2006年09月03日

152 老眼、白内障、緑内障に効く眼の調節トレーニング

眼ウォーキング
守っていただきたい眼のトレーニング


本
眼のトレーニングで老眼も、白内障も、緑内障も進行を抑制できるという魅力的な学説があります。この学説は、私の畏友である福与貴秀先生の主張するところです。



赤バラこの要旨を彼の最新の著書“眼のアンチ・エージングを始めよう、アイウォーキング”を元に簡単にまとめて見ます。

1、 目の調節をさせるトレーニングを毎日すると、中年では避けられないと思われていた老眼の進行が抑制できる。

2、 房水の交換には眼内の毛様体の運動が必要で、目の調節トレーニングはレンズに栄養を与える房水の交換を促すから、白内障の進行も抑えられる。

3、 緑内障についても、調節運動は房水の流出を助けるから、眼のトレーニングが眼圧を少しでも下げ、緑内障の進行予防にも調節のトレーニングが有用なはずである。
というものです

桔梗もどき彼の薦める眼のウォーキングは、視線を眼前15センチと遠くの目標の間を5往復繰り返し、これを一日に100往復になるように毎日繰り返すという単純なものです。

白い花福与先生によれば、初期の老眼の患者さんに遠近両用の眼鏡を作って差し上げるというのはとんでもなくよろしくないということのようです。

それは眼の調節力をスポイルしてしまうからだというのです。眼科医がするべき事は、その代わりに近見用の眼鏡を最小限作ることだというのです。

黄色ひまわり私も福与先生ご自身と同様に幸いにも近視がほとんどなかったので、日常の診療で細かい文字を読むという作業が、毛様体を使う調節の負荷になっていて、現在でも52歳の眼科医であるにもかかわらず、老眼鏡は涙管洗浄で涙小点を探す時に使う程度で、ごくまれにしか使っていません。

焦点が少し遠いく字も大きいパソコンでは、今も眼鏡は要りません。

私の親しい眼鏡技師山口さんも、“近視があって凹レンズを装用しており、これをはずすことで簡単に調節負荷が緩められる患者さんは、簡単に老視になってしまう”が、“かえって正視の人はいつまでも調節をしながら細かい字を読んでいるので、老眼鏡を作るのは遅れる”といいます。

福与先生は状況証拠しか示せないと謙遜されますが、私には福与先生の説は、それなりに説得力のあるものと思われます。

黄色ひまわり福与貴秀先生は、私と同じ長野県の出身で、しかも家内と同じ飯田市の出身です。東北大学医学部と、東北大学医学部付属病院の眼科学教室では同級生です。医学部バレーボール部の優れた選手で、スパイクを打っていたのを思い出します。

仙台から東京には今から17年前で私よりも3年ほど前に出ていらして、都立駒込病院で眼科医長を務めました。その後、現在は駒込で開業していらっしゃいます。


紫彼が東京に出たのは、私が留学から帰国する直前で、仙台を先に離れることを大変すまながって、印象深い手紙をくださいました。

玉井信教授が就任したばかりで、東北大学の眼科は大変忙しかったからです。その仙台の東北大学も医学部長を勤め上げられた玉井先生の退官を受け、今年は大阪大学から西田先生を新しい教授に招いて、次の新しい歩みを始めています。

福与先生は、目のトレーニングの有用性を主張してここ数年の間に私が知るだけで3冊の本を書いています。

私事で恐縮ですが、先の学会では、私が編者の一人である本“解決、不定愁訴、不明愁訴”を目の前で買ってくださいました。

私は、福与先生の著書をその後入手しましたが、なかなか紹介する機会がないまま日をすごしてしまいました。今回やっとその機会を得ました。

この文章に眼を通してくださったあなたに感謝いたします、

清澤眼科医院通信最新ページへ(⇒リンク)

◎新患再来とも予約をお勧めします。電話予約が簡単ですが、ここからは夜間も使える新患診療予約フォームに⇒リンクします。http://www.kanja.jp/clinic/yoyaku.php?hosp_no=No017057

福与貴秀先生著書(クリックでリンク)
眼ウォーキング
老眼、白内障と緑内障―予防と治療
老眼―治らないとあきらめていませんか?


白い花

kiyosawaganka at 19:25│Comments(0)TrackBack(0)網膜、硝子体、ぶどう膜疾患 | 緑内障

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プロフィール
院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜午後の神経眼科外来を担当)、2006年国際神経眼科学会副会長。日本眼科医会学術部委員
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