今回、修復に先がけ、杉本さんより通達がありました。それは
『つげべらを用意しておいてほしい』。
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陶芸用のつげべら各種。
今回から春子の表面の仕上げに入るので、余計な傷がつかないよう、
杉本さんの指示通りに尖り過ぎず、丸過ぎない刃の厚みにし、自分の使いやすい角度に調整した
マイつげべらを作る必要があるのです。

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今まで使っていた金属製の陶芸用ツールも、棒やすりでやすって角を落とします。
この後、もう一度紙やすり(240番程度)で磨いて整えます。
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もはや職人の世界です。
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出来上がったマイつげべら。実際に使ってみて、様子を見ながらさらに調整します。
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今まで以上に神経を使い、広大な春子の皮膚をなめらかに整えていきます。
確かにつげべらは使い方謝ると余計に細かい傷が増えてしまいます。
寝かせ気味にして使うと良いみたいです。
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半田ごては、手元でスイッチがON/OFFできるように改造してあります。
温度が上がり過ぎるのを防ぐためだそう。 
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手の大きさと形が女性らしくなり、いっそう女子力が上がった春子さん。