しあわせな読書時間 ―北欧スウェーデンの絵本・児童書めぐり―

スウェーデン・フィンランド・ノルウェー・デンマーク・アイスランドにゆかりのある作家の書いた絵本・児童書、むかし話を中心に紹介します。小学校や図書館での「読み聞かせ」の記録も。

図書館で読み聞かせをしました。

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【プログラム】

「ひげじいさん」(手遊び歌)
『こんにちは』中川 ひろたか/偕成社
『たけのこほりほり』土田 義晴/童心社(紙芝居)
『くるりんぱ〈1〉だーれ?』マルタン/フレーベル館
『ちいさなこいのぼりのぼうけん』岩崎 京子/教育画劇
「きゃべつの中から」(手遊び歌)
『三びきのやぎのがらがらどん』マーシャ ブラウン/福音館書店(大型絵本)


『こんにちは』
ひろちゃんがお散歩していると、うさぎさんに会って「こんにちは」。他の動物たちに会って「こんにちは」。みんなにあいさつして、最後は一緒に遊びます。「こんにちは」の繰り返しがリズミカルで心地よい1冊です。

『たけのこほりほり』
くまくんとうさぎちゃんは、地面からたけのこが出てるのを見つけます。どうやったら取れるのかな?自分たちの手で掘り出して、味わう。最高の贅沢です。その喜びが子どもたちに伝わったらいいな。

『くるりんぱ〈1〉だーれ?』
表紙のウサギさん、ひっくり返すと、、、コアラさん!本をひっくり返すと別の動物が出てきます。とっても楽しい。時間はかかりますが、次は?次は?と子どもたちもお母さんたちも夢中でした。

『ちいさなこいのぼりのぼうけん』
みんなで作った折り紙の鯉のぼりが、冒険をはじめるというお話。
途中で鳥たちがぶつからないように交通整理をすると、雨が降ってきたときにはその鳥たちが傘の代わりになって助けてくれます。ワクワクするお話。
お話の最初に、鯉のぼりの折り方が説明してありますので、事前に作って子どもたちに見せ、1匹ずつ持って帰ってもらいました。
顔や模様を自分で描いて遊んでくれたらいいな。

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図書館に手遊び「きゃべつの中から」用の手袋がありましたので、さっそく、子どもたちに披露しました。
子どもたちの目、手袋に釘づけでした。
あおむし達の顔がポンポンでできていますが、立体的過ぎて指を動かすときに引っかかってしましました。
いずれ自分が使いやすいように作ってみたいです。

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『三びきのやぎのがらがらどん』
赤ちゃんもいたので、怖がらないように、迫力を抑えめに読みました。


意外に時間のかかる絵本(『くるりんぱ〈1〉だーれ?』)もあり、読んだ冊数は少ないのですが、じっくり読めて充実感がありました。

子どもたちにも同じように感じてくれていることを願っています。
 

小学校で読み聞かせをしました。

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読み聞かせが150回を迎えたので、その記念に紙芝居を読みました。

作品は宮沢賢治の『注文の多い料理店』(教育画劇)!

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ナレーター、紳士、山猫などを5人で分担し、臨場感たっぷりに読みました。

私は知ったかぶりの紳士を担当。

知ったかぶりの役は得意なので(というか私がそうなので)、えらそうに演じてきましたよ!

たまにはこういうのも楽しいです。
 

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『巨人の花よめ』の挿画を担当された平澤朋子さんのトークイベントに行きました。

平澤さんについては『ニルスが出会った物語』シリーズの挿画を担当されたということ以外には何も知らずに出かけました。

『ニルス』とは『ニルスのふしぎな旅』のニルス。
スウェーデン全土を舞台にした有名な物語ですよね。
『巨人の花よめ』もスウェーデン北部のラップランドに伝わる昔話をもとにした絵本です。

『巨人の花よめ』の制作に当たっては、現地の人々の衣服や暮らしぶりを表現するために博物館を複数見学し、テントの敷物の下がどうなっているのかまで確認するなどして絵に生かしていたとのことですが、YouTubeで観光用の映像や古い資料映像を見て参考にしたというお話には時代を感じました。

平澤さんはリンドグレーンの『やかまし村の子どもたち』、アバ、映画監督のラッセ・ハルストレム、北欧を題材にした絵を多く描かれた東山魁夷、カレル・チャペックの『北欧の旅』など、子どものころから親しんできたものがスウェーデンをはじめ、北欧に関わるものだったそうです(そういえば平澤さんの絵は確かに東山魁夷テイストが感じられます)。

大人になってからそれに気づき、北欧が大好きになり、プライベート、取材を含めて何度も訪れ、そこで出会った方たちからいろいろなことを学び、価値観が変わるような体験もしたようです。

平澤さんは変化を恐れず、柔軟でしなやかな感性をお持ちの、とっても素敵な方でしたよ。

次の作品が楽しみです。



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このブログでの紹介した平澤さんの作品は下記の通りです。
 
巨人の花よめ スウェーデン・サーメのむかしばなし
http://blog.livedoor.jp/kiwada/archives/51857077.html

『ニルスが出会った物語』シリーズ
まぼろしの町 ニルスが出会った物語1
http://blog.livedoor.jp/kiwada/archives/51673668.html
風の魔女カイサ ニルスが出会った物語2
http://blog.livedoor.jp/kiwada/archives/51685959.html
クマと製鉄所 ニルスが出会った物語3
http://blog.livedoor.jp/kiwada/archives/51695763.html
ストックホルム ニルスが出会った物語4
http://blog.livedoor.jp/kiwada/archives/51702541.html
ワシのゴルゴ ニルスが出会った物語5
http://blog.livedoor.jp/kiwada/archives/51713814.html
巨人と勇士トール ニルスが出会った物語6
http://blog.livedoor.jp/kiwada/archives/51720648.html

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図書館で読み聞かせをしました。

【プログラム】
『こんにちは』わたなべ しげお/福音館書店
『はじめての はなさかじいさん』田仲由佳/教育画劇(紙芝居)
『やさいのおなか』きうち かつ/福音館書店
『サンドイッチ サンドイッチ』小西 英子/福音館書店(大型絵本)
『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』間瀬 なおかた/ひさかたチャイルド(大型絵本)
『ぺんぎんたいそう』齋藤 槙/福音館書店
『ちびゴリラのちびちび』ルース・ボーンスタイン/ほるぷ出版(大型絵本)
『かお かお どんなかお』柳原 良平/こぐま社

今回は桜が満開の時期にちょうど重なったので、「はなさかじいさん」を選びました。
この「はじめての」シリーズは3歳ぐらいのお子さんを対象に優しい言葉で短めに脚色したシリーズです。
大人の目で見ると「ここ削っちゃったのか―」と残念な箇所はありますが、未就園児向けに昔話を聞かせたい時にはぴったりかな、と思います。
残酷なシーンも必要なエピソードは残してあり、この紙芝居でもポチは死んでしまいますが、死ぬ場面は描かれておらず、子どもへの配慮がされていると思います。



最近は読みなれたもの中心(というか今回はほとんど)に絵本を選んでいますが、どんなに忙しくて準備に時間を割けない時でも、読んだことのないものを入れていきたいと思っています。
 




ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北部にまたがるラップランドにはサーメ(サーミ)と呼ばれる少数民族が住んでいます。
これはスウェーデンのサーメに伝わる昔話です。



サーメの男、ネイネ・パッゲはたくさんのトナカイを飼っていました。
サーメにとってトナカイは生きるために欠かせない、とても大切なものでした。
ネイネ・パッゲにはもうひとつ大切なものがありました。
それは、ひとり娘のチャルミ。
チャルミはとても美しく、かしこい女の子です。
山の上にはひとりの巨人が住んでいて、たびたびサーメが大切にしているものを力ずくで奪うのでたいそう嫌われていました。
ある日、巨人はチャルミを見かけ、ネイネ・パッゲに「チャルミを嫁によこせ」と言いました。
さて、チャルミはこの無理難題にどう立ち向かうのでしょう?



ラップランドの冬は太陽も上らず、気温も零下数十度に下がり、雪と氷に覆われます。
自然の驚異の前に命が危険にさらされることも多かったでしょう。
北欧の昔話には巨人が登場するものが多くありますが、巨人とはおそらく自然の驚異の象徴だったのだと思います。
巨人が気の毒になる結末ですが、これも理不尽なほどの破壊力を持つ自然の驚異を巨人にたとえ、コテンパンにやっつけて笑い飛ばしてきたからなんでしょうね。



絵を担当された平澤朋子さんは実際にラップランドを訪れたのだとか。
サーメの色鮮やかな民族衣装、トナカイとの暮らしぶり、氷河のためにU字型にえぐれた山のある風景などの絵が、読み手の想像を助けてくれます。
巨人は『三びきのやぎのがらがらどん』に出てくるトロル風ですが、ちょっぴり優し気で愛嬌たっぷりです。

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