2006年12月25日

216、 4プリズム基底外方試験

4プリズム基底外方テスト:
微小角斜視が疑われる場合、斜視角が小さいとカバーテスト(遠くに置いた視標を見せておいて左右の眼を交互に隠すことで眼の動きを診る斜視の検査)をしても斜視が有るかどうか(また抑制がかかってしまっているか)の判断が困難です。

この場合に遠方の指標を見させて置いて、(たとえば右目に)4プリズムの基底外方でプリズムをまず右のめがね枠に入れます。

そうしますと、両眼視が有る(正常な)場合には指標を見ていた眼は視線が急に外に引かれるので、両方の眼が左に向かって4プリズム分動き、それに引き続いて両眼の画像がちょうど合う位置に戻るような左目の右向きへの4プリズムの動きが続きます。

しかし、プリズムを加えた眼に(微小な角度の斜視があって)抑制による中心暗点があればそのような揺り戻しの動きは示しませんから、このテストで右目に抑制暗点があることを検出することができる訳です。

これが4プリズム基底外方テストです。私はこのテストを的確に行える医師ないし視能訓練士を尊敬いたしましが、かなり高度でクラシックな小児眼科のテクニックと言えるでしょう。小児の斜視治療を集中的に行っている施設以外での実際の眼科医療現場ではあまり使われては居ないと思います。

この説明が不十分など指摘願える方は訂正しますのでお教えください。

今回私のブログ清澤眼科医院通信をこのテーマでお尋ね下さった方が居ましたので年内の宿題解消に説明を試みました。

http://bjo.bmj.com/cgi/content/full/85/9/1057⇒リンク

は参考になると思います。


今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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kiyosawaganka at 14:02│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!眼瞼痙攣、片側顔面けいれん、ボトックス 

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院長 清澤源弘
”すべては患者さんのために”を目指す江東区南砂駅前の眼医者です。眼科知識普及に役立つブログの作成が趣味。緑内障、小児眼科、花粉症などの眼科疾患を治療し、コンタクトレンズにも注目。眼瞼痙攣のボトックス治療、複視や視野障害の治療が専門でPETでの脳機能評価も手がけます。東京医科歯科大臨床教授(07年4月-、現在も毎水曜の外来を担当)、順天堂江東高齢者医療センターで手術(順天堂大非常勤講師)。2006年国際神経眼科学会副会長。

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