しあわせな読書時間 ―北欧スウェーデンの絵本・児童書めぐり―

スウェーデン・フィンランド・ノルウェー・デンマーク・アイスランドにゆかりのある作家の書いた絵本・児童書、むかし話を中心に紹介します。小学校や図書館での「読み聞かせ」の記録も。

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小学校で読み聞かせをしました。

ちょうど大雪がニュースになっているときでしたので、『てぶくろ』を読みました。

小学校では子どもたちが同じ絵本を2回聞くことがないように配慮して本を選びますが、『てぶくろ』が読まれたのは7年前でしたので、今回、この絵本を読むことができました。

おじいさんが落としたてぶくろに動物たちが入っていく様子が描かれた絵本です。
よく知られていますし、聞きに来てくれたお子さんの中にもこの絵本を持っている、あるいは聞いたことがあるというお子さんが何人もいらっしゃったようですが、展開は知っていても熱心に聞いてくれていました。
絵本の絵、ストーリー、愛されてきた絵本は何度も聞いて内容を知っている子どもたちもがっちりつかんで離しません。
これがロングセラーの実力なのでしょうね。



もう1冊は『おちゃのじかんにきたとら』。
別のメンバーさんが読んでくださいました。
こちらも子どもたちがぐいぐい引き込まれていっていましたよ。
 


子どもたち、楽しい時間を過ごしてくれたんじゃないかな。

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図書館で読み聞かせをしました。

【プログラム】
手遊び歌:ひげじいさん
絵本:たまごのあかちゃん
絵本:ぽっかぽかだいすきおさるさん
紙芝居:ゆきだるまとおほしさま
絵本:あーといってよあー
絵本:やさいのおなか
手遊び歌:おべんとうばこのうた
大型絵本:にんじんとごぼうとだいこん

『たまごのあかちゃん』から、赤ちゃんつながりで表紙にニホンザルの赤ちゃんが載った『ぽっかぽかだいすきおさるさん』を読みました。
長野県地獄谷温泉につかるおさるさんがとっても愛らしい写真絵本です。

その次は紙芝居『ゆきだるまとおほしさま』。
ある雪の日、女の子と男の子が雪だるまを作ります。
男の子はその雪だるまの口のあたりに自分のハーモニカを付けます。
夜になって雪だるまはお星さまの頼みでハーモニカを吹き、お星さまもそれに合わせて踊るというファンタジックなストーリーです。
私もお話に合わせて、実際にハーモニカを吹いてみましたよ。
お星さまが躍る場面で吹いたのは「ユモレスク」。
他にもふさわしい曲があるのでしょうが、ぱっと思いついたのがこの曲でした。
ハーモニカ、子どもたちには珍しかったようで、興味津々な様子でした。
音楽を入れながらのお話も楽しいですね。
他にハーモニカやリコーダーを吹く話があったら、ぜひ読んでみたいです。

ハーモニカが出てくるお話の次は、声のお話。
実際にみんなで声を出してみたいと思い、『あーといってよあー』を選びましたが、関心を持ってくれるお子さんと、全く関心を示さなかったお子さんとに分かれてしまいました。

次は全員が興味を持てるようにクイズ形式の『やさいのおなか』。
ここでまた子どもたちがみな絵本に集中してくれました。
「おべんとうばこのうた」をはさんで、最後は『にんじんとごぼうとだいこん』を大型絵本で読みました。



今回は『あーといってよあー』が、未就園児にはやや長すぎたということが反省点です。
声ってなんだろう、と考えるきっかけになる絵本ですが、小さいお子さんには難しいかもしれません。
この絵本は小学生になってからの方が楽しめそうです。
 

わたしも水着をきてみたい
オーサ ストルク
さえら書房
2017-10-04



ファドマはソマリアからスウェーデンにやってきた少女。
学校のプールの授業は服を着たまま見学しています。
ソマリアでは水着を着て男女一緒に泳ぐなんて考えられないこと。
でもみんなはとても楽しそう。
あるとき、見学しているのがつまらなくなったファドマは更衣室の床に落ちている水着を試しに着てみました。
鏡に写すと、とっても素敵!
でもドアがあいて、見つかってしまった。
入ってきたのはプールの監督をしている先生だ。
先生はファドマの様子を見て、女性向けの水泳教室の案内をくれました。
ファドマはお母さんやお父さんの許しを得て、教室に通うことになりました。
プール、何て気持ちいいんだろう。
付き添いできていたお母さんも拍手してくれました。
帰り道、「お母さんもやってみようかな」と言うお母さんの夢は自転車に乗ることなんだって。
いつか叶う日が来るといいな。


ファドマの住んでいたソマリアの人々はイスラム教を信じています。

イスラム教の女性には守らなければならない決まりがたくさんありますが、男女は一緒に泳いではならないというのもそのひとつです。

西洋の国々であれば当たり前にできることがソマリアではできない。

だけど簡単に女性差別とは言えないのかも。

文化を否定されたら、自分まで否定されたような気持ちになるのではないかな。

イスラム教の信者にもいろいろな考えを持つ人がいると思います。

新しいことに挑戦したいという気持ちも教えを守りたいという気持ち、どちらも尊重できたらいいですね。

言うは易し、だけど。
 

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図書館で読み聞かせをしました。

【プログラム】
ひげじいさん(手遊び)
たまごのあかちゃん かんざわとしこ/福音館書店
よいしょよいしょ(紙芝居) まついのりこ/童心社
まどからおくりもの 五味太郎/こぐましゃ
クリスマスおめでとう ひぐちみちこ/福音館書店
10ぱんだ 岩合日出子,岩合 光昭/福音館書店
おべんとうばこのうた(手遊び)
にんじんとごぼうとだいこん 和歌山 静子/鈴木出版

クリスマスが間近なこと、パンダのシャンシャンが話題になっていること、お風呂であったまりたい季節であることを考えてプログラムを組みました。

紙芝居の『よいしょよいしょ』は最終場面が何パターンも用意されていて、季節や行事に合わせて選ぶことができます。
今回よいしょよいしょと引っ張って現れたのは、、、
サンタクロース!!!
この紙芝居を知っているお子さんも何が登場するのかわからないから喜んでくれますよ。


さてさて、今回集まってくれた子どもたちは元気いっぱい。

問いかけやしかけのある『たまごのあかちゃん』『よいしょよいしょ』『まどからおくりもの』『やさいのおなか』、手遊びには大きな声ですっごく積極的に参加してくれ、我先にと答えるので、ちょっと騒がしくなってしまいました。
逆に『クリスマスおめでとう』のような淡々としたお話は興味がなかったようで、みな、自分の好きな絵本を開いていました。
同じお話でも『にんじんとごぼうとだいこん』はじっと聞いてくれていたのですが。
 
『10ぱんだ』はページをめくるたびにパンダが1頭ずつ増えていき、最後のページには10頭の赤ちゃんパンダがででんと並んでいます。
あまりのかわいらしさは、お母さんたちの心をわしづかみにしたようです。

また、これ読んでほしい、とのリクエストも出たので、いったん終了後、子どもたちが選んだ本を読みました。

1冊目は『のりものいろいろかくれんぼ』。
いろいろな形のかたぬきページをめくると、隠れていたのりものがあらわれる仕掛け絵本。
読み聞かせの定番の絵本だったので戸惑うことなく読めました。

もう1冊は『ちっちゃなちっちゃなものがたり』。
表紙にはジェイコブズのイギリス昔話集より、とあります。

大きさは手のひらサイズ。
イラストもしゃれた感じ。
読んだことのない絵本で、ストーリーもわからないまま明るいトーンの声で読み始めましたが、あれあれ、様子が変です。
小さな村の小さな家にすんでいる小さなおばさんがお散歩に出かけたところまではよかったのですが、出かけた先はお墓。
そしてお墓の上にあった小さな骨を持ち帰り、晩ご飯のスープにしようというのです。
なんだか恐ろしげです。
でも散歩に行って疲れたおばさんが昼寝をしていると、もっと恐ろしいことが起こり、、、。

読みながら、「どうしよう、怖いよ、子ども向けじゃないよ」とハラハラドキドキ。
途中でやめるわけにもいかず、最後まで読み切りましたが、子どもたちは怖がるというよりは不思議そうな顔。
展開が意外過ぎて、感情がついていかなかったのかも。

私には新たな発見でおもしろかったけど、おはなし会で読みたいとは思わないかな。

それでも、こんな形で新しい絵本に出会うこともあるから、おはなし会はやめられませんね。
 

「絵本のひきだし 林明子原画展」を見にいきました。

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開催されたのは白壁が印象的な伊丹市立美術館。

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『はじめてのおつかい』『こんとあき』などの原画とラフスケッチ約200点が展示されていました。



林さんの絵はなんと言っても、子どもたちの愛らしく豊かな表情が魅力的。

妹のお子さんをモデルにしているそうです。

実物を見ながら描くことを大切にしていて、『こんとあき』のきつねのぬいぐるみ、こんも手作りされたとのこと。

モコモコした生地でつくられたこん、かわいすぎました。

林さんはぬいぐるみ作家にもなれる人です!



あたたかみのある林さんの絵は、ひよこの毛の1本1本まで表現しているのではないかと思うほどの繊細さ!

だから描き上げるのにとても時間がかかるんですって。

製作の時間を短縮できないか、画材、画法をいろいろ試していたようで、そのあたりの工夫や製作の裏側を見せてくれるのも興味深かったです。



今回の展覧会で林さんはご自分の「ひきだし」の中を見せてくださいました。

その「ひきだし」は子どもたちへの愛情や絵本作りへの情熱であふれんばかり。

じっくりじっくり鑑賞して「ひきだし」につまった思いも一緒に感じ取ろうとしてみました。

だからかな、今まで以上に林さんの絵本がいとおしくなりましたよ。


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