絶対に“満点”というプレッシャーと闘う

これまでも何度も「ケアレスミス」に関する記事を書いてきました。
しかし、容易になくなるものでもなく、この一問があれば・・・。
という悔しい思いを直近もしました。

なかなか無くなりませんね。勝負を分ける一問を取りきる力。

社会や理科のような枝問形式の最小失点で済むケアレスミスなら良いのですが、
算数の場合は、ひとつの読み間違えが芋づる式に間違いを誘発し、大問ごと吹っ飛ばす。
国語の場合は、違うテーマの捉え方になり、記号選択および長文記述の筋立てが悪くなり、大幅失点につながります。

入試本番まで2週間をきった今、「ケアレスミス撲滅特訓」を算数で挑戦しています。

ケアレスミスの誘発原因は、

①文章・数字の読み間違え
②題意の把握取り違え
③立式段階での数字や記号の転記ミス
④計算ミス
⑤解答そのものの転記ミス

と数え上げればきりもなく、要は「ミス誘発原因を腹の底まで落とし、絶対に満点をとる！」という強い決意で問題にあたれるかにかかっていると思います。

学習時間も増加の一途を辿り、疲労から少し息を抜く時間帯や、なんとなく流しての学習になってしまう瞬間は、受験生なら誰にでもあると思います。塾の授業中も然り。

入試本番まで力は伸びると信じているものの、この時期やはり一番大事なことは、
「出来る問題」を確実に取りきる得点力だと思います。
実力通りに、練習通りに、いつも通りに試験に取り組めば合格ができる学校を受験するならば、やはり親心として合格させてやりたいと思っています。

本人の要望があり、多少の人参をぶら下げて「算数満点特訓」を始めています。
満点で1ポイント。5連続ポイントで欲しい物お買物券贈呈。

絶対に満点をとる！
だから、ミス原因を身体が覚えるまでやりこむ。

そして自然体で入試に臨む。

こんな直前調整期に入ってまいりました。
もう初見題がないほどに算数は学習してきました。

この直前特訓を当日の自分の力に変えて、その手で合格を勝ち取って欲しいと思います。



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算数男子の落し穴

大手進学塾の模試を受けると、正答率等の分析の加えられた成績表が返却されてきます。
内容に目を通すと算数の平均点は、男子>女子となっている場合が多いです。

男子の征服欲求力vs女子の慎重力という構図でしょうか？

話しは一転、ハヤブサですが算数を得意教科にしています。
難問・奇問の類いも答えを見ることを嫌がります。
自分で考えて正解を導き出すことに楽しみをおぼえているのだと思います。
問題を刃物でスパッと切り裂くような解き方をしたり、沢山の切り口を粘り強く試み正解を出して行ったりします。

だからこのままで安心！とならないところが中学受験算数の奥深きところだと思います。
算数を得意とする算数男子は正答率80%台の問題をころッと平気で間違えたりします。
何が原因か？

問題文を読んでいる最中に解法が明確になっていますし、既に暗算等の処理作業に同時並行的に入っているのだと思います。
つまり、自分の中では終わった問題となってしまっているのだと思います。
ところが、同時並行的に行った作業がいい加減だったり、気を抜いた暗算をしたりしていて、敢えなく撃沈と相成ります。
わかった問題ほど慎重に解くべきです。
恐らく本人もわかっているのだと思います。
しかし、その先に待っているであろう難問に早く辿り着いて征服したいのだと思います。

大型問題(開成算数など)の場合、与件から図式化したりの手作業を加えているので、この撃沈の出現は少ないのですが、一行題(灘一日目)のような場合によく出現してくれます。
また、サピックスなどでも実施される月例テストのような計算→小問集合→大型問題形式の小問集合題で出現率が高まります。
計算題は、絶対に間違えてはいけないという自覚が身体中に染み込んでいますので出現率はゼロです。
小問集合題で、「あっ、わかった！楽勝！」という時に出現します。


女子の慎重力に是非とも見習って欲しいところなのですが、征服欲求力が邪魔をするようです。
当然、男子にも慎重力をもったお子様は多数いらっしゃることと思います。
ハヤブサには入試本番までの僅かな時間で構いませんので、慎重力を意識した演習を望みたいところです。

本日は大晦日です。
拙いブログにお付き合いくださり本当に感謝しています。
コダマ家の受験生活もあと一ヶ月あまりとなりました。
このブログもあと一ヶ月ということになります。
あと暫くの間ご愛顧くださりますようよろしくお願い申し上げます。

2014年が皆様にとって良き年になりますように。

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筑波大附属駒場中学の算数

知れば知るほど合格の難しさを痛感する学校です。
定員120名に対し、800名前後が挑む狭き門です。

過去問を解き進め、塾の志望校対策を進める内に、筑駒の求める人材像の一端を垣間見たように感じています。

筑駒の教育目標は、
「自由闊達の校風のもと、挑戦し創造し、貢献する生き方を目指す」。
そして、トップリーダーを育成する。

エリートの育成ではないのですよね。
ここが、首都圏地区で人気を集めるひとつのポイントなのでしょうか？

筑駒の算数には他校とは違う大きな特徴があります。
ヒラメキだけでも、解法のテクニックだけでも解けない問題になっています。
問題の与件をじっくりと考察し、泥臭く調べ上げ、筋道を論理的に考えて規則をみつけ、解答にいたる事務処理をテキパキとこなしていくことを要求されているように思います。

正解に辿り着くためには、問題文を読み取る言語了解能力、手を動かし調べる忍耐力、規則を発見する考察力、そして見つけ当てた規則に従い正しく処理をつける計算力が必要であると考えています。

筑駒の学校説明会での説明と重ね合わせると納得できるものがあります。
文化祭・音楽祭・運動会の三大行事を生徒中心の運営としながら教育目標を達成させていく。
簡単に投げ出すような性格では駄目でしょうし、全体最適を実現するために個人の果たす責務を自覚し、自己犠牲も厭わず貢献できる考え方や生き方を要求されるのでしょうか。
また、ひとたび方向性が決定されたら、テキパキと行動し自己の責任を完遂していくことが必要なのだろうと考えています。

筑波大附属駒場中学の算数の問題は、この教育目標のもと自己研鑽を積んでいける資質があるのかを確認されているように思います。

算数の偏差値が高いから解ける、計算力が高いから対応できる。
というような算数の一面からだけでは得点できない問題なのだろうと思います。

必死に算数力を磨きつつ、厳しい自己規律を養成できたお子様が、正解の扉を開ける鍵を手に入れられるように思います。

SAPIXでは、各種テストで合格可能性80%が容易にでることはありません。
入試本番を40日後に控えた今だからこそ、この判定の厳しさに納得できます。

正解の扉を開ける鍵を手に入れられる方法論は、日々の努力研鑽と正しい生活態度の確立と継続以外にないように思えます。

本当に合否が最後の最後までわからない学校だと思います。


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