12月29日(木)の活動 曇り
●日立駅頭で早朝街頭演説
昨日の地震の対応等について報告しました。
●高萩市実家被災状況確認
●高萩市長が被害状況を視察
震度6弱を観測した茨城県高萩市では、小田木真代市長が被害の状況を視察しました。
このうち、高萩市の山あいにある障害者施設では、入居者の部屋で物が散乱したり、壁が壊れたりしたほか断水が続いていて、小田木市長は「復旧に時間がかかる場合は給水車の手配も検討したい」と話していました。
また、同じく山あいにある君田中学校では、体育館の窓ガラスが窓枠ごと落下して割れていて、小田木市長は「冬休み中で子どもたちに被害が出なくてよかったが、子どもたちが登校する来月10日までに修理を終えるよう職員に指示した」と述べました。 12月29日 12時02分
●大震災で被災の神社 また被害
震度6弱の揺れを観測した茨城県高萩市の下君田地区では、神社がある高さおよそ20メートルの丘のところどころに幅数センチから10センチほどの地割れができていました。また、神社に通じる坂道の舗装がずれたり、斜面に石碑が倒れたりする被害も見られました。地区の住民によりますと、この神社は東日本大震災で地盤が崩れるなどの被害を受け、自治会が地域の祭りなどのたびに寄付金を集めて、少しずつ復旧を進めていたということです。地元の60代の男性は「年越しを控えて先月も崩れたままだった斜面を整えたところなのに、また崩れてしまい残念です。この神社は地域住民の心のよりどころなので、また寄付を募って直していくしかないです」と話していました。 12月29日 11時00分
●高萩 障害者福祉施設の被害
28日の地震で震度6弱の揺れを観測した茨城県高萩市若栗にある障害者施設「リバティ若栗」では、入所者の部屋の壁や照明のカバーなどが落ちる被害がありました。
施設では、今後1週間ほどは食堂などに布団を敷いて入所者全員で寝てもらうことにしているということです。
その一方で、迎えに来た家族と一緒に家に帰る入所者もいました。
リバティ若栗の豊田守施設長は「重い障害のある人の中には地震が怖くて眠れない人も多く、みんなで一緒にいたほうが安心すると思うので、大きい部屋で寝てもらうようにしようと思っています」と話していました。 12月29日 12時53分
●石垣が崩れた家「とても不安」
28日夜、震度6弱の揺れを観測した茨城県高萩市の若栗地区では、住宅の土台部分に組まれた石垣が数か所崩れ、中の土がむき出しになっていました。
この家に住む男性は「東日本大震災の時には家が崩れ、今回は石垣が崩れました。今後1週間、この大きさの地震が続く可能性があるということなので、とても不安です」と話していました。 12月29日 12時53分
●高萩市 職員が巡回し被害調査
茨城県北部を震源とするマグニチュード6.3の地震の発生から一夜が明けて、震度6弱の揺れを観測した茨城県高萩市では、29日朝から職員が市内を巡回して道路や住宅などの被害状況を調べています。
28日夜の地震では、茨城県高萩市で震度6弱の激しい揺れを観測し、県によりますと、高萩市と隣の北茨城市で落ちてきた物に当たるなどして、あわせて2人が軽いけがをしました。
高萩市の君田中学校では、体育館の2階の窓ガラスおよそ10枚が割れたり窓枠ごと落下したりしていました。
体育館のステージには、天井から落下したとみられるモルタルの破片が散乱していました。28日夜は学校には誰もおらず、けがをした人はいなかったということです。
高萩市教育委員会は被害の状況を詳しく確認したうえで補修の作業を行うことにしています。君田中学校の岡部晃美教頭は「昨夜は5年前の巨大地震を思い出して学校に駆けつけました。この中学校は来年3月に閉校しますが、閉校式に間に合うよう体育館を修繕したいです」と話していました。
高萩市下手綱のスーパー「サンユーストアー新手綱店」では、28日夜の地震の揺れで、棚にあったワインのビンが落ちて割れたり、ペットボトルや菓子などの商品が倒れたりしたほか、天井の一部も壊れて落ちる被害が出ました。
このため28日夜はスーパー本社の役員などが店に駆けつけ、29日の午前3時すぎまで片付けに追われたということです。
29日朝も午前7時前から、従業員たちがふだんよりも早く出勤し、割れたビンの破片をほうきで掃いたりワインで赤くなった床や陳列棚を雑巾で拭いたりしていました。
また、棚に倒れたペットボトルを一本一本並べ直す作業にも追われていました。
従業員の男性は「きのうの地震はかなり揺れたので、店の中が心配でふだんよりも早く出勤してきました。酒のビンが割れていたため店に入ったとたん酒の匂いが立ちこめていました。地震の揺れで店内のあちこちに、ほこりが落ちていていつもよりも念入りにモップや雑巾などで掃除しました」と話していました。
地震の発生から一夜が明けて、高萩市では29日午前8時半から、建設課の職員が5つの班に分かれて、車で市内を巡回し道路や住宅などの被害状況を調べています。
このうち山あいにある横川地区では、市道の脇の斜面が幅8メートルほど、高さおよそ15メートルにわたって崩れ、道路の路面がおよそ3メートルの高さまで土砂で埋まっていました。
すでに建設用大型機械が入って、土砂を取り除く復旧作業を進めることにしています。
また、山あいの若栗地区にある住宅では屋根瓦の一部が崩れ落ちていて、雨漏りを防ぐため住民が業者に依頼して、29日午後から、市から借りたブルーシートで屋根を覆う作業を行うということです。
この住宅で母親と2人で暮らす藤田俊昭さんは「天地がひっくり返るような恐ろしい揺れでした。ショックが大きいですが、頑張ろうと思います」と話していました。 12月29日 12時53分
●地震15キロ前後の断層ずれか
28日夜、茨城県で発生した最大震度6弱の地震について、政府の地震調査委員会は、長さ15キロ前後の断層がずれ動いた可能性があるという見解をまとめました。
28日夜、茨城県で発生した、マグニチュード6.3の地震を受けて、政府の地震調査委員会は29日、臨時の持ち回りの会合を開き、今回の地震のメカニズムなどを検討しました。
この中では、今回の地震のあと、震源の周辺では北北西から南南東にのびる長さおよそ15キロの範囲で地震が起きていることが報告されました。
また、GPSによる観測では、震源の▽西側では西向きに、▽東側では東向きにおよそ2センチ地盤が動いたほか地球観測衛星「だいち2号」がレーダーで観測したデータをもとにした解析では、最大でおよそ27センチの地盤の変動が観測されたということです。
地震調査委員会によりますと、今回の地震は北北西から南南東へのびる、長さ15キロ前後の断層がずれ動いて起きた可能性があるということです。
そのうえで、揺れの強かった地域では地震の発生から1週間程度は最大で震度6弱程度の揺れを伴う地震に注意が必要で、特に地震発生から2、3日は規模の大きな地震にも注意が必要だとしています。
また、今回の地震は5年前の東北沖の巨大地震の余震と見られ、巨大地震の余震域やその周辺では、引き続き規模の大きな地震に注意が必要だとしています。
地震調査委員会の委員長で東京大学地震研究所の平田直教授は、「揺れが強かった地域では今後の地震で損傷した家屋が大きな被害を受ける可能性もあるほか、規模の大きな地震が海域で起きると津波が発生するおそれもあり、引き続き十分に注意して欲しい」と話しています。
12月29日 18時31分
●日立駅頭で早朝街頭演説
昨日の地震の対応等について報告しました。
●高萩市実家被災状況確認
●高萩市長が被害状況を視察
震度6弱を観測した茨城県高萩市では、小田木真代市長が被害の状況を視察しました。
このうち、高萩市の山あいにある障害者施設では、入居者の部屋で物が散乱したり、壁が壊れたりしたほか断水が続いていて、小田木市長は「復旧に時間がかかる場合は給水車の手配も検討したい」と話していました。
また、同じく山あいにある君田中学校では、体育館の窓ガラスが窓枠ごと落下して割れていて、小田木市長は「冬休み中で子どもたちに被害が出なくてよかったが、子どもたちが登校する来月10日までに修理を終えるよう職員に指示した」と述べました。 12月29日 12時02分
●大震災で被災の神社 また被害
震度6弱の揺れを観測した茨城県高萩市の下君田地区では、神社がある高さおよそ20メートルの丘のところどころに幅数センチから10センチほどの地割れができていました。また、神社に通じる坂道の舗装がずれたり、斜面に石碑が倒れたりする被害も見られました。地区の住民によりますと、この神社は東日本大震災で地盤が崩れるなどの被害を受け、自治会が地域の祭りなどのたびに寄付金を集めて、少しずつ復旧を進めていたということです。地元の60代の男性は「年越しを控えて先月も崩れたままだった斜面を整えたところなのに、また崩れてしまい残念です。この神社は地域住民の心のよりどころなので、また寄付を募って直していくしかないです」と話していました。 12月29日 11時00分
●高萩 障害者福祉施設の被害
28日の地震で震度6弱の揺れを観測した茨城県高萩市若栗にある障害者施設「リバティ若栗」では、入所者の部屋の壁や照明のカバーなどが落ちる被害がありました。
施設では、今後1週間ほどは食堂などに布団を敷いて入所者全員で寝てもらうことにしているということです。
その一方で、迎えに来た家族と一緒に家に帰る入所者もいました。
リバティ若栗の豊田守施設長は「重い障害のある人の中には地震が怖くて眠れない人も多く、みんなで一緒にいたほうが安心すると思うので、大きい部屋で寝てもらうようにしようと思っています」と話していました。 12月29日 12時53分
●石垣が崩れた家「とても不安」
28日夜、震度6弱の揺れを観測した茨城県高萩市の若栗地区では、住宅の土台部分に組まれた石垣が数か所崩れ、中の土がむき出しになっていました。
この家に住む男性は「東日本大震災の時には家が崩れ、今回は石垣が崩れました。今後1週間、この大きさの地震が続く可能性があるということなので、とても不安です」と話していました。 12月29日 12時53分
●高萩市 職員が巡回し被害調査
茨城県北部を震源とするマグニチュード6.3の地震の発生から一夜が明けて、震度6弱の揺れを観測した茨城県高萩市では、29日朝から職員が市内を巡回して道路や住宅などの被害状況を調べています。
28日夜の地震では、茨城県高萩市で震度6弱の激しい揺れを観測し、県によりますと、高萩市と隣の北茨城市で落ちてきた物に当たるなどして、あわせて2人が軽いけがをしました。
高萩市の君田中学校では、体育館の2階の窓ガラスおよそ10枚が割れたり窓枠ごと落下したりしていました。
体育館のステージには、天井から落下したとみられるモルタルの破片が散乱していました。28日夜は学校には誰もおらず、けがをした人はいなかったということです。
高萩市教育委員会は被害の状況を詳しく確認したうえで補修の作業を行うことにしています。君田中学校の岡部晃美教頭は「昨夜は5年前の巨大地震を思い出して学校に駆けつけました。この中学校は来年3月に閉校しますが、閉校式に間に合うよう体育館を修繕したいです」と話していました。
高萩市下手綱のスーパー「サンユーストアー新手綱店」では、28日夜の地震の揺れで、棚にあったワインのビンが落ちて割れたり、ペットボトルや菓子などの商品が倒れたりしたほか、天井の一部も壊れて落ちる被害が出ました。
このため28日夜はスーパー本社の役員などが店に駆けつけ、29日の午前3時すぎまで片付けに追われたということです。
29日朝も午前7時前から、従業員たちがふだんよりも早く出勤し、割れたビンの破片をほうきで掃いたりワインで赤くなった床や陳列棚を雑巾で拭いたりしていました。
また、棚に倒れたペットボトルを一本一本並べ直す作業にも追われていました。
従業員の男性は「きのうの地震はかなり揺れたので、店の中が心配でふだんよりも早く出勤してきました。酒のビンが割れていたため店に入ったとたん酒の匂いが立ちこめていました。地震の揺れで店内のあちこちに、ほこりが落ちていていつもよりも念入りにモップや雑巾などで掃除しました」と話していました。
地震の発生から一夜が明けて、高萩市では29日午前8時半から、建設課の職員が5つの班に分かれて、車で市内を巡回し道路や住宅などの被害状況を調べています。
このうち山あいにある横川地区では、市道の脇の斜面が幅8メートルほど、高さおよそ15メートルにわたって崩れ、道路の路面がおよそ3メートルの高さまで土砂で埋まっていました。
すでに建設用大型機械が入って、土砂を取り除く復旧作業を進めることにしています。
また、山あいの若栗地区にある住宅では屋根瓦の一部が崩れ落ちていて、雨漏りを防ぐため住民が業者に依頼して、29日午後から、市から借りたブルーシートで屋根を覆う作業を行うということです。
この住宅で母親と2人で暮らす藤田俊昭さんは「天地がひっくり返るような恐ろしい揺れでした。ショックが大きいですが、頑張ろうと思います」と話していました。 12月29日 12時53分
●地震15キロ前後の断層ずれか
28日夜、茨城県で発生した最大震度6弱の地震について、政府の地震調査委員会は、長さ15キロ前後の断層がずれ動いた可能性があるという見解をまとめました。
28日夜、茨城県で発生した、マグニチュード6.3の地震を受けて、政府の地震調査委員会は29日、臨時の持ち回りの会合を開き、今回の地震のメカニズムなどを検討しました。
この中では、今回の地震のあと、震源の周辺では北北西から南南東にのびる長さおよそ15キロの範囲で地震が起きていることが報告されました。
また、GPSによる観測では、震源の▽西側では西向きに、▽東側では東向きにおよそ2センチ地盤が動いたほか地球観測衛星「だいち2号」がレーダーで観測したデータをもとにした解析では、最大でおよそ27センチの地盤の変動が観測されたということです。
地震調査委員会によりますと、今回の地震は北北西から南南東へのびる、長さ15キロ前後の断層がずれ動いて起きた可能性があるということです。
そのうえで、揺れの強かった地域では地震の発生から1週間程度は最大で震度6弱程度の揺れを伴う地震に注意が必要で、特に地震発生から2、3日は規模の大きな地震にも注意が必要だとしています。
また、今回の地震は5年前の東北沖の巨大地震の余震と見られ、巨大地震の余震域やその周辺では、引き続き規模の大きな地震に注意が必要だとしています。
地震調査委員会の委員長で東京大学地震研究所の平田直教授は、「揺れが強かった地域では今後の地震で損傷した家屋が大きな被害を受ける可能性もあるほか、規模の大きな地震が海域で起きると津波が発生するおそれもあり、引き続き十分に注意して欲しい」と話しています。
12月29日 18時31分