2006年02月10日

46 白内障と言われた患者様へ

白内障と言われた患者さんへ(清澤眼科医院)

(私の診療所で個々の患者様に白内障の説明をするときのために作ったパンフレットを改変してここに掲示いたします。私の意見の強いもので、白内障の程度の分類などもユニバーサルなものではありませんのでご了承ください。実際には()括弧の中に個々の患者様の数値や◎印をつけてお渡しして説明いたします。)

◎白内障とは?
水晶体は誰でも年をとり40歳を過ぎると少しずつ白く曇ってきます。この曇りを白内障といいます。この濁りは白髪のように自然なものです。

◎白内障の症状
白内障の症状には、次のようなものが含まれます{これらのどれがあなたに適合するかをチェックしてお渡ししています}

初期症状には  
( )“明るいところで光をまぶしく感ずる”
( )“最近眼鏡が合わないようだと感ずる”
があります。

中期症状には、  
( )“眼鏡を合わせても1.0以上の視力が出ない”
( )“視力が下がって霧がかかったようだと感ずる”
と順に進行します。

晩期症状では  
( )“明暗がわかるだけしか見えない”、
と進んで行きます。

あなたの、今日の視力は
右は裸眼で(   )、眼鏡で直して(  )、
左は裸眼で(   )、眼鏡で直して(  )でした。

( )客観的に水晶体の曇りを見るには、診察台でのスリット写真で瞳の中のレンズが白く見えます。(この後の分類に出てくる写真がそれに相当します。)

( )自覚的な曇りを推定するには、眼底写真を撮るとその写真がぼやけて写ります。(白内障手術前後の眼底写真http://www.eyelasercenter.com/PhysicianResource/Tecnis%20Aspheric%20IOL%20Evaluation-Kershner.htmから引用)
白内障眼底




これらは必要に応じて撮影し、患者様ご自身とご家族にみていただきます。

◎白内障の種類  (このいずれかに◎印をつけてお渡しします)

白内障には、次のようなも種類のものがあります。
 福 北霄屬里茲Δ房りのほうに出てくる濁り  (皮質白内障と言います)
この白内障では見かけの濁りがはっきりしている割に視力はあまり下がりません。
皮質白内障





◆福 肪羶瓦砲△覲砲涼犬て泙蝓  奮砲旅轍修噺世い泙后
これは近視が強い患者さんなどでは出やすく、近視が強まったりしてよく眼鏡が合わなくなる原因となります。
核の硬化




( )後ろの膜の上に溜まった濁り  (後嚢下混濁と言います)
最も視力が下がりやすいのはこの後ろの膜が汚れるもので、糖尿病や眼内に炎症があったときなどによく見られるものです。
後嚢下






◎白内障の治療

1)( )白内障で、現在の眼鏡ではよく見えなくなっている場合には、まず眼鏡あわせ直しを行います。処方箋を発行しますので、当院出入りの眼鏡店または患者さんの好きな眼鏡店で御調製ください。

2)( )白内障以外の原因で視力が出ない訳ではないことを確かめた上で、“白内障の進行を遅らせる“という効能の目薬を使います。現在処方するのはカリーユニかカタリンです。米国でも最近新しい薬剤が治験の3相に入ったと報じられました。
kari-yunikatarin




3)見難いことを自覚し、本人がこれを手術で改善したいと思ったときに、手術を行います。
薬での治療中も月に一回程度は診察を繰り返す必要があります。白内障の手術を受けたいといって、久々に来院なさった患者さんが、眼底に眼底出血などの他の疾患を新たに発症していたということもあるからです。

◎白内障の手術時期
私は、手術を眼鏡を合わせての矯正視力が0.8程度に下がったときにお勧めします。多少視力が良くても、白内障での光の散乱でまぶしいとか、左右の差が強く、両眼に合う眼鏡が作れないなどの理由があれば手術を早く勧めることが有ります。75歳を過ぎる方には元気なうちに手術することを勧める場合も有ります。

大事に白内症の治療を始めてください


今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
管理頁
清澤眼科医院通信最新ページへ(リンク)します


kiyosawaganka at 16:15│Comments(1)TrackBack(0)角結膜、前眼部 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by 小   2008年05月10日 14:43
拝見いたしました
手術を勧められています。
75歳です。
有り難う御座いました。
お答え:お大事になさってください。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

プロフィール
院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜午後の神経眼科外来を担当)、2006年国際神経眼科学会副会長。日本眼科医会学術部委員
診療案内
◎診療時間◎
【月・火・木・金】
・9:00〜12:30 
・15:30〜19:00
【水・土】
・9:00〜12:30

【休診日】
水曜と土曜の午後、日曜と祭日


毎週水曜は院長不在のため、代診の医師による診療となります。

診療終了時間30分前に受付をお済ませください。

診察内容によってお時間のかかる検査をする場合もありますので
お時間に余裕をもってお越し下さい。

Archives