北浦自然観察会

北浦自然観察会の活動

10月21日(日)、22日(月)の愛媛県石鎚山・天狗岳の工程表

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参加費 26,000円(バス代・宿泊代・傷害保険代)

長野県奥穂高岳・涸沢岳・上高地の自然と植物

 2018年8月17日、午前0時に北浦自然観察会8名がジャンボタクシーに乗って長野県の上高地を目指した。北浦自然観察会の行事は本来の行事と番外の行事があり、今回は番外の行事である。番外の行事は今回みたいに4日〜5日を要し、なおかつ費用もかなりかかったり、自然保護上会員以外には案内できないもの等があり、本来の行事とは別会計にし、会員のみ案内を出す場合もある。ここ4年間は経済的な事情で私に代わって副会長が番外行事の一番大きな行事を行ったが、今年は私が主催した。
 12:30に道の駅「風穴の里」で昼食を摂り、13:20に大正池で最初の自然観察をした。キク科のハンゴンソウがある。
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 大正池はその西にある焼岳(2455,4m)が大正4年に噴火し、泥流によって梓川がせき止められてできた湖である。名物だった立ち枯れの木は今は僅かに見られるのみである。そこで記念写真を撮った。DSCF0553
 上高地のバスターミナルに13:45に到着し、14:00に河童橋に着いた。大変賑やかである。
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 3日目に宿泊する予定の西糸屋山荘に不要な荷物を預けて、14:25に登山を開始した。しばらくは自然探勝路を歩く。上高地散策コースの一部で大変人が多い。ウラジロモミ、ツガ、シラビソなどが木道の両側に生えているが基本的には湿地である。立ち枯れの木が沢山見られる所に出た。
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 そこでも記念写真を撮った。DSCF0566
 しばらく歩くと自然探勝路と登山道の分岐点に着く。次の写真はそこから湿地を写したものである。
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 探勝道はほぼ平らな道だったが前穂高岳登山道に入ると坂道を登る。しばらくはウラジロモミ、シラビソ、ツガ等の針葉樹が目立つ。
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 林床にオガラバナ(カエデ科)だと思うが、ミネカエデかもしれない木がある。
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 ゴゼンタチバナの実があった。
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 何だろうか。全く分からない植物がある。後日Kさんよりミツバベンケイソウだと教えてもらった。図鑑で調べてみて、ほぼ間違いないと思う。
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 ナニワズかと思ったがカラスシキミのようだ。
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 天然クーラーの風穴がある。標高は約1750m。
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 ゴゼンタチバナは花も残っていた。
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 ミヤマウズラ科と思ったが、ヒメミヤマウズラだ。前者は常緑樹林下の植物で、後者は針葉樹林科の植物である。ここはまだ針葉樹が多い。 
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 森からでて沢が見られる所に出た。岳沢は上の方から崩壊した石が河原のようになっている沢である。樹皮が赤みがかった色をしている木はダケカンバである。DSCF0584
 シラカバもある。
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 テツカエデの実だと思う。
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 これも分からなかった。後日Yさんよりコマガタケスグリではないかと指摘があり、多分そうだと思う。
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 ハクサンシャクナゲだと思う。葉がホンシャクナゲに比べて丸みがある。
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 サワダツというのはこんな所にあるのかと思った。標高は既に1800mを超えている。
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 ヤナギランは一カ所だけに有った。
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 葉の裏が真っ白なアザミが出てきたが名は分からない。
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 滑落事故のような遭難があったのだろうか、ヘリコプターがひっきりなしに飛んできてやかましかった。奥穂高岳の山頂付近が見えてきたが、この日は雲が少しあった。
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 ヨツバシオガマだろうか。それにしては葉の切れ込みが浅い。エゾシオガマなら花弁に赤みはないはずである。よく分からない。後日Kさんよりシオガマギクではないかと指摘があった。葉はシオガマギクらしいが図鑑ではシオガマギクの花は紅紫色となっており、写真の花は白すぎる。
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 ハクサントリカブトではないだろうか。色が青白いのは日当たりが悪いせいだと思う。
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 ナナカマドは既に実が赤くなっている。
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 オオヒョウタンボクの実がなっていた。ひょうたんのように二つの実がくっついている。
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 イワツメクサもある。直径1cmくらいの小さい花である。花弁は5弁だが深裂しているので10弁に見える。
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 17:30頃岳沢小屋に着いた。寒い。小屋の人の話では朝霜が降ることが有るそうだ。冬物のジャンバーで丁度良いくらいの気温である。
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 日暮れ前に南の乗鞍岳がくっきりと見えた。地図ではすぐ近くのはずだが、随分遠くに見える。
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 部屋は薄い布団があるだけで毛布はなかった。風邪を引かないようにできるだけ着られるものは着て寝た。寝間着を持ってこなかったものはカッパを着て寝た。女性は使い捨てカイロを用意していたので、助かった。私はトレッキングタイツをズボン下代わりに着て寝た。よく眠れた。
  翌日(18日)は出発前に。集合写真を撮った。
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 岳沢小屋を5:50に出発した。ジャコウソウかと思ったがミソガワソウのようだ。
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 小屋のすぐ上にはお花畑がある。
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 お花畑を過ぎると重太郎新道らしいはしごとクサリが出てくる。間もなくカモシカの立場という所に出た。見晴らしがきく。ここでも記念写真を撮った。
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 次の写真はそこから乗鞍岳方面を見たものである。
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 さらに登ると、多分ノウゴウイチゴだろうと思う植物が赤い実をつけていた。美味しい。後日Kさんよりベニバナイチゴではないかと指摘があった。調べてみるとノウゴウイチゴは果実が直径約8mmで、私たちが見たものは直径が15mm以上有ったのでベニバナイチゴだと思う。
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 その後、鎖場を経て岳沢パノラマに到着した。標高は約2640m。
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 そこから奥穂高山頂方面を見た。。もう少しという感じだ。
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 さらに登っていくと、イワギキョウがあった。萼裂片に粗く尖った鋸歯があるので、チシマギキョウではない。
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 次はウサギギクである。
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 ウラジロタデもある。
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 その他、ハリブキ、トウヤクリンドウ、コケモモ、コバイケイソウ等もあった。
そして9:05に紀美子平(2870m)に着いた。平らなところはあまりなく狭いところに30人くらいの人が休憩を取っていた。にぎやかである。
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 ここまで来れば山頂は間近だと思えた。ところがここからが大変だった。
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  歩き始めて間もなくヤマハハコがあった。
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 しばらくは採石帯のトラバース(巻き道)を歩く。坂は緩やかだがここが案外危ない。私の少し後ろで滑落した人がいて、仲間が駆けつけ、ふらふらしながらも歩き出したので少し安心した。このコースは登りでは事故は少なく、事故に遭うのは下りの人だと本に書いてあったが、その通りだった。最低のコル(鞍部)を過ぎると間もなく尾根に出て涸沢カール(氷河に削られてできた円形のくぼみ)が見える。
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 既に3000m近いが、ミヤマダイコンソウがガレ場にある。
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 このあたりから鎖場が連続する。かなり疲れも出てきて、足が重い。何度か尾根に出て槍ヶ岳が見えるところまで来た。標高3100m付近だ。
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 南陵の頭を過ぎると山頂はすぐそこに見える。緩やかな坂を少し下り、もう一度登ると奥穂高岳山頂だ。11時40分。登り始めてから5時間50分で、休憩時間を除けばほぼコースタイムと同じである。
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 山頂には小さな祠があり、記念写真を撮る人も多い。
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 東南東の方向を見ると、南アルプスの向こうにかすかに富士山が見えた。

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 山頂からの眺めは実に壮大で美しい。天気も良く最高だ。次の写真は西穂高岳方面。
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 その中でジャンダルムには人の姿が見える。
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 山頂からもう一度北の槍ヶ岳方面を写した。中央が槍ヶ岳、左下が涸沢岳、右下が北穂高岳。
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 記念写真を撮った後、11:55に昼食にした。
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 下山を開始して間もなく、もう一度ジャンダルムを写した。先ほどよりかなり人が増えている。
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 紀美子平からトウヤクリンドウを沢山見たが、花が開いていない。仕方なく花弁が閉じたものを一枚撮った。
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 穂高山荘に着く直前にも危険な難所がある。用心しながら下りていった。 
 13;15に穂高山荘に到着した。少し休んで涸沢岳(3103m)に登った。涸沢岳は「ヤマケイ アルペンガイド 花の百名山」には載っているが、穂高山荘側にはこれと言った植物はない。山頂で。記念写真を撮った。登ったのは5人で他の三人は途中でやめて山荘で休んだ。
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 次の写真は涸沢岳から奥穂高岳(右)、前穂高岳(左)方面を写したもので、右下に穂高山荘が見えている。14:55に再び小屋に帰ってきた。小屋の屋根の上で楽しそうに休んでいる女性を見た。山荘の従業員の一人らしい。
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 山荘で着替えをしたり、休憩したりした。16時頃だったろうか、ブロッケン現象が見られるというので外へ出てみた。朝ではなく夕方でも見られるのかと不思議な気持ちで外に出た。かなり沢山の人が山荘の東側の縁で太陽を背に何かを見ていた。
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 涸沢に向かって200m〜300m下の方に霧の塊があり、その霧に円形の虹の輪が見える。その中の黒い影が自分の姿らしく、手を振ればそれが映るし、体を傾ければそれも映る。自分の影はかなり大きく映っている。自分以外の人はすぐそばにいる人しか映らない。沢山の人がブロッケン現象を見ているが 
、それぞれが円形の虹の輪の中の自分の影だけを見ているのである。実に不思議な現象で、光学的にはどのような説明がされているのだろうかと疑問が起こった。こういうものが見られたのも天気が良かったからで大変幸運だったと思う。
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 山荘は標高2983mのところにある。岳沢小屋よりもかなり高いところなので、さぞかし寒いだろうと思っていたが、それほどでもない。昨日よりは気温が高いようだ。山荘の中には薪ストーブの暖炉もあるし、乾燥室もある。私たちの寝る部屋は廊下を隔てて乾燥室のとなりである。薪ストーブの暖炉のある部屋の隣でもある。今回は男も女も同じ部屋である。毛布が2枚有り、それを体の上と下に敷くとかなり暖かい。午後8時頃には眠ったようだ。
 翌朝(19日)の4時頃になるとなんとなく騒がしい。ご来光を見ようと外に出てカメラを構えている人が沢山いた。私は外に出た後、もう一度部屋に戻り、5時頃に再び出てご来光を写した。

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 もう一枚。太陽の右側に見えるのは八ヶ岳だと思う。
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 出発前山荘の前で記念写真を撮った。
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  6:25に出発した。サイディングラートと呼ばれる急な坂を下っていく。クサリ・ハシゴも有る。ウラジロタデの花が一部実のなっているため赤みを帯びている。
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 少し平らなところで休憩した。ここでも記念写真を撮った。後方右に見えるのが北穂高岳である。
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 ミヤマダイコンソウが有った。キンポウゲ科のシナノキンバイ等に花が似ているが、こちらはバラ科である。
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 シラタマノキも有った。
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 道が二つに別れ、私たちは右のパノラマコースを選んだ。モミジカラマツがあった。
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 クロトウヒレン。
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  イワオトギリ。
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 多分ヨツバシオガマだと思う。
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 私はタチフウロだと思うが、アサマフウロかもしれない。
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 タカネヨモギ。
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 エゾシオガマ。
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 クロウスゴ。誰かがブルーベリーみたいだと言った。どちらもツツジ科スノキ属でかなり近い。
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 涸沢カールには僅かに雪が残っていたが、パノラマコースには雪はなく、雪渓の上を歩くことはできなかった。
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 キオンだと思うが葉の特徴がはっきりとは写っていない。
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島根県安蔵寺山

 2018年8月11日(土)、北浦自然観察会8名が萩市を7:00に出発し、8:00に津和野道の駅「なごみの里」に着いた。そこで私ともう一人の女性が合流し、自家用車3台で出発した。9;20に安蔵寺トンネルに着き、私の車をそこに置いて、残りの2台に全員が乗り、高尻に向かって出発した。安蔵寺トンネルから滑峠(なめっとうまで)10km以上有り、15分かかる。木部谷まで15分かかり、七日市からゴギの里まで行き、高尻の登山口まで林道を行く。この林道が、多分少し前の台風の雨で道が荒れていて、かなり運転がしづらかったようだ。中でも私が乗った自動車は新車だったようで、こんな道はあまり走りたくないと行っていた。
 登山口の少し手前で下車して、10:25に歩き出した。まもなく登山口に着いた。標高550m位だと思う。入り口は草ぼうぼうで大丈夫かなと少し心配した。近年このルートは登る人が少ないようだ。間もなく森に入ると登山道らしい雰囲気が出てきて、少し安心した。それにしても蒸し暑い。ズボンもシャツも汗で濡れて乾かない。大きな岩を右に巻いて間もなく無人の山小屋がある。
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 ここを過ぎると、間もなく草原に出る。オミナエシが咲いていた。
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 サイヨウシャジンも咲いていた。
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 ヤマホトトギスもあった。
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  間もなく展望台に着いた。先に着いた6人は山頂を目指して出発した。ここで昼食を摂った人もいた。
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 そこから10分間北へ歩くと山頂である。そこで、後から来た4人だけを写真に撮った。
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 山頂過ぎて安蔵寺山系では2番目に高いピークに行く途中ヤマホロシがあった(下の写真)。この写真では分かりにくいが、葉は大型で不揃いの鋸歯があり、3片に分裂した葉もあるので(次の写真)、マルバノホロシではない。
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 緩やかな坂を下っていくとフウリンウメモドキの赤い実があった。まだ実に重みがないので上に向いて着いていて、垂れ下がっていない。
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 マルバフユイチゴ(コバノフユイチゴ)の実もあった。食べてみたがフユイチゴほど美味ではない。
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 一番低くなったところにシシウドが有った。
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 15:45に安蔵寺トンネルの駐車場に着いた。そこに置いてあった私の車に運転手だけが乗り、高尻の2台の車を駐めた所へ行った。50分くらいはかかった。津和野の道の駅には18時過ぎに着いた。萩に着いたのは19時過ぎだったと思う。萩から来た2台の車はこの日約220km走ったことになる。真すぐ走っていれば福山当たりまで行ける距離である。安蔵寺トンネルから高尻の駐車場までの時間を私が30分程度で行けると思っていたので、大いに。計算ミスであった。もう少し地図で距離数だけでも正確に計算しておけば良かったと思う。
 今回は自然保護上の観点から2種類くらいの保護上重要な植物の名前と具体的な場所を記述していない。それを知りたい人は次回に安蔵寺山に登るときに参加してもらえれば、見ることができる。
 今回の登山は次の穂高岳登山の足慣らしを兼ねていた。大変蒸し暑く、きつい登山だったが、良い練習には。なったはずである。
 
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