2006年03月13日

65 鼻涙管閉塞、鼻涙管狭窄 (涙道狭窄・閉塞、涙嚢炎)

成人の鼻涙管閉塞 (管理頁

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 涙は両側の眼球の外上に位置する親指の頭程度の大きさの涙腺で作られます。

この涙腺から分泌された涙は角膜を潤し、角膜や結膜に酸素や栄養を与えた後、上下の瞼の内側の端にある涙小点から瞬きのたびに吸い込まれて、涙嚢と呼ばれる袋に集まります。
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ここから涙はほぼ真下に向かって、下鼻道と呼ばれる鼻の中に鼻涙管をおちてゆきます。

この鼻涙管に通過障害を引き起こし、持続的な涙眼をおこすのが鼻涙管狭窄や鼻涙管閉塞です。その結果、涙嚢が炎症を持てば涙嚢炎です。



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多くの鼻涙管閉塞(涙嚢炎)の場合には、鼻涙管が詰まる原因は不明ですが,中年以上の女性に多く、慢性の粘膜の炎症や若いときには盛んであった鼻涙管粘膜からの粘液の分泌が低下することが鼻涙管閉塞の原因であると考えられる病気です.

症状は眼脂(目やに)と流涙(涙がかおにあふれ出ること)です.



10ドライアイでも一見、あふれ出る涙が増えるように見え、また患者さんもそう訴えるので間違わないように診断をすることが大切です。

この鼻涙管閉塞の状態であることを確認するためには、点眼麻酔でまず痛みを止め、次に涙管洗浄針と呼ばれる先が丸めてあって粘膜に刺さらない安全な針をつけた5ccの注射器で涙小点から生理食塩水を流しこんでみます。

正常であれば、わずかの抵抗で鼻涙管をへてのどに食塩塩水が鼻に通り患者さんが塩水が出たと答えます。

16ふつうは結膜側に水が逆流することはありません。しかし、鼻涙管に通過障害があれば、逆流やそれに伴う膿の排出が結膜上に見られます。

従来この鼻涙管閉塞に対しては、涙管ブジーを盛んに行いましたが、ブジーだけではいったん閉塞部位が開いても又自然に閉じてしまうことも多く起こります。

5そこで鼻涙管閉塞にブジーと同様の手技で上下の涙小点からヌンチャク型のビニール製のゾンデを入れ、これを鼻涙管に1月程度留置し、しっかりと開通させると言う方法がよく用いられるようになりました。

この方法は比較的簡単で、私も東京医科歯科大学の今川講師(前助教授:故人)の指導を受けて、習得し、鼻涙管閉塞にしばしば用いてきました。

しかし、この方法の欠点は盲目的に手探りで針にかぶせたビニールの消息子を挿入しますので、しばしば弱い粘膜を一部で貫いて仮道とよばれる第2の通路を作ってしまったり、最後まで通過する道を見つけられなかったりすることがあることでした。



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これを解決したのが、鼻涙管の内視鏡と呼ばれる方法で、ファイバースコープを用いて涙嚢のなかを見ながらシリコン樹脂のチューブを閉塞した鼻涙管に入れてゆく方法です。

私の近くにも鼻涙管閉塞にこの治療を上手にして下さる術者の先生が居られますので、私が診察した患者さんにそのような患者さんがいますと、私は彼に治療をお願いするようにしています。



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それでもうまく鼻涙管閉塞が通過しない場合には、皮膚を開いて骨窓を開け、涙嚢と鼻腔の粘膜を直接つなぐ手術があります。



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以前この方法は私も自分で北里大学と東北大学で行っていましたが、最近は自分では行っていません。これには4〜5日の入院が必要で、それを現在コンスタントに行っている術者は内視鏡よりもさらに限られます。

鼻の中からだけのアプローチで涙嚢鼻腔吻合をする方法があるそうですが、私にはその経験がありません。

(以前このブログに私がよいと思う病院とお医者さんのお名前をうかつに挙げたところ、受診の予告なしで遠方の患者さんが外来担当でない日に受診を求めて訪問してしまい、その医師と患者さんの両方にご迷惑をおかけしてしまいました。それで、その先生にはお詫びをし、具体的な記載を削除しました。その後、そのような相談をうけた場合には、私が自分で涙洗他の処置を行って、処置が妥当と診断できた場合だけに紹介状を作り、その先生の受診の予約まで当院で取らせていただくように致しました。人気の有る先生ですので、診察の申しこみから初診まで2週から4週先になっています。大変恐縮ですが一度当医を御受診ください。2008.4.27追記)

◎なお、
ここをクリックいただくとお祖母ちゃんにも分かる目の病気:病名解説索引にリンクします。また、こちらから清澤眼科医院診療予約フォームへリンクします。(平成18年6月追記)

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

清澤眼科医院通信最新ページへ(リンク)します





kiyosawaganka at 19:29│Comments(21)TrackBack(0)角結膜、前眼部 

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この記事へのコメント

21. Posted by 佐  子   2016年02月18日 13:23
早速の回答、ありがとうございます。
先生は水曜日の午後に医科歯科大で外来を担当なさっていますか?
もい可能ならそちらで見て頂きたいと思います。治療の経過もカルテで残っているはずです。
先生のクリニックの方が都合が良ければそちらに伺います。
それと今の担当医はSクリニックの先生です。参考までにお伝えします。
お答え:その先生は、涙道や眼ケ尾性ではよく知られた方です。私の診療は、医科歯科大であれば、まず一般外来を受信して、視力眼圧、眼底などの一般検査を受けたうえで、診断医の支持を得て、他日に最寄りの水曜午後の神経眼科外来の予約を取りなおしていただきます。そのうえで拝見しますが、私が永続的に主治医になれるわけではなく、意見を一度述べられるだけです。というわけで私の診療所を受診いただく方がより好適です。電話で新患の予定をお入れください。


20. Posted by 佐 子   2016年02月17日 15:51
5 5年前に医科歯科大学で抗がん剤TS-1の治療を受け、その後涙が止まらなくなりました。

今まで2つの病院(東大病院と慈恵医大)でシリコンチューブ留置術、東邦医大でDCRの手術をうけました。しかし経過はよくありません。今は何も入っていない状態です。

残るはジョーンズチューブしかないのですが、担当医はあまり期待しないように・・
のような言い方をしています。

相談するところもなく困っています。

お答え:抗がん剤TS1の副作用ですと、涙小管の入口部に癒着が生じるからその部分を通すことは難しいと聞いています。NSチューブが入れば、抜去せず入れ放しも可能かもしれません。そういう訳でのジョーンズチューブなのですが、これは30年前から、この手法には変化がないかと思います。医師があまりあてにしないでという気持ちもわかります。もし見せてくださるなら一度お尋ねください、上記施設以外で妥当なセカンドピニオンを出しそうなところの当てはあります。



19. Posted by クリフォード   2012年12月05日 09:29
先程間違えて送信ボタンを押してしまい申し訳ございませんでした。質問内容が掲載されていなかったのですが、17番のアドバイスは私クリフォード宛に書いて下さった物と解釈させて頂きました。お忙しい所、本当にありがとうございました。目はかゆいし目やには出るしで「チューブを抜くまでのあと2週間、このままで良いのか?何か自分に出来る事はないか?」と焦ってしまいます。仕事の都合がついたら一度診察にお伺いせさせて頂くかもしれません。親切な先生に出会えて良かったです。本当にありがとうございました。
18. Posted by クリフォード   2012年12月05日 09:05
17番の先生からのコメントは私クリフォードに書いて下さったものでしようか?他の方は質問文も掲載されていたので
お答え;その通りです。質問と答えを合わせての文字数が800でしたかと決まっているので、質問がその制限いっぱいだと、答えは、質問の続きには書けなくなるのです。それ以上長い質問文はそれ自体を削らないとアップできないはずです。
17. Posted by 清澤   2012年12月05日 08:43
涙管ブジーという方法は、古来からの方法で、銀の消息子を涙小管から入れて鼻腔に向かって押し込み、癒着をはがしたうえで、生理食塩水などを流すという方法ですが、赤ちゃん以外では、また癒着が再発して終わることが多いようです。ですから、私は敢えてこれは行わず次の手を用います。鼻涙管に入れるNSチューブは細い管の両端にやや太い部分がヌンチャク状に着いた製品で、これを上の涙小管と下の涙小管から鼻涙管まで入れておきます。2週間の留置期間はやや短く、3月くらい入れておくのが良いでしょう。近隣の病院のこれを得意とする医師にお願いしています。入れた後は1−2週ごとにできれば太い涙洗針で生理食塩水をこちらで流して通水を確認します。そっと流すと通らぬこともありますが、根幹を太いチューブが通っているのですから強く流せば通らないはずはありません。このNDチューブ設置に鼻の中からファイバースコープを入れてNSチューブを誘導する方法がありますが、今私の紹介できる先でそこまでルーチンにしてくれているところはありません。どうしようもなく鼻涙管が癒着していたりする場合に行われるのが涙嚢鼻腔吻合です。(これも、都内でも行える紹介先を探すのは簡単ではありません。)
強い結膜炎や、抗がん剤の副作用で涙小管の入り口付近に糜爛を生じ、涙小管の入り口近くで癒着すると、このNAチューブがそもそも入れられない場合があって、この患者さんのケースはそれなのかもしれませんが、NSチューブが運良くいったん入ったなら暫く辛抱強く洗うことを続けて内腔の炎症が治まって再度の癒着が生じないころ(3か月か?)まで待って抜くのが良いかと思いますけれど、その先は入れてくれた医師の裁量のうちかと思います。
お大事に
16. Posted by なっちゃん   2012年08月19日 01:15
私は今、17歳です。右目から涙があふれてくるようになったのは、約10年前からです。眼科にいくと「これは、アレルギーだから目薬をだしておくよ。」と言われてさしていました。しかし、まったくとまらず、でも、痛くもかゆくもなかったので私は放置していました。
そして月日がたち、最近私は化粧をするようになりました。しかし、右目からは涙がでてくるので、ふく時いつも
化粧が落ちてしまいます。しかも10年もふき続けているせいか、目の下が少し黒いです。なので私はもう一度眼科にいきました。そしたら、涙腺に注射のようなものでさされ、見事に液があふれ返してました。「ここでは治せない。」と言われ、つぎに紹介された病院にいきました。ですがそこでも治すことができず、また紹介された病院にいきました。しかし「長い閉塞は治すのが難しい。治るとしてもチューブを通さなければならない。」といわれました。私は顔にメスを入れたくないし、チューブも入れたくありません。
でもこれからまだ人生も長いし、治したい気持ちはとても強いです。メスを使わずに治すことってできるんですか。あればおしえて下さい。あと病院などもおしえてほしいです。
お答え:NSチューブと言うものはビニールチューブを鼻涙管に3月ほど留置して、鼻涙管の開通を待って引き抜くと癒着した管が通過するというもので、大して痛くもなく、外見もまったく変わらないから早くやってもらうとよいでしょう。
15. Posted by kiyosawaganka   2012年03月21日 01:44
御質問ありがとうございます。
鼻涙管狭窄から鼻涙管閉塞になって、現在は慢性涙嚢炎になっているのでしょう。
相談を拝見すると、涙道ブジーはもちろん無効で、入院までしてNSチューブ設置を試みたが効かなくて現在に至ると言う状況と読みました。今後さらに行うとすればDCR涙嚢鼻腔吻合術などが必要なのかもしれません。

或いは、涙嚢鼻腔吻合術が(自分の技術水準または経験装置などの理由から)無理であれば、やや短絡的でもあり、その方法では流涙が残りますのでベストではありませんが、涙道の再建は諦めて涙嚢摘出術で膿の排出だけでも止めるか?と言うところです。

そこまでの手術を実際に行っているところは少ない(か、その地区には存在しないか)と思われます。(単に私が知らないだけです。)

涙嚢鼻腔吻合まで出来る病院が九州北部のどこに有るかは、その地域の眼科の先生に御相談戴くのが最もよいでしょう。特殊な手技ですから、それが出来る病院はネットで探すのではなくて、町の眼科の医師を患者として訪ねて、素直に聞くと案外紹介してもらえるのではないでしょうか?
よい開業医は、すべての治療を自分で行おうとはしないものです。その代わり、何なら誰に送ればよい結果が得られるかを万遍無く知っているのです。私が考えるのは東京でも1−2軒です。
14. Posted by ラムママ   2012年03月21日 00:25
はじめまして。本日は母のことでご相談が
ありましてコメントをさせていただきます。
以前より何度も鼻涙管狭窄の手術や治療を続けていますが、改善の傾向がみられず花粉の季節もかさなり大変辛い思いをしているみたいです。
ただ母は、佐賀県に住んでおり私(娘)は東京にいるので、佐賀県や久留米で評判のいい眼科をネットで調べて欲しいといわれましたが、正直このような病気をネットの評価だけで決めていいものだろうか?
と思い検索していたところこちらの清澤眼科のページを見つけました。
鼻涙管狭窄と言う病名も果たしてあっているかどうかも私には分かりませんが、母が涙腺が詰まる病気なのよと言っていますので、間違いはないと思います。
他の症状としましては、いつも癖のように下まぶたの目じり(眼頭の誤りか?:清澤)を押して、膿を出しています。これは手術しても変わらずやっています。手術は涙腺(涙小管の誤りか?:清澤)から管を通してしばらく入院しておりました。
それでも改善されない病気なのでしょうか?
それとも母が言うように、病院があまり得意としてないのでしょうか?

こちらにコメントするのは違うかと思いますが、私もどうやって病院を探していいのか分かりません。
なにとぞお力を貸していただけると幸いです。宜しくお願い致します。
お答:返事を書きました。ご覧ください。
13. Posted by gq   2011年10月25日 23:49
早速のご回答ありがとうございました。

成人の場合、ブジーは、1度試みて通過しないのであればとのご回答でしたが、私は3ヶ月間ほぼ毎週通っていました・・・。
血の混ざった目やにが出る事もあったりしたのですが。

ブジーは通る(鼻の奥で動く感じ有り)なので、閉塞部位は涙小管では無さそうだし、これだけブジーを続けても食塩水が下りないのはおかしい、と言われ、大学病院での検査となりました。

造影剤の件、涙洗の要領なのですね。ありがとうございます。涙洗であれば、もう何度もやっているので、恐怖心も薄らいでいます。

涙洗の際、逆流をしてくるので、造影剤がその後どうなってしまうのかか・・・。
費用の件について、ビックリ金額でなくて一安心です。

手術かも・・・となると、それはそれで怖いのですが、先ずは大学病院の診察を受けてきます。

ありがとうございました!
okotae 2:
造影剤はどろっとした無色の液体です。別に残っても害のあるものではなく、一日もすれば、間もなく流失しますのでご心配なく。NS-チューブ等の適応を言われそうな気がします。涙液がそれに沿って流れるチューブを3月位留置し、後に抜去する方法です。そのようなガイドを入れてやらないと、ブジーで突き破っても炎症のある涙道は普通は再度閉塞します。チューブを入れたら、近医で涙洗はそのチューブの脇から週に1度か2週に一度くらい繰り返し、通過も確認してもらうことになるでしょう。
参考リンク(図):http://www.kurihama-ganka.com/shinryou/biruikan/biruikan_about.html
内視鏡は使えば使ったで良いでしょうが、なくてもチューブ設置は可能です。
12. Posted by gq   2011年10月24日 15:47
30代女性です。
地元の眼科で涙道閉塞(と思われる)でブジーを3ヶ月間行っていたのですが、食塩水が下りてくる事もなく、大学病院を紹介されました。

地元の眼科医さん曰く、涙道造影をして、閉塞部を特定するとの事。 

この3ヶ月のブジーは無駄ではなかったのか? この涙道造影は、どのようなもの?と不安でいっぱいです。
また手術の要否、費用なども心配です。

どんな情報でも良いので、教えて頂ければと思います。
お答:ブジーは閉塞した涙道を無理やり開くのに使われますが、成人では一度試みて通過しないならば、NSチューブを入れて涙道を確保し、数か月おいて〜それを抜き取る方法が良いです。閉塞部位が涙小管で有ったりしますとその処置が困難な場合があり、どこまで通っているかを見るために、造影剤を涙洗の要領で入れておいて、レントゲンを撮って閉塞部位を探します。E4001(写真診断720円の3割)+E002(造影剤使用1540円の3割)+E400(フィルム?2000円?の3割)+E300(薬剤:ほぼただ)ですが、具体的にいくらの請求になるかは?です。病院の事務に計算してみてもらってください。(開業医では行わないので)びっくりする金額にはならぬはずです。
手術はまずNS−チューブを入れるかと思いますが、これも私はしてないので、病院窓口に聞いていただけませんか?2−3万を超えることはないはずですが。

11. Posted by 江東区在住 M   2011年08月28日 19:38
涙道狭窄のため、母がチューブを入れる手術をしました。麻酔が2回もきれて、1時間かかりました。大変痛かったと言っています。しかも、担当医はそばにいたのに、他の医師が担当医にアドバイスされながら手術したとのことでした。
お答え:当医院では涙道NSチューブ挿入手術は行いませんから、当院から紹介させていただいた先でのことでしょうか?患者さん方に伺う限り涙道手術がいつも痛みを伴う手術であるということではありませんが、涙道手術が多少痛みを伴うことは通例で、局所麻酔注射を足すことも普通です。涙道に癒着が有る例ならば、一時間かかることも珍しくない事だと思います。各クリニックで行える処置は普通は医師一人で行いますが、大病院では複数の医師が同時に手術室に入ることが普通です。私は紹介状を書く場合には緊急例以外では、はなるべく病院宛でなく知人の医師個人名宛で書く様にしています。そのような治療の流れの中で、担当の術者よりも慣れた指導医が立ち会って指導することは考えられましょう。今後も数ヵ月後にNSチューブ抜去が済むまで、定期的に涙管通水を繰り返して、自然の通水が維持出来ている様にしていただいてください。
10. Posted by かーちゃん   2011年05月07日 13:04
私の母親は、15年程前から涙腺がつまり涙がたえずでていてハンカチが手放せません。涙腺に針を通してもらっても何日かすればまた元に戻ってしまいます。
昨日は病院で手術を勧められました。
鼻の穴から小さなドリルの様な物を入れ、骨を削り、涙腺を通す・・・というのですが、想像するだけで怖くなります。部分麻酔で、入院も1週間ほどで済むらしいのですが、痛みや、完治するのか等、詳しい情報が頂けると助かります。よろしくお願いします。
お答え:内視鏡手術でNSチューブを入れようというのでしょうか?それとも涙嚢鼻腔吻合術Dacriocyst rhynostomyを行おうと勧められているのでしょうか。普通の外からのNSチューブではつなげないと判断されたようですね。私もその昔、私も涙嚢鼻腔吻合を習って行ったことが有りましたが、その時は外から皮膚を切っての手術でした。涙道の手術は専門的な手術ですから、手術自体がひどく痛いようなことはないでしょうが、当時者でないと良くは解りません。実際に行ってくださる先生に良く話をお聞きください。
9. Posted by ぷか   2009年02月02日 14:41
先生のブログを読ませて頂きました。
土曜日、朝起きると右目がものむらいのように重く、見てみると間頭を中心に腫れていました。(実は昨年末辺りから、右目のまぶたが爛れたり、できものが出来たりしていました。)
一日リンデロンを点眼して様子をみて、治らなかったので、日曜日にやっている眼科で受診しました。涙目になっているとのことでした。私は点眼麻酔でアナキラフェラシーを起こした経験があり、それを告げると、クラビットを点眼して目頭をマッサージするようにとのこと。
今は、涙目は少し押さえられていますが、目頭の腫れは余計にひどくなりました。点眼麻酔に考慮しながら処置をしてくださるか、もしくは紹介いただけるようでしたら、受診に伺いたいと存じます。宜しくお願いします。
お答:それは難しいですね。うっかりベノキシール点眼をしたら大変なのですね。その既往歴を疑う訳ではありませんが、心理的な不安や、麻酔目薬の痛みに対する過剰な反応での低血圧反応だったのではなかろうかという気もします。ベノキシールでなくキシロカインなら大丈夫なのでしょうか?鼻涙管に閉塞があるならば涙管通水試験をして詰まっていればその通過を治す処置(涙道チューブ設置)のできる医療機関に治療を頼むことになりますね。
8. Posted by E   2008年11月27日 22:42
私の娘(26歳)の事で相談したいことがありまして、メールさせていただきました。先日、鼻涙閉塞症にてシリコンを挿入する手術を行いました。一週間後に受診した際に糸が取れ、下に落ちてしまっていた事がわかりました。その後、耳鼻科に連れて行かれましたが、取ることができず、先生の話では、早急に切開で取るしかないと・
手術費は15万円かかる・・いかがなものでしょうか?顔に傷が残るし、涙腺が通過するのもわからないし、また、費用もこちら持ち・・医師側の落ち度はなかったのでしょうか?せめて、傷を残さずに取る方法はないものでしょうか?これから、どのような対処が最良なのか、ぜひ御助言頂きたいと思っております。毎日毎日、娘の事を考えると、可哀そうで夜も眠れません。よろしく、お願い致します。
お答え;ご心配のご様子、拝察申し上げます。涙道の内視鏡というファイバースコープ技術が有ります。もしかするとそれで鼻涙管の中でどんな状態でいるのかが見えるかもしれません。あわよくばそれで押し落とす事が出来ないかと考えます。一度受診していただければ、症状と勘案してそのような手段の使える医師を探してご紹介できるかも知れません。(実際に見ないと責任の有ることは何もいえませんので、電話での相談はお受けいたしません。)
7. Posted by N   2008年05月06日 08:43
先日涙管狭窄の診察をしていただいたTに同席しておりましたNと申します。
診察ありがとうございました。地元の横浜にある眼科に診断を受けた際に説明もほとんどないまま涙小点から生食水(と思われるもの)を入れ「詰まってるね」と一言で終わったそうです。また施術自身が大変痛みを伴い&終了後出血したため以降しばらく治療する気を失っておりました。そんな中WEBで調べたところ先生のブログに出会いました。読ませていただきますと涙管狭窄だけでなく、様々な症状に対し丁寧に真摯に解説されていたためこの先生なら「インフォームド・コンセント」していただけると感じ横浜からお伺いしました。実際の診察も想像以上に丁寧で、分かりやすくお話いただきずっと悩んでいた事に光明が見えました。1時間半かけて行って良かったと二人で感激しています。ありがとうございました。
お答え:過分なお褒めの言葉に身が縮む重いです。こちらこそ遠方からお訪ねくださって有難うございました。遠方からの患者さんで、訴えや治療が煮詰まっている患者さんでは、なかなか対応が難しいことも多いのですが、それだけに患者さんとの会話の中に何がしかの光明が見えたとおっしゃっていただけますと、私も素直に喜びを感じます。最近、自分の専門である”神経眼科疾患(視神経や眼球運動の異常)”からは外れた”涙道疾患”の患者さんまで呼び寄せてしまう事の良し悪しが院内でも話題になっていました折、大変励まされました。”涙道の疾患は涙道疾患の専門家にはじめから任せればよい”という考えも有るでしょうが、”確かに間違いなく涙道の疾患であるということを自分の眼で確認し、間違いなく上手に涙道の診療が出来る先生に一人一人の患者さんを確実に手渡して差し上げること”はやはり診療医にはとても大切であると思います。定型的な疾患を離れますと、各眼科医には納得していただける説明を用意することは難しく、前の担当医の説明では堪能できないという理由で当医医院を訪ねられる患者さんは涙道疾患に限らず少なくありません。また、時には身体的な疾患ばかりでなく心身症の色合いを帯びた訴えを持つ患者さんも混ざっていますので、その心理的な要素を含む基礎疾患にも思いをめぐらせることも大切です。そう考えはじめますと原疾患治療の難易にかかわらず、”患者さんや家族にどう現状と将来の治療方針を理解し納得をしていただくことが出来るか?”ということは町医者にもっとも求められる重要な技術と考えます。今後も少しでも高い治療技術と、患者さんが私に求めるものが何であるかを理解する能力の両方を身につけた、バランスの良い診療を心掛けたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
6. Posted by io   2007年12月15日 01:50
お答え頂きありがとうございます。想像していた以上に難しそうで、少々ショックです。怪我をした際に、処置をしてくださった眼科の先生は、涙腺を元に戻せないか?との私の問いに対し、なかなかやっている先生がいないから難しいと思う、と言っていたのは、今回ご回答頂いた内容と同じ意味合いだったのでしょうか。ただ可能性について、もう少し知りたいと思います。先生の病院にお伺いする事も考えます。よろしくお願いいたします。
おこたえ:実際に見るとお話できることが変わるかも知れません。受診をお待ちします。
5. Posted by io   2007年12月13日 22:47
はじめまして。怪我による涙腺の断絶を元に戻す為に何をしたら良いのか、お伺いしたく存じます。半年前の事故により、左目の目の下を骨折、目の上を切ってしまったため、縫合をしようとした所、涙腺が切れており、探しましたが切断面を見つけることが出来ず、そのまま閉じてしまいました。いつも、涙目であることでハンカチが手放せず、集中力も欠く状態です。この場合、涙嚢鼻腔吻合術をすることになるのでしょうか?もし、そうだとしたら内視鏡による内部からの施術を希望しています。ただ、半年前という事が気になりますが。どのような治療をしたら良いのか?アドバイス頂けますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
お答え;この場合、断裂しているのは上および下の涙小管ということになります。通常上または下の涙小管だけが断裂しているのであれば、もとの傷が開いた状態で残った涙小管からピッグテール(豚の尻尾)という名前の曲がった消息子をいれ、涙小点から入れた糸をその消息子に結んで引き出し、更にそこで通った意図を伝ってナイロンのチューブを上と下の涙小点に出すという処置をします。そのチューブを2月後に抜けば上としたの涙小管は開存するというわけです。しかし、最近は、上か下のいずれかの涙小管が残っているならば、この例のようにそのまま塞いでよろしいという考えがしばしば見られます。(ピッグテールを出してといっても、(大学の)手術室ではこの3年使ってないからもうどこにあるか分からないなどという場面もあります。)
さて上も下もふさがっているとなると、切れた段端を探すのは大変難しくなります。
ジョーンズチューブといって内眼角から涙嚢と鼻腔を直接結ぶ管を入れる手術もありますが、これは本格的な涙管手術の専門家でも行うかどうかという難手術です。
私が直すわけではありませんが一度見せてくだされば、妥当な施設を紹介できるかもしれません。表面に傷を作らない内視鏡で云々などという簡単な話ではないように思います。
4. Posted by price   2007年12月13日 05:10
お返事ありがとうございます。今日ホームDrに抗生剤の点眼薬を処方してもらいました。これを2週間試して効かなければ、目の専門医にアポを取ってくれるそうです。こちらでは、ホームDrを通してしか、専門家にあえません。数ヶ月待つのは当たり前のことです。今、ブジーの予約を頼んでもおそらく半年以上は待たされるはずですので、その間に炎症がおさまってくれることを願いつつ、マッサージを続けようと思います。お時間を割いていただき、ありがとうございました。
お答え:まずは良かったです。日本では必要な医療を即時受けられるというのが当たり前ですが、イギリスでは登録先のホームドクターの許可が無いと専門医にはかかれませんし、其れも数ヶ月先の受診予約という場面がざらと聞いています。(ケンブリッジ大学の神経内科JC Baron教授にも今年、東京で直接伺った話です。)また米国では、有料の保険が複数の種類あり、安いものですと行える医療も非常に限られるし、その医療保険さえも持っている人と居ない人が所得階層で画然と分かれています。(まったくの自己責任の世界。)その意味では、日本の医療保険制度というのは世界的にも廉価で平等な医療を国民に供給してきたのですが、今、医療費の切りつめを政府が行った結果として病院の医師の労働環境が悪化して、病院に残る医師(医師全体数の不足という声もありますが、)が急減した結果、婦人科や救急医療の場から日本の国民健康保険医療制度も急激に全体が崩壊を始めています。
3. Posted by price   2007年12月12日 08:52
3歳の娘のことで相談させてください。私たちは英国在住で、彼女は鼻涙管閉塞で生まれました。
こちらでは、1歳になるまでに治ることか多いから、と、マッサージの指導を受けただけでしたが、自然治癒にいたらず、1歳半、2歳半の時に全身麻酔でブジーをしました。
かねてから冬場に目やにがひどくなるのですが、この夏に検診を受け、完治といわれました。確かに、家族みんながそう思うほどに、目がきれいでした。
が、冬になり、風邪で鼻が詰まったとたんに、また鼻涙管もつまったようです。
治してあげたい反面、辛い思いはさせたくないのです。これからますます大きくなって、鼻涙管も太くなり、自然に治るというケースはあるのでしょうか?このまま放置した場合、涙目、目やに以外に病気にかかりやすくなるなどの問題はありますか?お忙しい中恐縮ですが、アドヴァイスいただけたら幸いでございます。

お答え:ブジー挿入後、鼻涙菅が完全には通っていなかったのかと推測します。鼻粘膜の炎症で鼻涙菅のした端がふさがり、閉塞したのでしょう。この状態でブジーを繰り返しても良い結果が得られるとは限りませんね。とりあえずは抗生剤の点眼でしのぎ、風邪が治って炎症が治まる季節になっても涙の逆流が残るようならば、内視鏡などで内部を確認してもらうという手もあるかと思います。

2. Posted by 長元   2007年10月19日 16:26
5 はじめまして。50歳女性です。
先週東京からオーストラリアに転居して来ましたところ、右目だけ急に涙目が続くようになりました。もともとアレルギーがあるので、インタールを処方してもらい、日本から持ってきたのですが、全く効きません。
困ってインターネットで検索したところ、このサイトを見つけました。1週間以上症状が続いて、ひどくなりつつあります。1月に一時帰国予定がありますが、それまで我慢して更にひどくならないか心配です。現地の医者にかかるには、どのように説明すれば良いものか教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
お答え:
異国で大変ですね。
アレルギーは両眼性の疾患なので、片目だけの流涙であれば、花粉症やハウスダストに対するアレルギーなど抗アレルギー剤が効く類のものではないと思います。細菌による結膜炎や、もっとひどいくて圧迫で膿がでるのであれば涙嚢炎などを考えます。極まれには結膜の悪性リンパ腫でも類似の症状を示します。また、充血が強く、流涙や発赤がつよくて比較的急性ならば、流行性角結膜炎なども除外が必要です。
tearing in one eye,またはepihporaという語が流涙をしめします。anti-allergic
eye drops was not effective. (抗アレルギー剤点眼は無効)。といってお国の眼科医を受診すれば、眼科医が眼を見て抗生物質点眼の処方などを考えてくれるでしょう。おそらくそんなに重症の疾患ではないのではないでしょうか。最初は軽かった症状が重くなっているのでしょう。帰国の際に、時間が取れたら一度お訪ねください。


1. Posted by s   2007年01月02日 21:22
4 はじめましてSと申します
実は、62歳の妻の鼻涙間閉塞のことでご相談したいと思っています。五年前に一度、右目を手術しました。2005年に両方の目の涙管閉塞がひどくなり再度、手術を要望しましたが、当(M)病院では、技術的に無理とのことでした。2006年に別の病院(独立行政法人TK)にいきましたが同様の回答でした。一度伺いたいと思いますがいかがでしょうか
また。どのような手続き。手術、入院、日程等、概要を教えて頂ければ幸いです
よろしくお願い申し上げます。 S

お答え:再手術例ではそれなりの困難が予想されますが、最近は内視鏡を用いて留置ゾンデを置く方法が有力です。受診いただいた上で、涙道再建が上手な先生を紹介いたしましょう。

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院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜午後の神経眼科外来を担当)、2006年国際神経眼科学会副会長。日本眼科医会学術部委員
診療案内
◎診療時間◎
【月・火・木・金】
・9:00〜12:30 
・15:30〜19:00
【水・土】
・9:00〜12:30

【休診日】
水曜と土曜の午後、日曜と祭日


毎週水曜は院長不在のため、代診の医師による診療となります。

診療終了時間30分前に受付をお済ませください。

診察内容によってお時間のかかる検査をする場合もありますので
お時間に余裕をもってお越し下さい。

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