華な表通りとちがって山裾に流れる運河と散歩道は実に素敵なところです。(写真③④)
DSCF1988 
















写真③

DSCF1989














写真④


そこに掲示板があって、「人間の生命および健康的、民主的権利として労働時間は制限される(憲法28条)…」なーんてことが書かれている。憲法によって働く時間は制限されている。(スイスは平均週35時間、他のヨーロッパ諸国もその前後)「サービス残業」だの「過労死」なんていう社会とは真逆なのだ。

いま、日本は、黒田日銀総裁の政策は成長至上主義のもとグローバル資本主義の猛威にさらされ続けています。アベノミクスの浮かれ声とは裏腹に、実質賃金は下がり続け、今なお生活保護世帯や低所得者層が増加傾向のまま、非正規雇用者数は1906万人(2013年)年収200万円以下の給与所得者数は1090万人(2012年)、生活保護受給者数も200万を超えています。この状況は、金融資産(預金など)を保有していない二人以上の世帯の割合が1987年の3.3%から2013年に31%にはのぼることに端的に表れています。1987年以前の16年間では平均5.1%だったのですがグローバル資本主義の進行とともに中産階級が崩壊し、極少の富裕者・大企業への富の偏在と労働者の貧困化が急激に進んできたのです。(水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』集英社新書 2014.3)

 

非正規雇用者数の急増は労働規制の緩和をますます推し進めていることで生じているし、低賃金で長時間労働を強いられ、一方では正規労働者一人当たりの労働時間も無法的に増大している。アベノミクスではスイスのように労働時間を制限するなんてありえないのです。法人税と金融資産課税を下げ消費税を上げて大企業や富裕層だけを助け国民に負担を押し付ける政策は成長至上主義をとる限り続く。成長教を排し、ゼロ成長、ゼロ金利、ゼロインフレに脱却しなければ、そして「積極財政」のまま1000兆円をこす借金を続けるなら日本の崩壊もあり得ますね。国債がいつまでも買われ続けることはないのですから…暴落=社会の崩壊が始まる前に、これ以上の格差拡大・貧困層の増加と富裕層支配をストップさせるために、アベノミクスをぶっ潰さねばなりません。


 ♪♪
スイス旅から日本を見る(2014.6.23-7.15)♪♪
 

ジュネーブでは国連欧州委員会を見学

 ここでは世界の様々な地域や国から様々な民族・人種の人達か集い、自らの地域の状況や情報を伝え合い、考えを披露し、解決のため討議するために毎日のように会議が開催されている。

こういう場が世界にはどこかで必要なのだ。スイスはどの国よりも多くの難民を受け入れるとともに、世界に起きている¥困難な問題の解決の一歩を歩み出すために、とにかく集まる、話をする、といった場を提供している。
 DSCF1770

写真⑤ 
足の掛けたイス (紛争が終了しても地雷は残る。戦争の非道を無くせ)

 















DSCF1762
写真⑥ 国連欧州委員会ビルからレマン湖を見る















インターラーケンの東駅の近くでは静かに過ごせます。アルプスやベルンなどの街に行くにも便利。
 

DSCF1843写真⑦ 
ユングフラウ連峰が見える

自然は静かに悠々と私達を見ています














 インターラーケンで泊まるなら、ユースホステルを薦めます。

DSCF1848 

写真⑧
早朝
5時過ぎ。YHの室から運河、夢幻のよう (キラキラ日本は間違い。明るけりゃいい、というもんじゃない)

 スイスはホテルも食事も高い。ここはリーズナブルで従業員も親切、野菜など良い食材の夕食。











グリンデルヴァルトは繁華街からはずれたホテルなら室から見えるユングフラウ三山が素晴らしい 
DSCF1923
写真⑨ 室のベランダからアイガーがまともに輝く(やはり自然がすべてを超える) 















メンリッヘンからクライネシャイデックの散策道は雪の連峰を見ながら誰でも歩けるアルプス 

DSCF1929
写真⑩ (スイスは本当の観光=人が自然と遊ぶ=を知っているね。スピーカーから音楽や案内で喧噪の日本、なんとかならないか)
















クライネシャイデックから列車でミューレン村へ。そこは、ケーブルでアルメントフーベルに上がるとそこには花の谷を意味する ブルーメンタール(Blumental)があります。小雨でも花というのはきれいね

DSCF1974
 

写真 斜面に広がるお花畑
















インターラーケンからツーンの街まで列車で、そこから船で湖畔の村に行く。晴れて最高の景色
DSCF2066 

写真
ツーン湖の美しさは絶品。遊覧船からも湖畔からも連峰が楽しめます 














DSCF2045
















ジュネーブ滞在中に寄り道したフランスのアヌシー湖もすごくきれいでした。優劣つかない
DSCF1722
写真⑬
船から見るアヌシー湖と湖畔のタロワール村。透明度はヨーロッパで一番といわれる。日本はなんでよごれるの?












ツーン湖からまたインターラーケンに戻って(旅は、どこか軸になる街をベースにしておくと楽ですね。洗濯とかもして乾かせるしね)、夕景なんかも情緒もあっていい気分で散歩できます。
DSCF2082
写真⑭ インターラーケンの表通りから夕日に映えるユングフラウ連峰

















(後日、つづく)



























2013.9.13
北欧から戻って・・・東京オリンピック決定と安倍政権のフクシマ隠し
DSCF0878














(Stockholm 3013.9.8撮影)

  2011年、原発禁止の憲法を掲げるオーストリア国民の文化について見聞を深めるため、ウィーンへ行きましたが、今回は、スウェーデンなど北欧へ。旅のテーマとして、<社会保障政策における「公助・共助」の理念が市民の間で如何に実現されているか、安倍政権の基本原理である「自助」理念、市場原理、競争主義に基づく社会政策に対する批判>を念頭に置きながら2週間の市民生活の状況見聞を試みました。滞在中、スウェーデンのテレビニュースで東京オリンピック決定のニュースを聞きました。Sveriges Television(SVT)は、しかし、日本の関係者の沸き立つ場面を映すと同時に、フクシマの現状の解説を伝えていました。

そして、帰国後見たものは、甘利経済再生相を筆頭に安倍内閣が急に「福島を収める」を声高に叫び出した報道です。これって何?

多分、こうだ---


 日本国内の国民と違って、外国ではとくにヨーロッパでは、この不安危険極まりない原発事故の未収束状況を知っていて、そんな状況下でなんで東京オリンピックなのか、と不信に思っています。(SVTの報道がそのひとつです)
実は、政府(官僚)と安倍内閣はそれを感じていて、これから、世界各地から東京オリンピック反対の市民運動が徐々に出てくることを恐れているのだ。だから安倍政権は、やたら「収束作業を国が率先する、資金を提供」と言い出したのである。とにかく、東京オリンピックを実現したい、世界の反対世論を抑えるために資金を投入し、「安全」をひろめたいのだ。「収束」なんかできるわけがなくてもがむしゃらに、ウソでも「安全福島原発」「東京安全」をアピールしなければならないのだ。

しかし、現実は違う。世界は知っている。フクシマを見ている。


「安倍さんは安全性を確認して原発を再稼働させるといっています。それならば、福島原子力発電所を安全性を確認しないで稼働させたいのですか、と聞きたくなります。福島原子力発電所も、かつての自民政権が安全性を確認して許可を与えたのです。福島だけではありません。これまで58基の原発が動いてきましたが、そのすべてが、自民党政権が安全性を確認した、と言って稼働を認めた原発です。そして、事実として福島でこれだけの事故が起きています。安全性は確認できなかったのです。その事故の原因もまだわからない、現場に立ち入ることすらできないという状況の下でどのように「安全性を確認」するというのか。そんなことができる道理がないのです。・・・まことに正気の沙汰ではありません」(「世界」10月号。小出裕章氏インタヴュー)

さて、安倍政権の経済至上主義の象徴である原発輸出、輸出先の国民の命に対する安全を保証しないまま日立や東芝といった企業の利益のためだけで強行する産業優先政策は様々な分野で現れていますが、北欧諸国における市民生活を第一に考える政策を見聞するとき明確にその違いとアベノミクスの反社会性を実感できました。日本は、市場競争主義=がんばるものだけを支援し、がんばらないものは切り捨てられても仕方ない=、それしか日本は持続できない、などという考えを基本にし、社会保障、福祉政策においては「公助」は二の次、「自助」主義を理念にしている。それに対し、北欧諸国は、所得に応じて税金(超過累進課税)を集め、給付(所得再配分)では医療や教育や育児などの領域において全国民が平等に(無料で)享受できるように、公助が基本理念になっているため、人々は安心して生活しています。インタビュしても高い税金への不満はほとんどなく生活に満足している、との答えが返ってきた。

(写真1:男女平等で働き育児もふつうに男性が長期の育児休暇をとり、パパも育児に専念している風景が公園などでたくさん見られた)

 DSCF0879




















 一方、わが国は、平均月給35.8万円の1985年生まれ男性の年金が現在の16万円から7.7万円に急減するとの試算がでている(週刊ダイヤモンド2013/09/14日号)ことに表れているように将来生活の不安は極まっている。なぜこうも違うのか。国民本位よりも企業優先、なんでも市場の競争原理に任せる経済・社会政策にまい進しているからだ。そしてさらにその推進に躍起になっている。命より原発エネ、市民の生活より大企業・輸出企業への支援が大事、福祉分野でも競争原理で市場化する、等々・・・ いよいよ狂ってきた日本。

産業優先だから、クルマ企業優先だから、交通政策においても、歩道はないがしろで車道を大きくとり、自転車事故が急増していても専用レーンは作らない、置いてきぼり・・・といった自動車優先主義。

一方、北欧ではクルマ優先社会ではなく、安心して暮らせる交通政策。クルマ、歩行者、自転車が余裕で共存している。排気ガスを抑制し環境破壊の進行をできるかぎり食い止める行政が行われている。

 (写真は、ストックホルムでの3者専用レーン。安心して歩く人、きれいな大気のなか快適に通勤する自転車)

DSCF1010




















人間本位の国家理念は、国鉄の車両などにおいても実現されている。ノーマライゼーション(
ノーマライゼーションとはだ。(日本では国鉄民営化はスピードアップと産業力には寄与したが、健常者本位で弱者や乳児などへの配慮は欠落したままで非人間性は進んでいる)

(写真は、デンマーク国鉄の車両。自転車はもちろん、乳母車、車イスが普通に乗り入れられるスペースが用意されている)
DSCF0462
























このような政府、公助による自然保護、公園の保全のもと市民は、自然享受権をもって、広大な自然公園の中で、有機野菜栽培を楽しむ、といった素晴らしい生活を過ごしています。

 (写真-2枚-はストックホルムの ローゼンダルスの有機野菜公園。ボランティアで栽培に参加している女子学生にインタビュすると、自然の中での活動は素晴らしく100%満足している、と答えていた)

DSCF0805



















DSCF0842




















自然や環境を大切にすることでは、風力発電の普及政策も目を見張るものがあった。
(写真は、デンマークのコペンハーゲンの海上風力発電。電力供給の20%、ほかの再生エネルギーを併せて50%(残りは火力)、原発に頼らない供給をおこなっている
DSCF0561























フクシマで世界に多大な被害を及ぼし続け、いまだ全く収束の目途も無いままに、それにもかかわらず原発輸出、再稼働を推進する安倍政権日本は狂気の沙汰である。

北欧の見聞から、この日本のみじめさ、文化の劣化からなんとしても脱出したい、という感を強く持った。

2015年1月-2月 スペイン・アンダルシアとポルトガル・マデイラ島への旅

2015年1月-2月 スペイン・アンダルシアとポルトガル・マデイラ島への旅
 寒中の京都を脱出して暖かい地中海へ

2015.1.9 南欧スペインの中心都市マラガ
DSCF2643
 

















DSCF2657DSCF2658 



 
































DSCF2659


















DSCF2696








 









DSCF2663
 

















DSCF2678

DSCF2680


































DSCF2690


















DSCF2691



















(つづく)

関電から原発で電力をつくらない会社に切替える準備を (2016.1.18)

関電との電気供給契約を破棄しよう!

4月1日から、これまで強制されてきた関電からの電気受給を止めることが出来ます。
フクシマを無視し、なおも原発を推し進めようとしている関電を消費者サイドから
包囲し、原発再稼働を止めさせる運動として、脱関電の市民の輪を拡げよう。

 料金がどれだけ安いかを新電力会社の選択の指標にしてはダメです。
関電の子会社などの電気事業者も安い料金設定を宣伝していますが、乗ってはダメです。
関電との契約者を激減させ、原発を諦めさせるように追いつめることが大切です。

  
 「原発の電気は使いません---関電不買運動のススメ」

かつて、森永不買運動というのがありました。森永ヒ素ミルク中毒事件。森永の粉ミルクに
ヒ素が含まれていたことで被害が出たというのに、森永はなかなか因果関係を認めず
損害賠償をしませんでした。で、不買運動が起こり、森永を動かし被害者の補償に
応じさせました。
 今度は、関電不買運動で関電に原発を廃止するように追いつめましょう!

(関西よつ葉連絡会「よつばつうしん」2016.1.参照)


  

再稼働に賛同する人は、自宅に核廃棄物を引き受けること

稼働すれば必ず核廃棄物は出るんだから、当たり前ですよね。
よく新聞記者などが原発地元でインタビュする場面が、新聞やテレビ
で登場するが、「雇用が減るし、生活に困るから再稼働してほしい」
なんていう人にはさらに、「じゃ、あなたは
自宅に核廃棄物を引き受ける
んですね?」と質問してほしいね。

  


関西電力
大飯原発3、4号機(福井県おおい町、運転停止中)の運転差し止めを福井県の住民らが求めた訴訟の判決が21日、福井地裁であり、樋口英明裁判長は住民側の主張を認め、運転差し止めを命じた。

5/21 関西電力大飯原発3,4号機運転差し止め訴訟 福井地裁判決謄本

------

大飯原発差し止め訴訟の判決要旨 危険性が万が一でもあれば
福井新聞 2014年5月21日午後8時42分

関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた21日の福井地裁の判決要旨は次の通り。

 【主文】
大飯原発3、4号機を運転してはならない。

 【福島原発事故】
原子力委員会委員長は福島第1原発から250キロ圏内に居住する住民に避難を勧告する可能性を検討し、チェルノブイリ事故でも同様の規模に及んだ。250キロは緊急時に想定された数字だが過大と判断できない。

 【求められる安全性】
原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われる事態を招く可能性があるのは原発事故以外に想定しにくい。具体的危険性が万が一でもあれば、差し止めが認められるのは当然だ。
 【原発の特性】
原子力発電技術で発生するエネルギーは極めて膨大で、運転停止後も電気と水で原子炉の冷却を継続しなければならない。その間、何時間か電源が失われるだけで事故につながり、事故は時の経過に従って拡大する。これは原子力発電に内在する本質的な危険である。

施設の損傷に結びつく地震が起きた場合、止める、冷やす、閉じ込めるという三つの要請がそろって初めて原発の安全性が保たれる。福島原発事故では冷やすことができず放射性物質が外部に放出された。

 【大飯原発の欠陥】
地震の際の冷やす機能と閉じ込める構造に欠陥がある。1260ガルを超える地震では冷却システムが崩壊し、メルトダウンに結びつくことは被告も認めている。わが国の地震学会は大規模な地震の発生を一度も予知できていない。頼るべき過去のデータは限られ、大飯原発に1260ガルを超える地震が来ないとの科学的な根拠に基づく想定は本来的に不可能だ。

被告は、700ガルを超えるが1260ガルに至らない地震への対応策があり、大事故に至らないと主張する。しかし事態が深刻であるほど、混乱と焦燥の中で従業員に適切、迅速な措置を取ることは求めることができない。地震は従業員が少なくなる夜も昼と同じ確率で起き、人員の数や指揮命令系統の中心の所長がいるかいないかが大きな意味を持つことは明白だ。

また対応策を取るには、どんな事態が起きているか把握することが前提だが、その把握は困難だ。福島原発事故でも地震がどんな損傷をもたらしたかの確定には至っていない。現場に立ち入ることができず、原因は確定できない可能性が高い。

仮にいかなる事態が起きているか把握できたとしても、全交流電源喪失から炉心損傷開始までは5時間余りで、そこからメルトダウン開始まで2時間もないなど残された時間は限られている。

地震で複数の設備が同時にあるいは相前後して使えなくなったり、故障したりすることも当然考えられ、防御設備が複数あることは安全性を大きく高めるものではない。

原発に通ずる道路は限られ、施設外部からの支援も期待できない。

 【冷却機能の維持】
被告は周辺の活断層の状況から、700ガルを超える地震が到来することは考えられないと主張するが、2005年以降、全国の四つの原発で5回にわたり想定の地震動を超える地震が到来している事実を重視すべきだ。

過去に原発が基準地震動を超える地震に耐えられたとの事実があっても、今後大飯原発の施設が損傷しないことを根拠づけるものではない。基準地震動の700ガルを下回る地震でも外部電源が断たれたり、ポンプ破損で主給水が断たれたりする恐れがある。その場合、実際には取るのが難しい手段が功を奏さない限り大事故になる。

地震大国日本で、基準地震動を超える地震が大飯原発に到来しないというのは根拠のない楽観的見通しだ。それに満たない地震でも冷却機能喪失による重大な事故が生じうるなら、危険性は現実的で切迫した危険と評価できる。このような施設の在り方は、原発が有する本質的な危険性についてあまりに楽観的だ。

 【使用済み核燃料】
使用済み核燃料は原子炉格納容器の外の建屋内にある使用済み核燃料プールと呼ばれる水槽内に置かれている。本数は千本を超えるが、プールから放射性物質が漏れた時、敷地外部に放出されることを防御する原子炉格納容器のような堅固な設備は存在しない。

福島原発事故で、4号機のプールに納められた使用済み核燃料が危機的状態に陥り、この危険性ゆえ避難計画が検討された。原子力委員会委員長の被害想定で、最も重大な被害を及ぼすと想定されたのはプールからの放射能汚染だ。使用済み核燃料は外部からの不測の事態に対し、堅固に防御を固めて初めて万全の措置といえる。

大飯原発では、全交流電源喪失から3日たたずしてプールの冠水状態を維持できなくなる危機的状況に陥る。国民の安全が優先されるべきであるとの見識に立たず、深刻な事故はめったに起きないだろうという見通しで対応が成り立っている。

人格権を放射性物質の危険から守るとの観点からみると、安全技術と設備は、確たる根拠のない楽観的な見通しの下に初めて成り立つ脆弱(ぜいじゃく)なものと認めざるを得ない。

 【国富の損失】
被告は原発稼働が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いという問題を並べて論じるような議論に加わり、議論の当否を判断すること自体、法的には許されない。原発停止で多額の貿易赤字が出るとしても、豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の損失だ

被告は、原発稼働がCO2(二酸化炭素)排出削減に資すると主張するが、福島原発事故はわが国始まって以来最大の環境汚染であり、原発の運転継続の根拠とすることは甚だしく筋違いだ

  大飯だけでない。原発稼働の危険性について普遍的な判断、判決だと思う。もし高裁がこの判決に異論を主張するとすれば、その愚かさを曝け出すことになるでしょう。

小出弘章さんは、本日の(2014.5.22)京都新聞朝刊で、本判決が大飯原発稼働に明確には反対してこなかった京滋の知事への警鐘である、と指摘している。
 加えて言うなら、本判決は、アベノミクスに興じて安倍自民党に投票してきたサラリーマン達に対し、人の命より経済が優先という考えの愚かさを根底から批判し、警鐘を鳴らしているのだ。 

 いま、なぜこのような決定をしたのか? 理由は、来月12月にメガバンクを軸に2000億円の借り換えと3000億円の新規融資が予定されているからです。東電が実質的に破綻していることは歴然としているにもかかわらず、銀行は追い貸しを続けた。そして汚染処理や廃炉が途方もなく不明のままでその費用はこの先いくらになるかわからない、したがって東電は近い将来、債務超過に陥る可能性が強まっている。このまま融資を続け、それでも破綻してしまうと銀行経営陣は特別背任罪に問われ株主訴訟も起こされる。そこで今のうちに国が援助(国が前面に出る)しなければならない、というわけだ。

「国が前面に出る」ことの本質です

3位、4位で当選させるなら、反原発の国民投票に代わるものとして安倍政権の再稼働策動に痛撃を与えるでしょう。

 

すべての原発を憂う女性都民は、反原発学生は、(小熊英二ゼミ、高橋哲也ゼミ、金子勝ゼミetc・・・先進的学生は友人の輪を拡げ)投票に行こう 3位、4位で山本、吉良を当選させよう 
 来週の26日金曜日は山本太郎を先頭に20万人デモ爆発再現を 



2013.6.25

「エコノミスト」72日号に掲載の「〔特集〕誰のための原発再稼働」は、一読の価値がありますね。株高=景気回復ムードを煽り、どさくさに乗じて、原発再稼働を選挙公約に明記する安倍政権に対して、その不当性を明らかにし反原発世論を広げる理論武装を!


「反倫理-- 地域と未来に困難と損害を押し付ける原発の反倫理性」=池内了

 地域と未来に困難と損害を押し付ける原発の反倫理性・・・反倫理性とは、
①見るべき産業がなく、人口減少に悩む過疎地に原発を押し付けていることだ。・・・「現地は歓迎しているではないか」と言われるかもしれないが、それは原発しか選択の余地がないような状態に追い詰められてきたためなのだ。
②稼働した原発点検や修理で、核反応によって生じた放射性物質をも吸わねばならず、関与する労働者に放射線被曝を押し付けていることだ。この汚れ仕事を一部の労働者にしわ寄せさせて、そ知らぬふりをしてきたのである。
[稼働すると必ず]排出される放射性廃棄物は1万年以上、厳重に保管しなければならず、それを私たちの子孫に押し付けようとしていることだ。・・・現世の私たちは豊かな生活を楽しむ一方で、それによって生じた負の遺産は、全て子孫に先送りしているのだ。世代間倫理として、私たちの最も罪深い所業と言えるのではないだろうか。


「不経済-- 事故費用と為替次第で石炭、LNGより高い原発」=大島堅一

 

「非安全-- 被ばくから守らない新規制 立地適合性の評価外す」=滝谷紘一

新規制は重大事故が起きた場合に住民を被ばくから守ることができない。住民の安全ではなく、再稼働させるために規制の改悪を行っているからだ。・・・ポイントは

・事故(フクシマ)が未解明のままでいったい何ができるというのか

・「新規制」は再稼働のためのルールに変更することにあるのだ(住民の安全のための立地評価を外してしまうなど)





2013.5.30
「原発事故がなければお父さんは生きていた」

おととし、福島県相馬市の自宅の小屋に「原発さえなければ」と書き残して自殺した酪農家の遺族が東京電力に慰謝料を求める訴えを起こしました。

妻のバネッサさんは、「夫がいない生活はとてもつらく、将来への不安でいっぱいです。原発さえなければ、みんなが仲よく普通の暮らしを送っていたはずで、夫が亡くなって私の体も半分なくなってしまったようです」と話していました。


NHKwebニュース 2013年5月31日

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130530/k10014967371000.html
福島民報 2013年5月31日
http://www.minpo.jp/news/detail/201305318745
中國新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201305300183.html

 東電は多くの普通の暮らしをめちゃくちゃに壊してしまった。これ、大犯罪だ。
犯罪者は遺族に謝罪し、償い、そして刑務所にぶち込まれなければならないのです!



        

(ネットでも署名できますので簡単に参加できますよ!

福島原発告訴団では「福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求める署名」を行っています。
(その模様は、下記の記事「緊急署名始めます!」をご一読ください)
署名運動のさらなる拡大のため、ネット署名を作っていただきました。
簡単に署名できます。どうぞ、ご活用ください。 (紙署名と重複しないようご注意ください)
「福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求めるネット署名」
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dG1JOE5UbUtFNHBIY3dVQndVS1NvRGc6MQ&theme=0AX42CRMsmRFbUy0zODZjNDJiNy03M2Q4LTRmYWItYTNiMy05OTM4NDgwYmM3MTY&ifq


「福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求めるネット署名」

2013.1.29
福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求める署名をしよう!

 

『福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求める署名』へのお願い


昨年3月に結成した『福島原発告訴団』は、6月の福島県民による1324人の第一次告訴に続き、11月には全国に呼びかけ13000人を越える大集団告訴・告発を行いました。
みなさまの熱い思いがひとつの形になったのだと心から嬉しく思います。
これらの告訴・告発は既に受理され、検察は、関係者の事情聴取や福島第一原発へ検察官を派遣するなど、新聞等で報道されています。
しかし、政権が変わり原発の推進が再びなされようとしているいま、この春結論を出そうとしている検察に、更なる働きかけをしていかなくてはならないと考えています。
このような思いから緊急に『福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求める署名』を始める事にいたしました。
告訴人となられたみなさまが、周りの方々に署名して頂く事で、この告訴・告発を知らせ、さらに関心を高める事ができると思います。
多くの人々がこの告訴・告発の行方を見つめていることを検察に知らしめて行きましょう。
福島の状況はますます酷くなるばかりです。
4つの原子炉からは毎時1000万ベクレルの放射陛物質が放出されています。
数百年経たなければ、生身の人間が近づくことの出来ない場所が多数存在する中で、おびただしい被曝をしながら作業員が瓦疎の撤去作業を行っています。
そして彼ら作業員の被曝手当の搾取と賃金引き下げ。
モニタリングポストの測定値疑惑。
情報開示の手続きをしなければ本人に手渡されない甲状腺検査の詳細なデータ。
暴露された県民健康管理調査検討委員会の秘密会の存在。
ゼネコン会社の利権にまみれ、効果を疑問視される除染。
進まない賠償、子どもたちをシンボルにした虚しい復興策。
昨年末に鳴り物入りで郡山市で行われた、アジア・アフリカ諸国への原発輸出を目論んでいるであろう『IAEA福島閣僚会議』。
そして新しい政府は『原発ゼロ政策の見直し』『安全な原発を作る』と言い出す始末です。
国策と言うぶ厚い壁に日本に生きる私たちは、生きる尊厳を奪われ続けています。
私たちの悲しみと怒りは消えることはありません。
この事故の原因を究明し巨大事故を起こした企業と政府の責任をただして新しい民主主義の社会を作るために、子どもたちの健康と未来を守るために、この告訴・告発が受け入れられるよう、再度私たちは力を合わせていきましょう。
ご協力をどうか宜しくお願い致します。
福島原発告訴団長 武藤類子

http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/

http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/4f0b38447bc08b2bfb2dab049ac60231

署名用紙は

https://docs.google.com/file/d/0BzG0nuqlnIlJWlJjNWpmS3Z4ZWM/edit?pli=1

でコピーできます。

「福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求める署名」と
「東京地検包囲行動」にご協力を!

2012年3月に結成した『福島原発告訴団』は、6月の福島県民による1千324人の第一次告訴に続き、11月には全国に呼びかけ1万3千人を超える大集団告訴・告発を行いました。福島原発の事故は決して福島だけのできごとではなく、日本中の人々が、この人災にどれ程怒り悲しんでいるかと言うことが表れていると思いました。そして各地方の告訴団事務局のみなさまはじめ、勇気を持って告訴して下さった方々に感謝と連帯の気持ちでいっぱいです。
これらの告訴・告発は既に受理され、検察の事情聴取や福島第一原発への捜査が行われています。しかし、政権が替わり原発の推進が再びなされようとしている緊迫の中、東京地検・福島地検が3月末に告訴について立件の可否を判断すると、新聞各社の報道がありました。しかし、検察は未だ東京電力などに強制捜査を行っていません。そのような状態で結論を出そうとしている検察に、更なる働きかけをしていかなくてはならないと考えました。
そこで、緊急に『福島原発事故に関し、厳正な捜査・起訴を求める署名』を始める事になりました。また、2月22日には16時より東京地検をヒューマンチェーンで包囲し、署名を提出したいと思います。
事故から2年が経とうとしていますが、福島の状況はますます困難を極めています。昨年の野田首相の収束宣言以来、事故は終わった、復興だと言う風潮が目立って来ました。しかし、福島原発の事故は何一つ終わっておりません。4つの原子炉からは毎時1千万ベクレルの放射性物質が大気中に放出されています。1日3千人の作業員が大量の被ばくをしながら瓦礫等の撤去作業をしています。除染はゼネコンの利権にまみれ、川に汚染土を捨てる手抜きが発覚しました。子どもたちの甲状腺検査の詳しい結果は情報開示請求をしなければ、本人の手にははいりません。県民健康調査では事前秘密会があった事が暴露されました。
昨年12月に郡山市で『IAEA福島閣僚会議』が開かれ、各国のほとんどの閣僚たちはIAEAのもとに原発を継続する、または輸入新設すると表明しました。
生きる尊厳を奪われ続け、私たちの悲しみと怒りは消えることはありません。
このような中で、この告訴・告発は大きな意味を持つものと思います。
強制捜査のもと、事故の原因をきちんと究明し、子どもたちの健康と未来を守るために、企業や国の間違った在り方をただしていくために、再度私たちは力を合わせていきましょう。ご協力をどうか宜しくお願い致します。

武藤類子(福島原発告訴団団長)





2012東電幹部らの刑事責任を問う、第二次告訴1万3262人

東京電力福島第1原発事故で東電や国の幹部ら33人に刑事責任があるとして、「福島原発告訴団」は15日、業務上過失致死傷などの容疑で、第2次の告訴・告発状を福島地検に提出した。告訴・告発人は全国47都道府県や海外の1万3262人で、6月に行った第1次の告訴・告発人の約10倍。同地検は受理するか検討している。原発事故の刑事責任を問う同地検への告訴・告発人は計1万4586人となった。
33人は、東電の勝俣恒久前会長ら役員、原子力安全委員会、県の放射線健康リスク管理で助言してきた福島医大の山下俊一副学長ら。告訴・告発状では、東電や国は津波対策を怠り、今回の事故を発生させた責任があると主張。事故後の避難対策や情報開示も不十分で、多数の住民を被ばくさせたと訴えている。(福島民友 2012.11.16)
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:iVoWt_H7HBIJ:www.minyu-net.com/news/news/1116/news11.html+&cd=3&hl=ja&ct=clnk&gl=jp


2012原発事故 捜査へ 東京・福島地検 告訴・告発を受理
東京電力福島第一原発事故で、東京、福島両地検は一日、東電新旧経営陣や政府関係者の刑事責任について出されていた告訴・告発状を受理し、業務上過失致死傷などの疑いで捜査を始めた。両地検は連携して関係者の事情聴取などを進める。
東京地検が受理したのは、東電の勝俣恒久前会長や国の原子力安全委員長ら二十六人に地震、津波対策を怠って事故を起こし、入院患者の死亡や周辺住民の被ばくを招いたとする告発など三件。
福島地検
東電や国の三十三人に業務上過失致死傷容疑があるとして、県民約千三百人が出した告訴・告発を受理した(※)
(東京新聞 2012.8.2 朝刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012080202000088.html

(※) 福島原発告訴団についての詳細はhttp://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
「福島原発告訴団は、東京電力福島第一原子力発電所の事故により被害を受けた住民で構成し、原発事故を起こし被害を拡大した責任者たちの刑事裁判を求め、福島地方検察庁へ告訴を行います。」


2012東電を刑事告訴、原発事故の責任を問うには裁判しかない――弁護士・河合弘之 東洋経済 ONLINE --2012/07/11

──刑事告訴では、業務上過失致死傷と公害犯罪処罰法違反容疑で訴えました。被曝が傷害に当たるのかが論点の1つになるとみられています。
罪と認めたくない側の論理としては、被曝で体のどこかが明らかに悪くなったわけではないので傷害には当たらない、となる。が、被曝によって、うつになった人もいるし、それを苦に自殺した人もいる。放射能から逃げ惑う中で、50人近くの高齢者も亡くなっている・・・・
http://fpmario.doorblog.jp/archives/50374168.html

---------
2012


人による


続きを読む
livedoor プロフィール
カテゴリ別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ