2012年12月
2012年12月29日
今年を振り返って。
本日、弊社も年内最後の営業日を無事に終えることができました。
今年一年を振り返ってみますと・・・
◇展示会
1月:インターネプコンジャパン
2月:おおた工業フェア
6月:大田区加工技術展示商談会
(&プレゼンデビュー☆)
7月:さわやかビジネスフェア
大田区世界に誇る技と観光展(日本橋高島屋)
9月:コラボレーション交流会
10月:おおた商い観光展
江戸・TOKYO 技とテクノの融合展
11月:産業交流展
今年はかなりいろいろ出ました。
準備・運営に時間取られすぎた感がありましたが(汗)
◇テレビ
2月・4月のJCN(おおたケーブル)に出演しました。
これは個人的にですが 高島屋の時にNHKとJCNでインタビューを受け
NHKでその様子を見てビックリした親戚から
「あの子がテレビに出てるんだけど!?」と電話がかかってきました(笑)
◇12月 機械を入れ替え
マシニング初号機を出し、NCフライス2号機がお目見え。
こちらは500x850と、今すでにあるものより2まわり大きいです。
◇製品開発
製品開発、というほど大それたものではありませんが
大田区新製品・新技術コンクールで、弊社の「Clearance chekcer」が
まさかの「テク乃ちゃんイチ押し賞」を頂きました!
少しでも設計側・加工側の橋渡しになれれば、と思い 作ったものです。
来年2月の「おおた工業フェア」で出品しますので、是非ご覧下さい。
また、弊社で加工しているヒールピアス「&Luce®」の技術を活かした
「挿入しやすく、抜けにくく、はずしやすい留め具」が
東京デザインアワードでテーマ賞を受賞しました。
詳しくはこちら ⇒ http://www.tokyo-design.ne.jp/award/
その他にも、弊社で作ったモノが、
いろんなところで いろんな方に見て頂く事が出来ました。
・SOL style さん「アクリル万華鏡」
http://www.sol-style.info/cn7/cn5/Acrylic-kaleidoscope.html
・龍神 さん 「小顔革命」
http://kogao.tv/
・自社製作 「フォトフレーム(数種類)」
おおた商い観光展にて販売
◇下町ボブスレー
今年終盤のブログはほぼコレ、でした。
最初は「へ~、こんな取り組みがあるんだ~」くらいでしかなかったんですが
部品加工させてもらって以降、数々のステップを踏むうちにこっちが夢中になってしまった感(笑)
ちなみに、マシンはどう見ても金属製であろう、ということで
プラスチック屋なだけに「?何を作ったの?」と聞かれること多数(汗)
インタビューでは「御社の作った部品はどこですか?」と必ず聞かれましたが
小さな部品だっただけに、"どこに使ってます"とはっきりピンポイントで言えないくらい。
「わかりづらいだろうなぁ・・・」といつもドキドキでした(笑)
結果が出るにつれ、メディアでも数多く報道されるようになり
会う人会う人、この話で盛り上がります。
結果ももちろん素晴らしいのですが、大田区の技術力や企業同士のつながりを見て下さった方から
「地域活性化のいい事例だね」と言って頂けたことが嬉しかったなぁ。
私もこのプロジェクトでいろんな方にお会いできて、一気に縁が広がりました。
また違う視点で見れば、メディアの方々の中にも女性が結構いらっしゃって
男性と変わらず頑張っていたり、
選手の方々も仕事や資金面でやりくりしながら、精一杯にこの競技にうち込んでいて
そんな方々の姿に刺激を受けました。
◇出会いと別れ
定年や、ご家庭の都合で退職された方々が数名。
至らない私達を見守ってくれていたことを、今更ながら実感します。
改めて感謝☆
そして新しいメンバーも新たに加わり、責任も増えてきました。
「人を育てること」が来年の大きなテーマですね。
ぜひとも立派な『人財』に育ってほしいです。
今年初めに「今年は何だかすご~く変わりそう」という
今まで体験したことのないような胸騒ぎがあったんですが、
ホントにその通り「変化の年」になりました。
来年はここから「進化の年」にしていきたいと思います。
(今はまだ胸騒ぎしてないけど(笑))
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今年一年、ホントに多方面にわたりお世話になりました。
お客様、協力会社様、支えてくれた方々、いつも助けてくれた社員の皆さん
その他岸本工業に関わる全ての方へ感謝をこめて。
皆様どうぞよいお年をお迎え下さい(^O^)/
2012年12月23日
「下町ボブスレー」試走!【+α】
会場であるスパイラル。国内でボブスレー競技ができるところはここ1か所のみです。
ここで競技をするにあたり、係員の方々が一日あたり約30人ほど関わっているそう。
スタート地点の製氷中↓
トラックでボブスレー搬送↓
ゴール地点を管理・サポートする方々。
オーバーランして突っ込んだとき、この方々が救出に向かいました↓
係の方々は「ボブスレー」ではなく「ボブ」と呼んでます。
なんか愛情を感じます。
大勢でお邪魔してお騒がせしました(^_^;)
練習終了後に会った川崎選手。
JIMTOFでお会いしたときは、謎なプロジェクトにやや硬い表情でしたが
この日は笑顔で迎えてくれました。
真剣に競技に打ち込んでいる姿をみて、もっと応援したくなりました。
そして今回参加したプロジェクトメンバー&町工場関係者で撮影した動画を
いくつかピックアップしてみました。迫力ある動画、ぜひご覧ください。
■『下町ボブスレー』試走 密着映像
https://www.facebook.com/shitamachibobsleigh#!/photo.php?v=445266618873487&set=vb.100001704588755&type=2&theater
■ボブスレー車載カメラによる滑走中動画
https://www.facebook.com/shitamachibobsleigh#!/photo.php?v=311178582326802&set=vb.410346899003652&type=2&
■川崎選手練習動画
https://www.youtube.com/watch?v=n6zYtqpzilA&feature=player_embedded
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そして本日開催の「全日本選手権」
試走に協力して頂いた吉村・浅津両選手が、下町ボブスレーで出場します!
■全日本選手のご案内
http://www.nagano-blsf.com/bobsleigh/japan.html
只今全日本2連覇中。今年は記録にも注目です。
ちなみに本日の全日本にも、プロジェクトメンバー・町工場関係者
大量の報道陣とともに観戦に向かい、早々に取材を受けているようです。
早ければ今日の夕方にも流れるのかもしれませんが、
明日朝以降、テレビ・新聞各社「下町ボブスレー」で持ちきりになること間違いなし!です(笑)
沢山の方々にボブスレーという競技を知って頂けたら嬉しいです。
余談ですが、ウィキペディアにも「下町ボブスレー」プロジェクトの件がちょっと出てます。
(個人的には1910年代のボブスレーの画像が面白いですが)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%96%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%BC#cite_note-7
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「下町ボブスレー」にご協力下さい(寄付のお願い)
今後ソチ五輪を目指すにあたって、練習地の長野との往復や海外遠征、その他今後もまだまだ費用がかかる見込みです。
既に地元の信用金庫さんからの寄付金や、個人の方々からのご寄付が徐々に集まりつつありますが、出来るだけ多くの方々からのご支援を賜りたく、是非当プロジェクトへのご賛同・ご協力をお願いいたします。
詳細はこちらから(大田区産業協会HP)↓
http://www.pio-ota.jp/bobs/index.html
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最後に…
今回雪道へ挑み、靴が崩壊した人 約3名(笑)
いずれも昔のを引っ張り出して履いた靴での参加でした(^_^;)
お出かけ前には靴のチェックをお忘れなく<(_ _)>
「下町ボブスレー」に関するブログが続きましたが
長い事お付き合い下さいまして、ありがとうございました。
まだまだ先の長いプロジェクトです。今後とも応援よろしくお願いします(^O^)/
2012年12月19日
「下町ボブスレー」試走!【後編】
ここがまさにスタート地点。
コースは整備されてツルッツルです。
まずはJIMTOFに駆けつけてくれた、川崎選手の滑走(手前側、ヘルメットかぶっている選手)。
手に持っているのはハンドル。
スタートの際、パイロット(前に乗って操縦する選手)は、ここを持って押して行きます。
滑走時はボディーに収納されます。
上の画像で使用しているマシンは、外国製のいわば「お古」。
実際に間近で見せてもらいましたが、補修しながら大事に使っているのがよくわかりました。
続いていよいよ「下町ボブスレー」登場。
滑走を見守る細貝社長と、その姿を追う報道陣の方々。
いよいよスタート!緊張の瞬間・・・
あっという間に滑り降りて行きます!
スタートした後は、当然追いかけることはできないので
そばにあるスタートハウスまでダッシュで移動し、モニターをチェック。
「下町ボブスレー」この日1回目の滑走は57秒台。
ゴールした後は、プロジェクトメンバーに感想のコメントを取ろうと
取材陣が殺到し、黒山の人だかり。
大小さまざま、すんごいカメラだらけです。
そして滑り降りて行ったマシンは、荷台に乗せて再度スタート地点へ運ばれてきます。
コースはボブスレーだけでなく、リュージュやスケルトンの選手達も使用しているので、
あらかじめ滑走順を決めて、順番に滑っています。
従って、一日に何十回も滑ることができるわけではなく、この日も3~4本程度でした。
1本1本がすごく大事な練習ですね。
戻ってきたマシンの微調整をしているところ(だと思います)。
見事な囲みっぷりΣ(`□´/)/
より速く滑るため、選手とエンジニアとのコミュニケーション。
こちらは滑走を見守る、プロジェクトメンバー&大田区町工場チームの皆様。
そしてこの日の最終滑走。
この日最速タイム「56.250」を記録!
これは昨年の全日本選手権で吉村選手・浅津選手が記録したタイムよりも速いんだとか!
「いきなりこんなタイム出ちゃっていいの!?」と、皆でビックリw(゚o゚)w オオー!
「あまりに早すぎてブレーキのタイミングが遅れた」(浅津選手)そうで、
止まるべきポイントをはるかにオーバーし、思いっきりマットに突っ込んじゃいましたが
それもご愛敬(笑)
↓オーバーランしてマットに突っ込み、係の方が救出に向かうの図
お二人と係の方がマシンを戻す一方で、関係者一同 好タイムに大興奮でした(☆゚∀゚)
このタイムを聞いた吉村選手、飛び上がって喜んでいました(*゚▽゚*)
そして最後に計量。
マシンと選手2人の合計重量が規定で決まっているそうです。
そして本日の滑走予定が終了。
選手を中心に記者会見(!?)が行われました。
「下町ボブスレー」で試走してみての感想を伺いました。
今までのマシンよりも操作性がよい、音が静か、などの評価をしてくれて、作った側としては本当に嬉しかったです。
選手のお二人は喜びもある半面、こうした突然の取材攻勢にとまどいを隠しきれないところもあったようです。
(上手く言葉にできない吉村選手をフォローする浅津選手 さすがコンビです。)
また【試走でいきなり好タイムが出た!】ということでいろんな質問が飛び交い、今後の可能性を感じた取材側の熱が入っているのが伝わってきました。
・・・というところで、試走スケジュールがすべて終了。
澄み切った星空を見上げながら帰京しました。
9月中旬、図面がたっくさん、という状態から部品を作り上げ、組み立て、モノになって
今こうして目の前で滑って、なおかつ素晴らしい結果が出て・・・
何だか信じられないけれど、今回のプロジェクトを通じて、人が集まった時の【熱】とか【パワー】って
こんなに物事を動かせるんだって、見せつけられたような感じでした。
弊社が作った部品はほんの小さな一部分、にも関わらず
トークショー・取材・ミーティング・・・ 等々 本プロジェクトのいろんな場面に立ち合わせてもらえて
この先仕事をしていく・会社を運営していく上で、お金じゃ買えない経験と出会いと大事なモノ、
いっぱい学ばせてもらいました。
「部品無償提供」でしたが、実はこちらがいろんなものを与えてもらっていました。
このプロジェクトに少しでも関われたことを、本当に感謝しています。
さて「下町ボブスレー」ですが
好タイムが出たことで、各メディア一斉に取り上げて頂き、
ここのところほぼ毎日、どこかしらのメディアで露出しています。
なんとYahoo!トピックスにも登場し、関係者一同ビックリ!
ですが、もっと速くなるためにはまだまだこれからです。
まずは12/23(日)開催の全日本選手権で、今回試走に協力してくれたお二人が「乗りたい!」と
おっしゃってくれたため、只今各方面超特急で調整中です!
その状況はFacebookでどうぞ↓
https://www.facebook.com/home.php#!/shitamachibobsleigh?fref=pb
今後とも「下町ボブスレー」応援して下さいね(^O^)/
【後編】終了。
まだ続きます^_^;
2012年12月18日
「下町ボブスレー」試走!【前編】
個人的にまだ気分は11月なのですが、既に師走へ突入。
大分冷え込んでますね。
以前ブログにも書きましたが、大田区町工場によるプロジェクト「下町ボブスレー」
12/13(木)、ついに試走の日を迎えました。
会社を1日空けるのは忍びなかったのですが、ど~しても見たいっ!
ということで、試走を見に行ってきました。
朝イチの長野新幹線で長野へ。
やはり社内はガラガラ。
車窓から 朝焼けの富士山。
この日はいい天気でした。
朝8時過ぎ、長野駅到着。
雪が除けてあるので、街中は歩きやすいです。
バスで20~25分ほどすると、完全な雪景色!
30分ほどで、今回の試走会場「長野市ボブスレー・リュージュパーク(スパイラル)」へ到着。
会場案内はこちら ⇒ http://www.city.nagano.nagano.jp/site/kyouiku/15156.html
(長野市教育委員会)
ちなみに「ボブスレーって何?」という方は
こちら ⇒ http://www.joc.or.jp/sports/bobsleigh.html
(JOC競技紹介-ボブスレー)
到着すると結構な取材陣の方々。
早々に取材スタート。
今回のプロジェクトの経緯や意気込みを語っています。
[中央左]童夢カーボンマジック 奥 明栄 社長
[中央右]マテリアル 細貝 淳一 社長
その後、今回試走に協力して下さる選手へのインタビュー。
まるで芸能人のよう(笑)
[中央右] 吉村 美鈴 選手
[中央左] 浅津 このみ 選手
その後、スタート地点へ皆で徒歩で移動。
30分ほど雪道を歩いて登ります(@_@;)
このコースは長野オリンピックで実際に使用されたコースですので
「NAGANO」の(青い)文字が見えます。
体もあったまって汗だくになったころ、スタート地点へ到着。
この小屋の中にボブスレーのマシンが待機しています。
左側の白く覆われた部分は、滑走するコース。
まさにここで「よーいドン!(とはいわないが)」とやるのです。
スタート地点からの景色。
絶景です!
小屋の中で待機中のボブスレーを囲む取材陣。
これでも空いている方です。
ここでボブスレーの車体(?)をアップでどうぞ。
こちらは底面。
上の写真で、中央よりやや右側に四角いポケットのようなところがありますが
ここにブレーキが格納されています。
ゴールした後にブレーキをかけると、下の画像にあるギザギザのパーツが出てきて減速していきます。
こちらは「ランナー」と呼ばれるパーツ。スケート靴で言う、ブレードですね。
このランナーをつけて氷の上を滑って行きます。
ボディの空気抵抗も計算されたつくりになっていますが、このランナーをどう仕上げるか、というところがボブスレーのタイムに大きく関わってくるそうです。
こちらは正面。
ボブスレーの正面横についている、金属製のパーツ。
滑走する際、コースの壁にガンガン当たる部分です。
これは成形したのではなく、削りだしているそうです。
すご~くなめらかできれい・・・手が込んでます。愛情を感じますね
そしてこれがまさに「よーいドン!(しつこい)」の場所。
ここからボブスレーを押し出して、一気に滑り降りて行きます。
そしてこのあと、いよいよボブスレーが走ります!
「後編」に続く♪