風俗嬢
風俗嬢(ふうぞくじょう)とは、風俗店に勤務し性的サービスを提供する女性従業員。
略して風嬢(ふうじょう)ともいう。店では「姫」(特にソープランドなどでは「泡姫」「ソープ嬢」、ファッションヘルス、デリバリーヘルスなどでは「ヘルス嬢」「デリヘル嬢」、SM 業界においては SM嬢などと呼ばれる。かつて娼婦・遊女などと呼ばれてきた職業としての売春婦は現代日本では法的に禁止されており、売春行為の伴わない風俗嬢も少なからず存在する。風俗嬢から AV女優になったり、逆に AV女優から風俗嬢に転進したりといった業種間交流が盛んである(兼務の場合もある)。風俗嬢にとっては、アダルトビデオ出演は良い宣伝になる。
ただし、性風俗産業に従事していることは社会規範に照らすと好ましく思われないことも多く彼氏や知人や家族などに知られること(いわゆる「顔バレ」「親バレ」など)を避けるために、店のウェブサイトに詳しいプロフィールを載せない、顔を載せていない(顔出しNG)、上記のような積極的な宣伝行為に参加しない風俗嬢もいる。
娼婦
娼婦(同義語:売春婦、淫売など、英:Prostitute)とは性的サービスを提供することによって金銭を得る女性を指す。
歴史
売春婦は、一説には人類史上最古の職業といわれる。 また、世界各国の軍隊では兵士の強姦や病気、機密漏洩の防止のために売春婦を多数雇い入れる例がある。 また古代世界では神の恩寵を性交を通して与える者・神聖娼婦として聖職と捉えられることもあった。
娼婦になる理由
女性の性には商品価値が認められる。したがって、売春は女性にとってはきわめて安易な商売であり得る。しかし、多くの国では非合法であり、妊娠の危険をはらむものでもあり、商売として成立するかどうかは問題を含む。HIVなど性病の危険もあり、うっかりすると人生すべてに支障を来す。ただし、現在ではピルの普及により、妊娠の心配は無くなった。
何らかの事情により、強制されてこれに就く例は古くからあった。たとえば借金がある、経済的な理由がこれである。しかし、現在では強制ではなく、自発的意思で就業しているのが殆どである。趣味と才能から。快楽と収入の両立のため。稀なものとしては家業を継ぐための修行。過去に性的な被害を受けた経験があり、性によって強く自分の価値を確認できるため。もしくは唯一の価値が性的な部分しか許されていないと本人に認識されているため。この場合は性的虐待を子供のころに経験していると顕著である。いずれの理由にしろ、サービス業として経験を積めば「職業である」という認識が強くなってゆくのが一般的。
ラブホテル
ラブホテルとは、カップルが主に性行為を目的に短時間(休憩)、もしくは宿泊で利用することのできる部屋を提供する施設。略して「ラブホ」。「デートホテル」などともいう。露骨な表現を避けるため「ファッションホテル」、「ブティックホテル」とも言う一方、もっと直接的な「Hホテル」という言い方もある。日本国や韓国特有のホテルで、立地上の規制などから同業のホテルが密集して営業している事が多い。
風俗店
風俗店(ふうぞくてん)とは、一般に性的なサービスを与える店の事。性風俗店。主に法律上「性風俗関連特殊営業」に分類されている店を指す。
アダルトショップ
SMクラブ
M性感
エステ
韓国式エステ
オナニークラブ
個室ビデオ(ビデオボックス)
ビデオパブ(名古屋とその周辺のみに存在)
ストリップ劇場
男性向けホストクラブ(ウリ専)
ソープランド
テレフォンクラブ
のぞき部屋
ノーパン風俗店
ノーパン喫茶
ノーパンしゃぶしゃぶ
ピンクサロン
セクシーパブ(セクキャバ・お触りキャバクラ)
手コキキャバクラ(ヌキキャバ)
ファッションヘルス
イメージクラブ
手コキ風俗店
ラブホテル
クルージングスペース(有料発展場)
無店舗型
出張エステ
出張ホスト
デリヘル(出張ヘルス)
ホテトル
ホテヘル
ライブチャット
風俗街
風俗街(ふうぞくがい)とは、性風俗店が密集している場所のことをいう。日本における風俗街は、以下のとおり。遊郭から発達したものなど、それぞれの街に歴史がある。これらの店が軒を連ねる地域の形容して花街・花町(はなまち)と呼ぶ場合がある。このような街区は、明治の近代化の中で、外国人に敬遠される文化のひとつとして見られた。
栄町(千葉県千葉市中央区)(ソープ街)
船橋(千葉県船橋市)(ピンサロ・ホテヘル・デリヘル)
西船橋(千葉県船橋市)(関東の人妻ヘルス発祥の地)
新宿歌舞伎町(日本有数の風俗街)
吉原(日本最大級のソープ街)
鶯谷(ホテヘル・デリヘル、吉原への最寄り駅の一つ)
池袋・渋谷(都内有数のヘルス街)
蒲田・大塚・巣鴨・五反田・錦糸町・吉祥寺・高円寺・小岩(都内有数のピンクサロン密集地域)
堀之内・南町(神奈川県川崎市川崎区)(首都圏を代表するソープ街)
曙町(神奈川県横浜市中区)(首都圏最大級のヘルス街)
福富町・黄金町(神奈川県横浜市中区)
ファッションヘルス
ファッションヘルス(略称ヘルス)とは、一般に女性従業員が男性客に個室で性的なサービスを提供する日本におけるいわゆる風俗店の一種。ソープランドのような風呂は設置されておらず個室も狭いことが多い。
「ヘルス」と略すことが多いが、他にも性感ヘルスやニューヘルス、スーパーヘルス、ソフトヘルスなど、ヘルスの名を冠する店は多い。これらの区分について明確な定義は存在せず、各店舗がそれぞれのサービス内容に応じて自称するに任せられているのが実情である。また、ファッションマッサージという呼び方をする場合や、「〜エステ」と称する店でも営業実態はヘルスと同じ場合がある。
店舗型
従来型ヘルス
店舗の個室で一般的なサービスを行うタイプ。
イメヘル
店舗の個室でイメージプレイを行う。イメージクラブのサービスを取り入れた店。
ファッションサロン
パーティションで区切られたボックスでサービスを行う。従来のピンクサロン(ピンサロ)のブースを少し改造しヘルスサービスを中心にした店。
マンヘル
マンションを利用したヘルス。以前流行った「マントル」(マンショントルコ)」のヘルス版。マンションに女性が待機して、広告を見て電話した客をそこへ向かわせサービスを行う。そのため部屋が広く使え、彼女の家に来た雰囲気が味わえる。風営法の規制を嫌い届出をしない場合、女性従業員をマンションに住まわせた住居を装い営業している。一時話題になったが営業の実態が掴めないので客から敬遠され最近ではほとんど見られない。
派遣型
デリバリーヘルス(デリヘル)
男性客が待つ自宅やホテルへ女性従業員を派遣し、サービスを行う。
ホテルヘルス(ホテヘル)
一般的にラブホテル街近くの雑居ビル内などに受付をもち、そこで女性従業員を選ばせ料金を受け取った後、客と女性従業員が二人でホテルに入りサービスを行う。デリヘルの一種。固定の受付を介さず、電話連絡により路上で待ち合わせするケース、指定のホテルで客が待つケースもある。ホテル代が別途必要になることが多い。
男性客は個室に案内されると衣服を脱ぎ、シャワーで女性従業員に体を洗われる。(シャワー施設がない場合はお絞りやウェットティッシュ等で陰部等を拭かれる)
女性従業員が裸や半裸になり、男性の乳首をなめる、手コキ、フェラチオ等を行う。男性は女性従業員の抱きしめ、ディープキス、体を触る、乳首・女性器を舐める等ができる(店や女性従業員により若干制限がある)。 またシックスナインや股間同士をこすり付ける素股など行うこともある。
最終的に女性従業員がフェラチオや素股、手コキで射精させる。(口内へ射精させたり(口内射精)、シックスナインで射精させる場合もある。)
店舗間の競争激化のため、各店は工夫を凝らしサービス内容が多角化している。例えば女性従業員に好みの制服を着せ、それを脱がしながら裸にするコスチュームプレイや、痴漢やセクハラといったシナリオで役を演じるイメージプレイなど、元々イメージクラブ(イメクラ)で始まったサービスも行われている(これをイメヘルという)。店によっては女性従業員の放尿を見たり、聖水といって男性客が飲んだり顔にかけたりするオプションもある。
通常のヘルスに飽きた客のために、逆に女性従業員が下着を脱がず、手のみを使った性的サービスを提供するソフトヘルスや、性感エステもある。ソフトサービスのため、通常のヘルスに比べて素人っぽい女性従業員も多く、より自然な雰囲気を好む男性客も多いという。
また、入室後洗っていない男性器をいきなり女性従業員が咥える即尺プレイなど高級ソープランドでのサービスを取り入れる店もある。
料金は一般的には7,000円〜30,000円程度で30分〜90分程度楽しめる。高級派遣ヘルスになると、2時間で100,000円というものもある。男性客から見れば、1万円前後で女性の裸を自由に触ったり、フェラチオを受けられるため、風俗業界の中でもファッションヘルスの人気は高い。
ホテトル
ホテトルは、ラブホテル(ファッションホテル)を利用した管理売春の疑いが強いシステムである。
店舗がないため、ラブホテル近くの公衆電話ボックスの広告ビラを通じてPRを行っている。客が主に電話ボックスに貼られた小さな広告ビラを見てラブホテルから電話をする。店はそのラブホテルに女性を派遣し性行為をさせる。女性に払った代金の一部は女性が店に戻って支払う。店舗が不要なので資金をほとんどかけず開業できるため、一時急激にその数が増えた。性行為だけを行い料金も安いことから利用者は多かった。
性感染症などへの予防は女性任せなので、危険が伴う。
風適法違反の無許可営業のところがほとんどで、ラブホテルへの派遣のため管理売春(売春斡旋行為)となり、取締りの対象となる。しかし、電話は転送になっていたり、電話番号もすぐに変更されることから、なかなか摘発されない。大量に貼られた電話ボックスのビラ(いわゆるピンクビラ)も周囲の環境を害すことから問題となっており、電話ボックスへビラを貼る違法行為を取り締まると同時に、貼っている人間を逮捕し、営業者を検挙することもある。
ピンクビラに対する取締りは厳しいため、無店舗型のホテヘルやデリヘルなど、合法的な業態である本番行為なしの性風俗関連特殊営業に移行する例も見られる。また、類似の業態に店舗を持ち、女性と性交目的にデートするデートクラブ(デートサークル)というものもあったが、これも売春斡旋行為とみなされ、最近ではほとんど見られない。
ピンクサロン
ピンクサロンとは、接客役の女性従業員がソフトドリンクやアルコール飲料などを男性客に提供しながら性的なサービスをする日本独自の風俗店のことである。一般的にはピンサロ、サロンと呼ばれ、同義語にピンキャバがある。手頃な料金で性的サービスが受けられることから、繁華街を中心にほぼ日本全国に普及し、サラリーマンや若者、高齢者など職業や年齢を問わず幅広い人気がある。現在は、風俗店の多様化により衰退傾向にあるようである。
営業時間は12時から深夜0時を基本としているが、早朝(7時前後)や17時前後から営業する店も存在する。料金は5000円〜8000円程度で、時間帯によって料金がスライドして高くなっていく。ピンサロが集中する地域では2000円程度からの格安店も存在する[2]。なお北東北などの一部地域では1万円前後するところもある[3]。サービス時間は30分〜45分辺りが主流で、店によっては割増し或いは延長料金によって90分〜120分までサービスを受けられる。
普通店内は客一人ごとの席が数人程度が座れるソファーのブースに分かれおり、原則女性従業員がマンツーマンで接客するが、店によっては時間中に複数の女性従業員が入れ替わりサービスを行う「花びら回転」というシステムも存在する。花びら3回転の店の場合3回射精出来るので、射精1回当たりの料金は他の風俗と比べて格段に安い。
キスを中心とした軽いスキンシップの後、お絞りやウェットティッシュで男性客の陰部が清拭され、手コキ、フェラチオを基本として、クンニリングス、シックスナイン、素股、アナル舐め[4]等のサービスが行われる。サービス中、コンドームを着用する店・しない店、また女性従業員が服を脱ぐ店・脱がない店[5]など、地域によりサービス内容にバリエーションが存在する。フェラチオの後、口内に射精(口内発射)させるサービスが一般的であるが、格安店や周囲に同業者がいない店の中には手コキのみで射精させる場合もある。また、地域や店により、或いは女性従業員同意の元、性行為(本番行為)が出来る場合もある。
客が射精した後は口内の精液をおしぼりに吐き出し、客の性器を清拭する。サービスが良いと評価されるピンサロ嬢や従業員教育がしっかりした店の従業員は精液を口内に含んだまま客の性器を丁寧に清拭する。客の精液を飲込むことをセールスポイントとし、指名を得ることに繋げるピンサロ嬢もいる。
サービス時間が終了すると、最後に付いた女性の見送りを受けて退店する。
ピンクサロンに関連する用語
ピンサロ嬢 - ピンクサロンで接客する事を職業とする女性。希に受付や会計を行なう女性従業員もいるが、ピンサロ嬢とは呼ばない。
嬢 - ピンサロ嬢の略
ハッスル - 指名のない客が席に付いたときに使われる
花びら回転 - 女性器を花びらに見たて、時間内に数人の女性が入れ替わりサービスを行う様を言う。2回転と3回転の店があるが、3回転の店では女性従業員の指名等の都合から、4〜5回転になる場合もある。指名客の場合、2回転の店では回転をしない。3回転以上の場合、1番目の女性従業員が最後に再びサービスを行ない、退店の見送りを行なうのが一般的である。この様な店で指名をした場合、指名された女性従業員が1番目に付き、退店時の見送りを必ず行なう。
ヘルプ - 花びら3回転の場合に於いて、2番目にサービスに付く女性従業員。
V(ブイ) - 女性従業員が管理者に伝える隠語で、客が射精に至ったことを示す。歩合給に影響するため、精液を吐き出したおしぼりを男性従業員に確認させる店もある。
JOKER(ジョーカー) - 女性従業員が管理者に伝える隠語で、客が射精に至らなかったことを示す
エンジェル - 昇天(射精)した客の事を言う
フラワータイム - サービス終了5分前を示す
社交さん - 接客する女性従業員のこと。ピンサロ嬢が職業を指す言葉であるのに対し、社交さんは店内での役割として使われる。
ゲンダイデー - 日刊ゲンダイに自店の広告が出ている日に行われる割引システム
改装工事 - 警察の取り締まりによって休業を余儀無くされたときに使う言い訳。
NK流 - NKとは西川口のこと。西川口地域のピンサロは本番(性行為)サービスを行なう店が殆どであることから、本番サービスのことを示す。
早番・遅番 - 早朝或いは12時開店の店では勤務がシフト制になっており、12時開店の店の場合18時に交代する。早番の時間帯は客が少ないため、遅番の女性従業員より歩合給が少ない。早番の女性従業員には主婦のアルバイトもいるが、風俗専業の女性が早番にシフトされた場合、収入の減少を補うために夜間は別の風俗店[11]で働くこともある。
店外 - 店外デートのこと。ピンサロでは原則的に禁止であり、勧誘した客は入店禁止、女性従業員は退店になるのが建前である。しかし、女性(特に早番にされて収入が減った女性従業員)が客を勧誘して個人的に売春行為を行なっている場合もある。