2006年06月13日
112, みずいぼ(伝染性軟属腫)の眼の症状
【みずいぼ 伝染性軟属腫 でんせんせいなんぞくしゅ の眼の症状】(管理頁)
今日はみずいぼが腹部や鼻の近くの皮膚と共に、右眼の下眼瞼縁にひとつだけ出来て、その近くの結膜にも軽い結膜炎を起こした子供さんが来院しました。
そこで水いぼと眼のお話をして見ましょう。

瞼のみずいぼの図(この図の出典です)
みずいぼ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)に伴う眼病変の日本語での記載は多くはありませんが、小児(や免疫不全状態の患者)では、このように時には眼瞼や眼瞼縁に皮疹が生じることがあります.
眼瞼縁に生じた場合には,続発性に濾胞性結膜炎や点状表層角膜症を起こすことがありますが、通常は重篤な状態にはならないようです。
この疾患(みずいぼ)の画像をインターネットで探すと意外に瞼に出たものの図が多く、その多くはHIV(エイズ)に関連したものです。(また、成人では性関連の感染症としての側面も持っています。)
HIVに見られるのは、おそらくこの疾患が免疫の弱い人に出やすいと言う特徴を反映したものでしよう。
俗にみずいぼと呼ばれる伝染性軟属腫(Molluscum contagiosum)は、軟属腫(なんぞくしゅ)ウイルス(このウイルスの図の出典ページリンク)によりおこります。

体幹をはじめ、体の様々な部分にできる軟属腫の大きさは様々ですが、普通は3ミリ位で、皮膚が少し盛り上がり、わずかに赤みを帯び、その中心にへそのようなくぼみがあります(鼻の横に出来た物の図の出典にリンク)。

(HIVに伴う症例の眼瞼病変とその病理の図の出典にリンク)
。

軟属腫をつぶすと、中からチーズのような白いものが出てきます。その中のウイルスが、他の場所につくと、しばらくしてまたそこに新しい軟属腫ができます。
このウイルスが、プールや入浴などで他のお子さんの皮膚につくとうつる事がありますが、その感染力は決して強いものではありません。罹患した児童にもプールの使用は禁止されていません。
しかし、この感染を避けるために、タオルの共用やビート板の共用を避けようと言う声もあります。
軟属腫はそれ自体では、重い症状を示さず、また、しばらくすると伝染性軟属腫ウイルスに対する抗体ができてきて、自然になおる様で、成人にはほとんど見られません。
治療にはウイルスに対する軟膏もあるのですが効きが遅くあまり用いられないようです。
漢方薬の「ヨクイニン」という薬がいぼに効果があるとされていて粉・錠剤などがありますが、”飲んでいるといぼの増加が押さえられる”、または、”いぼの消失が早まる”といった効果が見られる程度で、存在するみずいぼが消えるわけではなさそうです。
その効果には、個人差があり2週間ほどで効果が現れてくるそうです。この「ヨクイニン」は薬局などに売っている「はと麦茶」にも含まれており、それを含むお茶にも効果があるという説があります。
私は、30年前に医学生の時に学んだ皮膚科の教科書に”はと麦”の単語を見つけて”医学部の教科書ではと麦か?”と違和感を感じたのを今でも覚えています。
感染性の疾患であるにもかかわらず、軟属腫を1つずつ小さなピンセットでつまんで取リ、あとを消毒しておくのが一番確実な方法とされているようです。
しかしこの治療は多少痛いですから、子供には苦痛です。
液体窒素による凍結療法も試みられているようです。
見た目も気になりますし、混合感染(細菌などがいぼに感染すること)も起こり得ますから、皮膚科での早目の治療が望ましいでしょう。
今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
清澤眼科医院通信最新ページへ(リンク)します
(管理頁)

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今日はみずいぼが腹部や鼻の近くの皮膚と共に、右眼の下眼瞼縁にひとつだけ出来て、その近くの結膜にも軽い結膜炎を起こした子供さんが来院しました。
そこで水いぼと眼のお話をして見ましょう。

瞼のみずいぼの図(この図の出典です)
みずいぼ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)に伴う眼病変の日本語での記載は多くはありませんが、小児(や免疫不全状態の患者)では、このように時には眼瞼や眼瞼縁に皮疹が生じることがあります.
眼瞼縁に生じた場合には,続発性に濾胞性結膜炎や点状表層角膜症を起こすことがありますが、通常は重篤な状態にはならないようです。
この疾患(みずいぼ)の画像をインターネットで探すと意外に瞼に出たものの図が多く、その多くはHIV(エイズ)に関連したものです。(また、成人では性関連の感染症としての側面も持っています。)
HIVに見られるのは、おそらくこの疾患が免疫の弱い人に出やすいと言う特徴を反映したものでしよう。
俗にみずいぼと呼ばれる伝染性軟属腫(Molluscum contagiosum)は、軟属腫(なんぞくしゅ)ウイルス(このウイルスの図の出典ページリンク)によりおこります。

体幹をはじめ、体の様々な部分にできる軟属腫の大きさは様々ですが、普通は3ミリ位で、皮膚が少し盛り上がり、わずかに赤みを帯び、その中心にへそのようなくぼみがあります(鼻の横に出来た物の図の出典にリンク)。

(HIVに伴う症例の眼瞼病変とその病理の図の出典にリンク)
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軟属腫をつぶすと、中からチーズのような白いものが出てきます。その中のウイルスが、他の場所につくと、しばらくしてまたそこに新しい軟属腫ができます。
このウイルスが、プールや入浴などで他のお子さんの皮膚につくとうつる事がありますが、その感染力は決して強いものではありません。罹患した児童にもプールの使用は禁止されていません。
しかし、この感染を避けるために、タオルの共用やビート板の共用を避けようと言う声もあります。
軟属腫はそれ自体では、重い症状を示さず、また、しばらくすると伝染性軟属腫ウイルスに対する抗体ができてきて、自然になおる様で、成人にはほとんど見られません。
治療にはウイルスに対する軟膏もあるのですが効きが遅くあまり用いられないようです。
漢方薬の「ヨクイニン」という薬がいぼに効果があるとされていて粉・錠剤などがありますが、”飲んでいるといぼの増加が押さえられる”、または、”いぼの消失が早まる”といった効果が見られる程度で、存在するみずいぼが消えるわけではなさそうです。
その効果には、個人差があり2週間ほどで効果が現れてくるそうです。この「ヨクイニン」は薬局などに売っている「はと麦茶」にも含まれており、それを含むお茶にも効果があるという説があります。
私は、30年前に医学生の時に学んだ皮膚科の教科書に”はと麦”の単語を見つけて”医学部の教科書ではと麦か?”と違和感を感じたのを今でも覚えています。
感染性の疾患であるにもかかわらず、軟属腫を1つずつ小さなピンセットでつまんで取リ、あとを消毒しておくのが一番確実な方法とされているようです。
しかしこの治療は多少痛いですから、子供には苦痛です。
液体窒素による凍結療法も試みられているようです。
見た目も気になりますし、混合感染(細菌などがいぼに感染すること)も起こり得ますから、皮膚科での早目の治療が望ましいでしょう。
今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
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