2006年04月26日
85 オルソケラトロジー治療について
[オルソケラトロジー治療について]
ご質問に答えます。

オルソケラトロジーの絵;出典
質問:
最近、子供の視力が低下しております。
女の子の為、眼鏡の使用をためらっております。代わるものを調べてみると、表題の治療法を確認しました。
国内では、最近認知されている治療法のようです。メリット、デメリットなど様々のようですが、どの程度のものなのか素人では、判りかねます。
非常に、よく掲示されてますが、先生の評価は如何なものでしょうか?
お教えいただければ幸いです。
よろしくお願いします。
お答え: 清澤源弘
ご質問をお寄せくださりありがとうございます。大変難しいご質問です。
Orthokeratologyという“特殊なハードコンタクトレンズを夜間に連日装用して角膜を変形させることにより翌日の近視を逓減させる“という治療法があります。
私も自分の診療所への導入を検討しようかと、いろいろ参考資料を読んでみていますが、どうも、効果が永続するわけではなくて数日間だけ有効で、夜間の装用をやめてしまうと一週間位の後には元の近視に戻ってしまうといった効果が一過性ものの様です。
しかし、その間には眼鏡もコンタクトも必要でない瞬間が存在します。
レーシックは取り返しが効かないが、オルソケラトロジーは傷をつけるわけではないと言う考えもありますが、それほど安全なものとは思われません。現在、オルソケラトロジーはLASIKと比べても中途半端な位置づけですし、小中学生に処方するかどうかの倫理性などの問題点も多くあるようです。
なお私は、Lasikに関しても特にLASIKをしなくてはならない片眼の近視などの場合以外では勧めてはいません。
この項目については解説するのを今まで保留していましたが、今回質問がありましたので現在の率直な感想を述べました。
私は、このオルソケラトロジーを自分の医院の患者さんへ現在はまだ導入することは考えていません。
また自分や家族への施行もいたしません。まあ、しばらくは見送りが正解であろうと考えています。
少なくとも、現在の日本の眼科の医学界ではその安全性も保障されていませんし、国民健康保険にも取り入れられて居ない特異なもので、20−30万円はかかるようです。
インターネットでこの単語を検索すると、この治療法を積極的に行おうとする診療機関の発言が強く聞こえてきますのであたかも公認の方法のように誤解してしまいます。
直接そのような診療機関を訪れるのではなく、信頼できる近所の眼科医と直接話をしてから、納得できれば、この治療法を採用している診療機関なりを紹介してもらってはいかがでしょうか?
自分でこの治療法を行っている先生以外では、一般の眼科医でこれを積極的に勧める眼科医はまだ少ないと思います。
○最近私の考えに影響を与える症例に出会いました。私のところでミドリンMを使ったけれどそろそろ眼鏡処方かな?という状態の小学生で、いつの間にか来なくなっていたお子さんでした。オルソの治療を他院で受け、別の用件で再来してくださいました。見ますとマイナス1,5D位の近視がきれいに消えていました。ミドリンMが効ききらないで眼鏡を作ろうかという時期なら、これを試させるのも有りか?と思った一例でした。2007.9
今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
(管理頁)
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オルソケラトロジーの絵;出典
質問:
最近、子供の視力が低下しております。
女の子の為、眼鏡の使用をためらっております。代わるものを調べてみると、表題の治療法を確認しました。
国内では、最近認知されている治療法のようです。メリット、デメリットなど様々のようですが、どの程度のものなのか素人では、判りかねます。
非常に、よく掲示されてますが、先生の評価は如何なものでしょうか?
お教えいただければ幸いです。
よろしくお願いします。
お答え: 清澤源弘
ご質問をお寄せくださりありがとうございます。大変難しいご質問です。
Orthokeratologyという“特殊なハードコンタクトレンズを夜間に連日装用して角膜を変形させることにより翌日の近視を逓減させる“という治療法があります。
私も自分の診療所への導入を検討しようかと、いろいろ参考資料を読んでみていますが、どうも、効果が永続するわけではなくて数日間だけ有効で、夜間の装用をやめてしまうと一週間位の後には元の近視に戻ってしまうといった効果が一過性ものの様です。
しかし、その間には眼鏡もコンタクトも必要でない瞬間が存在します。
レーシックは取り返しが効かないが、オルソケラトロジーは傷をつけるわけではないと言う考えもありますが、それほど安全なものとは思われません。現在、オルソケラトロジーはLASIKと比べても中途半端な位置づけですし、小中学生に処方するかどうかの倫理性などの問題点も多くあるようです。
なお私は、Lasikに関しても特にLASIKをしなくてはならない片眼の近視などの場合以外では勧めてはいません。
この項目については解説するのを今まで保留していましたが、今回質問がありましたので現在の率直な感想を述べました。
私は、このオルソケラトロジーを自分の医院の患者さんへ現在はまだ導入することは考えていません。
また自分や家族への施行もいたしません。まあ、しばらくは見送りが正解であろうと考えています。
少なくとも、現在の日本の眼科の医学界ではその安全性も保障されていませんし、国民健康保険にも取り入れられて居ない特異なもので、20−30万円はかかるようです。
インターネットでこの単語を検索すると、この治療法を積極的に行おうとする診療機関の発言が強く聞こえてきますのであたかも公認の方法のように誤解してしまいます。
直接そのような診療機関を訪れるのではなく、信頼できる近所の眼科医と直接話をしてから、納得できれば、この治療法を採用している診療機関なりを紹介してもらってはいかがでしょうか?
自分でこの治療法を行っている先生以外では、一般の眼科医でこれを積極的に勧める眼科医はまだ少ないと思います。
○最近私の考えに影響を与える症例に出会いました。私のところでミドリンMを使ったけれどそろそろ眼鏡処方かな?という状態の小学生で、いつの間にか来なくなっていたお子さんでした。オルソの治療を他院で受け、別の用件で再来してくださいました。見ますとマイナス1,5D位の近視がきれいに消えていました。ミドリンMが効ききらないで眼鏡を作ろうかという時期なら、これを試させるのも有りか?と思った一例でした。2007.9
今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
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