2024年11月26日
仙南 学校でのフッ素洗口（白石市・角田市・蔵王町・七ヶ宿町・大河原町・村田町・柴田町・川崎町・丸森町）
先日の仙南歯科医師会定例会にて、提言がありました。
コロナ禍である・ないに関わらず、年齢を問わず推奨の立場であります（令和3年12月22日定例会配布資料）。これは日本歯科医師会・宮城県歯科医師会も同見解なので、なぞった形です。
一方、ＷＨＯは
フッ化物洗口は、６歳未満は禁忌
としています。
以下、私見を述べます。
まずは結論から、
フッ素が虫歯予防に有効であることは、間違いありません。但し、年齢を問わず、フッ化物洗口及び歯面塗布は必要ありません
その理由を解説します。
大昔、歯磨き粉にフッ素が入っていない時代がありました。その時代であれば、フッ化物洗口及び歯面塗布は有効であります。これを現代まで引きずるのは間違いです。
一昔前から、歯磨き粉にフッ素が入っていない商品を見かけることは稀です。
フッ素が入っている歯磨き粉で毎日歯磨きすれば（＝低濃度のフッ素を毎日使えば）、充分な虫歯予防効果が得られる
というのが、現代では通説です
よって、フッ化物洗口及び歯面塗布は、過剰な医療行為と云えます。
さて、日本糖尿病学会は平成２４年に、これまでの糖尿病の診断基準（ヘモグロビンA1cの評価）を改めました。日本の基準から世界（国際）基準に、診断基準を変更したのです。
フッ素の見解についても、これ同様に柔軟に対応するべきです。いつまでも古い考え方に固執していてはいけません。
実は、宮城県は特にフッ化物洗口にこだわってしまう事情があったのです。私の手元にある資料では平成元年から平成１４年に渡る実に１４年間、宮城県は３歳児のDMFT（一人平均虫歯経験歯数）が、全国全都道府県中ワースト５位付近に、毎年ランクインしていたのです。平成１３年には、全国の政令都市の中で仙台市がワースト１という残念な事実がありました。
そこで当時平成１５年だったでしょうか
私は宮城県歯科医師会学校歯科委員会から招聘され委員となり、現状打破に取り組んできました。
平成１７年からは宮城県内の学校歯科医と養護教諭を対象に、各々講演を通して現状打破の施策を話してきました
私が校医を務めている福岡中学校での現場実践風景の実録物語です
そうした今までの地道な足跡が、現在の宮城県歯科医師会学校歯科委員会の礎になっております（現在は後任に職責を譲り、私は退任しています）。
子どもの虫歯が減った理由
それは、フッ素のおかげではありません
歯磨きを習慣として根付かせた教育
がそうさせたのです養護教諭を始め学校関係者の方々に回覧して頂ければ幸いです
■追記■（令和４年１１月１１日付）
＊６歳未満児が、フッ化物洗口を間違いなく正確にできると仮定しても、ＷＨＯは明確にフッ化物洗口は６歳未満は禁忌という見解を出しています。
それはそのはず、一人一人の児童の洗口をくまなくチェックすることは無理でありますし、飲みこんだとしても、その判別ができないからです。
＊ＷＨＯの提言は、水道水にフッ素を含む国々だけを集計して作成されたものではありません。ゆえに、❝日本では水道水にフッ素を含んでいないので、フッ化物洗口を推奨します❞という見解は的を得ていません。
一昔前 歯磨き粉にフッ素は含まれていない時代であれば議論の余地はあるでしょう・・・。
現代は歯磨き粉に含まれるフッ素・食物に含まれるフッ素、それで充分なのであります。
フッ素洗口は過剰医療行為の最たるものです。
私が歯科医師になって３０年弱が経ちますが、いまだにフッ素洗口を推奨している歯科医師の先生方も多くおります。私が歯科医師に成りたての頃と何も変わっていません。
他科の医師から苦言が出るのも理解できます。
園や学校でフッ化物洗口に踏み切る場合には、学校保健委員会にて他科の医師の見解を聞くべきです。
フッ化物洗口の実施に踏み切り、何か体調に係る事例が発生した場合、過去の事例を見ると歯科校医の責任は薄く、現場の責任が主となります。
■追記■（令和５年１月６日付）
コロナ禍でフッ化物洗口を推奨すること自体、場違い感があります。洗口液の作成希釈は、実施施設の洗口責任者が行います。
通常は養護教諭が責任者になるため、大なり小なり学童・生徒の精神的な面も含めて、問題や事故が発生した場合を鑑みて、学校での全体フッ化物洗口は実施しないほうが無難です。
もしどうしても実施したいのであれば、フッ化物顆粒が個包装で販売しているので、
学校側が希望者を募り、その生徒が家庭で行うのが最良です。
「洗口液とその使い方ガイドブック」（国内各歯科大学の教授陣が共同執筆）２０２１年１月出版
これはフッ化物を含めた複数の洗口液について、エヴィデンス（科学的根拠）レベルで書かれた書籍で、３１ページに
フッ化物配合歯磨剤使用者へのフッ化物洗口の追加が、さらなる予防効果をもたらすかは明らかになっていません
と記載されています。さらにシステマティック（系統的）レビューにおいても、フッ化物洗口は、ほかのフッ化物応用法を行っていない子供にはう蝕予防効果があるが、フッ化物歯磨剤と併用したときの付加される予防効果はあきらかではないと結論づけていますと明確に記載されています。システマティック（系統的）レビューとは、文献をくまなく調査し、ランダム化比較試験のような質の高い研究のデータを、出版バイアスのようなデータの偏りを限りなく除き、分析を行うことです。
「フッ化物洗口マニュアル」（２０２２年版）
これは、タイトルにもあるとおり、最初からフッ化物洗口を肯定して書かれた書籍なので、全編で推奨の記載があり、公平さに欠けます。フッ化物洗口が有効とされるエヴィデンスだけを抽出しています。内容は６歳未満児にも推奨、その理由は日本では諸外国とは違い、水道水にフッ素が入っていないからだと主張していますが、それは的を得ていません。
毎日使う歯磨き粉にフッ素が入っていない時代であれば、その主張は理解できますが、日本では今、フッ素が入っていない歯磨き粉を見つけるのが困難なくらいです。
加えて、８６ページに「フッ化物配合歯磨剤使用と併用してフッ化物洗口を行うことで、より一層むし歯リスクは低くなって予防効果が高まることが期待されます」という表記があります。これは想像でしかありません。エヴィデンス（科学的根拠）レベルでもなければ、システマティック（系統的）レビューでもありません。
上記２冊は出版元が違うため、２０２１年の情報よりも２０２２年の情報が最新であるということではありません。
私が歯科医師になった３０年以上も前なら議論の余地がありますが、今の時代フッ化物洗口は完全に時代遅れと言えます。フッ化物配合歯磨剤を毎日使用使用すれば、それで充分なのであります。
■追記■（令和５年１月８日付）
もし学校や園でフッ化物洗口を実施する場合には、強制はできませんので、各学校は親御さんに対して希望調査書を書いてもらうことになります。その調査書には公平性を保つ意味で、フッ化物洗口の良いことだけを記載するのではなく、歯科医師の間でも見解が分かれることを充分に調査書で通知した上で、希望の有無を問うことが肝要であります。
�．侫嘆淑�配合歯磨剤を使っていなければフッ化物洗口は虫歯予防効果があるが、フッ化物配合歯磨剤を使っていれば、フッ化物洗口の追加がさらなる予防効果があることは明らかになっていません。（「洗口液とその使い方ガイドブック」2021年1月出版）
�∪�口に使用するフッ化物の濃度は、フッ化物配合歯磨剤に配合されている濃度より高濃度のフッ化物を使用します。
��フッ化物洗口により生じたと思われる問題に関しましては、学校側に責任はありません。
以上の文言も記載した上で親御さんに希望の有無を問うべきです。
この文言を入れませんと、大なり小なりの問題が発生した場合には、学校歯科医にその責任はなく、現場の洗口責任者（通常は養護教諭）が責任を負うことになるからです（全国の事例でそのようになっております）。
私が歯科医師になって３０年以上が経ちますが、既に３０年も前から歯科医師会・歯科医師関連団体・歯科学会と、フッ化物販売メーカーとは強い結びつきがあります。フッ化物で収入を得ている人たちが大勢いるということです。ゆえに歯科医師がフッ化物洗口を推奨するのは自然な流れかもしれませんが、私は反対致します。
■追記■（令和５年１月９日付）
学校や園でフッ化物洗口実施により、過去に裁判になった事例が全国的にありますし、フッ化物洗口希望調査書に、（令和５年１月８日付）追記�´↓�の文言を入れたほうが良い理由は、６歳未満児にフッ化物洗口を行った場合、・嘔吐した・誤って飲み込んでしまい腹痛吐き気の症状がでた・頭痛や気持ちが悪い等の体調不良がでて保健室で休んだ・吐き気を訴えた子供たちがけっこういた・風邪で休んでいた子供が登校後にフッ化物洗口を行い、具合が悪くなった・・・等々、全国的に見ればきりがありません。�´↓�の文言がなければ、その責任は実施した学校が負うことになります。
歯垢のある状態でフッ化物洗口をしてもほぼ意味がないのでありますから、学校歯科医は基本的な歯磨き指導を、継続して根気よく行うべきだと考えます。
■追記■（令和５年１月２３日付）
『ＷＨＯが調査対象とした日本以外の国では水道水にフッ素が入っているので、ＷＨＯは６歳未満児のフッ化物洗口を禁止したのであって、日本では水道水にフッ素が入っていないので、フッ化物洗口は問題ない』という主張は間違いです。
（例）アメリカでは州ごとに、水道水にフッ素が入っている州もあれば、いない州もあります。しかし、アメリカでは６歳未満児のフッ化物洗口を禁止しています。
さて、本題に入ります。
現在、歯学部で歯学部学生にフッ素の講義をされている歯科医師の先生に、フッ化物配合歯磨剤使用者が、フッ化物洗口を行った場合、さらなる予防効果があるのか否かを質問しました。
回答は、
エビデンスが確立されていないのが現状です
でした。現在の歯学部学生を教育している先生の回答なので、歯科医師国家試験レベルでも、令和の時代においては、さらなる予防効果は不明ということです。
フッ化物洗口⇒公的に実施するか否かを決定する際には、昭和・平成のままの頭ではいけません。時計の針を逆に戻すようなものです。私は開院（平成８年）当初は、診療室内でフッ化物洗口を実施しておりました。平成１５年になる前には、とりやめた記憶があります。令和の時代になっても、フッ化物洗口を行政指導で実施するのは、時代にそぐわず問題があります。
コロナ禍である・ないに関わらず、年齢を問わず推奨の立場であります（令和3年12月22日定例会配布資料）。これは日本歯科医師会・宮城県歯科医師会も同見解なので、なぞった形です。
一方、ＷＨＯは
フッ化物洗口は、６歳未満は禁忌としています。以下、私見を述べます。
まずは結論から、
フッ素が虫歯予防に有効であることは、間違いありません。但し、年齢を問わず、フッ化物洗口及び歯面塗布は必要ありませんその理由を解説します。
大昔、歯磨き粉にフッ素が入っていない時代がありました。その時代であれば、フッ化物洗口及び歯面塗布は有効であります。これを現代まで引きずるのは間違いです。
一昔前から、歯磨き粉にフッ素が入っていない商品を見かけることは稀です。
フッ素が入っている歯磨き粉で毎日歯磨きすれば（＝低濃度のフッ素を毎日使えば）、充分な虫歯予防効果が得られるというのが、現代では通説ですよって、フッ化物洗口及び歯面塗布は、過剰な医療行為と云えます。
さて、日本糖尿病学会は平成２４年に、これまでの糖尿病の診断基準（ヘモグロビンA1cの評価）を改めました。日本の基準から世界（国際）基準に、診断基準を変更したのです。
フッ素の見解についても、これ同様に柔軟に対応するべきです。いつまでも古い考え方に固執していてはいけません。
実は、宮城県は特にフッ化物洗口にこだわってしまう事情があったのです。私の手元にある資料では平成元年から平成１４年に渡る実に１４年間、宮城県は３歳児のDMFT（一人平均虫歯経験歯数）が、全国全都道府県中ワースト５位付近に、毎年ランクインしていたのです。平成１３年には、全国の政令都市の中で仙台市がワースト１という残念な事実がありました。
そこで当時平成１５年だったでしょうか
私は宮城県歯科医師会学校歯科委員会から招聘され委員となり、現状打破に取り組んできました。平成１７年からは宮城県内の学校歯科医と養護教諭を対象に、各々講演を通して現状打破の施策を話してきました
私が校医を務めている福岡中学校での現場実践風景の実録物語ですそうした今までの地道な足跡が、現在の宮城県歯科医師会学校歯科委員会の礎になっております
（現在は後任に職責を譲り、私は退任しています）。子どもの虫歯が減った理由
それは、フッ素のおかげではありません
歯磨きを習慣として根付かせた教育がそうさせたのです養護教諭を始め学校関係者の方々に回覧して頂ければ幸いです■追記■（令和４年１１月１１日付）
＊６歳未満児が、フッ化物洗口を間違いなく正確にできると仮定しても、ＷＨＯは明確に
フッ化物洗口は６歳未満は禁忌という見解を出しています。それはそのはず、一人一人の児童の洗口をくまなくチェックすることは無理でありますし、飲みこんだとしても、その判別ができないからです。
＊ＷＨＯの提言は、水道水にフッ素を含む国々だけを集計して作成されたものではありません。ゆえに、❝日本では水道水にフッ素を含んでいないので、フッ化物洗口を推奨します❞という見解は的を得ていません。
一昔前 歯磨き粉にフッ素は含まれていない時代であれば議論の余地はあるでしょう・・・。
現代は歯磨き粉に含まれるフッ素・食物に含まれるフッ素、それで充分なのであります。
フッ素洗口は過剰医療行為の最たるものです。
私が歯科医師になって３０年弱が経ちますが、いまだにフッ素洗口を推奨している歯科医師の先生方も多くおります。私が歯科医師に成りたての頃と何も変わっていません。
他科の医師から苦言が出るのも理解できます。
園や学校でフッ化物洗口に踏み切る場合には、学校保健委員会にて他科の医師の見解を聞くべきです。
フッ化物洗口の実施に踏み切り、何か体調に係る事例が発生した場合、過去の事例を見ると歯科校医の責任は薄く、現場の責任が主となります。
■追記■（令和５年１月６日付）
コロナ禍でフッ化物洗口を推奨すること自体、場違い感があります。洗口液の作成希釈は、実施施設の洗口責任者が行います。
通常は養護教諭が責任者になるため、大なり小なり学童・生徒の精神的な面も含めて、問題や事故が発生した場合を鑑みて、学校での全体フッ化物洗口は実施しないほうが無難です。
もしどうしても実施したいのであれば、フッ化物顆粒が個包装で販売しているので、
学校側が希望者を募り、その生徒が家庭で行うのが最良です。「洗口液とその使い方ガイドブック」（国内各歯科大学の教授陣が共同執筆）２０２１年１月出版これはフッ化物を含めた複数の洗口液について、エヴィデンス（科学的根拠）レベルで書かれた書籍で、３１ページに
フッ化物配合歯磨剤使用者へのフッ化物洗口の追加が、さらなる予防効果をもたらすかは明らかになっていませんと記載されています。さらにシステマティック（系統的）レビューにおいても、フッ化物洗口は、ほかのフッ化物応用法を行っていない子供にはう蝕予防効果があるが、フッ化物歯磨剤と併用したときの付加される予防効果はあきらかではないと結論づけていますと明確に記載されています。システマティック（系統的）レビューとは、文献をくまなく調査し、ランダム化比較試験のような質の高い研究のデータを、出版バイアスのようなデータの偏りを限りなく除き、分析を行うことです。「フッ化物洗口マニュアル」（２０２２年版）これは、タイトルにもあるとおり、最初からフッ化物洗口を肯定して書かれた書籍なので、全編で推奨の記載があり、公平さに欠けます。フッ化物洗口が有効とされるエヴィデンスだけを抽出しています。内容は６歳未満児にも推奨、その理由は日本では諸外国とは違い、水道水にフッ素が入っていないからだと主張していますが、それは的を得ていません。
毎日使う歯磨き粉にフッ素が入っていない時代であれば、その主張は理解できますが、日本では今、フッ素が入っていない歯磨き粉を見つけるのが困難なくらいです。
加えて、８６ページに「フッ化物配合歯磨剤使用と併用してフッ化物洗口を行うことで、より一層むし歯リスクは低くなって予防効果が高まることが期待されます」という表記があります。これは想像でしかありません。エヴィデンス（科学的根拠）レベルでもなければ、システマティック（系統的）レビューでもありません。
上記２冊は出版元が違うため、２０２１年の情報よりも２０２２年の情報が最新であるということではありません。
私が歯科医師になった３０年以上も前なら議論の余地がありますが、今の時代フッ化物洗口は完全に時代遅れと言えます。フッ化物配合歯磨剤を毎日使用使用すれば、それで充分なのであります。
■追記■（令和５年１月８日付）
もし学校や園でフッ化物洗口を実施する場合には、強制はできませんので、各学校は親御さんに対して
希望調査書を書いてもらうことになります。その調査書には公平性を保つ意味で、フッ化物洗口の良いことだけを記載するのではなく、歯科医師の間でも見解が分かれることを充分に調査書で通知した上で、希望の有無を問うことが肝要であります。�．侫嘆淑�配合歯磨剤を使っていなければフッ化物洗口は虫歯予防効果があるが、フッ化物配合歯磨剤を使っていれば、フッ化物洗口の追加がさらなる予防効果があることは明らかになっていません。（「洗口液とその使い方ガイドブック」2021年1月出版）�∪�口に使用するフッ化物の濃度は、フッ化物配合歯磨剤に配合されている濃度より高濃度のフッ化物を使用します。��フッ化物洗口により生じたと思われる問題に関しましては、学校側に責任はありません。以上の文言も記載した上で親御さんに希望の有無を問うべきです。
この文言を入れませんと、大なり小なりの問題が発生した場合には、学校歯科医にその責任はなく、現場の洗口責任者（通常は養護教諭）が責任を負うことになるからです（全国の事例でそのようになっております）。
私が歯科医師になって３０年以上が経ちますが、既に３０年も前から歯科医師会・歯科医師関連団体・歯科学会と、フッ化物販売メーカーとは強い結びつきがあります。フッ化物で収入を得ている人たちが大勢いるということです。ゆえに歯科医師がフッ化物洗口を推奨するのは自然な流れかもしれませんが、私は反対致します。
■追記■（令和５年１月９日付）
学校や園でフッ化物洗口実施により、過去に裁判になった事例が全国的にありますし、フッ化物洗口希望調査書に、（令和５年１月８日付）追記�´↓�の文言を入れたほうが良い理由は、６歳未満児にフッ化物洗口を行った場合、・嘔吐した・誤って飲み込んでしまい腹痛吐き気の症状がでた・頭痛や気持ちが悪い等の体調不良がでて保健室で休んだ・吐き気を訴えた子供たちがけっこういた・風邪で休んでいた子供が登校後にフッ化物洗口を行い、具合が悪くなった・・・等々、全国的に見ればきりがありません。�´↓�の文言がなければ、その責任は実施した学校が負うことになります。
歯垢のある状態でフッ化物洗口をしてもほぼ意味がないのでありますから、学校歯科医は基本的な歯磨き指導を、継続して根気よく行うべきだと考えます。
■追記■（令和５年１月２３日付）
『ＷＨＯが調査対象とした日本以外の国では水道水にフッ素が入っているので、ＷＨＯは６歳未満児のフッ化物洗口を禁止したのであって、日本では水道水にフッ素が入っていないので、フッ化物洗口は問題ない』という主張は間違いです。
（例）アメリカでは州ごとに、水道水にフッ素が入っている州もあれば、いない州もあります。しかし、アメリカでは６歳未満児のフッ化物洗口を禁止しています。
さて、本題に入ります。
現在、歯学部で歯学部学生にフッ素の講義をされている歯科医師の先生に、フッ化物配合歯磨剤使用者が、フッ化物洗口を行った場合、さらなる予防効果があるのか否かを質問しました。
回答は、
エビデンスが確立されていないのが現状ですでした。現在の歯学部学生を教育している先生の回答なので、歯科医師国家試験レベルでも、令和の時代においては、さらなる予防効果は不明ということです。フッ化物洗口⇒公的に実施するか否かを決定する際には、昭和・平成のままの頭ではいけません。時計の針を逆に戻すようなものです。私は開院（平成８年）当初は、診療室内でフッ化物洗口を実施しておりました。平成１５年になる前には、とりやめた記憶があります。令和の時代になっても、フッ化物洗口を行政指導で実施するのは、時代にそぐわず問題があります。
kiyoharashika at 00:00│Comments(0)│
