2018年04月22日

9794:脈絡膜新生血管の生体イメージングと病理相関 (盒挟夏 :関西医大)聴講印象記

指名講演2
脈絡膜新生血管の生体イメージングと病理相関
盒 寛二 :関西医大附属病院・眼科

抄録の要点: 脈絡膜新生血管 (CNV)は血管新生黄斑症の主病態であり、臨床的に重要。臨床的観察は、フルオレセイン蛍光眼底造影 (FA)、インドシアニングリーン蛍光眼底造影(IA)、光干渉断層計(OCT)などの画像診断を相補的に用いることにより診断が行われた。近年、光干渉断層血管撮影 optical coherence tomography angiography(OCTA)が登場した。眼底の血流信号を捉え、造影剤の使用なしに血管形態を画像化し、血管形態を直接的に詳細かつ鮮明にとらえることができる。 

演者らは 1980 代後半から実験的 CNV モデルにおいて FA、IA、OCT 画像と病理組織の相関を観察した。一方、AMD を主 とする人眼 CNVの病理学的観察を行い、網膜下や網膜色素上皮(RPE)下における血管新生は、いくつかの特徴的パターンがあることを確認した。

講演では、特にOCT とOCTAに着目して、 CNV における生体イメージングと眼病理との相関を主なテーマとして行った研究結果について、血管病態学の観点も取り入れて講演する。

1.実験的CNVにおけるOCTA-病理相関 演者らはマウスのレーザー誘発CNVのOCTA像の撮像に成功し、そのen face OCTA画像と脈絡膜flat mount組織標 本のCNV免疫染色像(CD3、PDGFRβ、α-SMA、1型collagen)との差異を検討した。その結果、pericyte-like scaffoldを表す PDGFR β免疫染色像の面積は en face OCTA で得られた CNV 面積より大きかった。 

2.ポリープ状脈絡膜血管症polypoidal choroidal vasculopathy(PCV)のOCTA-病理相関 PCV は RPE 下に発生した異常分枝血管網とその先端部のポリープ状病巣 polypoidal lesion(PL) からなる滲出型 AMDの特殊型。病理学的に、PLではRPE のブルッフ膜内に拡張血管が集合した血管塊がみられる。臨床的に Swept-source(SS-) OCTAを用いてPCV 症例で血管構築を観察すると、RPE下にループ状血管が内包されたものと細血管が凝集したものの2 種が確認された。またPL 内部の血流信号を評価すると、血流が豊富な高灌流病巣と血流に乏しい低灌流病巣が見られた。

3.滲出型AMDにおける2型CNVのOCTA-病理相関
滲出型AMDのGass分類2型新生血管(網膜下新生血管)は、病理学的に2種に分かれ、未熟な毛細血管が多数の周皮細胞や炎症細胞を伴って増殖する型と管腔が比較的広く周皮細胞を伴わない成熟血管が 大量のフィブリン析出を伴って網膜下に進展する型。病理組織の相似性から後者の中にはPCVからの移行例が混在していると考えている。SS-OCTAを用いると、この2種の発育形態がより正確かつ簡便に判定できるようになった。

4.Pachychoroid spectrum 疾患群における脈絡膜構造とその発症機序の解明  近年、深部強調OCT やSS-OCT による脈絡膜構造の解析から、脈絡膜の肥厚を来すPachychoroid spectrum 疾患群(PCVを含 む)の存在が明らかにされている。明瞭な脈絡膜血管拡張を伴うPCV症例の摘出眼球標本において、特殊染色や免疫染色を行い、典型AMD症例、コントロール症例の脈絡膜組織との比較検討を行った。

清澤のコメント:網脈絡膜の血流は私の得意とする領域ではないのですが、最近では脈絡膜の新生血管を論ずる場合、かつてのようなFAやIAよりもむしろ光干渉断層血管撮影 optical coherence tomography angiography(OCTA)が多く使われるようです。データがそのままデジタル化できることも関連しているのかもしれません。教授に就任してからもこの様な研究に注力しておられる高橋教授に敬意を表します。続きを読む

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9793:画像解析への時間軸の導入を目指して (園田祥三 先生):聴講印象記

指名講演1
画像解析への時間軸の導入を目指して (園田 祥三 :鹿児島大):聴講印象記

第 122 回日本眼科学会総会 8
評議員会指名講演
生体イメージングと眼病理
2018年4月21日(土) 14:55-17:25 第1会場 


清澤のコメント:様々な診断画像の意味を話された。キーワードはen-face 画像(網膜の一定の構造物の深さをなぞった画像)。そしてパキコロイド(中心性網脈絡膜症などで注目されている肥厚した脈絡膜)と脈絡膜のSattler層およびHaller層であろうか?この話について行くにはまずこれらの単語の理解が必要

生命の本質である時間軸情報を取り入れることを目指す。近年の眼科における画像解析技術は、生体眼から詳細な形態情報を得る利点が強調されているが、実は病理形態学に時間軸を導入することができるという革命的可能性を内包する。

以下の方向で研究を進める。
1.再現性と定量性の高い画像解析 :解像度の高い各種眼底画像情報が取得可能になりつつある。時間軸を持ち込むには、高い再現性と正確な定量性が必要。脈絡膜研究を例に示す。加齢黄斑変性(AMD)におけるPachy-choroid spectrumという新概念の誕生に至った。さらに初期の脈絡膜厚研究から、2階調化による構造解析やen-face画像の解析が行われ、拡張した脈絡膜血管の変化がAMDの病態形成に関与することが示唆されるようになった。

en-face 画像を用いた脈絡膜血管構造解析ソフトを開発した。このソフトを用いれば脈絡膜血管径や血管走行の配向性などが、自動的 に定量可能。中心性漿液性脈絡網膜症やポリープ状脈絡膜血管症に関する解析結果。

¬絡膜は変動が大きい。脈絡膜の深さを決定する方法が必要で、機械学習で脈絡膜Sattler層、Haller層の開始点を自動的に決定するモデルを作成した。

 2.低侵襲化  蛍光眼底撮影の低侵襲化も、画像解析への時間軸導入の鍵である。非侵襲的に蛍光眼底撮影と同等の情報を得る方法の確立を試みた。SLOの1つであるOptosの633 nm 波長画像を処理して、脈絡膜大血管を非侵襲的かつ自動で観察する方法を確立した。繰り返し脈絡膜血管を観察することが可能になり、病変の 時間的変化をより精密に解析することが可能になる。

3.大規模データ収集の確立  現在、世界中で大規模データの集積が進められ、注目が集まっ ている。このことは、結論に至る時間を大幅に減少させるという大きな意味を持つ。 特に、画像データは極めて親和性が高い。
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9792:清澤眼科医院通信(日本眼科学会 大阪:ほか)第2387 号

 

 (管理ページ)

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mainimg土曜は日本眼科学会を聴きました。電話で聞くと、留守番担当だったので、ボトックス注射を受けたくて受けられなかった患者さんがいらしたと報告を受けました。抄録集から面白い演題を拾ってみましたが、コメントは未だできていません。 
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9790:明朝22日(日曜)の演題集です。ピックアップしてみました。どれを選びましょうか?

◎シンポジウム 18 ビッグデータと眼科医療 422日(日)9:0010:30

AMEDのミッション:分散統合と広域連携 末松誠 (日本医療研究開発機構)

ビッグデータと臨床応用 橋爪章 (放射線影響研究所)

日本の医療ビッグデータ構築の歩み 石川 広己 (日本医師会)

緑内障におけるデータ管理 柏木賢治 (山梨大)

網膜硝子体学会疾患登録事業について 坂本泰二 (鹿児島大)

 

◎サブスペシャリティサンデー 10 視神経疾患:診断の決め手 422日(日)9:0010:00

所見の見方編 中馬秀樹 (宮崎大)

OCT編 三木淳司 (川崎医大)

MRI編 橋本 雅人 (中村記念病院)

遺伝性視神経疾患の遺伝子解析 林孝彰 (東京慈恵医大・葛飾)

◎サブスペシャリティサンデー 1 メディカル網膜治療の新しい考え方 422日(日)9:0010:00

慢性中心性漿液性脈絡網膜症に対する光線力学療法 沢美喜 (堺市立総合医療センター)

黄斑部毛細血管拡張症(MacTel) 古泉英貴 (琉球大)

網膜細動脈瘤 治療の最適化 坪井孝太郎 (愛知医大)

視細胞外層症候群(AZOOR等) 近藤峰生 (三重大)

 

◎サブスペシャリティサンデー 2 手術に踏み切るタイミングと手術のコツ 422日(日)10:1511:15

乳頭ピット黄斑症 平形明人 (杏林大)

近視性中心窩分離症の硝子体手術に踏み切るタイミングと手術のコツ 生野恭司(いくの眼科)

 

◎サブスペシャリティサンデー 5 見過ごしやすいドライアイのリスク因子422日(日)10:1511:15

マイボーム腺炎角結膜上皮症 鈴木智 (京都府医大)

Lid-Wiper Epitheliopathy 白石敦 (愛媛大)

ドライアイ症状を悪化させる結膜弛緩症を見逃さない 内野裕一 (慶應大)

角膜痛覚過敏 田川義晃 (北海道大)

 

◎サブスペシャリティサンデー 9 視機能UPDATE 422日(日)11:3012:30

眼球反対回旋と上下斜視の代償性頭位異常 顆一郎 (岡山大)

アトロピン硫酸塩点眼による近視進行予防 稗田牧 (京都府医大)

 さて明日はどれを聞きましょうか?

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9789シンポジウム::網膜疾患に対する新しい薬剤送達システム:から

IS01-1  
網膜疾患の新規薬剤送達システム
阿部俊明:東北大・医学研究

(インターナショナルシンポジウム1:網膜疾患に対する新しい薬剤送達システムから:抄録集67ページ) 

清澤のコメント:このシンポジウムを聞くには間に合いませんでした。阿部先生は仙台からの古い知人です。穏やかならざる書き方ですが、ウノプロストンを開発していた、アールテックウエノが関連会社に吸収されたことにも関連したものなのでしょうか?この件に限らず、新しい薬剤の開発や用途拡大の為の治験などでは、巨額の開発費をつぎ込んでいる開発者側の意に染まぬ判定が出ている事例も相当ある様に聞きます。

−−英文抄録の−−
糖尿病性網膜症、加齢性黄斑変性、色素性網膜炎などの網膜疾患は、しばしば失明につながることがあります。
これらの難治性網膜疾患を治療するための多くの新しいアプローチがこれまでに報告されている。これらは、遺伝子治療、iPS細胞を含む細胞適用、いくつかの神経栄養因子の適用などである。我々は、網膜疾患へのドラッグデリバリーシステム(DDS)に従事し、いくつかのタイプのデバイスを確立した。これらのデバイスから放出された薬物は、小分子、ペプチド、および抗体などの大きな分子であった。各薬剤は、各薬剤の特性に関連する特別な調整を必要とする。 Unoprostone(UNO)をリリースしているデバイスの1つは、現在、初めての人への応用に関し医薬品および医療機器庁(PMDA)との紛争により係争中です。この装置は、患者の強膜に設置され、UNOを1年間放流する予定である。私たちの装置が網膜疾患にどのように作用するのかここで報告します。さらに、我々はPMDAとの議論の中で挑戦的なプロセスを報告する。 【利益相反公式表記:無災害】有【倫理審査:無】無【IC:無回答】なし

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9786:医師不足、28年ごろ解消 厚労省、医学部定員増で 40年、人口減で余剰3万人 2018/4/13付

情報元 日本経済新聞 朝刊

眼科医清澤のコメント:日本の医療は効率の良い優れたシステムであるとはいえ、国民健康保険制度にすべてを依存しています。そこで、医師数が多いから国民総医療費の増加が起きると考えた厚生官僚が嘗て居たと聞きました。今でもそれに近い発想はあるようです。大病院などでの、若手医師の残業時間に対する上限規制の必要性も最近は問題になっています。また、既存の開業医師としては、競合相手は少ないほうが吉と考える向きもあるでしょう。一方、医師の偏在も問題にされています。警官や消防士、教師は強制的に配置されているわけですけれど、個々の医師の就職先が公的に決定されるというのにも現状では相当な抵抗が予想されます。さて、日本の医師数は果たして少ないのでしょうか?「世界・人口1千人あたりの医師数ランキング(WHO版)」があります。こうしてみると、ロシア、ヨーロッパ、オーストラリアには医師が多いようです。

人口1千人あたりの医師数ランキングマップ

日本の人口1千人あたりの医師数は、2.297人で、世界ランキングの順位は55位だそうです。

 

 

 

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厚生労働省は12日、働く医師の総数が2028年ごろに約35万人となり、必要とされる医師の数と均衡して「医師不足」が解消されるとの推計を公表した。医学部の定員増を受けて、高齢化に伴う医師の需要増をまかなえる見込みだ。その後は人口減少によって必要な医師数が減り、医師が余るとしている。今後は医学部定員をどう調整していくかが焦点になる。

医師の需給に関する検討会の分科会に示された推計では、医学部の定員について臨時で増員している18年度の約9400人を据え置くと仮定。医師数は16年の約31万5千人から、28年には約34万9千人まで増えるとはじき、この時期に需要と供給が均衡するとの見通しを示した。

医師や医療への需要は高齢化が進むことで当面は増加が見込まれる一方、人口減の影響で全体の需要は早ければ30年ごろから減り始める見通しだ。過剰な病院ベッドを減らすための議論はすでに全国で始まっている。推計によると、医師数は40年に約37万1千人に達し、供給が需要を3万人も上回る見込みだ。

推計は、厚労省が検討している医師の残業時間に対する上限規制の内容によっては必要となる医師の数が大きく変動する可能性がある。厚労省は医学部の定員について21年度までは現在の定員をほぼ維持する方針だ。
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9783:光で色が変わるフォトクロミック素材を使ったコンタクトレンズ

嘗て光で変色する眼鏡レンズを作るトランジション社が組織したヘルシーサイトコンソーシアム(http://blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/51257222.html?_f=jp)というクローズドな会に誘われて参加させて戴いて居りました。金沢医大佐々木洋先生や井上眼科井上賢治先生他錚々たるメンバーでした。数年は続いたのですが、いつの間にかこの会合は霧消していました。その会社が求めていたレンズが明るいところでは着色レンズになり、入射光を逓減させるという発想はコンタクトレンズに対しても有用性は有りかと思います。
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米ヘルスケア製品メーカー大手のジョンソンエンドジョンソンは、周囲の光の量に応じて自動で遮光するコンタクトレンズを2019年にも発売すると発表した。

まぶしさを抑制でき、また目に刺激となるUVライトやブルーライトをカットしてくれるというもの。いわば遮光度合いを自動調整するサングラスのような機能を搭載していて、この種のコンタクトレンズは世界初という。

・FDA認可取得済み
このレンズは、光で色が変わるフォトクロミック素材を使ったレンズを採用している。アイルランド企業Transitions Optical社と共同で開発した。

商品名は「Acuvue Oasys with Transitions」。従来通り、視力矯正もでき、そこに遮光機能が加わる。すでに米国食品医薬品局(FDA)の認可を取得していて、2019年上半期にも発売される見込みだ。

・透明から濃いグレーまで
写真を見てもらえばおわかりの通り、レンズの色は透明から濃いグレーまで。暗いところでは透明、晴天下などではグレーとなる。

このレンズは光に反応するようになっているので、暗めの室内から明るい屋外へ出たときなど、レンズがさっと自動で遮光してくれるのだ。ただし、ジョンソンエンドジョンソンは「目全体を覆っていないので、サングラスに取って代わるものではない」としている。

このコンタクトレンズは2週間使い捨てタイプ。値段次第ではあるが、視力矯正もしながら、目の保護もできるとなれば、需要はかなりありそうだ。

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9787:色覚に関する啓発チラシのご案内:他

眼科医(ブログ主)清澤のコメント:
日本眼科医会のホームページに新しい啓発チラシの案内が載っていることをMさんが教えてくれました。現物はA5版表裏のようですが、PDFですのでブログにはそのままは添付できません。それで、テキストに起こして採録いたします。ご利用ください。また、日本眼科医会高野会長が色覚検査が学校検診から一旦取り除かれ、再び任意で再開された経緯を記載しています。「差別をなくし平等に」という善意の思いが、結果として「自分の色覚特性を知らないで社会に出る時期を迎える人」を作ってしまったという事が解ります。

  日本眼科医会学校保健委員会の監修により、色覚の啓発用チラシ(A5判両面カラー)が完成しました。"色の見え方"というタイトルで、"眼科学校医と生徒との対話、その解説"という形式でできています。先天色覚異常の有無にかかわらず、保護者や学校の先生も含めて、多くの人に知っておいて欲しいことを分かりやすく説明してありますので、皆様の医療機関の窓口や学校の保健室に置いたり、学校健診の際に児童生徒へ配布して説明したり、学校の保健委員会などで資料として使用したりなど、大いに活用してもらえればと思います。色覚異常については、まだまだ誤解や偏見が少なくありません。多くの人に正しい理解と対応ができるようになってもらえればと、願っています。

学校保健委員会

委員長 鈴木 一作

啓発チラシ「色の見え方」がダウンロードできます。ご活用ください。

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色の見え方

 

 

先天色覚異常ってなんですか?

生まれつき、色の見え方が多くの人と少し違うんだ。

《解説》 色の見え方には多様性があります。生まれつき、色の見え方が多くの 人と少し違う人がいます。医学的には先天色覚異常と言います。色の見え方が変化したり、悪くなったりすることはありませんが、治すことはできません。日本人では、男性の約5%、女性の約0.2%です。白人は、その倍くらいの頻度です。

 

もしかしたら、色のない“白黒の世界”の見え方なんですか?

とんでもない。カラフルに見えているよ!

《解説》 決して白黒の世界ではなく、カラフルな見え方ですが、多くの人と混同しやすい色が違います。例えば、赤と緑でも、明るさや濃さ、背景の色によっては 似た色に見える場合があります。色の対象物が小さいと、その傾向が強まります。

 

生まれつきなら、自分の色の見え方が皆と違うって分かりますか?

いや、本人も周囲の人も、気づかない場合が少なくないんだ。

《解説》 色の見え方は生れつきなので、本人は「誰もが自分と同じように見えている」と思っていて、自分が色覚異常だと気づいていない場合が少なくないのです。また、混同しやすい色 はあっても、多くの場合は区別できるので、その人の色覚異常に周囲の人も気づかない場合が少なくありません。

 

普段の生活や仕事で困りませんか?

注意すべきことはあるけど、ほとんどの場合は大丈夫だよ。例えば 疲れている時、周囲が暗い時などは注意した方がいいね。

《解説》 色覚異常の種類や程度によって、注意すべきことは違います。どういう時に、どういう注意をすればよいかが分かっていれば、普段の生活や仕事で困ることはほとんどありません。心配なら、眼科医に相談するとよいでしょう。

 

じゃあ、自分の好きな職業を選べるんですね。

そうだね、でも幾つかの職業には就けない場合があるんだよ。

《解説》 鉄道運転手や航空管制官は現在のところなれません。また日本では、旅客機のパイロットにはなれないようです。自衛官、警察官などは、色覚異常の程度によっては就職できない場合があります。なお、自動車の普通運転免許はほとんどの場合、取得可能です。

 

だったら、色覚検査は受けておいた方が良いということですね?

そうだよ。自分の色覚はどうなのか、知っておいた方がいいね。

《解説》 日常生活での注意点を知ったり、進学や就職を考えたりする上で、色覚検査は受けておいた方がよいでしょう。少なくとも、色覚異常があると制限される資格や職種を目指す人は、早めに受けておくべきでしょう。希望すれば、学校でも色覚のスクリーニング検査を受けられます。そこで異常の疑いがあれば、眼科で精密検査を受けましょう。

 

学校の先生たちも色覚の多様性を知っていた方が安心ですね。

そのとおり。先生たちも色のバリアフリーについて理解し、それを実践してほしいね

 《解説》 授業では、色名で答えさせるように指示したり、色だけで意味づけをしたりしないようにしましょう。黒板には赤や緑色のチョークを使用せず、白・黄色 チョークを中心に使用しましょう。なにより、クラスには色の見え方が違う生徒が いることを意識することが大切です。

 

2018.4.1

続く:http://blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/54818064.html
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国立成育医療センター連携機関登録証[8958]

 


9779:国立成育医療研究センター医療連携機関登録証:到着

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 医療連携機関登録証が当医院に届いています。先日、医療連携機関となることを希望するか?との郵便での質問に諾の返答をした為と思われます。

「貴院が国立成育医療研究センターの医療連携機関であることを証します。
国立研究開発法人 国立成育医療研究センターは貴院と連携の上、地域医療の推進に務めます。病院長」という内容です。

この病院の特徴をホームページで見ますと、「高度先進医療センターとして:小児眼科分野での高度先進医療センターとして機能し、専門の医師や視能訓練士が経験と技術を活かし、多数の手術、治療、訓練を行っています」とされ、「患者さんは、全国からいらしています:日本全国から多くの方が紹介されていらっしゃいます。当科では高度先進医療を必要とされている方に優先的に受診していただくために、完全紹介制、完全予約制をとっております。」

つまり、眼科医からの紹介がないと受診が出来ない特殊な病院です。紹介の要件などは、清澤にご相談ください。網膜剥離や眼内腫瘍などの緊急疾患ではない疾患ですと、紹介受診でその待期期間は2−3カ月と聞いています。

先にこの病院の先生方の講演内容を採録したことが何回も有りました:その一部です。
1801:小児の眼底疾患の診かた・考え方(東範行先生)を聞いてきました。
blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/51635991.html

8573:先天眼底疾患(病診連携・よくある眼底疾患)仁科幸子先生:聴講印象記です

http://blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/54709078.html

国立成育医療センター連携機関登録証[8958]
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tenki-pollen-expectation-image-20180215-05〇飛散中の花粉はスギからヒノキに変わっています。ヒノキに反応している患者さんは相当苦しそうでしたが、それももう終わるでしょう。その様な患者さんにはアレジオン点眼に加えてフルメトロンを随時で点眼指示としています。

 

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facebook登録できています。⇒リンク https://www.facebook.com/motohiro.kiyosawa?fref=ts
ブログの記事をシェアいたします。
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受診予約は電話 03-5677-3930 。
昼休み中も留守番を置き、電話対応いたします。カルテを確認し、何を検査するのかを確認しながら予約を入れます。

遠方からの神経眼科のための新患患者さんも来院されます。

当医院はあくまで町の無床診療所ですから、その目指すものは神経眼科に関する本物の疾患のトリアージュ(弁別)。画像診断と採血検査で私だけの手におえないものがないかどうかを判断します。難しい疾患が見つかれば、東京医科歯科大学脳外科や神経内科、膠原病内科など最適な治療専門施設に早急に治療の依頼を出します。


「ネット予約ページにリンク」
 ネット予約。自動予約ではなく、お申し越しの内容に合わせ、翌朝にリコンファームの電話を差し上げます。

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この先を毎日は書き換えてはおりません。最終改定 清澤眼科院通信 (2018.4.15) です

ここからが医院紹介の本文です
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清澤眼科医院通信 136-0057江東区新砂3−3−53 清澤眼科医院
電話  03-5677-3930 FAX  03-5677-3929

1 目標;すべては患者さんのために

1-1)一人でも多くの患者さんに利用していただけるよう、自分と職員を励まして居ます
。(諸メディアの取材にも協力します、取材のご希望があればお電話ください。)


1-2)近況: 丁寧な診療のための常時医師2人ないし5人の診療体制の充実を図っています。ご参加くださる事の可能な医師はご相談ください。

2014年11月診療所面積も最初の3倍強(100坪)に拡張しました。緑内障専門外来(週3枠)、網膜硝子体外来(週3枠)、神経内科外来、神経眼科外来、眼科形成外来、臨床心理学外来、リハビリコスメセッションも設置しました。

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2-1)医院独自のホームページ(こちらをご覧ください) 


眼科医療に関するご質問は患者の気持ちの質問箱(⇒リンク)にお寄せください。

問答の公開を前提にお答えしています。またこのブログの記事に戴いたコメントにも随時応答しています。 (無料電話相談は対応しておりません)

2-2)患者の気持ちページ”の眼科質問箱 この質問箱には様々な質問と答が掲載されます。

――――――
ネット用予約システムでは、夜間でも予約ができます。
ネット診療予約には、日中の時間帯に確認電話を差し上げます。
初診は問診表に記入して持参されますと、所要時間を短縮できます。
(⇒印刷用問診票にリンク:


3、清澤の水曜午後は2018年も東京医科歯科大学臨床教授を拝命し神経眼科外来で最初の1度だけ診療します。担当医としての継続的診療希望にはむしろ南砂町の医院をお訪ねください。

公開情報

開業して約15年ですが、有り難いことに、まだ英文及び邦文の論文を出し続けています。


2013年−2017年清澤眼科(および東京医科歯科大学神経眼科研究グループ)関連業績⇒リンク;http://blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/54649009.html

4:特殊外来担当者一覧:

〇神経眼科外来は、眼科専門医石川弘講師(日大)、鈴木幸久講師(総合三島病院、東京医科歯科大学講師)

〇神経内科専門外来:浅見医師(医科歯科大学神経内科)担当。

〇臨床心理士に依るカウンセリングは小野木臨床心理士。

〇緑内障外来は木村至教授(東海大八王子病院)、西尾医師、伊藤医師。

〇網膜硝子体外来は寺松医師(竹内眼科)が担当。

〇眼形成外来を土井医師(聖隷浜松病院:月一度)。

清澤の担当する一般外来は優秀な赤井医師、柏倉医師、小林医師、桜井医師によって常にサポートされており、手前味噌で恐縮ですが、迅速丁寧な対応ができます。

(2016改定記事です⇒) 情報公開

5:801 当院の眼瞼痙攣患者調査(眼瞼痙攣の患者像 そして眼瞼痙攣治療を成功させる10のコツ) 
 

6、当ブログは、最近は少し減り一日閲覧数で1000件、一日訪問者数で800人程度です。ブログを取り込んだ新ホームページへの移管を検討中です。

恐縮ですが未受診者からの電話医療相談や電話での医師推薦依頼には対応できません。

お困りの方も保険診療として一度は受診し、当医のセカンドオピニオンや適切な専門医への紹介を有料でお求めください。

当医の専門は神経眼科ですが、長年の経験と人脈を生かして、眼科に関する相談を各疾患万遍無くお受けします。

7、眼科の医学的相談には、”患者の気持ち”サイト内の質問箱をご利用ください。

質問欄⇒(ここでリンク)。質問を歓迎します。恐縮ですが、質問箱の答は公開とし、多くの方々に共有していただきます。


8、コンタクトレンズ:

コンタクトレンズ希望の方は保険証を持ち、清澤眼科医院を御受診ください。丁寧で迅速な診療での処方を心がけます。販売は新砂コンタクトレンズです。


8、 眼瞼痙攣の治療について

当医院のボトックス投与予定:再初診とも電話でボトックス治療希望とおっしゃってご予約ください。水曜(院長不在日)にはボトックスは施療できません。


9、 ◎病名説明記事の検索○検索方法  1)直接Googleに

(グーグルの検索アルゴリズム変更で探されにくくなっています。) 

10、関連記事: ーーー

〇藤野貞先生の教えを受けたメンバーで、「神経眼科臨床の為に」の改訂第3版を作りました。

〇改版した『目がしょぼしょぼしたら、眼瞼けいれん?片側顔面けいれん』です。

 

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kiyosawaganka at 02:17|PermalinkComments(0)

9791:本日の日本眼科学会で聴取できたもの集です

本日の日本眼科学会で聴取できたものをピックアップしてみました。

◎シンポジウム 17 眼科医療の将来を見据えて 421日(土)9:00

10:30

 

1、医療政策の視点から 迫井正深 (厚生労働省)

 

2、社会保障を支える財源のあり方について 中川俊男 (日本医師会)

消費税が10%に増税されたとしても、その財源は老人福祉や子供の福祉に回されて、医療に回ることはないだろう。今以上に保険診療に新しい項目が取り入れられて、眼科の取り分が増えるという事もあり得ない。削られない様にすることが最善の結果であろう。

 

3、平成30年度診療報酬改定と眼科診療 村上晶 (順天大)

今年の改定項目のリストが発表では示された。

 

4、平成30年診療報酬改定と眼科在宅医療 野中隆久 (あかしな野中眼科)

「眼科としては、在宅医療に眼科診療が含められるような働きかけをしたが、認められてはいない。往診が眼科でも認められるようになることは無理だろう。」

 

◎特別講演

糖尿病網膜症の治療戦略:現状と未来 山下英俊 (山形大)

1421日(土)13:4514:45

 

◎評議員会指名講演生体イメージングと眼病理 421日(土)14:5517:25

画像解析への時間軸の導入を目指して 園田 祥三 (鹿児島大)

脈絡膜新生血管の生体イメージングと病理相関 盒供ヾ夏鵝 粉慇尚綢隋

 

 

 

以下は、聞いてないものですが:抄録くらいは見ておきたいです。

◎シンポジウム 5 視神経炎の基礎・臨床研究最前線 419日(木)9:0010:30

 

視神経脊髄炎の病態とモデル動物の役割 中村 誠 (神戸大)

視神経脊髄炎におけるアクアポリン-4の役割 奥 英弘 (大阪医大)

視神経炎の病態−臨床的側面から 敷島 敬悟 (東京慈恵医大)

我が国の難治性視神経炎の疫学調査結果と診療ガイドライン 石川均 (北里大・医療衛生)

 

◎調節研究の最前線 〜基礎から臨床応用まで〜

調節研究の歴史と現状  魚里 博 (大阪人間科学大・医療福祉学科)

両眼波面センサーによる他覚的屈折検査の試み 神田寛行 (大阪大・感覚機能形成)

調節機能解析装置 梶田雅義 (梶田眼科)

ドライアイ患者でみられる実用視力低下や調節微動によるQOV低下 海道美奈子(慶應大)

調節麻痺と近視進行抑制 平岡孝浩 (筑波大)

 

◎シンポジウム8 弱視の病態研究の最先端 419日(木)15:5017:20

片眼弱視における眼間抑制 荒木俊介 (川崎医大)

弱視の臨界期の分子メカニズム 杉山清佳 (新潟大)

弱視患者にみられる脳機能変化 鈴木幸久 (三島総合病院)

弱視動物の視覚伝導路への暗所飼育による回復効果 畠義郎(鳥取大・生体高次機能学)

 

◎シンポジウム 10 ドライアイの基礎および臨床研究における新しい展開

420日(金)15:1516:45

 

〇知覚・痛覚から見たドライアイについて

 

◎シンポジウム 10 ドライアイの基礎および臨床研究における新しい展開

420日(金)15:1516:45

 

――益岡 尚由 (金沢医大・薬理)

 

 

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kiyosawaganka at 02:07|PermalinkComments(1)

2018年04月21日

9790:明日22日(日曜)の演題集です。ピックアップしてみました。

明日22日(日曜)の演題集です。ピックアップしてみました。どれを選びましょうか

◎シンポジウム 18 ビッグデータと眼科医療 422日(日)9:0010:30

AMEDのミッション:分散統合と広域連携 末松誠 (日本医療研究開発機構)

ビッグデータと臨床応用 橋爪章 (放射線影響研究所)

日本の医療ビッグデータ構築の歩み 石川 広己 (日本医師会)

緑内障におけるデータ管理 柏木賢治 (山梨大)

網膜硝子体学会疾患登録事業について 坂本泰二 (鹿児島大)

 

◎サブスペシャリティサンデー 10 視神経疾患:診断の決め手 422日(日)9:0010:00

所見の見方編 中馬秀樹 (宮崎大)

OCT編 三木淳司 (川崎医大)

MRI編 橋本 雅人 (中村記念病院)

遺伝性視神経疾患の遺伝子解析 林孝彰 (東京慈恵医大・葛飾)

 

 

◎サブスペシャリティサンデー 1 メディカル網膜治療の新しい考え方 422日(日)9:0010:00

慢性中心性漿液性脈絡網膜症に対する光線力学療法 沢美喜 (堺市立総合医療センター)

黄斑部毛細血管拡張症(MacTel) 古泉英貴 (琉球大)

網膜細動脈瘤 治療の最適化 坪井孝太郎 (愛知医大)

視細胞外層症候群(AZOOR等) 近藤峰生 (三重大)

 

◎サブスペシャリティサンデー 2 手術に踏み切るタイミングと手術のコツ 422日(日)10:1511:15

乳頭ピット黄斑症 平形明人 (杏林大)

近視性中心窩分離症の硝子体手術に踏み切るタイミングと手術のコツ 生野恭司(いくの眼科)

 

◎サブスペシャリティサンデー 5 見過ごしやすいドライアイのリスク因子422日(日)10:1511:15

マイボーム腺炎角結膜上皮症 鈴木智 (京都府医大)

Lid-Wiper Epitheliopathy 白石敦 (愛媛大)

ドライアイ症状を悪化させる結膜弛緩症を見逃さない 内野裕一 (慶應大)

角膜痛覚過敏 田川義晃 (北海道大)

 

◎サブスペシャリティサンデー 9 視機能UPDATE 422日(日)11:3012:30

眼球反対回旋と上下斜視の代償性頭位異常 顆一郎 (岡山大)

アトロピン硫酸塩点眼による近視進行予防 稗田牧 (京都府医大)

 さて明日はどれを聞きましょうか?

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kiyosawaganka at 23:53|PermalinkComments(0)

9789シンポジウム::網膜疾患に対する新しい薬剤送達システム:から

IS01-1  
網膜疾患の新規薬剤送達システム
阿部俊明:東北大・医学研究

(インターナショナルシンポジウム1:網膜疾患に対する新しい薬剤送達システムから:抄録集67ページ) 

清澤のコメント:このシンポジウムを聞くには間に合いませんでした。阿部先生は仙台からの古い知人です。穏やかならざる書き方ですが、ウノプロストンを開発していた、アールテックウエノが関連会社に吸収されたことにも関連したものなのでしょうか?この件に限らず、新しい薬剤の開発や用途拡大の為の治験などでは、巨額の開発費をつぎ込んでいる開発者側の意に染まぬ判定が出ている事例も相当ある様に聞きます。

−−英文抄録の−−
糖尿病性網膜症、加齢性黄斑変性、色素性網膜炎などの網膜疾患は、しばしば失明につながることがあります。
これらの難治性網膜疾患を治療するための多くの新しいアプローチがこれまでに報告されている。これらは、遺伝子治療、iPS細胞を含む細胞適用、いくつかの神経栄養因子の適用などである。我々は、網膜疾患へのドラッグデリバリーシステム(DDS)に従事し、いくつかのタイプのデバイスを確立した。これらのデバイスから放出された薬物は、小分子、ペプチド、および抗体などの大きな分子であった。各薬剤は、各薬剤の特性に関連する特別な調整を必要とする。 Unoprostone(UNO)をリリースしているデバイスの1つは、現在、初めての人への応用に関し医薬品および医療機器庁(PMDA)との紛争により係争中です。この装置は、患者の強膜に設置され、UNOを1年間放流する予定である。私たちの装置が網膜疾患にどのように作用するのかここで報告します。さらに、我々はPMDAとの議論の中で挑戦的なプロセスを報告する。 【利益相反公式表記:無災害】有【倫理審査:無】無【IC:無回答】なし
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kiyosawaganka at 22:54|PermalinkComments(0)
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プロフィール
院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜午後の神経眼科外来を担当)、2006年国際神経眼科学会副会長。日本眼科医会学術部委員
診療案内
◎診療時間◎
【月・火・木・金】
・9:00〜12:30 
・15:30〜19:00
【土】
・9:00〜12:30
【水】
・9:00〜12:30
・14:00〜17:30
毎週水曜は院長不在のため、
代診の医師による診療となります。

【休診日】
土曜の午後、日曜と祭日




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