ご近所のお婆ちゃんから2019年の初夏に、20粒ほどの朝顔の種と、もう使わなくなった大小さまざまな植木鉢をたくさんいただいた。
その中の、種苗用サイズのいくつかの鉢に朝顔の種を植え、お婆ちゃんが見えるであろう道路際に並べて置いた。
数日すると発芽し、弦を伸ばし、エゾシカ除けの防獣ネットに絡みつきたくさんの花をつけてくれ、多くの種子を採取した。
お婆ちゃん曰く「鉢植えよりも直植えの方が凄いよ」ということで、今年は地植えすることにした。
場所は、西南西・・・つまり西向きの壁際で、昼をすぎなければ日光が当たらない場所である。
気が急いて早植えしてしまい、気温が上がらないので気が気でなかったが、今では、山から採ってきた笹竹の支柱を埋め始めている。
コロナ以降、高齢者しかいないご近所とはほとんど交流がなくなっているが、去年と同じ道路に向いた側なので、お婆ちゃんも見てくれているだろうと思う。
去年は赤花しかなかったのに、今年は何株かが青花となり驚いているが、遺伝子の中に青の記憶が残っており、先祖返りでもしたのではないかと思う。
こうなってくると、人工交配でいろんな色を作ってみたいと思うが、何かと大変なようなので今は我慢しておく。
この季節になると何かと作業が深夜に及び、昼前にはしぼんでしまう朝顔の鑑賞時間が少なかったが、西向きに植えたおかげで、しぼむ時間も遅くなり、昼過ぎまで鑑賞することができる。
年齢のせいか、環境のせいか、今は朝顔とあじさいが愛おしく、どちらも色んな種類を増やしたくなる。
思えばココは自分用の棺桶のようなものだから、いずれは周囲をこれらの花で埋め尽くしたい。
いつかはアジサイの人工交配もやってみたいなと思いつつ、アジサイは朝顔以上に難しそうなので躊躇している。