2006年03月13日
65 鼻涙管閉塞、鼻涙管狭窄 (涙道狭窄・閉塞、涙嚢炎)
成人の鼻涙管閉塞 (管理頁)

涙は両側の眼球の外上に位置する親指の頭程度の大きさの涙腺で作られます。
この涙腺から分泌された涙は角膜を潤し、角膜や結膜に酸素や栄養を与えた後、上下の瞼の内側の端にある涙小点から瞬きのたびに吸い込まれて、涙嚢と呼ばれる袋に集まります。

ここから涙はほぼ真下に向かって、下鼻道と呼ばれる鼻の中に鼻涙管をおちてゆきます。
この鼻涙管に通過障害を引き起こし、持続的な涙眼をおこすのが鼻涙管狭窄や鼻涙管閉塞です。その結果、涙嚢が炎症を持てば涙嚢炎です。

多くの鼻涙管閉塞(涙嚢炎)の場合には、鼻涙管が詰まる原因は不明ですが,中年以上の女性に多く、慢性の粘膜の炎症や若いときには盛んであった鼻涙管粘膜からの粘液の分泌が低下することが鼻涙管閉塞の原因であると考えられる病気です.
症状は眼脂(目やに)と流涙(涙がかおにあふれ出ること)です.
ドライアイでも一見、あふれ出る涙が増えるように見え、また患者さんもそう訴えるので間違わないように診断をすることが大切です。
この鼻涙管閉塞の状態であることを確認するためには、点眼麻酔でまず痛みを止め、次に涙管洗浄針と呼ばれる先が丸めてあって粘膜に刺さらない安全な針をつけた5ccの注射器で涙小点から生理食塩水を流しこんでみます。
正常であれば、わずかの抵抗で鼻涙管をへてのどに食塩塩水が鼻に通り患者さんが塩水が出たと答えます。
ふつうは結膜側に水が逆流することはありません。しかし、鼻涙管に通過障害があれば、逆流やそれに伴う膿の排出が結膜上に見られます。
従来この鼻涙管閉塞に対しては、涙管ブジーを盛んに行いましたが、ブジーだけではいったん閉塞部位が開いても又自然に閉じてしまうことも多く起こります。
そこで鼻涙管閉塞にブジーと同様の手技で上下の涙小点からヌンチャク型のビニール製のゾンデを入れ、これを鼻涙管に1月程度留置し、しっかりと開通させると言う方法がよく用いられるようになりました。
この方法は比較的簡単で、私も東京医科歯科大学の今川講師(前助教授:故人)の指導を受けて、習得し、鼻涙管閉塞にしばしば用いてきました。
しかし、この方法の欠点は盲目的に手探りで針にかぶせたビニールの消息子を挿入しますので、しばしば弱い粘膜を一部で貫いて仮道とよばれる第2の通路を作ってしまったり、最後まで通過する道を見つけられなかったりすることがあることでした。

これを解決したのが、鼻涙管の内視鏡と呼ばれる方法で、ファイバースコープを用いて涙嚢のなかを見ながらシリコン樹脂のチューブを閉塞した鼻涙管に入れてゆく方法です。
私の近くにも鼻涙管閉塞にこの治療を上手にして下さる術者の先生が居られますので、私が診察した患者さんにそのような患者さんがいますと、私は彼に治療をお願いするようにしています。

それでもうまく鼻涙管閉塞が通過しない場合には、皮膚を開いて骨窓を開け、涙嚢と鼻腔の粘膜を直接つなぐ手術があります。

以前この方法は私も自分で北里大学と東北大学で行っていましたが、最近は自分では行っていません。これには4〜5日の入院が必要で、それを現在コンスタントに行っている術者は内視鏡よりもさらに限られます。
鼻の中からだけのアプローチで涙嚢鼻腔吻合をする方法があるそうですが、私にはその経験がありません。
(以前このブログに私がよいと思う病院とお医者さんのお名前をうかつに挙げたところ、受診の予告なしで遠方の患者さんが外来担当でない日に受診を求めて訪問してしまい、その医師と患者さんの両方にご迷惑をおかけしてしまいました。それで、その先生にはお詫びをし、具体的な記載を削除しました。その後、そのような相談をうけた場合には、私が自分で涙洗他の処置を行って、処置が妥当と診断できた場合だけに紹介状を作り、その先生の受診の予約まで当院で取らせていただくように致しました。人気の有る先生ですので、診察の申しこみから初診まで2週から4週先になっています。大変恐縮ですが一度当医を御受診ください。2008.4.27追記)
◎なお、
ここをクリックいただくとお祖母ちゃんにも分かる目の病気:病名解説索引にリンクします。また、こちらから清澤眼科医院診療予約フォームへリンクします。(平成18年6月追記)
今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
清澤眼科医院通信最新ページへ(リンク)します

今日:
昨日:

涙は両側の眼球の外上に位置する親指の頭程度の大きさの涙腺で作られます。
この涙腺から分泌された涙は角膜を潤し、角膜や結膜に酸素や栄養を与えた後、上下の瞼の内側の端にある涙小点から瞬きのたびに吸い込まれて、涙嚢と呼ばれる袋に集まります。

ここから涙はほぼ真下に向かって、下鼻道と呼ばれる鼻の中に鼻涙管をおちてゆきます。
この鼻涙管に通過障害を引き起こし、持続的な涙眼をおこすのが鼻涙管狭窄や鼻涙管閉塞です。その結果、涙嚢が炎症を持てば涙嚢炎です。

多くの鼻涙管閉塞(涙嚢炎)の場合には、鼻涙管が詰まる原因は不明ですが,中年以上の女性に多く、慢性の粘膜の炎症や若いときには盛んであった鼻涙管粘膜からの粘液の分泌が低下することが鼻涙管閉塞の原因であると考えられる病気です.
症状は眼脂(目やに)と流涙(涙がかおにあふれ出ること)です.
ドライアイでも一見、あふれ出る涙が増えるように見え、また患者さんもそう訴えるので間違わないように診断をすることが大切です。この鼻涙管閉塞の状態であることを確認するためには、点眼麻酔でまず痛みを止め、次に涙管洗浄針と呼ばれる先が丸めてあって粘膜に刺さらない安全な針をつけた5ccの注射器で涙小点から生理食塩水を流しこんでみます。
正常であれば、わずかの抵抗で鼻涙管をへてのどに食塩塩水が鼻に通り患者さんが塩水が出たと答えます。
ふつうは結膜側に水が逆流することはありません。しかし、鼻涙管に通過障害があれば、逆流やそれに伴う膿の排出が結膜上に見られます。従来この鼻涙管閉塞に対しては、涙管ブジーを盛んに行いましたが、ブジーだけではいったん閉塞部位が開いても又自然に閉じてしまうことも多く起こります。
そこで鼻涙管閉塞にブジーと同様の手技で上下の涙小点からヌンチャク型のビニール製のゾンデを入れ、これを鼻涙管に1月程度留置し、しっかりと開通させると言う方法がよく用いられるようになりました。この方法は比較的簡単で、私も東京医科歯科大学の今川講師(前助教授:故人)の指導を受けて、習得し、鼻涙管閉塞にしばしば用いてきました。
しかし、この方法の欠点は盲目的に手探りで針にかぶせたビニールの消息子を挿入しますので、しばしば弱い粘膜を一部で貫いて仮道とよばれる第2の通路を作ってしまったり、最後まで通過する道を見つけられなかったりすることがあることでした。

これを解決したのが、鼻涙管の内視鏡と呼ばれる方法で、ファイバースコープを用いて涙嚢のなかを見ながらシリコン樹脂のチューブを閉塞した鼻涙管に入れてゆく方法です。
私の近くにも鼻涙管閉塞にこの治療を上手にして下さる術者の先生が居られますので、私が診察した患者さんにそのような患者さんがいますと、私は彼に治療をお願いするようにしています。

それでもうまく鼻涙管閉塞が通過しない場合には、皮膚を開いて骨窓を開け、涙嚢と鼻腔の粘膜を直接つなぐ手術があります。

以前この方法は私も自分で北里大学と東北大学で行っていましたが、最近は自分では行っていません。これには4〜5日の入院が必要で、それを現在コンスタントに行っている術者は内視鏡よりもさらに限られます。
鼻の中からだけのアプローチで涙嚢鼻腔吻合をする方法があるそうですが、私にはその経験がありません。
(以前このブログに私がよいと思う病院とお医者さんのお名前をうかつに挙げたところ、受診の予告なしで遠方の患者さんが外来担当でない日に受診を求めて訪問してしまい、その医師と患者さんの両方にご迷惑をおかけしてしまいました。それで、その先生にはお詫びをし、具体的な記載を削除しました。その後、そのような相談をうけた場合には、私が自分で涙洗他の処置を行って、処置が妥当と診断できた場合だけに紹介状を作り、その先生の受診の予約まで当院で取らせていただくように致しました。人気の有る先生ですので、診察の申しこみから初診まで2週から4週先になっています。大変恐縮ですが一度当医を御受診ください。2008.4.27追記)
◎なお、
ここをクリックいただくとお祖母ちゃんにも分かる目の病気:病名解説索引にリンクします。また、こちらから清澤眼科医院診療予約フォームへリンクします。(平成18年6月追記)
今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
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9. Posted by ぷか 2009年02月02日 14:41
先生のブログを読ませて頂きました。
土曜日、朝起きると右目がものむらいのように重く、見てみると間頭を中心に腫れていました。(実は昨年末辺りから、右目のまぶたが爛れたり、できものが出来たりしていました。)
一日リンデロンを点眼して様子をみて、治らなかったので、日曜日にやっている眼科で受診しました。涙目になっているとのことでした。私は点眼麻酔でアナキラフェラシーを起こした経験があり、それを告げると、クラビットを点眼して目頭をマッサージするようにとのこと。
今は、涙目は少し押さえられていますが、目頭の腫れは余計にひどくなりました。点眼麻酔に考慮しながら処置をしてくださるか、もしくは紹介いただけるようでしたら、受診に伺いたいと存じます。宜しくお願いします。
お答:それは難しいですね。うっかりベノキシール点眼をしたら大変なのですね。その既往歴を疑う訳ではありませんが、心理的な不安や、麻酔目薬の痛みに対する過剰な反応での低血圧反応だったのではなかろうかという気もします。ベノキシールでなくキシロカインなら大丈夫なのでしょうか?鼻涙管に閉塞があるならば涙管通水試験をして詰まっていればその通過を治す処置(涙道チューブ設置)のできる医療機関に治療を頼むことになりますね。
土曜日、朝起きると右目がものむらいのように重く、見てみると間頭を中心に腫れていました。(実は昨年末辺りから、右目のまぶたが爛れたり、できものが出来たりしていました。)
一日リンデロンを点眼して様子をみて、治らなかったので、日曜日にやっている眼科で受診しました。涙目になっているとのことでした。私は点眼麻酔でアナキラフェラシーを起こした経験があり、それを告げると、クラビットを点眼して目頭をマッサージするようにとのこと。
今は、涙目は少し押さえられていますが、目頭の腫れは余計にひどくなりました。点眼麻酔に考慮しながら処置をしてくださるか、もしくは紹介いただけるようでしたら、受診に伺いたいと存じます。宜しくお願いします。
お答:それは難しいですね。うっかりベノキシール点眼をしたら大変なのですね。その既往歴を疑う訳ではありませんが、心理的な不安や、麻酔目薬の痛みに対する過剰な反応での低血圧反応だったのではなかろうかという気もします。ベノキシールでなくキシロカインなら大丈夫なのでしょうか?鼻涙管に閉塞があるならば涙管通水試験をして詰まっていればその通過を治す処置(涙道チューブ設置)のできる医療機関に治療を頼むことになりますね。
8. Posted by E 2008年11月27日 22:42
私の娘(26歳)の事で相談したいことがありまして、メールさせていただきました。先日、鼻涙閉塞症にてシリコンを挿入する手術を行いました。一週間後に受診した際に糸が取れ、下に落ちてしまっていた事がわかりました。その後、耳鼻科に連れて行かれましたが、取ることができず、先生の話では、早急に切開で取るしかないと・
手術費は15万円かかる・・いかがなものでしょうか?顔に傷が残るし、涙腺が通過するのもわからないし、また、費用もこちら持ち・・医師側の落ち度はなかったのでしょうか?せめて、傷を残さずに取る方法はないものでしょうか?これから、どのような対処が最良なのか、ぜひ御助言頂きたいと思っております。毎日毎日、娘の事を考えると、可哀そうで夜も眠れません。よろしく、お願い致します。
お答え;ご心配のご様子、拝察申し上げます。涙道の内視鏡というファイバースコープ技術が有ります。もしかするとそれで鼻涙管の中でどんな状態でいるのかが見えるかもしれません。あわよくばそれで押し落とす事が出来ないかと考えます。一度受診していただければ、症状と勘案してそのような手段の使える医師を探してご紹介できるかも知れません。(実際に見ないと責任の有ることは何もいえませんので、電話での相談はお受けいたしません。)
手術費は15万円かかる・・いかがなものでしょうか?顔に傷が残るし、涙腺が通過するのもわからないし、また、費用もこちら持ち・・医師側の落ち度はなかったのでしょうか?せめて、傷を残さずに取る方法はないものでしょうか?これから、どのような対処が最良なのか、ぜひ御助言頂きたいと思っております。毎日毎日、娘の事を考えると、可哀そうで夜も眠れません。よろしく、お願い致します。
お答え;ご心配のご様子、拝察申し上げます。涙道の内視鏡というファイバースコープ技術が有ります。もしかするとそれで鼻涙管の中でどんな状態でいるのかが見えるかもしれません。あわよくばそれで押し落とす事が出来ないかと考えます。一度受診していただければ、症状と勘案してそのような手段の使える医師を探してご紹介できるかも知れません。(実際に見ないと責任の有ることは何もいえませんので、電話での相談はお受けいたしません。)
7. Posted by N 2008年05月06日 08:43
先日涙管狭窄の診察をしていただいたTに同席しておりましたNと申します。
診察ありがとうございました。地元の横浜にある眼科に診断を受けた際に説明もほとんどないまま涙小点から生食水(と思われるもの)を入れ「詰まってるね」と一言で終わったそうです。また施術自身が大変痛みを伴い&終了後出血したため以降しばらく治療する気を失っておりました。そんな中WEBで調べたところ先生のブログに出会いました。読ませていただきますと涙管狭窄だけでなく、様々な症状に対し丁寧に真摯に解説されていたためこの先生なら「インフォームド・コンセント」していただけると感じ横浜からお伺いしました。実際の診察も想像以上に丁寧で、分かりやすくお話いただきずっと悩んでいた事に光明が見えました。1時間半かけて行って良かったと二人で感激しています。ありがとうございました。
お答え:過分なお褒めの言葉に身が縮む重いです。こちらこそ遠方からお訪ねくださって有難うございました。遠方からの患者さんで、訴えや治療が煮詰まっている患者さんでは、なかなか対応が難しいことも多いのですが、それだけに患者さんとの会話の中に何がしかの光明が見えたとおっしゃっていただけますと、私も素直に喜びを感じます。最近、自分の専門である”神経眼科疾患(視神経や眼球運動の異常)”からは外れた”涙道疾患”の患者さんまで呼び寄せてしまう事の良し悪しが院内でも話題になっていました折、大変励まされました。”涙道の疾患は涙道疾患の専門家にはじめから任せればよい”という考えも有るでしょうが、”確かに間違いなく涙道の疾患であるということを自分の眼で確認し、間違いなく上手に涙道の診療が出来る先生に一人一人の患者さんを確実に手渡して差し上げること”はやはり診療医にはとても大切であると思います。定型的な疾患を離れますと、各眼科医には納得していただける説明を用意することは難しく、前の担当医の説明では堪能できないという理由で当医医院を訪ねられる患者さんは涙道疾患に限らず少なくありません。また、時には身体的な疾患ばかりでなく心身症の色合いを帯びた訴えを持つ患者さんも混ざっていますので、その心理的な要素を含む基礎疾患にも思いをめぐらせることも大切です。そう考えはじめますと原疾患治療の難易にかかわらず、”患者さんや家族にどう現状と将来の治療方針を理解し納得をしていただくことが出来るか?”ということは町医者にもっとも求められる重要な技術と考えます。今後も少しでも高い治療技術と、患者さんが私に求めるものが何であるかを理解する能力の両方を身につけた、バランスの良い診療を心掛けたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
診察ありがとうございました。地元の横浜にある眼科に診断を受けた際に説明もほとんどないまま涙小点から生食水(と思われるもの)を入れ「詰まってるね」と一言で終わったそうです。また施術自身が大変痛みを伴い&終了後出血したため以降しばらく治療する気を失っておりました。そんな中WEBで調べたところ先生のブログに出会いました。読ませていただきますと涙管狭窄だけでなく、様々な症状に対し丁寧に真摯に解説されていたためこの先生なら「インフォームド・コンセント」していただけると感じ横浜からお伺いしました。実際の診察も想像以上に丁寧で、分かりやすくお話いただきずっと悩んでいた事に光明が見えました。1時間半かけて行って良かったと二人で感激しています。ありがとうございました。
お答え:過分なお褒めの言葉に身が縮む重いです。こちらこそ遠方からお訪ねくださって有難うございました。遠方からの患者さんで、訴えや治療が煮詰まっている患者さんでは、なかなか対応が難しいことも多いのですが、それだけに患者さんとの会話の中に何がしかの光明が見えたとおっしゃっていただけますと、私も素直に喜びを感じます。最近、自分の専門である”神経眼科疾患(視神経や眼球運動の異常)”からは外れた”涙道疾患”の患者さんまで呼び寄せてしまう事の良し悪しが院内でも話題になっていました折、大変励まされました。”涙道の疾患は涙道疾患の専門家にはじめから任せればよい”という考えも有るでしょうが、”確かに間違いなく涙道の疾患であるということを自分の眼で確認し、間違いなく上手に涙道の診療が出来る先生に一人一人の患者さんを確実に手渡して差し上げること”はやはり診療医にはとても大切であると思います。定型的な疾患を離れますと、各眼科医には納得していただける説明を用意することは難しく、前の担当医の説明では堪能できないという理由で当医医院を訪ねられる患者さんは涙道疾患に限らず少なくありません。また、時には身体的な疾患ばかりでなく心身症の色合いを帯びた訴えを持つ患者さんも混ざっていますので、その心理的な要素を含む基礎疾患にも思いをめぐらせることも大切です。そう考えはじめますと原疾患治療の難易にかかわらず、”患者さんや家族にどう現状と将来の治療方針を理解し納得をしていただくことが出来るか?”ということは町医者にもっとも求められる重要な技術と考えます。今後も少しでも高い治療技術と、患者さんが私に求めるものが何であるかを理解する能力の両方を身につけた、バランスの良い診療を心掛けたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
6. Posted by io 2007年12月15日 01:50
お答え頂きありがとうございます。想像していた以上に難しそうで、少々ショックです。怪我をした際に、処置をしてくださった眼科の先生は、涙腺を元に戻せないか?との私の問いに対し、なかなかやっている先生がいないから難しいと思う、と言っていたのは、今回ご回答頂いた内容と同じ意味合いだったのでしょうか。ただ可能性について、もう少し知りたいと思います。先生の病院にお伺いする事も考えます。よろしくお願いいたします。
おこたえ:実際に見るとお話できることが変わるかも知れません。受診をお待ちします。
おこたえ:実際に見るとお話できることが変わるかも知れません。受診をお待ちします。
5. Posted by io 2007年12月13日 22:47
はじめまして。怪我による涙腺の断絶を元に戻す為に何をしたら良いのか、お伺いしたく存じます。半年前の事故により、左目の目の下を骨折、目の上を切ってしまったため、縫合をしようとした所、涙腺が切れており、探しましたが切断面を見つけることが出来ず、そのまま閉じてしまいました。いつも、涙目であることでハンカチが手放せず、集中力も欠く状態です。この場合、涙嚢鼻腔吻合術をすることになるのでしょうか?もし、そうだとしたら内視鏡による内部からの施術を希望しています。ただ、半年前という事が気になりますが。どのような治療をしたら良いのか?アドバイス頂けますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
お答え;この場合、断裂しているのは上および下の涙小管ということになります。通常上または下の涙小管だけが断裂しているのであれば、もとの傷が開いた状態で残った涙小管からピッグテール(豚の尻尾)という名前の曲がった消息子をいれ、涙小点から入れた糸をその消息子に結んで引き出し、更にそこで通った意図を伝ってナイロンのチューブを上と下の涙小点に出すという処置をします。そのチューブを2月後に抜けば上としたの涙小管は開存するというわけです。しかし、最近は、上か下のいずれかの涙小管が残っているならば、この例のようにそのまま塞いでよろしいという考えがしばしば見られます。(ピッグテールを出してといっても、(大学の)手術室ではこの3年使ってないからもうどこにあるか分からないなどという場面もあります。)
さて上も下もふさがっているとなると、切れた段端を探すのは大変難しくなります。
ジョーンズチューブといって内眼角から涙嚢と鼻腔を直接結ぶ管を入れる手術もありますが、これは本格的な涙管手術の専門家でも行うかどうかという難手術です。
私が直すわけではありませんが一度見せてくだされば、妥当な施設を紹介できるかもしれません。表面に傷を作らない内視鏡で云々などという簡単な話ではないように思います。
お答え;この場合、断裂しているのは上および下の涙小管ということになります。通常上または下の涙小管だけが断裂しているのであれば、もとの傷が開いた状態で残った涙小管からピッグテール(豚の尻尾)という名前の曲がった消息子をいれ、涙小点から入れた糸をその消息子に結んで引き出し、更にそこで通った意図を伝ってナイロンのチューブを上と下の涙小点に出すという処置をします。そのチューブを2月後に抜けば上としたの涙小管は開存するというわけです。しかし、最近は、上か下のいずれかの涙小管が残っているならば、この例のようにそのまま塞いでよろしいという考えがしばしば見られます。(ピッグテールを出してといっても、(大学の)手術室ではこの3年使ってないからもうどこにあるか分からないなどという場面もあります。)
さて上も下もふさがっているとなると、切れた段端を探すのは大変難しくなります。
ジョーンズチューブといって内眼角から涙嚢と鼻腔を直接結ぶ管を入れる手術もありますが、これは本格的な涙管手術の専門家でも行うかどうかという難手術です。
私が直すわけではありませんが一度見せてくだされば、妥当な施設を紹介できるかもしれません。表面に傷を作らない内視鏡で云々などという簡単な話ではないように思います。
4. Posted by price 2007年12月13日 05:10
お返事ありがとうございます。今日ホームDrに抗生剤の点眼薬を処方してもらいました。これを2週間試して効かなければ、目の専門医にアポを取ってくれるそうです。こちらでは、ホームDrを通してしか、専門家にあえません。数ヶ月待つのは当たり前のことです。今、ブジーの予約を頼んでもおそらく半年以上は待たされるはずですので、その間に炎症がおさまってくれることを願いつつ、マッサージを続けようと思います。お時間を割いていただき、ありがとうございました。
お答え:まずは良かったです。日本では必要な医療を即時受けられるというのが当たり前ですが、イギリスでは登録先のホームドクターの許可が無いと専門医にはかかれませんし、其れも数ヶ月先の受診予約という場面がざらと聞いています。(ケンブリッジ大学の神経内科JC Baron教授にも今年、東京で直接伺った話です。)また米国では、有料の保険が複数の種類あり、安いものですと行える医療も非常に限られるし、その医療保険さえも持っている人と居ない人が所得階層で画然と分かれています。(まったくの自己責任の世界。)その意味では、日本の医療保険制度というのは世界的にも廉価で平等な医療を国民に供給してきたのですが、今、医療費の切りつめを政府が行った結果として病院の医師の労働環境が悪化して、病院に残る医師(医師全体数の不足という声もありますが、)が急減した結果、婦人科や救急医療の場から日本の国民健康保険医療制度も急激に全体が崩壊を始めています。
お答え:まずは良かったです。日本では必要な医療を即時受けられるというのが当たり前ですが、イギリスでは登録先のホームドクターの許可が無いと専門医にはかかれませんし、其れも数ヶ月先の受診予約という場面がざらと聞いています。(ケンブリッジ大学の神経内科JC Baron教授にも今年、東京で直接伺った話です。)また米国では、有料の保険が複数の種類あり、安いものですと行える医療も非常に限られるし、その医療保険さえも持っている人と居ない人が所得階層で画然と分かれています。(まったくの自己責任の世界。)その意味では、日本の医療保険制度というのは世界的にも廉価で平等な医療を国民に供給してきたのですが、今、医療費の切りつめを政府が行った結果として病院の医師の労働環境が悪化して、病院に残る医師(医師全体数の不足という声もありますが、)が急減した結果、婦人科や救急医療の場から日本の国民健康保険医療制度も急激に全体が崩壊を始めています。
3. Posted by price 2007年12月12日 08:52
3歳の娘のことで相談させてください。私たちは英国在住で、彼女は鼻涙管閉塞で生まれました。
こちらでは、1歳になるまでに治ることか多いから、と、マッサージの指導を受けただけでしたが、自然治癒にいたらず、1歳半、2歳半の時に全身麻酔でブジーをしました。
かねてから冬場に目やにがひどくなるのですが、この夏に検診を受け、完治といわれました。確かに、家族みんながそう思うほどに、目がきれいでした。
が、冬になり、風邪で鼻が詰まったとたんに、また鼻涙管もつまったようです。
治してあげたい反面、辛い思いはさせたくないのです。これからますます大きくなって、鼻涙管も太くなり、自然に治るというケースはあるのでしょうか?このまま放置した場合、涙目、目やに以外に病気にかかりやすくなるなどの問題はありますか?お忙しい中恐縮ですが、アドヴァイスいただけたら幸いでございます。
お答え:ブジー挿入後、鼻涙菅が完全には通っていなかったのかと推測します。鼻粘膜の炎症で鼻涙菅のした端がふさがり、閉塞したのでしょう。この状態でブジーを繰り返しても良い結果が得られるとは限りませんね。とりあえずは抗生剤の点眼でしのぎ、風邪が治って炎症が治まる季節になっても涙の逆流が残るようならば、内視鏡などで内部を確認してもらうという手もあるかと思います。
こちらでは、1歳になるまでに治ることか多いから、と、マッサージの指導を受けただけでしたが、自然治癒にいたらず、1歳半、2歳半の時に全身麻酔でブジーをしました。
かねてから冬場に目やにがひどくなるのですが、この夏に検診を受け、完治といわれました。確かに、家族みんながそう思うほどに、目がきれいでした。
が、冬になり、風邪で鼻が詰まったとたんに、また鼻涙管もつまったようです。
治してあげたい反面、辛い思いはさせたくないのです。これからますます大きくなって、鼻涙管も太くなり、自然に治るというケースはあるのでしょうか?このまま放置した場合、涙目、目やに以外に病気にかかりやすくなるなどの問題はありますか?お忙しい中恐縮ですが、アドヴァイスいただけたら幸いでございます。
お答え:ブジー挿入後、鼻涙菅が完全には通っていなかったのかと推測します。鼻粘膜の炎症で鼻涙菅のした端がふさがり、閉塞したのでしょう。この状態でブジーを繰り返しても良い結果が得られるとは限りませんね。とりあえずは抗生剤の点眼でしのぎ、風邪が治って炎症が治まる季節になっても涙の逆流が残るようならば、内視鏡などで内部を確認してもらうという手もあるかと思います。
2. Posted by 長元 2007年10月19日 16:26
先週東京からオーストラリアに転居して来ましたところ、右目だけ急に涙目が続くようになりました。もともとアレルギーがあるので、インタールを処方してもらい、日本から持ってきたのですが、全く効きません。
困ってインターネットで検索したところ、このサイトを見つけました。1週間以上症状が続いて、ひどくなりつつあります。1月に一時帰国予定がありますが、それまで我慢して更にひどくならないか心配です。現地の医者にかかるには、どのように説明すれば良いものか教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
お答え:
異国で大変ですね。
アレルギーは両眼性の疾患なので、片目だけの流涙であれば、花粉症やハウスダストに対するアレルギーなど抗アレルギー剤が効く類のものではないと思います。細菌による結膜炎や、もっとひどいくて圧迫で膿がでるのであれば涙嚢炎などを考えます。極まれには結膜の悪性リンパ腫でも類似の症状を示します。また、充血が強く、流涙や発赤がつよくて比較的急性ならば、流行性角結膜炎なども除外が必要です。
tearing in one eye,またはepihporaという語が流涙をしめします。anti-allergic
eye drops was not effective. (抗アレルギー剤点眼は無効)。といってお国の眼科医を受診すれば、眼科医が眼を見て抗生物質点眼の処方などを考えてくれるでしょう。おそらくそんなに重症の疾患ではないのではないでしょうか。最初は軽かった症状が重くなっているのでしょう。帰国の際に、時間が取れたら一度お訪ねください。
1. Posted by s 2007年01月02日 21:22
実は、62歳の妻の鼻涙間閉塞のことでご相談したいと思っています。五年前に一度、右目を手術しました。2005年に両方の目の涙管閉塞がひどくなり再度、手術を要望しましたが、当(M)病院では、技術的に無理とのことでした。2006年に別の病院(独立行政法人TK)にいきましたが同様の回答でした。一度伺いたいと思いますがいかがでしょうか
また。どのような手続き。手術、入院、日程等、概要を教えて頂ければ幸いです
よろしくお願い申し上げます。 S
お答え:再手術例ではそれなりの困難が予想されますが、最近は内視鏡を用いて留置ゾンデを置く方法が有力です。受診いただいた上で、涙道再建が上手な先生を紹介いたしましょう。

